鳧趨雀躍について

四字熟語 | 鳧趨雀躍 |
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読み方 | ふすうじゃくやく |
意味 | 大いに喜んで小躍りすること。 「鳧趨」は鳥のかもが小走りに走ることで、かもは体を左右に揺らしながら小走りするということから、小躍りする様子のたとえ。 「雀躍」は鳥の雀が踊ること。 |
出典 | 盧照鄰「窮魚賦」 |
類義語 | 欣喜雀躍(きんきじゃくやく) |
手舞足踏(しゅぶそくとう) |
使用されている漢字
「鳧」を含む四字熟語
越鳧楚乙(えつふそいつ)
場所や人が違えば、同じものでも呼び名が違うことのたとえ。 「越」と「楚」は古代中国の国の名前。 「鳧」は鴨(かも)のこと。「乙」は燕(つばめ)のこと。 空高く飛んでいる鴻(おおとり)を見て、越の国の人は鴨であると言い、楚の国の人は燕であると言ったという故事から。
鶴汀鳧渚(かくていふしょ)
美しい水辺の風景を言い表す言葉。 鶴のいる水際と、かもが遊んでいる波打ち際ということから。 「汀」は水際、「渚」は波打ち際。 「鳧」はかものこと。
断鶴続鳧(だんかくぞくふ)
理由もなく、どうなるかも考えずに自然に手を加えて害すること。 無闇に自然に手を加えるべきではないという戒め。 「鳧」は鳥の鴨のこと。 足の長い鶴の足を切って、足の短い鴨に継ぎ足して長くしても意味はないということから。 「鶴を断ちて鳧に続く」とも読む。
兎起鳧挙(ときふきょ)
並外れて素早いことのたとえ。 兎が巣から素早く飛び出したり、鴨が飛び上がる様子にたとえた言葉。 「兎起ち鳧挙がる」とも読む。
鳧趨雀躍(ふすうじゃくやく)
「趨」を含む四字熟語
禹行舜趨(うこうしゅんすう)
見た目を真似しているだけで中身が伴っていないこと。 または、聖人の動きを真似しているだけで聖人のような徳はないこと。 「禹」と「舜」はどちらも古代中国の聖人の名前。 「行」は歩くこと。「趨」は走ること。 禹の歩き方や舜の走り方などは表面上の動作であり、真似をしても何の意味もないことから。
禹歩舜趨(うほしゅんすう)
見た目を真似しているだけで中身が伴っていないこと。 または、聖人の動きを真似しているだけで聖人のような徳はないこと。 「禹」と「舜」はどちらも古代中国の聖人の名前。 「歩」は歩くこと。「趨」は走ること。 禹の歩き方や舜の走り方などは表面上の動作であり、真似をしても何の意味もないことから。
亦歩亦趨(えきほえきすう)
弟子が師匠がすることから学ぶこと。 または、何も考えずに、ただ人の言う事に従うこと。 先生が歩くと自分も一緒に歩き、先生が走ると自分も一緒に走るという意味から。 「亦」は…もまたという意味。 「趨」は小走りで走ること。
趨炎附熱(すうえんふねつ)
その時に権力のあるものにこびへつらうこと。 「趨」は走ること。 「炎」と「熱」は激しい勢いがあるもののたとえ。 勢いのある炎に走って向かい、熱いものにつくということから。 「炎に趨き熱に附く」とも読む。 「趨炎付熱」とも書く。
鳧趨雀躍(ふすうじゃくやく)
「雀」を含む四字熟語
鴉雀無声(あじゃくむせい)
周囲に動くものもなく、静まりかえった様子のこと。 鴉(からす)や雀(すずめ)の鳴き声すらしないという意味から。
燕雀鴻鵠(えんじゃくこうこく)
偉大な人物の志は、普通の人には理解できないということのたとえ。 「燕」は鳥のつばめ、「雀」は鳥のすずめ。 どちらも小さな鳥ということから、普通の人のたとえ。 「鴻」はおおとり、「鵠」はくぐいのことで、白鳥の古名。 どちらも大きな鳥のことで、英雄や豪傑などの偉大な人物のたとえ。 中国の秦の時代、日雇い労働をしていた陳勝が「互いに金持ちになっても忘れずにいよう」と仲間に言い、それを聞いた雇い主が「日雇いの分際で何を言っているんだ」と嘲笑した。 陳勝は「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」と嘆き、後に秦に反乱を起こして王になったという故事から。 「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」を略した言葉。
燕雀相賀(えんじゃくそうが)
新しい家の完成を祝う言葉。 家の軒の下に巣を作る鳥の燕や雀も、家の完成を祝うという意味から。 「燕雀相賀す」とも読む。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
思いっきり喜ぶこと。 「欣」と「喜」はどちらも喜ぶこと。 「雀躍」は鳥のすずめが飛び跳ねている様子のことで、すずめが飛び跳ねるように小躍りして喜ぶという意味から。
雀角鼠牙(じゃっかくそが)
訴訟のこと。 「雀角」は雀(すずめ)のくちばし。 「鼠牙」は鼠(ねずみ)の牙。 雀や鼠が壁や塀に穴を空けて家を壊すように、訴訟は家庭を壊すということから。
随珠弾雀(ずいしゅだんじゃく)
使い方や使うものが適切ではないこと。 または、利益が少なく損失が多いこと。 「随珠」は随侯が大蛇を助けたときに贈られたとされる伝説の宝玉で、その貴重な宝玉を雀(すずめ)を打ち落とすために弾として使うということから。
「躍」を含む四字熟語
暗中飛躍(あんちゅうひやく)
ひそかに計画を立てて、見事な活躍をすること。 「飛躍」は高く飛び上がるという意味から、見事な活躍をすることのたとえ。 「暗躍(あんやく)」と省略して用いられることもある。
鳶飛魚躍(えんぴぎょやく)
全ての生き物が生まれた時から持っている性質に従って、その性質を楽しみながら自由に生きること。 または、そのような天の摂理のこと。 または、よい政治が行われ、世の中が平和なことのたとえ。 「鳶飛び魚躍る」を略した言葉で、鳥の鳶が自由に空を飛びまわり、川の淵で魚が躍るという意味から。
喜躍抃舞(きやくべんぶ)
大いに喜んで、両手を打ち鳴らしたり、小躍りしたりすること。 「抃舞」は両手を打ち鳴らして舞うこと。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
思いっきり喜ぶこと。 「欣」と「喜」はどちらも喜ぶこと。 「雀躍」は鳥のすずめが飛び跳ねている様子のことで、すずめが飛び跳ねるように小躍りして喜ぶという意味から。
面目躍如(めんもくやくじょ)
世間の期待通りの活躍をして、いきいきとしている様子。 または、結果を出して、世間の評判がよくなること。 「面目」は周囲から見た評価や外側からの見た様子。 「躍如」は勢いがあり、生気に溢れる様子。
冶金踊躍(やきんようやく)
自分が置かれている今の立場に満足できないこと。 「冶金」は金属を溶かすこと、「踊躍」は勢いよく飛び跳ねることで、溶かされた金属がるつぼの中で、勢いよく跳ねて外へ出ようとすることから。