刻露清秀について

四字熟語 | 刻露清秀 |
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読み方 | こくろせいしゅう |
意味 | さっぱりとしていて、すがすがしい秋の景色のこと。 「刻露」は秋になって、木の葉が落ちて、山の姿がはっきりと現れること。 「清秀」は空気が澄んでいて、眺めがよいこと。 |
出典 | 欧陽脩「豊楽亭記」 |
類義語 | 風霜高潔(ふうそうこうけつ) |
使用されている漢字
「刻」を含む四字熟語
一刻千金(いっこくせんきん)
ほんのわずかな時間が千金にも値するということ。 「一刻」の「刻」は時間の単位のことで、わずかな時間のたとえ。 「千金」は多額の金銭のことから、価値があることのたとえ。 楽しい時間や季節などがあっという間に過ぎ去っていくことを惜しんでいう言葉。 また、少しの時間でも大切にするべきだという戒め。 出典は「春宵一刻値千金」という言葉で、春の夜は素晴らしく非常に価値があるという意味。
一刻千秋(いっこくせんしゅう)
とても待ち遠しいこと。 「一刻」はとても短い時間ということ。 「千秋」は千年のこと。 わずかな時間なのに、千年にも思えるほど待ち遠しいということから。
刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)
時代の変化を知らずに、古い考えや昔からの習慣にこだわって、融通がきかないことのたとえ。 中国の春秋時代、楚の人が舟で川を渡っているときに川に剣を落としてしまったので、慌てて剣を落とした位置を舟に記した。 向こう岸に着いた後に、舟に記した位置をたよりに水中を探したという故事から。 「舟に刻みて剣を求む」とも読む。
刻苦精進(こっくしょうじん)
自身を傷つけるほどに専念して努力すること。 「刻苦」は自身の心身を苦しめるほどに努力すること。 「精進」は苦労しながらも努力すること。
刻苦精励(こっくせいれい)
苦労しながらも、全力で仕事や勉強をすること。 「刻苦」は自分の身を刻むような苦労をすること。 「精励」は仕事や勉強をひたすら頑張ること。
刻苦勉励(こっくべんれい)
苦労しながらも、全力で仕事や勉強に励むこと。 「刻苦」は自分の身を刻むような苦労をすること。 「勉励」は仕事や勉学に務め励むこと。
「露」を含む四字熟語
雨露霜雪(うろそうせつ)
さまざまな気象状態の変化のこと。 または、人生でのさまざまな苦しみや悩みのこと。 雨や露が降り、霜や雪が降りるという意味から。
薤露蒿里(かいろこうり)
人の一生は儚いということのたとえ。 または、死者を葬り、見送るための歌。 「薤露」は韮に降りた朝露との意味から、すぐに消えてしまうことのたとえ。 「蒿里」は中国にある死者の魂が集まるとされる山の名前のことから、墓地のたとえ。 中国の秦の田横という人物が、漢の劉邦に仕えることを恥じて自害した。 門人がそれを悼んで作った歌を、後に李延年が「薤露曲」と「蒿里曲」の二曲に分けて作曲した。 「薤露曲」は王族や貴族、「蒿里曲」は士大夫という身分の人や庶民を葬送するときに用いたといわれている。
吸風飲露(きゅうふういんろ)
けがれがなく、清らかな仙人の生活のこと。 食べ物を食べず、風を吸って、露だけを飲んで暮らすということから。 「風を吸い露を飲む」とも読む。
襲名披露(しゅうめいひろう)
先代などの名前や、家名を受け継いだことを多くの人に知らせること。 「襲名」は名前や家名を受け継ぐこと。 「披露」は公に発表すること。
春露秋霜(しゅんろしゅうそう)
春の露と秋の霜のこと。 春の露は恩恵、秋の霜は威厳のたとえ。
人生朝露(じんせいちょうろ)
人の一生が儚いことのたとえ。 「朝露」は朝の早い時間におりた露のことで、昼には消えてしまうということから、儚いもののたとえ。 人の一生を消えやすい朝露にたとえた言葉。 「人生朝露の如し」を略した言葉。
「清」を含む四字熟語
激濁揚清(げきだくようせい)
悪を取り除き、善を勧めること。 「濁」は悪のたとえで濁ったもの。 「清」は善のたとえで清らかな水のこと。 ”悪”を激流に流して、”善”を上に押し上げるという意味から。 「濁を激して清を揚ぐ」とも読む。
月白風清(げっぱくふうせい)
静かで美しい秋の月の明るい夜の風情。 「月白」は白く美しく輝く月。 「風清」は涼しくさっぱりとした秋の風。 「月白く風清し」とも読む。
三輪清浄(さんりんしょうじょう)
仏教の言葉で、三業の全てが清らかに働いていること。 または、お布施のときに、施す人と施しを受ける人と施す物の三つの全てが清らかなこと。 「三輪」は三業のことで、身業、口業、意業の三つのことをいい、身業は体の動作や所作、口業は言葉、意業は意識、心の働きのことをいう。 「清浄」は汚れがなく清らかなこと。
紫電清霜(しでんせいそう)
容姿がすぐれていて意志が固い人のたとえ。 「紫電」は紫色の光やいなずまなどの美しい光のたとえ。 「清霜」は清く引き締まったもののたとえ。
清浄潔白(しょうじょうけっぱく)
行動や心が清らかで、うしろめたいことがないこと。 「清浄」は汚れがなく、清らかなこと。 「潔白」は清らかで後ろめたいことがないこと。
清浄寂滅(しょうじょうじゃくめつ)
道家と仏家の教え。 「清浄」は清浄無為という道家の老子の教え。 「寂滅」は寂滅為楽という仏家の教え。
「秀」を含む四字熟語
栄華秀英(えいかしゅうえい)
草木の花の総称のこと。 「栄」は草の花、「華」は木の花、「秀」は実を結ぶが花が咲かないもの、「英」は実を結ばないが花は咲くもののこと。
胸襟秀麗(きょうきんしゅうれい)
正しく立派な考えや心構えを持っていること。 「胸襟」は胸の内側という意味から、心の中ということ。 「秀麗」は他よりも立派で美しいこと。
閨秀作家(けいしゅうさっか)
女性作家のこと。 「閨」は女性の居室という意味から女性のこと、「閨秀」は文芸や学問に秀でた女性という意味から。
秀外恵中(しゅうがいけいちゅう)
主に女性についていう語で、容姿が美しく優しい心を持っていること。または、容姿が美しく賢いこと。 「秀外」は外見が秀でている。 「恵中」は心が優しいや、聡いという意味。
秀色神采(しゅうしょくしんさい)
すぐれた風景や様子のこと。 「秀色」は美しい様子や姿のこと。 「神采」はすぐれた外見。または、品格が高い様子。 「秀色神彩」とも書く。
秀麗皎潔(しゅうれいこうけつ)
少しの汚れもなく、気品があって美しい様子。 「秀麗」はすぐれていて美しいこと。 「皎潔」は汚れが無く、清らかなこと。