後生大事について

四字熟語 | 後生大事 |
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読み方 | ごしょうだいじ |
意味 | 集中して物事に取り組むこと。 または、何かをとても大切にすること。 「後生」は死後に生まれ変わった後に住む世界のこと。 主に物品などに対して、執着しすぎることを揶揄するときに使うことが多い言葉。 元は仏教語で、来世で生まれ変わった後の安楽を願い、仏道に励むことを言う言葉。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「後」を含む四字熟語
雨後春筍(うごしゅんじゅん)
同じようなものが次から次へと出現したり、発生したりすること。 「筍」は植物のたけのこ。 雨が降った後に、たけのこが次から次へと生えてくるという意味から。
冠前絶後(かんぜんぜつご)
他よりも、飛び抜けてすぐれていること。 または、極めて珍しいこと。 「冠前」は過去から今までで一番すぐれていること。 「絶後」は今から未来にも現われないということ。 「冠絶」と略して使うこともある言葉。 中国の宋の徽宋帝が、唐の画家の呉道子を評した故事から。
空前絶後(くうぜんぜつご)
今までに例がなく、これからも起こることがないような珍しいこと。 「空前」は今までに起きたことがない。 「絶後」はこれからも起こることはありえないという意味。
鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
大きな組織に入って上の人に付き従い言いなりになるより、小さな組織だとしても上に立つほうがよいということ。 「鶏口」は鶏の口ばしのことで、小さな組織の長という意味。 「牛後」は牛の尾のことで、大きな組織の末端という意味。 戦国時代、蘇秦が韓王に秦の属国になるより、たとえ小国だとしても一国の王のほうがよいと説得した故事から。 「寧(むし)ろ鶏口と為(な)るも、牛後と為(な)るなかれ」の略。
後悔噬臍(こうかいぜいせい)
後悔したとしてもどうにもならないこと。 「噬臍」はへそを噛むという意味で、どうやっても自分の口は、自分のへそには届かないということから、不可能という意味。
後患無窮(こうかんむきゅう)
後になってわずらわしい問題が尽きることなく発生すること。 「無窮」は終わりがない、尽きないという意味。
「生」を含む四字熟語
愛多憎生(あいたぞうせい)
愛や恩を多くもらいすぎると、憎しみやねたみを生むということ。 「愛多ければ憎しみ生ず」とも読む。
鴉巣生鳳(あそうせいほう)
無能の親から頭の良い子どもが生まれること。 または、貧しい家から聡明な人がでること。 鴉(からす)の巣に伝説の瑞鳥である鳳凰が生まれるという意味から。
生日足日(いくひたるひ)
祝典や祭りの当日のこと。 生気に満ちている縁起の良い日という意味。
一念往生(いちねんおうじょう)
一度念仏を唱えるだけで極楽浄土に行くことができるということ。 「一念」は阿弥陀仏の名号を一度唱えること。 「往生」は死んだ後に極楽浄土で生まれ変わること。
一念化生(いちねんけしょう)
集中して強く念じることで、別の姿に生まれ変わること。 「一念」は一途な思い。 「化生」は生まれ変わること。 心の次第で、餓鬼にも仏にもなるということ。
一蓮托生(いちれんたくしょう)
極楽浄土に往生して同じ蓮の花の上に生まれ変わるという意味の仏教語。 転じて、何があろうとも行動や運命を共にすること。 「一蓮託生」とも書く。
「大」を含む四字熟語
一大決心(いちだいけっしん)
生涯に一度しかないような大きな決意のこと。 「一大」は重要なという意味。名詞の前に付けて意味を補ったり変えたりする接頭辞。 「決心」は意志を心に決めること。
因小失大(いんしょうしつだい)
目先の小さな利益を得ようとして、大きな損失を出すこと。 または、小さなことをいい加減にしたせいで、大きな失敗をすること。 「小に因りて大を失う」とも読む。
永遠偉大(えいえんいだい)
いつまでも変わらずに立派な様子。 「永遠」は永久、いつまでも変わらずに続くこと。
淵広魚大(えんこうぎょだい)
清廉で聡明な君主には、清廉で聡明な臣下が集まるということのたとえ。 「淵」は川や湖などで、水が深くなっている部分。 淵が広く深ければ深いほどにたくさんの大きな魚が集まるということから。 「淵広ければ魚大なり」とも読む。
大盤振舞(おおばんぶるまい)
盛大なごちそうのことや物を与えたりご馳走したりすること。 江戸時代、正月に親戚などを招待して酒宴を開くことをいった。
呵呵大笑(かかたいしょう)
大きな声で思い切り笑うこと。 「呵呵」と「大笑」はどちらも大笑いすること。
「事」を含む四字熟語
悪事千里(あくじせんり)
悪い噂や悪い評判はすぐに遠くまで知れ渡るということ。 「悪事」は悪い行い、「千里」は遠くの場所という意味。
安穏無事(あんのんぶじ)
問題ごともなく、世の中や暮らしが穏やかで安らかなさま。
衣冠盛事(いかんせいじ)
名門の家に生まれてさらに功績を上げた後に、家の名声を引き継ぐこと、またはその者のこと。 「衣冠」は衣服と冠のことで名門、立派な家柄という意味。 「盛事」は立派な事業や功績、盛大な事柄のこと。
一事無成(いちじむせい)
一つの物事ですら最期までやり遂げることができないこと。 何一つ成果を得られないという意味から。 「一事成ること無し」とも読む。
往事渺茫(おうじびょうぼう)
過ぎていった昔のことは、遠くかすんではっきりとしないということ。 「往事」は過ぎ去った過去のこと。 「渺茫」ははるか遠い様子や広くて果てしない様子のこと。
往事茫茫(おうじぼうぼう)
過去の事柄を思い出そうとしても、記憶が薄れていてはっきりとしない様子。 「往事」は過ぎ去った過去のこと。 「茫茫」はぼんやりとしていてはっきりしない様子。