「利」を含む四字熟語一覧
利を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
以身殉利(いしんじゅんり)
つまらない人間は、自分の利益や欲望のためだけに一生を費やすということ。 「以身」は自ら、自分自身という意味。 「殉利」は利益や欲望に身を捧げるという意味。 「身を以て利に殉ず」とも訓読する。
一利一害(いちりいちがい)
利益がある一方で害もあること。 良い点と悪い点の両方があること。 新たな利益を求めるよりも、今みられる害悪を取り除く方がよいという教え。
一割之利(いっかつのり)
凡人でも、たまには役に立つこと。 鉛でできた切れ味の悪い刀でも、一度はものを断ち切ることができることから。
威迫利誘(いはくりゆう)
様々な方法で人を従わせること。 脅迫したり、誘惑したりするという意味から。 「威(い)もて迫り利もて誘う」とも読む。
応化利生(おうげりしょう)
仏や菩薩が相手に応じて姿を変えて現れ、悟りへと導くこと。仏教の言葉。
学知利行(がくちりこう)
人としての道を学んで理解し、学んだことの正しさを考えて実際に行うこと。 「学知」は学んで知ること。 「利行」は正しいと認めて実行すること。 人としての道を学んで実践するための三つの過程の二番目のこと。
我利我利(がりがり)
自身の利益だけを考えること。 「我利」は自分の利益だけを考えるということで、重ねて意味を強調した言葉。
我利私欲(がりしよく)
自分自身の個人的な利益だけを追い求めること。 「我利」は個人的な利益のこと。 「私欲」は自分だけの利益を得ようとすること。 「我利我慾」とも書く。
我利我慾(がりしよく)
自分自身の個人的な利益だけを追い求めること。 「我利」は個人的な利益のこと。 「私欲」は自分だけの利益を得ようとすること。 「我利我慾」とも書く。
急功近利(きゅうこうきんり)
慌てて成功しようとして、目先の利益に勢いよくすがりつくこと。 「功」は功績や成功のこと。 「利」は利益のこと。 「功を急ぎ利に近づく」とも読む。
求名求利(きゅうめいきゅうり)
名声と利益だけを欲しがること。 「名」は名高い評判、名声。 「利」は利益、得。 「名(な)を求め利を求む」とも読む。
興言利口(きょうげんりこう)
その場に合わせた巧みな言葉。 または、その場を愉快にするためにいう冗談。 「興言」はその場に合わせて言う巧みな言葉。 「利口」は冗談を言うこと。
魚塩之利(ぎょえんのり)
魚を捕ったり、塩を取ったりして得られる利益のこと。
漁夫之利(ぎょふのり)
二者が争っている間に、無関係な者が苦労することなく利益を得ること。 「漁夫」は漁師のこと。 古代中国の趙が燕を攻めようとしたときに、燕の遊説家の蘇代が趙の恵文王の元に出向いて「鷸(シギ)と蚌(ハマグリ)が争っている間にどちらも漁師に捕まえられてしまった」というたとえ話をした後に「趙と燕が争えば、弱ったところを秦に狙われて両国とも取られてしまうだろう」と言って恵文王を説得したという故事から。 「漁父之利」とも書く。
漁父之利(ぎょふのり)
二者が争っている間に、無関係な者が苦労することなく利益を得ること。 「漁夫」は漁師のこと。 古代中国の趙が燕を攻めようとしたときに、燕の遊説家の蘇代が趙の恵文王の元に出向いて「鷸(シギ)と蚌(ハマグリ)が争っている間にどちらも漁師に捕まえられてしまった」というたとえ話をした後に「趙と燕が争えば、弱ったところを秦に狙われて両国とも取られてしまうだろう」と言って恵文王を説得したという故事から。 「漁父之利」とも書く。
兼愛交利(けんあいこうり)
全ての人を愛して、互いに利益を与え合うこと。 「兼愛」は全ての人を愛するという意味。 墨子が儒教の「仁愛」を差別愛と批判して唱えた思想。 「交利」はお互いに利益を与え合うこと。
堅甲利兵(けんこうりへい)
強大な戦力を持つ軍隊のこと。 「堅甲」は丈夫な鎧、「利兵」は鋭い武器。
見利忘義(けんりぼうぎ)
自分の利益のみを追求し、正しい行いや倫理的な原則を忘れてしまうこと。 利己主義が過ぎて、道徳が失われてしまう状態を表す言葉。
元亨利貞(げんこうりてい)
易経で乾の卦のもつ四つの徳のこと。 「元」は全てのものが生まれる根源。 「亨」は全てのものが成長すること。 「利」は開花すること。 「貞」は実を結ぶこと。 天の四つの徳として春夏秋冬、仁礼儀智に配したもの。 易経の占いの結果で、積極的に徳を積み、正しい操を守れば、全てのことは上手くいくという意味。 「元(おお)いに亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し」とも読む。
現世利益(げんぜりやく)
仏教の信仰や修行をすることによって、この世で受けることができる仏や菩薩の恩恵のこと。 仏教の言葉で、仏教を信仰することで願いが叶うことをいう。 「現世」は「げんせ」とも、「げんせい」とも読む。
功名利禄(こうみょうりろく)
名誉と利益。 「功名」は名誉、名声。 「利禄」は給料を受けること。または、利益のこと。
功名利禄(こうめいりろく)
名誉と利益。 「功名」は名誉、名声。 「利禄」は給料を受けること。または、利益のこと。
国利民福(こくりみんぷく)
国の利益と国の人々の幸せのこと。
毫末之利(ごうまつのり)
ほんの少しだけの利益のこと。 「毫末」は髪の毛の先という意味から、少ないことのたとえ。
小利大損(しょうりだいそん)
少しの利益を得ようとして、大きな利益を逃すこと。 または、少しの利益を得ようとして、大損すること。
嗇夫利口(しょくふりこう)
喋りは達者だが、身分の低い人のこと。 「嗇夫」は地位の低い役人のこと。 「利口」は喋りが上手い人。 中国の前漢の文帝が、上林苑の動物園に行ったときに、動物園の帳簿について尋ねても誰も答えることが出来なかったが、口のうまい下級の役人だけが答えることができた。 その喋りに感心した文帝は、口のうまい下級の役人を長官にしようとしたが、家臣に口がうまいだけの男を昇進させると天下の混乱に繋がると諫(いさ)められ、昇進を取りやめたという故事から。
私利私欲(しりしよく)
自分の利益と欲求のことだけを考えて行動すること。 「私利」は私的な利益を得ること。 「私欲」は私的な欲望を持つこと。 公共の利益よりも個人的な利益を優先する身勝手な態度のことをいう言葉 「私利私慾」とも書く。
私利私慾(しりしよく)
自分の利益と欲求のことだけを考えて行動すること。 「私利」は私的な利益を得ること。 「私欲」は私的な欲望を持つこと。 公共の利益よりも個人的な利益を優先する身勝手な態度のことをいう言葉 「私利私慾」とも書く。
自私自利(じしじり)
周りに配慮せず、自分の事しか考えていない行動や態度のこと。
自利利他(じりりた)
自分一人だけで利益を得るのではなく、他の人にも利益を与えること。 または、自身は修行して悟りを求め、他の人には仏法による救いを施すこと。 「自利」は自身の利益。 「利他」は他人の利益。
仁言利博(じんげんりはく)
徳の高い人物の言葉や行動は、多くの人々に利益があるということ。 「仁言」は徳のある人の言葉。 「利博」は利益が広い範囲に及ぶこと。 「仁言(じんげん)利博(ひろ)し」とも読む。
錐刀之利(すいとうのり)
非常にわずかな利益や成果。 錐(きり)や小刀の先端のように小さく微細な利益との意から。
先義後利(せんぎこうり)
人が守るべき道徳を一番に考えて、利益を二の次に考えること。 「義」は人としての道徳、仁義。 「利」は利益。 人の上に立つ人の心構えをいう言葉。 「義を先(さき)にして利を後(あと)にす」とも読む。
絶巧棄利(ぜっこうきり)
人によって作られた便利な機械を捨てて、自然の生活に戻ること。 「絶巧」は人の力で技巧を凝らした道具を捨てること。 「棄利」は人の力で便利に作られた道具を捨てること。 「巧(こう)を絶ち利(り)を棄(す)つ」とも読む。
争名争利(そうめいそうり)
名誉と利益を得るために争うこと。 「争名」は名誉を求めて争うこと。 「争利」は利益を得るために争うこと。 「名(な)を争い利を争う」とも読む。
党利党略(とうりとうりゃく)
自身が所属する党派や集団の利益とそのための策略。 「利」は利益、「略」は計略、策略のこと。
薄利多売(はくりたばい)
物の値段を下げて、そのかわりに数を多く売ることで利益を増やすこと。 商売の一つの方法で、利益を薄くして数を多く売ること。
氾愛兼利(はんあいけんり)
たくさんの人々を同じように愛して、利益を公平に分かち合うこと。 「氾愛」は全ての人々を平等に愛すること。 「兼利」は利益を分かち合うこと。 中国の戦国時代、荘子が墨子の思想について述べた言葉から。 「氾(ひろ)く愛し兼ねて利(り)す」とも読む。
百世之利(ひゃくせいのり)
永遠に利益を得続けること。 「百世」は世代が百代もの長い期間という意味から、非常に長い年月、後世まで長く続くという意味。
百伶百利(ひゃくれいひゃくり)
非常に賢く、理解力や判断力にすぐれていること。 「百」は普通の程度を大いに超えている様子を言い表す言葉。 「伶」と「利」はどちらも賢いという意味。 「百伶百俐」とも書く。
富貴利達(ふうきりたつ)
多くの財産を得て、高い地位や官職に就くこと。 「富貴」は多くの財産と高い地位。 「利達」は利益を得て、高い地位や官職に就くこと。
片利共棲(へんりきょうせい)
一緒に生活していて、片方だけが利益を得ているが、片方は利益も損害も受けないこと。 「片利」は一方だけが利益を得ること。 「共生」は別の種類の生き物が一緒に暮らすこと。 「片利共棲」とも書く。
片利共生(へんりきょうせい)
一緒に生活していて、片方だけが利益を得ているが、片方は利益も損害も受けないこと。 「片利」は一方だけが利益を得ること。 「共生」は別の種類の生き物が一緒に暮らすこと。 「片利共棲」とも書く。
名聞利養(みょうもんりよう)
名声と財産を得ようとする欲のこと。 「名聞」は世間の評判、「利養」は身を削り財欲を満たすこと。
山雀利根(やまがらりこん)
新しいことを知ろうとせずに、今の知識にこだわること。 「山雀(やまがら)」はシジュウカラ科の鳥、「利根」は生まれたときから賢いこと。 山雀は一つの芸を覚えることは出来るが、それを応用することができないという意味から。
利害得失(りがいとくしつ)
自分にとっての利益と損失のこと。 「利害」は利益と損害、「得失」は得することと損すること。 同義語を重ねて強調した語。
利害得喪(りがいとくそう)
自分にとっての利益と損失のこと。 「利害」は利益と損害、「得喪」は得することと損すること。 同義語を重ねて強調した語。
利己主義(りこしゅぎ)
他者のことや社会の利害を考えず、自分だけの利益や幸福だけを求める態度。
利用厚生(りようこうせい)
物事を十二分に活かして、人々の生活を豊かにすること。 「厚生」は国民の全ての生活を豊かなで健康なものにすること。 政治の秘訣を説いた言葉。