「取」を含む四字熟語一覧
取を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
以貌取人(いぼうしゅじん)
人の賢愚は容姿だけでは判断することはできないということ。 澹台滅明は容姿が醜く、孔子は弟子にとることを躊躇したが、非常に優秀で清廉な人物だったということから。 孔子の失敗談の一つ。 「貌(ぼう)を以(もっ)て人(ひと)を取る」とも読む。
猿猴取月(えんこうしゅげつ)
自身の地位や能力を過信して、欲を出しすぎて身を滅ぼすこと。 「猿猴」は動物の猿こと。 猿たちが木の枝から次々と尾をつかんでぶら下がって、井戸の中の水に映った月を取ろうとすると、枝が折れてしまい、猿たちは溺れ死んだという昔話から。 「猿猴(えんこう)月(つき)を取る」とも読む。
火中取栗(かちゅうしゅりつ)
自分のためにはならないが、他人のために危険なことをすること。 または、その結果で辛い思いをすること。 猿におだてられた猫が、燃えているいろりの中に入ってる栗を取ったが、猫は火傷をしたうえに栗は取られたという寓話から。
逆取順守(ぎゃくしゅじゅんしゅ)
道理に背いたやり方で天下を取った後は、道理を守って国を治めること。 「逆取」は道理に背いた方法で手に入れること。 「順守」は道理に従ったやり方で守ること。 古代中国、殷の湯王は夏の桀王から、周の武王は殷の紂王から、それぞれ武力を使って天下を奪い取り、その後は文事に則ったやり方で政治を行い、聖天子と呼ばれたという故事から。
舎生取義(しゃせいしゅぎ)
命は惜しいがそれよりももっと義を渇望するという孟子の言葉から、命を犠牲にしても正義を守ること。
舎短取長(しゃたんしゅちょう)
短所や欠点を補わずにすてて、長所だけを伸ばすこと。または、取るに足らないものをすてて、よいものだけに着目すること。 「短」は短所、「長」は長所のこと。 「短(たん)を舎(す)て長(ちょう)を取る」とも読む。
取快一時(しゅかいいちじ)
その瞬間の快楽を優先し、一時的な満足を求める態度のこと。 「快(かい)を一時(いちじ)に取(と)る」とも読む。
取捨選択(しゅしゃせんたく)
必要なものだけを取って、不必要なものを捨てること。 または、よいものだけを取って、悪いものを捨てること。 「取捨」の「取」は取ること、「捨」は捨てること。 「選択」は複数のものの中から、悪いものを避けてよいものを決めること。 取るものと捨てるものを選ぶという意味の言葉。
進取果敢(しんしゅかかん)
自身の意思で積極的に取り組み、大きな決断力を持って、失敗を恐れずに取り組むこと。 「進取」は積極的に物事に取り組むこと。 「果敢」は恐れずに大胆に行うこと。
摂取不捨(せっしゅふしゃ)
この世に生きているもののことを、仏が決して見捨てることなく救うこと。 「摂取」は仏がこの世で生きているものを救うこと。 「不捨」はどんな生き物のことも、仏は決して見捨てないということ。
断章取義(だんしょうしゅぎ)
自身の都合のいいように解釈するために、他人の書いた文章や詩などから引用すること。 「断章」は文章の一部の部分を抜き出すこと。 「取義」は自分の都合のいいように意味を取ること。 元にした文章などの文脈を無視して、都合のいい部分に使うことをいう言葉。 「章を断ちて義を取る」とも読む。