「向」を含む四字熟語一覧
向を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
一心一向(いっしんいっこう)
他のことに気を散らさず、一つのことに集中すること。 「一心」は一つのことに集中すること。 「一向」は一つの方向を目指すこと。
回向発願(えこうほつがん)
自分の積んだ徳を他者にも振り向けて、自他ともに極楽往生できるように願うこと。 「回向」は自分の積んだ徳を他の人に振り向けること。 「発願」は願いがかなうように強く念じること。
往相回向(おうそうえこう)
功徳を積んだものが全ての衆生へと振り向けて、ともに極楽浄土へと往生することを願うこと。 「往相」は極楽浄土へと往生すること。 「回向」は積んだ功徳を衆生へと振り向けること。 中国浄土宗の教義の核心となるもの。
還相回向(げんそうえこう)
浄土へと往生した人がこの世に戻り、全てのものに功徳を還元して浄土へ往生させること。 「還相」は浄土へと往生した人が、全てのものを救うためにこの世へと戻ってくること。 「回向」は積み重ねた功徳を全てのものへと与えること。
向上機縁(こうじょうのきえん)
昇天することの出来る機会のこと。 「向上」は天に向かうという意味から、昇天するという意味。 「機縁」は機会という意味。
向天吐唾(こうてんとだ)
他人に害を与えようとして、自分にその害が返ってくること。 天に唾を吐きかけようとして、自分の顔に落ちてくるという意味から。 「天に向かって唾を吐く」とも読み、この形で使うことが多い言葉。
向壁虚造(こうへききょぞう)
存在しないものを作り出すこと。 壁に向かって考えて、実際には存在しないものを思い浮かべるという意味から。 中国の前漢の時代、孔子の旧家の壁から『礼記』や『春秋』などの、当時から見て古文で書かれた書物が見つかり、世間の人々は勝手に書物を作って、人々を惑わそうとしたものだとそしったという故事から。 「壁に向かいて虚造(きょぞう)す」とも読む。
人心向背(じんしんのこうはい)
人々の心がどちらに向かうかということ。 「人心」はたくさんの人たちの心。 「向背」は従うか背くかということ。 たくさんの人たちが同意するか、反対するかという意思やその傾向のことをいう。
面向不背(めんこうふはい)
どの方向から見ても整っていて美しいこと。 または、どの方向から見ても同じであること。 「面向」は顔の額の中央ということから、顔の正面のこと。 「不背」は裏が存在しないこと。 元は正面が三方向ある仏像のことをいい、どの方向から見ても正面になるということから。