「文」を含む四字熟語 — 57 件
四字熟語一覧
一文半銭(いちもんはんせん)
ごくわずかな金銭のこと。 「文」と「銭」はともに昔の通貨の単位。 一文銭の直径が一寸(ひとき)であることから、半銭を"きなか"とも読む。
一文不通(いちもんふつう)
読み書きができないこと。 「文」は文字の意。 一文字ですら意味が通じていないことから。
緯武経文(いぶけいぶん)
学問と武術の両方を重んじて、国や政治の基礎にすること。 「緯」は横糸のこと。 「経」は縦糸のこと。 学問と武術を重んじることを、横糸と縦糸を交互に組み合わせて布を織ることにたとえた言葉。 「武を緯(い)にし文を経(けい)にす」とも読む。 「経文緯武」ともいう。
以文会友(いぶんかいゆう)
学問を通じて仲間を集めること。 君子の交友をいう言葉。 「文(ぶん)を以(もっ)て友(とも)を会(かい)す」とも読む。
允文允武(いんぶんいんぶ)
学問と武芸のどちらもすぐれていること。 元は、学問と武芸のどちらにもすぐれている天子の徳を称えた言葉から。 「允(まこと)に文、允(まこと)に武」とも読む。
禹湯文武(うとうぶんぶ)
夏、殷、周の三代の王朝の始祖とされる人物の名前。 「禹」は夏王朝の禹王。 「湯」は殷王朝の湯王。 「文」と「武」は周王朝の文王と武王のこと。 どの人物も古代中国の聖天子とされている。
偃武修文(えんぶしゅうぶん)
世が平和で穏やかなこと。 「偃武」は戦を止めて武具を片付けること。 「修文」は学問を修めること。 争いがなく学問に努める事ができるという意味から。 「武を偃(ふ)せて文を修(おさ)む」とも読む。
温文爾雅(おんぶんじが)
心がおだやかで、態度や言動が礼儀にかなっていること。 「温文」は温和で礼儀にかなっていること。 「爾雅」は言葉や文章などが美しいこと。 「爾雅温文」ともいう。
肝腎肝文(かんじんかんもん)
非常に重要なこと。 「肝腎」は肝臓と腎臓のことで、人の身体で大切な部分ということから、重要なことのたとえ。 「肝文」は肝になる一節という意味から、重要なことのたとえ。
韓文之疵(かんぶんのし)
主張や発言の辻褄が合わないこと。 「韓文」は中国の名文家の韓愈の書いた文章のこと。 「疵」はきずのこと。 「送孟東野序」の中で、韓愈が述べていることに矛盾があるということから。
魚質竜文(ぎょしつりょうぶん)
正しいように見えるが、実際には間違っていること。 または、実質はないが、外見は立派に見えること。 「質」は実質、本質。 「文」は見た目のこと。 本質は魚だが、竜のように見えるという意味から。
言文一致(げんぶんいっち)
いつも使っている話し言葉で文章を書くこと。 または、明治時代の言論界や文学界に行われた、文体の改革運動のこと。 「言文」は口語と文語のこと。 言論界では福沢諭吉や西周、文学界では二葉亭四迷や山田美妙などが推進した。
口承文学(こうしょうぶんがく)
文字に記さず、口から口へと語り伝えられてきた文学。昔話、神話、伝説、民謡などが含まれ、語る人の表現や地域によって内容が変化することが特徴。 「口承文芸」ともいう。
咬文嚼字(こうぶんしゃくじ)
文字の見た目や言葉の飾り方にばかりこだわって、内容や意味がない文章のこと。 学識を自慢するだけで、実際には役に立つことがない知識人を揶揄するときに使うことの多い言葉。 「文(ぶん)を咬(か)み字(じ)を嚼(か)む」とも読む。
虎豹之文(こひょうのぶん)
才能と知恵のどちらもある人は、才能と知恵があるために災いを招くということのたとえ。 虎や豹は毛皮が美しいために、狩りをする気を起こさせるという意味から。 「文」は文様。
作文三上(さくぶんさんじょう)
文章の構想を考えるのに最も適している三つの場所のこと。 「作文」は文章を作ること。 「三上」は馬上、枕上、厠上の三つの場所のこと。 馬上は馬に乗っているとき、枕上は寝床で横になっているとき、厠上は便所に入っているとき。
三人文殊(さんにんもんじゅ)
平凡な人でも、三人で知恵を出し合えば何かよい考えが出るものだということ。 「文殊」は知恵をつかさどるとされるという文殊菩薩のこと。 普通な人でも三人で考えを出し合えば、文殊菩薩と同等以上の考えが浮かぶという意味から。 「三人寄れば文殊の知恵」を略した言葉。 「三人文珠」とも書く。
散文精神(さんぶんせいしん)
小説を書くときの精神のありかたで、浪漫的・詩的感覚を排除して、実際におこったことを冷静に捉えて、客観的に見つめようとするもの。 昭和十一年に小説家の武田麟太郎が主張したもの。
奢侈文弱(しゃしぶんじゃく)
度を超したぜいたくな生活をして、文学にふけっているだけで、おとなしく弱弱しいこと。 「奢侈」は度を超したぜいたく、「文弱」は文学にばかりふけっていて弱弱しいこと。
守成尚文(しゅせいしょうぶん)
物事を受け継いでいくためには、武力よりも規則や教化によって治めるべきであるということ。 「守成」は物事を受け継いで守ること。 「尚」は尊ぶこと。 二代目の君主についていう言葉。 「守成(しゅせい)するに文(ぶん)を尚(たっと)ぶ」とも読む。
深文巧詆(しんぶんこうてい)
罪を犯した人に厳しく法を適用し、法の強さを分からせること。 「文」は法律のこと。 「詆」はあばくこと。
単文孤証(たんぶんこしょう)
証拠としてあまり役に立たないもの。 不十分で信用できない証拠のことをいう。 一つの文章と一つの証拠という意味から。
断髪文身(だんぱつぶんしん)
野蛮な習慣のこと。 「断髪」は髪の毛を短い長さに切ること。 「文身」は刺青のこと。 中国で野蛮とされていた、呉越の一帯の風習。
雕文刻鏤(ちょうぶんこくる)
文章の文字や語句を美しく飾ること。 「雕文」は模様を彫りきざむこと。 「刻」は木に彫りきざむこと。 「鏤」は金属に彫りきざむこと。 様々な美しい彫刻のように詩文を飾るという意味から。
同文同軌(どうぶんどうき)
天下が統一されること。 「同文」は使う文字を統一すること。 「同軌」は車の車輪の幅を統一すること。 使う文字や車輪の幅を統一するという意味から、天下が統一されていることのたとえ。 「文を同じくし軌(き)を同じくす」とも読む。 「同軌同文」ともいう。
同文同種(どうぶんどうしゅ)
使われている文字と、人種が同じということ。 「文」は文字。 「種」は人種。 日本と中国の関係をいうことが多い言葉。
二束三文(にそくさんもん)
売値がとても安いこと。 ほとんど価値がないこと。 「文」は昔使われていた価値の低い貨幣。 「三文」は少しの金額のたとえ。 二束売っても三文(少しの金額)にしかならないということから。 「二束」は「二足」とも書き、農民の副業として多く生産されていた金剛草履という丈夫な草履が、二足でたったの三文という安い値段で売られていたことが語源という説もある。
博学能文(はくがくのうぶん)
幅広い知識を有し、優れた文章を創り出す能力に長けていること。
博文約礼(はくぶんやくれい)
数多く様々な書物を読んで学問を修め、礼を基準にまとめて実際に行うこと。 「博文」は数多くの書物を読んで学ぶこと。 「約」は締めくくる、まとめるという意味。 「礼」は儒教で重要とされる道徳や、社会的規範のこと。 「博く文を学び、之を約するに礼を以てす」を略した言葉。
繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
形式や規則、礼儀、手続きが複雑で面倒くさいこと。 「繁文」は細かく複雑な飾りや、分かりづらい規則のこと。 「縟礼」は複雑で分かりづらい礼儀や作法のこと。 「繁縟」と略して使うこともある言葉。
