「ふせ」を含む四字熟語
「ふせ」を含む四字熟語 — 18 件
一字不説(いちじふせつ)
仏法の真理や悟りの境地は大変奥深く、言葉で言い表すことはできないため、自ら体得するしかないということ。 釈迦が悟り得た境地の真理は一字も説いていないことから。 「不説一字」ともいう。
一塵不染(いちじんふせん)
汚れが少しもないこと。 または、他者から影響を受けて感化されずに、清らかさを保ち続けること。 煩悩を引き起こす「六塵」の一つにすら染まらずに、心身を潔白なまま保つという意味から。 「一塵(いちじん)にも染まらず」とも読む。
群蟻附羶(ぐんぎふせん)
利益が発生するところに、人々が群がることを卑しむ言葉。 「羶」は生臭いことで、生臭い肉に蟻が集まるということから。 「群蟻羶に附く」とも訓読する。 「群蟻付羶」とも書く。
数見不鮮(さくけんふせん)
珍しいことでも、何度も遭遇していると珍しくなくなるということ。 いつも顔を合わせている人に対しては、新鮮味がなくなるという意味から。 「数」はしばしばや何度も、たびたび。 「数(しばしば)見れば鮮(せん)ならず」とも読む。
人事不省(じんじふせい)
意識を失うこと。昏睡状態になること。 病気や怪我などで意識を失い、刺激に反応を示さないほどの酷い状態になることをいう。 「人事」は人としての感覚・意識。 「不省」は意識がはっきりとしないこと。
青黄不接(せいこうふせつ)
前年の穀物が消費し尽くされたのに、新しい穀物の苗がまだ育っていない端境期(はざかいき)のこと。 また、次世代を担う人材が十分に育たず、世代交代が途切れている状態のたとえ。 「青」は今年に植えた穀物の苗のこと。 「黄」は昨年に収穫された穀物のこと。
成事不説(せいじふせつ)
過去の出来事について、あれこれ言わないこと。 「成事」は過去の出来事。 「説」は議論すること。 孔子が弟子の宰我の失言について諭した言葉。 「成事(せいじ)は説かず」とも読む。
東扶西倒(とうふせいとう)
明確な考えがなく迷うこと。 または、物事を解決するためには悪い事情が重なって苦労すること。 東を助ければ西が倒れるという意味から。
東父西母(とうふせいぼ)
死ぬことも老いることもない仙人のこと。 「東父」は男の仙人の東王父のこと。 「西母」は女の仙人の西王母のこと。 どちらも中国の仙人で、男女それぞれの仙人の筆頭。
土扶成牆(どふせいしょう)
人々がお互いに力を合わせて物事を成し遂げることのたとえ。 「牆」は垣根。 土を集めると、土はお互いにくっついて垣根になるということから。 「土(つち)扶(たす)けて牆(しょう)と成す」とも読む。
浮生若夢(ふせいじゃくむ)
人の一生は儚いということ。 「浮生」は儚い人の一生ということ。 「浮生(ふせい)は夢の若(ごと)し」とも読む。
浮声切響(ふせいせっきょう)
軽い質の声と重い質の声。 「浮声」は高く軽い声。 「切響」は鋭い響きや重々しい響きのこと。 声や響きの軽重や高下をいう言葉。
不正不義(ふせいふぎ)
人としての道理から外れていて、正しくないこと。 「不義」は人としての道理から外れること。 「不義不正」ともいう。
不正不公(ふせいふこう)
正しくない上に不公平なこと。 「不公」は不公平なこと。
不正不便(ふせいふべん)
正しくなく、都合が悪いこと。 「不便」は便利ではない、不都合なこと。
浮石沈木(ふせきちんぼく)
多くの人たちの無責任な言葉で、道理に反した力を持つことのたとえ。 水に浮くことのない石を水に浮かせて、水に沈むことのない木を水に沈ませるという意味から。 「石(いし)を浮かべ木を沈む」とも読む。
茅茨不翦(ぼうしふせん)
粗末な家のこと。 または、質素な生活のたとえ。 「茅茨」は屋根の材料のちがやといばらのことから、茅葺きの屋根のこと。 「不翦」は切りそろえていないために端が不揃いなこと。 「茅茨(ぼうし)翦(き)らず」とも読む。 古代中国の伝説の聖天子の尭が、王になっても粗末な家に住み、質素な生活を重んじたという故事から。
醴酒不設(れいしゅふせつ)
人をもてなすための礼儀が雑になること。 「醴酒」は甘酒のことで、酒を飲み始めや、酒が苦手な人のため酒。 「醴酒(れいしゅ)設(もう)けず」とも読む。 中国の前漢の楚の元王は穆生を師として、酒宴の時には甘酒を用意していたが、孫の戊が楚の王になると甘酒を用意しなくなったという故事から。
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