「こ」を含む四字熟語
「こ」を含む四字熟語 — 1279 件
独鈷鎌首(とっこかまくび)
論争が好きな歌人のこと。 「独鈷」は祈祷をするときに左手に持つ仏具、独鈷杵のこと。 「鎌首」は農具の鎌のように曲がった首。 鎌倉時代、大規模な歌合せがあり、顕昭と寂連は毎日参加して激しく論争をしていた。 顕昭は独鈷杵を持ち、寂連は頭を突き上げて論争をしていたので、その様子を侍女たちが言い合っていたという故事から。
訥言敏行(とつげんびんこう)
すぐれた人格を持っている人は、口数は少なく、動きは正確で素早いということ。 「訥言」は話が下手なこと。 「敏行」は行動が素早いこと。 「言(げん)に訥(とつ)にして行いに敏(びん)なり」とも読む。
左見右見(とみこうみ)
あっちを見たり、こっちを見たりすること。 または、様々なことに注意を払うこと。 右を見たり、左を見たりするという意味から。 「と」はそのように、「こう」はこのようにという意味で、それに漢字を当てた言葉。
敦煌五竜(とんこうごりょう)
中国の晋の時代、朝廷が設置した官吏を養成する大学で、評価が高かった敦煌出身の五人の総称。 「燉煌五竜」とも書く。
独学孤陋(どくがくころう)
師匠や共に学ぶ友人もなく、一人で学問をすることは、見識が狭くなり、他人の意見を聞こうとしなくなるということ。 「孤陋」は見識が狭く、考えや態度を変えようとしないこと。 「独学固陋」とも書く。
独断専行(どくだんせんこう)
自分自身で勝手に判断して、勝手に行動すること。 「独断」は自身だけで勝手に物事を決めること。 「専行」は自身の勝手な判断で行動すること。
貪吝刻薄(どんりんこくはく)
強欲で冷血なこと。 「貪吝」は強欲なこと。 「刻薄」は人間らしい温かな心を持っていないこと。
内助之功(ないじょのこう)
家庭内で夫の働きを支える妻の功績のこと。 「内助」は内側で助けるという意味。
七転八起(ななころびやおき)
七回転んでも八回起き上がるという意味から、何度失敗してもくじけずに奮闘すること。 「七転び八起き(ななころびやおき)」とも読む。
輭紅塵中(なんこうじんちゅう)
華やかで賑わっている都会の様子。 「輭紅」はやわらかい花びらのことで、賑わっている都会のたとえ。 「塵中」は馬車や人が多く行き交うことで舞う塵の中ということ。
難攻不落(なんこうふらく)
非常に攻めることが難しく、容易には陥落しないこと。 または、事が思い通りに進まないこと。 「難攻」は攻めることが難しいという意味。 「不落」は落城することがないという意味。
南行北走(なんこうほくそう)
各地を絶えず忙しく動き回ること。
南洽北暢(なんこうほくちょう)
天子の徳や威光、恩恵などが国中に広く行き渡ること。 「洽」と「暢」はどちらも広く行き渡るという意味。
二姓之好(にせいのこう)
結婚すること。 または、婚約した両家の親しい交際のこと。 昔の中国では同じ姓をもつ者同士は結婚できないという風習があったことから、「二姓」とは姓の異なる両家のこと。
盗人根性(ぬすびとこんじょう)
人のものを盗む人が持つ、ずるくて浅ましい性格のこと。
年功加俸(ねんこうかほう)
年功によって、本俸以外に給付される俸給のこと。 「年功」は長年にわたる経験や功績のこと。 「加俸」は正規の俸給(本俸)に加えて特別に支給される俸給のこと。
年功序列(ねんこうじょれつ)
年齢や勤続年数が増すに応じて、給料や地位が上がる制度のこと。 「年功」は長年にわたる経験や功績のこと。 「序列」は順序に従って並べること。
年高徳邵(ねんこうとくしょう)
年をとっていくにつれて、徳が増えていくこと。 「年高」は年をとること。 「邵」は高いや、うるわしいという意味。
念念刻刻(ねんねんこくこく)
過ぎていく時間と一緒に。次第に。または、いつもということ。 「念念」は一瞬一瞬ということ。 「刻刻」は経過する時間と共にということ。 仏教の言葉。
波及効果(はきゅうこうか)
波紋が広がっていくように、だんだんと広い範囲に影響を及ぼすこと。 「波及」は波紋が広がっていくように影響を与えていくこと。 「効果」は結果や効き目のこと。
白衣三公(はくいのさんこう)
地位も権力も持たないものが出世して高官になること。 「白衣」は白い色の服のことで、官位にある人は、官位ごとの決まっている色の服を着たということから、官位のない人のこと。 「三公」は丞相、太尉、御史大夫という最高権力をもつ三つの官職のこと。 漢の公孫弘は、生まれは平民だったが、出世して丞相になったという故事から。 「白衣より天子の三公となる」を略した言葉。
白雲孤飛(はくうんこひ)
旅の途中で親を思うことのたとえ。 「孤」は一つだけあること。 空に一つだけ浮いている雲を見て、その雲の下にいるであろう親のことを思い浮かべて悲しむこと。
璞玉渾金(はくぎょくこんきん)
すぐれた人物になる才能を秘めていること。 宝石の原石と精錬されていない鉱石との意から。 「璞玉」は、掘り出したばかりで磨かれていない宝玉の原石。 「渾金」は、あらがね、精錬されていない鉱石。 「渾金璞玉」ともいう。
白虹貫日(はくこうかんじつ)
心が天に伝わること。 または、戦乱になって君主に危険が迫ることのたとえ。 白い虹が太陽を貫く現象をいい、この現象は願いが天に伝わったときや、戦乱によって危険な状況に陥る前兆として発生するとされている。 「白虹(はくこう)日(ひ)を貫く」とも読む。
博古通今(はくこつうこん)
過去の出来事から今の出来事まで、様々な出来事を詳しく知っていること。広い知識を持っていること。 「博古」は昔のことを広く知っていること。 「通今」は今のことを詳しく知っていること。 「古(いにしえ)に博(ひろ)く今(いま)に通ず」とも読む。 「通今博古」ともいう。
博識洽聞(はくしきこうぶん)
様々な経験をしていて、様々な知識を深く知っていること。 「博識」は広い知識があること。 「洽聞」は様々な経験があること。 「博識広聞」とも書く。
薄志弱行(はくしじゃっこう)
何かを成そうとする気持ちが弱く、決断力や実行力が乏しいこと。 「薄志」は何かを成そうとする志が弱いこと。 「弱行」は決断力や実行力に欠けること。
薄物細故(はくぶつさいこ)
意味のない些細なこと。価値がなく役に立たないこと。 「薄物」と「細故」はどちらも意味も価値もないちょっとした物事という意味。
伯楽一顧(はくらくのいっこ)
賢者がすぐれた君主に才能が認められ、重要な地位を与えられること。 「伯楽」は中国の春秋時代の人の名前。 伯楽が一度振り返るという意味から。 伯楽は名馬を見分ける達人として有名で、馬を市場に出したが三日売れなかったために、伯楽に振り返ってくれるように頼んだところ、その日のうちに十倍の値段がついて売れたという故事から。
播糠眯目(はこうべいもく)
ほんの些細な問題が、判断の誤りに繋がることがあることのたとえ。 または、自分以外の働きによって、方向を見失うことのたとえ。 糠(ぬか)を撒き散らして、目をくらますことから。 「糠(ぬか)を播(ま)き目(め)を眯(くら)ます」とも読む。
白駒空谷(はっくくうこく)
賢者が官職などに取り立てられず、公的な機関に属していないこと。 「白駒」は賢者が乗るとされる白い毛の馬ということから、賢者のたとえ。 「空谷」は人の気配が全くない谷。 白馬が誰もいない谷にいるという意味から。
八紘一宇(はっこういちう)
天の下では民族などに関係なく全ての人は平等であるため、世界を一つにまとめて一つの家のようにしようという考えのこと。 「八紘」は天地の東西南北の四つの方向と、北東、南東、南西、北西の四つの隅を合わせたものということから、世界全体のこと。 「一宇」は一軒の家のこと。 第二次世界大戦で日本が国家の理念として打ち出し、大東亜共栄圏のための海外進出を正当化するために使われた言葉。
白黒分明(はっこくぶんめい)
善と悪がはっきりと区分されていること。 「白黒」は善悪や正邪、物事のよしあしのこと。 「分明」はっきりと区別すること。
発憤興起(はっぷんこうき)
気持ちを奮い立たせて、立ち上がること。 または、気合を入れて、力を尽くすこと。 「発憤」は気持ちを奮い立たせること。 「興起」は立ち上がること。または、励むこと。 「発奮興起」とも書く。
破天荒解(はてんこうかい)
今まで誰もできなかったことを成し遂げること。 または、常識では考えられないやり方をすること。 「天荒」は凶作などで、雑草などが生い茂った荒れ果てた土地。または、未開の土地のこと。 「解」は解送者のことで、中国の科挙の本試験を受けるための地方試験に合格した人のこと。 中国の荊州では、長い間地方試験に合格する人がいなかったために「天荒解」と呼ばれ、劉蛻が始めて合格したときに、天荒を破ったと人々に言われたという故事から。
攀轅扣馬(はんえんこうば)
立派な人が官職を辞めないことを望んで引き留めること。 「攀轅」は車のまえに突き出た二本の棒、ながえにすがりつくこと。 中国の後漢の時代、秦彭や侯覇が転任したりするときに、住民が引きとめたという故事から。
班荊道故(はんけいどうこ)
しばらく会っていない、昔の友人とたまたま出会って語り合うこと。 「班荊」は草を敷くこと。 「道故」は話をすること。 中国の春秋時代、伍挙が楚から亡命して晋に行く途中に、古い友人の公孫帰生とたまたま出会って語り合ったという故事から。 「荊(けい)を班(し)きて故(こと)を道(い)う」とも読む。
反抗憤怒(はんこうふんぬ)
激しく怒って逆らうこと。 「反抗」は逆らうこと。 「憤怒」は激しく怒ること。
反行両登(はんこうりょうとう)
いつもとは逆のことを行って、一度に二つの利益を得る方法のこと。 「反行」は正反対の行動をとること。 「両登」は二つの利益を同時に得ること。 中国の秦の商鞅が行った計略とされていて、戦争で損害を与える代わりに、国境付近の敵の国民に開拓していない土地を開拓させ、敵の国の人口を奪いつつ、食料を生産させることができるというもの。
反哺之孝(はんぽのこう)
親の恩に子が報いること、親孝行することのたとえ。 「反哺」は食べ物を返すこと。 中国の伝説で、烏は六十日で成鳥になり、その後は親鳥に六十日の間、親に餌を与えるということから。
倍日并行(ばいじつへいこう)
昼も夜もかまわずに先を急ぐこと。 「倍日」は一日でその倍の二日分のことをすること、「并行」は合わせるという意味で、一日で二日分の行程を進むという意味から。 「倍日併行」とも書く。
万国共通(ばんこくきょうつう)
全ての国で通用するもの。 「万国」は世界にある全ての国。 「共通」は複数のもの全てに通用すること。
万古千秋(ばんこせんしゅう)
この上なく長い年月。永遠の歳月。 「万古」は万年、永遠のたとえ。 「千秋」は千年、長い年月のたとえ。 「千秋万古」ともいう。
万古長青(ばんこちょうせい)
永遠に変わらないこと。 「万古」は大昔からという意味から、永遠や長い年月のたとえ。 「長青」は松などの常緑樹がずっと枯れることなく、青々としているということから、いつまでも変わらないことのたとえ。 国の繁栄や、よい人間関係などがいつまでも続くことをいう。
万古不易(ばんこふえき)
いつまでも変化しないこと。 「万古」は非常に長い期間、永遠という意味。 「不易」は変わる事がないこと。
万古不磨(ばんこふま)
永遠に滅びないこと。 「万古」は永遠や、永久。 「不磨」はすぐれているものがいつまでも残ること。
槃根錯節(ばんこんさくせつ)
事情が複雑で解決することが難しいこと。 「槃根」は曲がりくねった木の根のこと。 「錯節」は入り組んだ木の節のこと。 「盤根錯節」とも書く。
万緑一紅(ばんりょくいっこう)
たくさんのものの中に、一つだけすぐれたものがあることのたとえ。 または、大勢の男の中に一人だけ女がいること。 緑一色の草むらの中に、一つだけ赤い花が咲いているということから。 「万緑叢中紅一点」を略した言葉で、「紅一点」という形で使うことが多い言葉。
悲歌慷慨(ひかこうがい)
世の中の有り様や自分の運命などについて憤り嘆くこと。 「悲歌」は悲しげに歌うこと。 「慷慨」は不満を抱き嘆くこと。 「慷慨悲歌」ともいう。
悲喜交交(ひきこもごも)
悲しみと喜びの感情が交ざり合うこと。 または、それを交互に味わうこと。
避坑落井(ひこうらくせい)
一つの災難を乗り越えても、次の災難がすぐにやってくるということ。 「坑」は地面に掘った穴。 地面の穴を注意深く避けて、井戸に落ちるという意味から。 「坑(こう)を避(さ)け井(せい)に落つ」とも読む。
非常之功(ひじょうのこう)
とてつもなくすごい功績のこと。 「非常」は程度が飛びぬけていること。 「功」は功績のこと。
匪石之心(ひせきのこころ)
自分の信念を堅く守り、決して揺らぐことのない心のこと。 石のように転がることがない心という意味から。
筆耕硯田(ひっこうけんでん)
文章を書くことで収入を得て、生活する人のこと。 そのような人にとっての硯(すずり)を、農夫にとっての田に見立てたもので、筆で田を耕す意味から。
筆力扛鼎(ひつりょくこうてい)
勢いがあって力強い文章のこと。 「筆力」は文章の勢いや筆遣い。 「扛鼎」は食べ物を煮るために使う青銅の器を持ち上げること。 青銅で出来た重い器を持ち上げるほど、筆力が強いという意味から。 「筆力(ひつりょく)鼎(かなえ)を扛(あ)ぐ」とも読む。
肥肉厚酒(ひにくこうしゅ)
贅沢な食べ物とお酒のこと。 油の乗ったおいしい肉と高級な酒という意味から。 「厚酒肥肉」ともいう。
悲憤慷慨(ひふんこうがい)
世の中や自身の運命に憤りを覚えて嘆き悲しむこと。 「悲憤」は悲しんで憤ること。 「慷慨」は社会の不正や世論が悪い方向に変わっていくことなどを憤り嘆くこと。 似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「慷慨悲憤」ともいう。
比目同行(ひもくどうこう)
二人が親密で離れないことのたとえ。 「比目」は目を並べること。 「同行」は共に歩くこと。 中国の伝説上の比目魚は、目が一つしかないために、二匹並ばないと泳ぐことができないということから。
百錬成鋼(ひゃくれんせいこう)
心と体を何度も鍛えることによって、初めて立派な人物になることができるということ。 または、意志などが非常に強いことのたとえ。 「百錬」は何度も繰り返し鍛えること。 鋼を作るためには何度も鉄を鍛えなければならないという意味から。 「百錬(ひゃくれん)鋼(こう)を成す」とも読む。
百鬼夜行(ひゃっきやこう)
たくさんの悪人たちが横暴な態度で好き勝手に行動して、思いのままに悪事を働くこと。 「百鬼」は色々な怪物のこと。 「夜行」は夜に連なって歩き回ること。 夜になると色々な怪物が、たくさん連なって好き勝手に歩き回るという意味から。
百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)
欠点や短所が数多くあること。 または、ひどく傷だらけでぼろぼろの状態のこと。 「百」と「千」はどちらも数が多いことのたとえ。 「孔」は穴、「瘡」は切り傷。 百の穴、千の切り傷があるという意味から。 「千瘡」は「千創」とも書く。 「千瘡百孔(千創百孔)」ともいう。
百古不磨(ひゃっこふま)
いつまでも消えることなく存在し続けること。 「百古」は非常に長い年月、後世まで長く続くという意味。 「不磨」は擦り減ってなくなることがないこと。
氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ)
容姿の美しい女性のこと。 または、梅の花の異称。 「氷肌」は透明な氷のように清らかな肌。または、寒さが厳しい期間に咲く梅の花のたとえ。 「玉骨」は高貴な人や美しい人の骨ということから、美しい容姿のこと。
氷壺秋月(ひょうこしゅうげつ)
清く澄んだ心のこと。 「氷壺」は白い玉で出来ていて、中に氷が入っている壺。 「秋月」は秋の月。 どちらも清らかで澄んでいる様子を言い表す言葉。 「氷」は「冰」とも、「壺」は「壷」とも書く。
飄忽震蕩(ひょうこつしんとう)
いきなり激しく揺り動かすこと。 「飄忽」は突然、いきなりという意味。 「震蕩」は激しく揺らすこと。 「飄忽震盪」とも書く。
飄忽淜滂(ひょうこつひょうほう)
速い速度で風が吹き付ける様子。または、その音を言い表す言葉。 「飄忽」は素早い様子。 「淜滂」は風が物に当たった時に発する音。
摽末之功(ひょうまつのこう)
ちょっとした功績。わずかな功績。 「摽」は刀の先端、切っ先のことで、わずかなことのたとえ。 「功」は成し遂げた結果。功績。手柄。
飛揚跋扈(ひようばっこ)
思うまま横暴に振る舞うこと。 または、臣下が好き勝手に振る舞い、君主の力をこえること。 「飛揚」は猛禽類の鳥が舞い上がること。 「跋扈」は魚を捕まえるための竹垣の罠を飛び越えて逃げること。 悪人などが、常識や規則などを無視して好き勝手に行動することをいう。
疲労困憊(ひろうこんぱい)
疲れ果てること。 「困憊」は酷く疲れて弱ること。
品行方正(ひんこうほうせい)
考えや行いが正しくきちんとしている様子。 「品行」は普段の行いや振る舞い。 「方正」は心や行動が正しいこと。
牝牡驪黄(ひんぼりこう)
物事の見た目にこだわらず、本質を見抜くことのたとえ。 「牝牡」はめすとおすのこと。 「驪黄」は色の黒色と黄色。 中国の秦の穆公が、馬を見抜く名人である伯楽に推薦された九方皐に馬を探しに行かせた。 九方皐が黄色い牝馬を見つけたという報告を受けたが、連れ帰られた馬は黒い牡馬であった。 穆公は馬の色や性別も分からないのかと怒ったが、これに対して伯楽は色や性別などの見た目にこだわらず、馬本来の能力を見るべきだといった。 そして、その馬は他と比べることのできないほどの名馬だったという故事から。
備荒貯蓄(びこうちょちく)
農作物の不作の年のために、作物や金銭をためて準備しておくこと。 または、そのたくわえ。 「備荒」は農作物の不作の年や、天災に対する準備をしておくこと。
美酒佳肴(びしゅかこう)
とても豪華な食事のこと。または、そのような酒食のこと。 「美酒」はおいしい酒。 「佳肴」はおいしい料理。
美味佳肴(びみかこう)
豪勢でおいしい料理のこと。 「美味」はおいしいこと。 「佳肴」は素晴らしい料理のこと。
美妙巧緻(びみょうこうち)
細かく複雑で、なんともいえない味わいがあり、美しいこと。 「美妙」は非常に美しく、すぐれていること。 「巧緻」は工夫されていて、細かい部分まで手が込んでいること。
眉目温厚(びもくおんこう)
温厚な容姿のこと。 「眉目」は眉と目のことで、容姿のたとえ。 「温厚」は落ち着いていて暖かいこと。 優しく、落ち着いていて温かな容姿をいう。
描虎類狗(びょうこるいく)
才能のない者が、すぐれているものの真似をしても、見苦しい結果にしかならないということのたとえ。 虎の絵を描いても、犬にしか見えないということから。 後漢の将軍の馬援が、豪傑の杜季良の真似をしていた兄の子を手紙で戒めたという故事から。
病入膏肓(びょうにゅうこうこう)
趣味などに夢中になって、やめられなくなること。 または、悪い癖が出て手がつけられなくなること。 元は病気の症状が悪化して、治る見込みがなくなるという意味から。 「膏肓」は治療のための鍼や薬が届かない、体の奥深い部分のこと。 「病膏肓に入る」という形で使うことが多い言葉。
布衣之交(ふいのこう)
身分や地位などを気にしない心からの交友。または、庶民の付き合い。 「布衣」は布で作った衣服のことで一般庶民をあらわすことから無位無官の人のこと。
風雲之志(ふううんのこころざし)
時代の流れに乗り、大きな事を起こそうとする野心のこと。 「風雲」は風が吹いて、雲が立つという意味で、世の中が非常に不安定な状態で、大きく変動しようとすることのたとえ。
