「く」で終わる四字熟語
「く」で終わる四字熟語 — 736 件
窮山幽谷(きゅうざんゆうこく)
人里から遠く離れた、奥深い場所にある静かな山と谷。 「窮」と「幽」はどちらも奥深いという意味。
弓調馬服(きゅうちょうばふく)
何事も基礎をしっかりとしておくことが一番大切であるということのたとえ。 「弓調」は弓の調子を整えること。 「馬服」は馬を服従させること。 弓を使うときはまず調子を整え、馬を使うときはまず人に服従させるということから。 中国の魯の哀公が孔子に人を雇う方法を尋ねたという故事から。
窮途之哭(きゅうとのこく)
貧しくて生活に苦しみ、悲しむこと。 「窮途」は行き止まりの道という意味から、苦しい状況のこと。 「哭」は悲しんで声を上げて泣くこと。 中国の晋の阮籍が行き止まりで進めずに嘆き悲しんだという故事から。
窮余一策(きゅうよのいっさく)
逃げることができなくなり、どうしようもなくなった時に思いついた手段や作戦。 「窮余」は苦し紛れにという意味。 「一策」は一つの作戦。
恐悦至極(きょうえつしごく)
恐れつつしみながらも喜ぶこと。 自分よりも上の立場の人に、自分の喜びを言い表す言葉。 「至極」はこれよりも上はないということ。 「恭悦至極」とも書く。
矯枉過直(きょうおうかちょく)
物事を正そうとして、やりすぎてしまえば、新しい偏向や損害を招くということ。 曲がっているものをまっすぐにしようとして、力を入れすぎて、逆の方向に曲がってしまうという意味から。 「枉(まが)れるを矯(た)めて直(なお)きに過(す)ぐ」とも読む。
跫音空谷(きょうおんくうこく)
人のいない場所での寂しい生活の中で予想外の訪問や便りのたとえ。または、孤立した状態での自分の意見に賛同する人を得た時に用いる言葉。 「空谷」は人気のない寂しい谷のこと。 「跫音」は足音のこと。 「跫音空谷」ともいう。
叫喚地獄(きょうかんじごく)
生前に罪を犯したものが落ちる八大地獄の一つで、熱湯や猛火に攻められ続け、常に泣き叫び続けるとされている。 または、そのような見ていられない、ひどくむごたらしい状態のこと。
匡衡壁鑿(きょうこうへきさく)
貧しい生活をしながら勉学に励むこと。苦学のたとえ。 「匡衡」は中国前漢の学者の名前。 「壁鑿」は壁に穴を開けること。 匡衡は幼い頃家庭が貧しく灯火の油を買うことができなかったため、壁に穴を開け隣家の明かりで勉学に励んだという故事から。
驚心動魄(きょうしんどうはく)
人を心の底から深く感動させること。 人の心を動かして、魂を振るわせるという意味から。 「心を驚(おどろ)かし魄(たましい)を動かす」とも読む。
協心戮力(きょうしんりくりょく)
力を合わせて一致協力して物事に取り組むこと。 「戮」と「協」はどちらも合わせるという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「協心戮力」ともいう。
胸中成竹(きょうちゅうのせいちく)
成功の見通しを立てておいて、前もって準備しておくこと。成算のこと。 竹の絵を描く時は、先に胸中で絵を完成させておいてから一気に描くという意味から。
強理勁直(きょうりけいちょく)
道理にかなうように努力して、強く正しい様子。 「強理」は道理に従うように努めること。 「勁直」は強く正しいこと。
曲肱之楽(きょくこうのらく)
富を求めずに、貧しくても正しい行いをする楽しみのこと。または、貧しい暮らしをしていても、その中に楽しみはあるということ。 「曲肱」は枕が買えないために腕を曲げて、肘を枕にするという意味。
虚実皮膜(きょじつひまく)
芸術は、虚構と現実の境界にあるということ。 「虚実」は虚構と現実。 「皮膜」は皮膚と薄皮ということから、区別できないほどのほんの少しの違いという意味。 日本の江戸時代、浄瑠璃の作者の近松門左衛門が唱えた芸術論で、虚構と現実の境界にこそ真の芸術はあるとする論。 「皮膜」は「ひにく」とも読む。
錦衣玉食(きんいぎょくしょく)
贅沢な生活のたとえ。 または、高い身分のたとえ。 美しく高級な着物と宝石のように上等な食事ということから。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)
思いっきり喜ぶこと。 「欣」と「喜」はどちらも喜ぶこと。 「雀躍」は鳥のすずめが飛び跳ねている様子のことで、すずめが飛び跳ねるように小躍りして喜ぶという意味から。
謹厳実直(きんげんじっちょく)
軽率な行動を取ることなく、正直で真面目なこと。 「謹厳」は言動が控えめで厳格なこと。 「実直」は真面目で、言動に嘘がないこと。
禽獣草木(きんじゅうそうもく)
命がある全てのもののこと。 鳥や動物、草、木ということから。 「草木禽獣」ともいう。
金石糸竹(きんせきしちく)
楽器の総称。 「金」は鐘。 「石」は石を吊るしてたたく打楽器の磬。 「糸」は琴。 「竹」は細い竹の笛を並べてくくった、簫という楽器のこと。
鈞天広楽(きんてんこうがく)
鈞天宮と広楽宮のことで、天帝が生活するための宮殿のこと。
偽詐術策(ぎさじゅっさく)
策略、計略のことで、相手を貶めるための策略をいう。 「偽詐」は相手を騙すこと。 「術策」は策略、計略のこと。
偽装工作(ぎそうこうさく)
別のものと間違えるように手を加えること。誤魔化し偽ること。 「偽装」は別のものを装って誤魔化すこと。 「工作」は目的を果たすために必要な事柄を計画して行うこと。 「偽装」は「擬装」とも書く。
牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)
必要以上に食べたり飲んだりすること。 牛が水を飲むように、馬が飼い葉を食べるように飲み食いするという意味から。
牛首馬肉(ぎゅうしゅばにく)
外見は立派だが中身が釣り合っていないこと。 牛の頭を看板に掲げているが、実際には馬の肉を売るという意味から。
尭階三尺(ぎょうかいさんじゃく)
君主がつつましい生活をすることのたとえ。 古代中国の伝説の聖天子の宮殿は、土を固めただけの階段があり、高さは三尺ほどしかなかったということから。 君主の生活の理想とされている。
澆季溷濁(ぎょうきこんだく)
思いやりなどの人らしい感情が薄くなり、善悪や正邪の基準がおかしくなって、世の中が乱れること。 「澆季」はこの世の終わりのような、道徳や人情が乱れた世の中のこと。 「溷濁」は濁るや、汚れるということ。 「澆季混濁」とも書く。
尭鼓舜木(ぎょうこしゅんぼく)
理屈や道理に合った意見は聞き入れるべきであるということ。 政治を行う人や、人の上に立つ立場の人に対する戒め。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説上の聖天子のこと。 古代中国の尭帝は朝廷に太鼓を置いて意見がある人には太鼓を打たせ、舜帝は木札を立てて誰でも意見を書けるようにしたという故事から。
仰事俯畜(ぎょうじふちく)
家族を養って、家計を成立させること。 「仰事」は両親に仕えること。 「俯畜」は妻と子を養うこと。 「仰いで事(つか)え俯(ふ)して蓄(やしな)う」とも読む。
魚鱗鶴翼(ぎょりんかくよく)
中央が突出した、魚の鱗のような形の陣形と、左右に長く広げて敵を包囲しようとする鶴が翼を広げたようにみえる形の陣形。 どちらも兵法の八陣の一つで、「魚鱗之陣」と「鶴翼之陣」のこと。
空空寂寂(くうくうじゃくじゃく)
この世の形の有るもの無いもの全ては実体や本性が空で、思惟分別を超えているということ。 または、何も無く静かな様子。 または、無関心や、煩悩のない無心な状態。
空空漠漠(くうくうばくばく)
広くて果てしない様子。またはぼんやりとしている状態。
空中楼閣(くうちゅうのろうかく)
土台のない蜃気楼で現れた建物という意味から、根拠がなく現実的ではない考えや議論のこと。
九損一徳(くそんいっとく)
費用が多くかかり、あまり利益にならないこと。 九回損をして、一回得をするという意味から。 「鞠は九損一徳」を略した言葉で、蹴鞠に熱中すると十の中で九は損をするという意味から。 「九損一得」とも書く。
苦中作楽(くちゅうさくらく)
苦しい中でも、楽しもうとして作り出すこと。 元は苦しいことばかりの世の中で、それが楽しいと思い込んで、この世界に心がとらわれているという否定的な意味で、そこから苦しいことも苦としないという意味に変わった言葉。または、忙しくても余裕のある生き方のことをいう。 「苦中(くちゅう)に楽(らく)を作(な)す」とも読む。
狗頭生角(くとうせいかく)
不思議なこと。 または、あるはずがないことが起こること。 「狗」は動物の犬のこと。 犬の頭に角が生えるということから。 「犬頭(くとう)角(つの)を生ず」とも読む。
苦肉之策(くにくのさく)
苦し紛れの策略のこと。 または、自らの体を苦しめることまでして、敵を欺く策略のこと。 三国時代、赤壁の戦いで呉の黄蓋が魏のスパイの前で、自らの意思で刑を受け、見限っての投降と思わせて、敵の陣営の船団に火を放ち形勢逆転した故事から。
君恩海壑(くんおんかいがく)
君主から受けた恩は、海や谷のように深いこと。 「君恩」は君主からの恩。 「海壑」は海と谷。 海や谷のように深い恩ということから。
君子三楽(くんしのさんらく)
父母と兄弟が元気で健在なこと、正しい行動をして、正しい心を持って天に恥じない生活をすること、すぐれた才能を持つ人を見つけ出し教育するという人格者の三つの楽しみのこと。 「君子」は人格者。
君側之悪(くんそくのあく)
君主のそばに仕えている悪人のこと。または、君主に媚を売り、悪いことを企んでいる人のこと。 「君側」は君主に近いところ、側近。 「悪」は悪人。
愚者一得(ぐしゃのいっとく)
愚かな人でもたまには優れた名案を出すこと。 自分の意見を出すときに謙遜の表現としても用いることがある。
求不得苦(ぐふとくく)
仏教の八苦の中の一つで、求めているものを得ることが出来ない苦しみのこと。
群疑満腹(ぐんぎまんぷく)
疑わしいことが多くて、心の中が疑問でいっぱいになること。または、たくさんの人が疑いの心を持つこと。 「群」は多いことや多くの人、「疑」は疑いの気持ちを持つこと。 「満腹」の「腹」は腹の中ということから、心という意味で、「満腹」は心の中がいっぱいに満ちるということ。
群軽折軸(ぐんけいせつじく)
小さな力でも、多く集まれば大きな力になることのたとえ。 「群」は多いことや多くの人、「軸」は車の軸のことで、軽いものでも数が多ければ重くなって、車の軸は折れるという意味から。 「群軽(ぐんけい)軸(じく)を折る」とも読む。
群鶏一鶴(ぐんけいのいっかく)
多くの凡人の中で、極めて優れている一人の人物のこと。 鶏の群れの中にいる一羽の鶴という意味から。
群策群力(ぐんさくぐんりょく)
たくさんの人が策をめぐらせて、皆で力を合わせること。 「群策」はたくさんの臣下が策を巡らすこと。 「群力」はたくさんの役人の力のこと。 立場が下の人が策を巡らし、立場が上の人はそれを受け入れて協力することにより、組織は最も強い力を発揮するということから。 漢が楚を倒した理由を尋ねると、臣下の作戦を聞き入れて、役人と臣下は力を合わせたからと答えたという故事から。
形骸土木(けいがいどぼく)
自然のまま飾らずに生きることのたとえ。 「土木」は土と木のこと。 「形骸」は人の体。 土や木のように自然で飾らない姿という意味から。 「形骸(けいがい)を土木にす」とも読む。 「形骸土木」ともいう。
敬教勧学(けいきょうかんがく)
学問を行うように勧めること。 君主が行うべきこととされる。 「教(おしえ)を敬(けい)し学(がく)を勧(すす)む」とも読む。
鶏群一鶴(けいぐんのいっかく)
鶏の群れの中の一羽の鶴という意味から、多くの凡人の中で極めて優れている一人の人物のこと。
荊山之玉(けいざんのぎょく)
秀才で聡明な人のこと。 「荊山」は卞和が宝玉の原石を手に入れたという中国の山の名前で、その宝玉のように価値のある人物という意味から。
卿相雲客(けいしょううんかく)
公卿と殿上人のこと。または、高い身分の人のこと。 「卿相」は三位以上の公卿。 「雲客」は宮中での昇殿を許された雲上人、殿上人。
傾城傾国(けいせいけいこく)
絶世の美女のたとえ。 容姿の美しさで人の心が魅了されて、城や国が傾いて滅びてしまうという意味から。 「傾国傾城」ともいう。
軽佻浮薄(けいちょうふはく)
言動に思慮が足りず、気持ちが浮ついている様子。 または、信念がなく、言動が軽率で周りに流されやすいこと。 「軽佻」はよく考えずに発言したり行動したりすること。 「浮薄」は気持ちに落ち着きがないこと。 「軽窕浮薄」とも書く。
形容辺幅(けいようへんぷく)
容姿、見た目。 「形容」は容姿、容貌。 「辺幅」は布や織物のへりということから、外からの見た目、外見。
牽衣頓足(けんいとんそく)
つらい別れを惜しむことを言い表す言葉。 「牽衣」はしがみついて服を引っ張ること。 「頓足」は足踏みをすること。 戦地に行くことになった兵士の家族が衣服にしがみつき、足をばたばたさせて悲しむ様子を言い表した言葉。 「衣(い)を牽(ひ)き足(あし)を頓(とん)す」とも読む。
狷介孤独(けんかいこどく)
自分の考えややり方などを決して変えず、他人に対して譲らず調和しないこと。 「狷介」は考えややり方などを決して変えないこと。
喧喧諤諤(けんけんがくがく)
議論で次から次へと意見を出されてやかましい様子。 「喧喧」は騒がしいこと。 「諤諤」は誰にも遠慮することなく、思うことをしっかりと主張すること。 元は「喧喧囂囂」と「侃侃諤諤」を混同されてできた言葉。
見性自覚(けんしょうじかく)
自身の生まれつき持っている性質を悟ること。 「見性」は自身の本質を見極めること。
堅忍質直(けんにんしっちょく)
何事にも忍耐強く、まっすぐな性格のこと。 「堅忍」は我慢強いこと。 「質直」は真面目で正直なこと。
権謀術策(けんぼうじゅっさく)
他人を騙し貶める策略のこと。 「権謀」は状況にあわせた策略。 「術策」は策略のこと。 特に社会や組織などの集団の中で他者を貶めて、自分の都合がいい状況に仕向け、地位や評価を上げる策略のこと。
牽攣乖隔(けんれんかいかく)
心はお互いに惹かれあっていても、遠くに離れていること。 「牽攣」はお互いに心が惹かれあうこと。 「乖隔」は遠く離れていること。 中国の唐の詩人の白居易が友人へ贈ったとされる手紙から。
鯨飲馬食(げいいんばしょく)
一度の食事で非常に多くのものを食べたり飲んだりすること。 「鯨飲」は鯨のように多量に飲むこと。 「馬食」は馬のように多量に食べること。
撃壌鼓腹(げきじょうこふく)
善い政治が行われ、人民が平和で不満のない生活を楽しむ様子。または、世の中が平和なことのたとえ。 「鼓腹」は食べるものが十分にあり、満腹になった腹を楽器のように打ち鳴らすこと。 「壌」は土や地面のことで、「撃壌」は地面をたたいて拍子をとること。 中国古代の伝説の聖天子尭帝は、世の中がうまく治まっているか気になり町の様子を見に行った。 そこで、一人の老人が満腹になった腹を打ち鳴らし、地面を踏んで拍子をとりながら「世の中は平和で天子はいてもいなくても変わらない」という意味の歌を歌っていた。 それを聞いた尭帝は、人民が政治を行うものの力を意識することなく、満ち足りた生活が出来ていることが分かり安心したという故事から。 「撃壌鼓腹」ともいう。
月卿雲客(げっけいうんかく)
公卿と殿上人のこと。 または、高い身分の人のこと。 「月卿」は三位以上の公卿。 「雲客」は宮中での昇殿を許された雲上人、殿上人。 古代中国では宮中を天にたとえ、日を天子に、月を臣下にたとえていたということから。
刖趾適屨(げっしてきく)
無理に折り合いをつけたり、強引に物事を行ったりすることのたえ。または、目先のことにとらわれて物事の根本をおろそかにすることのたとえ。 足と靴の大きさが合わないとき、足の先を切って靴に合わせるという意味から。 「刖」は切ること。 「趾」は足(足の先)のこと。 「屨」は靴のこと。 「趾(あし)を刖(き)り屨(くつ)に適せしむ」とも読む。
減価償却(げんかしょうきゃく)
会計上の手続きの一つで、使用や年数の経過で土地以外の固定資産の価値の減少を各会計年度に割り当てて、一定の方式で経費として算入すること。
元軽白俗(げんけいはくぞく)
中国の中唐の詩風を批判した言葉。 「元」は元槇、「白」は白居易のことで、どちらも中唐の詩人のこと。 中国の北宋の詩人の蘇軾が批判して言った言葉で、元槇は軽薄で、白居易は卑俗であるという意味。
言笑自若(げんしょうじじゃく)
何があっても決して慌てず、落ち着いていることのたとえ。 「言笑」は喋り声と笑い声。談笑すること。 「自若」は落ち着いていて慌てないこと。 中国の三国時代の蜀の関羽は、毒矢をひじに受け、諸将との宴会の途中に、その場で手術したが、骨を削って血が溢れる中でも酒を飲み、談笑していたという故事から。
現世利益(げんぜりやく)
仏教の信仰や修行をすることによって、この世で受けることができる仏や菩薩の恩恵のこと。 仏教の言葉で、仏教を信仰することで願いが叶うことをいう。 「現世」は「げんせ」とも、「げんせい」とも読む。
還俗復飾(げんぞくふくしょく)
僧や尼が俗世の人に戻ること。 「還俗」は僧や尼が俗世の人に戻ること。 「復飾」は髪を伸ばすこと。
厳談酷促(げんだんこくそく)
容赦無く借金を取り立てること。 「厳談」と「酷促」はどちらも激しい取り立てのことで、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
玄圃積玉(げんぽせきぎょく)
美しい文章のたとえ。 「玄圃」は中国の霊山、崑崙山の仙人が住んでいるとされているところ。 「積玉」は積み重なっている宝石。 たくさんの宝石のように美しいという意味から。
黄衣廩食(こういりんしょく)
宮中に仕える役人の宦官のこと。 「黄衣」は宦官が着るための服。 「廩食」は官から支給される俸禄のこと。
慷慨忠直(こうがいちゅうちょく)
忠義の心から激しく怒り、悲しむこと。 「慷慨」は世の中の不義理や不正に腹を立てること。 「忠直」は国や君主に尽くそうという素直な気持ち、忠義のこと。または、そのような人のこと。
巧言乱徳(こうげんらんとく)
口先だけのきれいごとは、人の心を惑わして徳を乱すことになるという意味。 「巧言」は相手に気に入られるように飾った言葉。 「乱徳」は徳を乱すこと。 中身のない口先だけの言葉は、人を惑わし、自身の信頼を失って、人の道を誤らせるという意味から。 「巧言(こうげん)は徳を乱(みだ)る」とも読む。
巧言令色(こうげんれいしょく)
心のこもっていない言葉や取り繕った表情などで、相手に気に入られようとすること。 「巧言」は相手に気に入られるために飾った言葉。 「令色」は表情を愛想良く飾ること。
槁項黄馘(こうこうこうかく)
ひどくやつれて、やせ細っている様子。 「槁項」はやつれて細くなった首筋、「黄馘」は疲労で黄色くなった顔で、非常にやつれた顔という意味から。 「槀項黄馘」とも書く。
光彩奪目(こうさいだつもく)
とても鮮やかで、目を見開いてみとれるほど美しいこと。 「奪目」は目を奪うという意味から、見とれさせること。 「光彩(こうさい)目を奪う」とも読む。
高材疾足(こうざいしっそく)
優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。
行尸走肉(こうしそうにく)
知識や才能がなく、存在していても全く役に立たない人のこと。 「尸」は死体のこと。 歩く死体と走る肉という意味で、どちらも魂のない肉体だけの存在という意味から。 「行屍走肉」とも書く。