「よう」で終わる四字熟語
「よう」で終わる四字熟語 — 69 件
安然無恙(あんぜんむよう)
病気や怪我などがなく、心を悩ませることもなく穏やかなこと。または、軍事などでそれまでに損害が出ていないこと。 「安然」は穏やかな様子。 「無恙」は健康で悩みなどもない様子。 「安然(あんぜん)として恙(つつが)無し」とも読む。
意気揚揚(いきようよう)
威勢がよく誇らしげに振る舞う様子。 「揚揚」は非常に得意げな様子。
以魚駆蠅(いぎょくよう)
物事の対処の仕方を間違えると、かえって悪化するということ。 蠅が寄ってくる魚を振り回して追い払おうとしても、蠅は逆に寄ってくるということから。 「魚(うお)を以(もっ)て蠅(はえ)を駆(か)る」とも読む。
栄華栄耀(えいがえいよう)
富や権力を得て栄え、贅沢を極めること。 または、家が富や権力で繁栄すること。 「栄耀」は栄えて輝くという意味。 「栄華」は華やかに繁栄するという意味。 似ている語を重ねて強調した語。 「栄華栄耀」ともいう。
永代供養(えいたいくよう)
長い年月に渡って、故人の死後の幸福を祈り続けること。 または、寺院や霊園に永代に渡って故人の忌日や彼岸などに読経をして、死後の幸福を祈り続けてもらうこと。
開眼供養(かいげんくよう)
仏像や仏画を新たに作ったときに、最後に目を入れて仏の魂を迎え入れる儀式のこと。
花顔柳腰(かがんりゅうよう)
美人を言い表す言葉。 「花顔」は花のように美しい顔。 「柳腰」は柳のように細く、しなやかな腰。
各種各様(かくしゅかくよう)
様々な種類。 「各種」は違う種類。 「各様」はそれぞれに違っている様子。
各人各様(かくじんかくよう)
人によってそれぞれ違うということ。 「各人」はそれぞれの人。 「各様」はそれぞれによって違っている様子。
隔靴掻痒(かっかそうよう)
望みどおりにならないことに苛立(いらだ)ちを覚えること。 または、物事の重要な部分に触れることができずに、もどかしいこと。 靴の上から、足のかゆい所をかくことから。 「靴(くつ)を隔(へだ)てて痒(かゆ)きを掻(か)く」とも読む。 「隔靴掻癢」とも書く。
簡明扼要(かんめいやくよう)
分かりやすく、物事の大切な部分をしっかりと押さえていること。 「扼要」は戦略上で大切な場所を占拠するという意味から、要点を押さえること。 「簡明(かんめい)にして要(よう)を扼(おさ)う」とも読む。
岐路亡羊(きろぼうよう)
進路や方針が多すぎて何を選ぶべきかわからなくなること。 または、学問の道が細かく分かれすぎていて、学問の根本を捉えにくいことのたとえ。 「岐路」は分かれ道が多いこと。 「亡羊」は羊に逃げ切られること。 羊が逃げ出し、大勢の人で追いかけたが分かれ道が多く、逃げられてしまったという話を聞いた楊朱は、学問も同じように様々なものに分かれすぎていて、それぞれ根本の部分は同じなのにそれを忘れ、理解できなくなっていると言ったという故事から。
金枝玉葉(きんしぎょくよう)
天子の一族や子孫のこと。 「金」と「玉」はどちらも身分が高く、気品があることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫のたとえ。 元は雲や樹などの美しさをいう言葉。 「玉葉金枝」ともいう。
瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)
天子の一族のこと。または、身分の高い家の子弟のこと。 「瓊」と「玉」は身分が高いこと、高貴であることのたとえ。 「枝」と「葉」は子孫という意味。
瓊葩綉葉(けいはしゅうよう)
美しい花と美しい葉。 「瓊葩」は宝石のように美しい花。 「綉葉」は美しい葉のこと。 「瓊葩繍葉」とも書く。
軽便信用(けいべんしんよう)
手間がかからずに得られる信用のこと。 信用を得るには、長い期間の努力の積み重ねるしかないが、これは便利で簡単に得られる信用をいう。
拳拳服膺(けんけんふくよう)
人から教わった事や言葉などを決して忘れることなく、常に心に留めて大切にすること。 「拳拳」は丁寧に両手で捧げるように持つこと。 「服膺」は胸に付けるということから、心に留めるという意味。
犬馬之養(けんばのよう)
両親への孝行をするときに、食事を出すだけで気持ちがないこと。 犬や馬などの動物を飼うように、衣食住を与えるだけという意味から。
国威発揚(こくいはつよう)
国家が国外へ威光を示すこと。 「国威」は国家の威光を奮い立たせて、外へ示すこと。 「発揚」は勢いを盛んにすること。
告朔餼羊(こくさくのきよう)
昔から続いている習慣や行事などを理由もなく止めるべきではないということのたとえ。または、実質がなくなっていて形式だけが残っていることのたとえ。 「告朔」は、古代中国で、諸侯が天子から受け取った新しい年の暦をいったん祖先の廟に納め、毎月一日に祭事を行い、その月の暦を国内に施行した儀式のこと。 「餼羊」は、その祭事に供えるいけにえの羊。 告朔の意義が廃れて羊を供える儀式だけが残った時、いけにえを廃止しようとしたが、孔子が告朔の儀式が全て廃れてしまうのを惜しんだという故事から。
梧桐一葉(ごどういちよう)
物事が衰える前兆のこと。 「梧桐」は植物のあおぎりのこと。 あおぎりは他の木よりも早く葉が落ちるとされ、あおぎりの葉が一枚落ちるのを見て、秋が来ることを知るという意味から。
三業供養(さんごうくよう)
ひれ伏して、言葉で仏の徳をたたえ、心をこめて仏を供養すること。 「三業」は仏教の言葉で、動作や所作などの身体の業、言葉の業、意識や心の業の三つの業のこと。
三者三様(さんしゃさんよう)
人によってそれぞれにやり方、考え方などが違うこと。 三人の人がいれば、三つのやり方や考え方などがあるという意味から。
三牲之養(さんせいのよう)
親に食事をご馳走して孝行すること。 「三牲」は牛、羊、豚の三種類のいけにえということから、ごちそうのたとえ。 「養」は親を養うこと。
三釜之養(さんぷのよう)
少ない給料の中でも両親を養い、親孝行すること。 「釜」は中国の春秋時代の容量の単位で、約十二リットルで、「三釜」で約三十七リットル。 三釜という少ない給料で両親を養うという意味から。 中国の春秋時代、孔子の弟子の曾子は、三釜の少ない給料でも両親を養えるのは幸せだったが、給料が高くなるころには両親は亡くなっていたという故事から。
紫幹翠葉(しかんすいよう)
山の木々がみずみずしく青々としていて美しい様子。 「紫幹」は暗褐色の幹、「翠葉」は緑色の木の葉のこと。 「紫翠」と略すこともある。
士気高揚(しきこうよう)
集団のやる気や熱意、意気込みが高くなること。または高くすること。 「士気」は戦いに臨む兵士のやる気のこと。 「高揚」は気分が高まる、または、高めること。
至緊至要(しきんしよう)
急いで対処しなければいけない大事なこと。 「至緊」は急を要すること。 「至要」は大切なこと。
臭肉来蠅(しゅうにくらいよう)
良心に恥じることがあると、悪者に利用されるということのたとえ。 生臭い肉に蠅が群がるという意味から。
職権濫用(しょっけんらんよう)
自分の職務上認められている権限を越えた行いをしたり、不正に使用したりすること。 「職権」は職務上認めらている権限のこと。 「濫用」は良し悪しを考えず無闇に使うこと。 「職権乱用」とも書く。
紫瀾洶湧(しらんきょうよう)
海の波が生じる様子。 「紫瀾」は紫の色の波という意味から、海の波のこと。 「洶湧」は波が勢いよく生じてうねる様子。
自浄作用(じじょうさよう)
川や海、大気などが流れている間に、自然と綺麗になる作用のこと。 または、組織など内にある悪い部分を、自らの力で改善すること。
女子難養(じょしなんよう)
女性に対する扱いは難しいということ。 孔子が嘆いた言葉から。 「女子(じょし)は養(やしな)い難(がた)し」とも読む。
尋常一様(じんじょういちよう)
他と変わらず、普通な様子。 「尋常」は変わったことのない、普通なこと。 「一様」は行動や状態が他と同じこと。
清光溶溶(せいこうようよう)
水が広がるように、月の澄んだ光が周囲を照らしている様子。 「清光」は月の澄んだ光。 「溶溶」は水がゆっくり流れる様子。
青苔黄葉(せいたいこうよう)
山と山の間にある家の美しい景色。 「青苔」は青い色のこけ。 「黄葉」は秋になって、葉の色が黄色に変わった葉のこと。
千態万様(せんたいばんよう)
いろいろなものの、様々な様子や状態。 または、様々な状態や形に変化すること。 「千」と「万」は数が非常に多いことのたとえ。
前途洋洋(ぜんとようよう)
これから先の人生が明るく開けていて、希望に満ちていること。 「前途」はこれから先の道のり。将来。 「洋洋」は見渡す限り一面に水が広々と満ちている様子、転じて、大きく広がっている様子のこと。 「前途洋々」とも書く。
装模作様(そうもさくよう)
見栄を張ったり、上品ぶったりすること。 「装」と「模」はどちらも見た目を着飾ったり、他人の真似をしたりすること。 「作様」は動きの様子。 「装模(そうも)様(よう)を作(な)す」とも読む。
楚材晋用(そざいしんよう)
自国のすぐれた人材が他国に移ってしまうこと。 または、自分とは直接関係ないところにある人材や、物をうまく利用すること。 「楚材」は中国の楚の国の人材。 「晋」は中国の国の名前。 楚の貴族たちは刑罰の乱用を恐れて、敵対していた晋の国に亡命して重用されたという故事から。
麁枝大葉(そしたいよう)
規則に縛られず、自由に書いた文章のこと。 または、小さなことにこだわらない、大まかなこと。 「麁枝」はまばらで大きな枝。 「粗枝大葉」とも書く。
太液芙蓉(たいえきのふよう)
美人の顔のたとえ。 「太液」は漢代には未央宮の北にあった池の名前のこと。 「芙蓉」は蓮の花のこと。
大器小用(たいきしょうよう)
優れた才能がある人にくだらない雑務をさせること。 または、そのような人をうまく使いこなせていないこと。 「大器」は優れた才能を持つ人を大きな器にたとえたもの。 「小用」は小さなことに用いること。 大きな器を小さなことに使用するという意味で、使い方が適切ではないことのたとえ。
大材小用(たいざいしょうよう)
能力のすぐれた人にくだらない仕事をさせること。 小さなことに必要以上に大きな材料を使うという意味から。
多岐多様(たきたよう)
様々な方向に分かれていて、いろいろなものがあること。 「多岐」は多方面に分かれていること。 「多様」はいろいろなものがあること。
多岐亡羊(たきぼうよう)
進路や方針が多すぎて何を選ぶべきかわからなくなること。または、学問の道が細かく分かれすぎていて、学問の根本を捉えにくいことのたとえ。 「多岐」は分かれ道が多いこと。 「亡羊」は羊に逃げ切られること。 羊が逃げ出し、大勢の人で追いかけたが分かれ道が多く、逃げられてしまったという話を聞いた楊朱は、学問も同じように様々なものに分かれすぎていて、それぞれの根本は同じなのにそれを忘れ、理解できなくなっていると言ったという故事から。 「岐(き)多くして羊(ひつじ)を亡(うしな)う」とも読む。
他言無用(たごんむよう)
内密の話題を絶対に他の人に話してはいけないということを表現する言葉。 「他言」は内密の話題を他人に話すこと。 「無用」はしてはいけないという意味。
多種多様(たしゅたよう)
それぞれ異なっていて様々な種類があること。 「多種」と「多様」はどちらも様々な種類があるという意味。 同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
断根枯葉(だんこんこよう)
災いを根本から取り除くこと。 「断根」は根を切ること。 根を切って葉を枯れさせるという意味から。 「根を断ち葉を枯らす」とも読む。
追善供養(ついぜんくよう)
死んだ人の死後の幸福を祈って行う、仏教の行事のこと。 「追善」は死者の死後の幸福を祈る仏教の行事。 「供養」は供え物をして、死者の死後の幸福を祈ること。
天地無用(てんちむよう)
荷物の外側に見えやすいように記す指示で、中の物が壊れやすい物なので、取り扱いに注意して上下を逆にしてはいけないということ。 「天地」は上と下。 「無用」はしてはいけないという意味。
徳性滋養(とくせいじよう)
道徳心を育てること。 「徳性」は生まれつきに持っている道徳的な性質。 「滋養」は育てるという意味。
読書亡羊(どくしょぼうよう)
重要なことを忘れて、他のことに夢中になること。 「亡羊」は羊に逃げられること。 羊の見張りをしていた二人の男は、一人は読書に、一人は博打に夢中になって見張りを忘れて、羊に逃げられてしまったが、逃げられたという点では、読書も博打も同じ罪であるということから。 「書を読みて羊(ひつじ)を亡(うしな)う」とも読む。
男女老幼(なんにょろうよう)
年齢や性別に関係なく、全ての人たち。 「老幼」は老人と若者。 「男女」は男性と女性。 「男女老幼」ともいう。
肉袒牽羊(にくたんけんよう)
降伏してその相手に臣下にしてほしいと請い願うこと。 「肉袒」は上半身を脱ぎ裸になることで、どんな罰でも受けるという降伏の意思を表すこと。 「牽羊」は羊をひくという意味で、料理人になり仕えたいという意思を表すこと。
飛花落葉(ひからくよう)
この世は常に変化しているということ。 花が風に散り、葉が落ちることから。
百人百様(ひゃくにんひゃくよう)
考え方や、やり方は人それぞれに異なるというということ。 「様」は人の外観からとらえた形。姿。 人が百人いても、一人として同じ姿の人はいないという意味から。
百歩穿楊(ひゃっぽせんよう)
すぐれた射撃の能力があること。 「穿」は穴を開けること。 「楊」は柳のこと。 百歩離れた場所から、細い柳の葉を打ち抜くという意味から。 「百歩(ひゃっぽ)楊(やなぎ)を穿(うが)つ」とも読む。
複雑多様(ふくざつたよう)
物事が様々に込み入っていること。 「複雑」は様々に絡み合っていること。 「多様」はいろいろなものがあること。 「多様複雑」ともいう。
鳳鳴朝陽(ほうめいちょうよう)
世の中が平和なことを示すめでたいしるしのこと。または、すぐれた能力のある人が大きな志を発揮する機会を得ること。 「鳳」は徳の高い天子が現れたときに出現するとされる、中国の伝説上の鳥、鳳凰のこと。 「朝陽」は朝日がよく当たる場所ということから、山の東側のこと。 鳳凰が山の東側で鳴くということから、すぐれた才能や行動のたとえ。 「鳳(ほう)朝陽(ちょうよう)に鳴く」とも読む。
麻姑掻痒(まこそうよう)
物事が思い通りにうまくいくこと。 または、細かい要望に対して満足する結果で応えることができること。 痒い所に手が届くという意味。 「麻姑」は手の爪が鳥のように長い中国の伝説の仙女の名前。 「掻痒」は痒いところをかくということ。 漢の桓帝の時代、蔡経が「麻姑の爪で背中をかかせたら気持ちが良いにちがいない」と思ったという故事から。
名聞利養(みょうもんりよう)
名声と財産を得ようとする欲のこと。 「名聞」は世間の評判、「利養」は身を削り財欲を満たすこと。
夢幻泡影(むげんほうよう)
人生のはかなさのたとえ。 「夢」「幻」「泡」「影」は、どれもすぐに消えてしまうはかないものであることから。 全てのものは実体がなく空であるという仏教語。
無用之用(むようのよう)
一目見た時は役に立たないと思っていたものが、重要な働きをすること。 『老子』や『荘子』でよく使われる逆接的な理論。 車軸や容器の内側には何もないことが重要であり、役に立つ働きをするということから。
問答無用(もんどうむよう)
話し合うことに意味が無いこと。 「問答」は話し合うこと、「無用」は必要ないことで、主にこれ以上話し合っても無駄なため、一方的に話し合いを終わらせるときに使う言葉。
溶溶漾漾(ようようようよう)
水が静かにゆっくりと流れる様子。 「溶溶」はたくさんの水が流れる様子。 「漾漾」はゆっくりと流れる様子。
落筆点蠅(らくひつてんよう)
失敗をうまく取り繕うこと。 「点蠅」は蠅(はえ)の絵を描くことで、筆を落とした際の汚れをうまく蠅の絵にするという意味。 三国時代、呉の曹不興が孫権の命で絵を描いていたときに、誤って筆を落とした際の汚れを蠅に書き換えてうまく処理した故事から。
量才録用(りょうさいろくよう)
各々の能力をしっかりと見据えて、能力を生かせる地位に登用すること。 「量才」は能力を量ること。 「録用」は採用すること。 「才を量(はか)りて録用(ろくよう)す」とも読む。
林間紅葉(りんかんこうよう)
秋の風流な楽しみ方をいう言葉。 林の中で紅葉を集め、その紅葉の焚き火で酒を温めて飲むということから。 「林間に酒を煖めて紅葉を焼く」という詩の一句を略した言葉。
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