「策略」に関連する四字熟語 — 99 件
「策略」に関連する四字熟語を一覧で紹介します。各四字熟語の読み方・意味もあわせて確認できます。全99件を五十音順に掲載しています。
四字熟語一覧(五十音順)
暗送秋波(あんそうしゅうは)
ひそかに機嫌を取ってとりいろうとすること。 または、女性が色目を使うこと。 または、表には出さず陰で悪だくみをすること。 「暗」はこっそり、ひっそりの意。 「秋波」は美人の澄んだ目は秋の波のように涼しげであることから、色目のこと。 「暗(あん)に秋波(しゅうは)を送る」とも読む。
暗中飛躍(あんちゅうひやく)
ひそかに計画を立てて、見事な活躍をすること。 「飛躍」は高く飛び上がるという意味から、見事な活躍をすることのたとえ。 「暗躍(あんやく)」と省略して用いられることもある。
暗渡陳倉(あんとちんそう)
表向きの動きで敵の目を引きつけておいて、その裏でひそかに別の道から攻めること。 「陳倉」は中国の地名。 漢の韓信が、焼き落とした桟道を修復すると見せかけて敵の目をそこへ集め、その間に別の道から陳倉へ攻め入ったという故事から。 「明修桟道、暗渡陳倉」という形でも使われる。 兵法三十六計の第八計。 「暗(ひそ)かに陳倉(ちんそう)に渡(わた)る」とも読む。
以夷征夷(いいせいい)
自ら手を下さずに他人を利用して利益を図ること。 「夷」は中国東方の異民族、外敵のことで外敵を利用して外敵を制する外交戦略のこと。 「夷(い)を以って夷(い)を征す」とも読む。 「以夷制夷」とも書く。
以逸待労(いいつたいろう)
こちらが動かないときに、相手が動かなければいけない情況を作って相手の疲弊を狙う策略。 兵法三十六計の第四計。 局面の主導権を握ることの重要性をいうもの。
囲魏救趙(いぎきゅうちょう)
攻められている味方を直接助けに行かず、敵の手薄な本拠を攻めて包囲を解かせること。 中国の戦国時代、魏に趙の都を囲まれたとき、斉の孫臏は趙へは向かわずに、守りが薄くなっていた魏の都の大梁を攻めたため、魏軍は引き返さざるをえなくなったという故事から。 正面からぶつからず、敵が守らなければならない場所を突くという考え方。 兵法三十六計の第二計。 「魏(ぎ)を囲(かこ)んで趙(ちょう)を救(すく)う」とも読む。
以毒攻毒(いどくこうどく)
悪を利用して他の悪を滅ぼすこと。 毒を治療するために、別の毒を使うという意味から。 「毒(どく)を以(もっ)て毒(どく)を攻(せ)む」とも読む。
以毒制毒(いどくせいどく)
悪を滅するために、他の悪を使うこと。 毒を治療するために、別の毒を使うという意味から。 「毒を以て毒を制す」という形で使うことの多い言葉。
陰匿鉤距(いんとくこうきょ)
姿を隠したまま、裏から人を陥れようとすること。 「陰匿」は姿を隠して現れないこと。 「鉤距」は外部の人に知られていない事情を探ること。
陰謀詭計(いんぼうきけい)
人知れず立てた、人を裏切る悪巧みのこと。 「陰謀」はひそかに悪い計画を立てること。 「詭計」は人を裏切って貶める策略のこと。
陰謀詭秘(いんぼうきひ)
他人に知られないよう企んだ、騙すための計略。 「陰謀」と「詭秘」はどちらも密かに計画した悪だくみ。
迂直之計(うちょくのけい)
一見すると実用的に見えないが、実際は一番実用的なこと。 「迂」は迂回すること、「直」は近道のことで、わざと回り道をすることで敵を油断させて、妨害を受けることなく先回りする兵法のことから。
英雄欺人(えいゆうぎじん)
英雄人を欺くとも読み、傑出した能力を持つ人は常人の思いつかない奇抜な計略や行動をとるということ。
遠交近攻(えんこうきんこう)
遠くの国と親しくして、近くの国を攻める策略。 中国の戦国時代に范雎が秦の君主に進言した策略で、兵法三十六計の第二十三計にあたる。
火牛之計(かぎゅうのけい)
牛を使った戦法のこと。 中国の戦国時代の斉の田単や、日本では木曾義仲が用いたとされる戦法で、牛の角に刀剣をくくりつけ、それらの牛の尾に火をつけて、敵陣に突撃させる戦法のこと。
隔岸観火(かくがんかんか)
他人の災難の手助けをしようとせず、ただ見物すること。 「隔岸」は川の向こう岸のこと。 「観火」は火事を見ること。 「対岸の火事」と同じ意味の言葉。 元は兵法三十六計の第九計で、内乱などで敵が自滅するのを黙って待つ戦術のことをいう。 「岸(きし)を隔てて火(ひ)を観る」とも読む。
仮痴不癲(かちふてん)
愚か者のふりをして本心を隠し、動くべきときを待つこと。 「痴」は愚かなこと。 「癲」は正気を失うこと。 愚かなふりはしても、正気は失わないという意味から。 何もわかっていないように見せて相手の油断を誘い、内では備えを整えておくこと。 兵法三十六計の第二十七計。 「痴(ち)を仮(か)りて癲(てん)わず」とも読む。
仮道伐虢(かどうばつかく)
通り道を貸してほしいという名目で入り込み、そのまま相手を滅ぼすこと。 「仮道」は道を借りること。 「虢」は古代中国の国の名。 晋が虞に道を借りて虢を攻め滅ぼし、その帰りに、道を貸した虞まで滅ぼしたという故事から。 「唇亡歯寒」の由来となった出来事と同じもの。 兵法三十六計の第二十四計。 「道(みち)を仮(か)りて虢(かく)を伐(う)つ」とも読む。
観測気球(かんそくききゅう)
世論や相手の反応を調べるために、わざと流す情報や声明のこと。 または、高層の大気の状態を調べたり、戦場で敵の状況の偵察や、砲弾の着弾の状態を観測するための気球のこと。 「観測」はよく観察して推測すること。
奸知術数(かんちじゅっすう)
悪い知恵や策略。悪だくみ。 「奸知」は邪悪な知恵。 「術数」は策略のこと。 「姦知術数」とも書く。
緩兵之計(かんへいのけい)
敵との決戦をわざと遅らせて、時間を稼いで機会をみて攻撃をする戦法のこと。 「緩」は遅らせるという意味。
関門捉賊(かんもんそくぞく)
逃げ道をふさいでから敵を捕らえること。 「関門」は門を閉ざすこと。 「捉賊」は賊を捕らえること。 門を閉めきってから、中にいる賊を捕らえるという意味から。 逃げ道を残す「欲擒姑縦」とは逆に、相手が小勢のときに用いる策とされる。 兵法三十六計の第二十二計。 「門(もん)を関(と)ざして賊(ぞく)を捉(とら)う」とも読む。
合従連衡(がっしょうれんこう)
その時の利益と損害などの状況に合わせて、国や組織などが手を組んだり、離れたりすること。 「従」は縦という意味。「合従」は強大になった秦に対して、周辺の六カ国が縦(南北)に同盟を組んで対抗するという蘇秦の策略のこと。 「衡」は横という意味。「連衡」は合従の対抗策として秦の張儀が使った策略で、秦と組む利を説いて合従から抜けさせ、秦と各国が横(東西)に同盟を組むというもの。
機械之心(きかいのこころ)
「機械」は巧妙な仕組みの器具のことから、たくらみや偽り、たくらみ偽る心のこと。 または、策略をめぐらす考え。
詭計多端(きけいたたん)
悪知恵がよく働き、人をだます計略をたくさんもっていること。 「詭計」は計略、「多端」は多くもっていること。
奇策縦横(きさくじゅうおう)
相手の思いもよらない変わった策略を思うとおりに行うこと。 「奇策」は誰も考え付かない、変わった策略。 「縦横」は思う通りに振舞うこと。
窮余一策(きゅうよのいっさく)
逃げることができなくなり、どうしようもなくなった時に思いついた手段や作戦。 「窮余」は苦し紛れにという意味。 「一策」は一つの作戦。
胸中甲兵(きょうちゅうのこうへい)
頭の中に計略があること。 または、すぐれた計略が頭の中にあること。 「胸中」は胸の中にあること。 「甲兵」は武具を纏った兵士。 胸の中に軍隊がいるという意味から。
虚虚実実(きょきょじつじつ)
互いに策略の全てを出して、全力で戦うこと。または、嘘と真を混ぜ合わせながら、互いに腹の内を探り合うこと。 「虚」は相手の弱い部分、「実」は相手の強い部分。 強い部分を避けて、弱い部分を攻めるということから。 「虚」と「実」をそれぞれ重ねて意味を強調した言葉。 「虚々実々」とも書く。
機略縦横(きりゃくじゅうおう)
状況の変化に合わせて、思いのままに策略をめぐらして用いること。 「機略」は状況に合ったすぐれた策略。 「縦横」はたてとよことということから、思った通りにできるということ。
金蝉脱殻(きんせんだっかく)
外から見える形はそのままにしておいて、中身だけをひそかに抜き出すこと。 「金蝉」は蝉のこと。 「脱殻」は抜け殻を残して抜け出すこと。 蝉が殻を残したまま飛び去るという意味から。 陣地や旗をそのままにして敵に気づかせず、本隊だけを移す策略をいう。 兵法三十六計の第二十一計。 「金蝉(きんせん)、殻(から)を脱(だっ)す」とも読む。
擒賊擒王(きんぞくきんおう)
敵を破るには、まず頭となる者を討つべきだということ。 「擒」は捕らえること。 賊を捕らえるなら、その王を捕らえよという意味から。 杜甫の詩「前出塞」の「人を射んとせば先ず馬を射よ、賊を擒えんとせば先ず王を擒えよ」による。 兵法三十六計の第十八計。
偽詐術策(ぎさじゅっさく)
策略、計略のことで、相手を貶めるための策略をいう。 「偽詐」は相手を騙すこと。 「術策」は策略、計略のこと。
牛歩戦術(ぎゅうほせんじゅつ)
故意にゆっくりと事を進めることで妨害する戦術のこと。 政策などの審議を引き延ばすために、投票の規則の範囲内で、わざとゆっくり歩いたりして時間を稼ぐ戦術をいう。
苦肉之策(くにくのさく)
苦し紛れの策略のこと。 または、自らの体を苦しめることまでして、敵を欺く策略のこと。 三国時代、赤壁の戦いで呉の黄蓋が魏のスパイの前で、自らの意思で刑を受け、見限っての投降と思わせて、敵の陣営の船団に火を放ち形勢逆転した故事から。
苦肉之計(くにくのはかりごと)
苦し紛れの策略のこと。または、自らの体を苦しめることまでして、敵を欺く策略のこと。 三国時代、赤壁の戦いで呉の黄蓋が魏のスパイの前で、自らの意思で刑を受け、見限っての投降と思わせて、敵の陣営の船団に火を放ち形勢逆転した故事から。 「苦肉之謀」とも書く。
権謀術策(けんぼうじゅっさく)
他人を騙し貶める策略のこと。 「権謀」は状況にあわせた策略。 「術策」は策略のこと。 特に社会や組織などの集団の中で他者を貶めて、自分の都合がいい状況に仕向け、地位や評価を上げる策略のこと。
権謀術数(けんぼうじゅっすう)
他人を騙しておとしめる策略のこと。 「権謀」は状況にあわせた策略。 「術数」は策略のこと。 特に、社会や組織などの集団の中において、他者をおとしめることで自分にとって都合がいい状況になるように仕向けて、地位や評価を上げる策略のこと。
篝火狐鳴(こうかこめい)
不思議めいたことを仕組んで、人々の心を惑わすこと。謀反をくわだてることにもいう。 「篝火」はかがり火、「狐鳴」は狐の鳴き声をまねること。 秦の末、陳勝と呉広は兵を挙げるにあたって、人々を味方につけようとした。 呉広は夜、社のかたわらでかがり火をたき、狐の声をまねて「大楚が興り、陳勝が王となる」と叫んだという故事から。
巧遅拙速(こうちせっそく)
遅くて上手いよりも、下手でも速いほうがよいということ。 元は兵法の言葉で、時間をかけて素晴らしい戦果を上げるよりも、早く終わらせることが最も大切なことであるという意味から。 「巧遅は拙速に如かず」を略した言葉。
混水模魚(こんすいもぎょ)
状況を乱して利益を得ること。 水を濁らせて魚の目を眩まして、混乱している魚を捕まえるという意味から。 兵法三十六計の第二十計。 「水を混(にご)して魚(うお)を模(さぐ)る」とも読む。 「混水摸魚」とも書く。
詐謀偽計(さぼうぎけい)
相手を騙して罠にはめる策略。 「詐謀」と「偽計」はどちらも相手を騙すための策略。
三十六策(さんじゅうろくさく)
逃げるべきときには逃げるのが最もよい計略であるということ。 古代中国の三十六種の兵法の一つで、その中で最もよいとされる計略。 「三十六策走(にぐ)るを上計と為(な)す」を略した言葉。
三十六計(さんじゅうろっけい)
逃げるべきときには逃げるのが最もよい計略であるということ。 古代中国の三十六種の兵法の一つで、その中で最もよいとされる計略。 「三十六計逃ぐるに如(し)かず」を略した言葉。
算無遺策(さんむいさく)
策略が全てうまくいくこと。 「算」は結果を予測して考えること。 「遺策」は駄目な部分のある策略。 「算(さん)に遺策(いさく)無(な)し」とも読む。
指桑罵槐(しそうばかい)
別のものを叱ってみせて、本当に言いたい相手に思い知らせること。 「槐」はえんじゅの木。 桑の木を指さしながら、えんじゅの木をののしるという意味から。 面と向かって責めにくい相手を、遠まわしに戒めるやり方をいう。 兵法三十六計の第二十六計。 「桑(くわ)を指(さ)して槐(えんじゅ)を罵(ののし)る」とも読む。
七縦七擒(しちしょうしちきん)
敵を捕らえたり逃がしたりを繰り返して、力を見せ付けて屈服させて味方にすること。 「縦」は放つこと。 「擒」は捕まえること。 蜀の諸葛亮が、南蛮王孟獲を七回捕らえては逃がすを繰り返しつつ南部を平定して行き、孟獲も最後には二度と反乱を起こさないと誓ったという故事から。 「七擒七縦」ともいう。
借屍還魂(しゃくしかんこん)
役に立たなくなったものや忘れられていたものを担ぎ出して、自分の勢いを取り戻すこと。 「屍」は死体のこと。 「還魂」は魂が戻ること。 死んだ者の体を借りて生き返るという意味から。 すでに用済みと思われている名目や人物を、あえて利用する策略をいう。 兵法三十六計の第十四計。 「屍(しかばね)を借(か)りて魂(たましい)を還(かえ)す」とも読む。
借刀殺人(しゃくとうさつじん)
自分では手を下さず、他人の力を使って敵を倒すこと。 「借刀」は他人の刀を借りること。 自分の刀ではなく、人から借りた刀で人を殺すという意味から。 自らの力を減らさずに目的を果たす策略をいう。 兵法三十六計の第三計。 「刀(かたな)を借(か)りて人(ひと)を殺(ころ)す」とも読む。
射将先馬(しゃしょうせんば)
馬に乗っている武将を射止めるためには馬を射ることが先決であるという意味から、目的を果たすためにはその周囲やよりどころにしているものを先に攻めるとよいということ。
輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)
攻める方も守る方も知略を尽くして戦うこと。 「輸」は公輸盤、「墨」は墨子のことで、どちらも人の名前。 公輸盤が攻めて、墨子が守るという意味から。 宋を攻めようとしていた楚の公輸盤を墨子が机上の仮説で守り抜き、それを見て感嘆した楚王は、宋を攻めないことを誓ったという故事から。
出奇制勝(しゅっきせいしょう)
相手が思いつかないような策略を使って勝つこと。 「奇」は相手が思いつかないような策略、奇策。 「奇を出(い)だして勝ちを制す」とも読む。
笑裏蔵刀(しょうりぞうとう)
見た目は優しそうに見えるが、内心はひどく陰険なこと。 「笑裏」は笑顔の内側のこと。 「蔵刀」は刀を隠して持っていること。 兵法三十六計の第十計。 「笑裏(しょうり)に刀(とう)を蔵(ぞう)す」とも読む。
処女脱兎(しょじょだっと)
兵法の一つで、始めのうちは大したことのないように見せて相手を油断させ、後にものすごい勢いを発揮することのたとえ。 「処女」は家にいる少女という意味から、未婚の少女のこと。 「脱兎」は逃げる兎。 おとなしい少女に見せかけて油断させ、その後に逃げる兎のような勢いで攻めるということから。 「始めは処女の如く後は脱兎の如し」を略した言葉。
神機妙算(しんきみょうさん)
非常にすぐれた策略のこと。 「神機」は神が考えたような素晴らしい策略。 「妙算」はすぐれた策略。
神算鬼謀(しんさんきぼう)
人が考えたとは思えないほどにすぐれた策略のこと。 「算」と「謀」はどちらも策略のこと。 神や鬼神が考えた策略という意味から。
心如涌泉(しんじょようせん)
知略やアイデアが絶えず湧き出ることのたとえ。 心が水の湧き出る泉のように絶えず新しいものを生むとの意から。 「心(こころ)、涌泉(ようせん)の如(ごと)し」とも読む。
深謀遠慮(しんぼうえんりょ)
深く考えをめぐらせて、遠い先の未来のことを見通して、手抜かりのない計画を立てること。また、その計画のこと。 「深謀」は欠陥がないようにしっかり考えられた計画。 「遠慮」は遠い先のことをしっかりと考えること。 「遠慮深謀」ともいう。
心理戦争(しんりせんそう)
武力を用いず、情報操作やプロパガンダ(喧伝)、心理的操作などを通じて、相手を不利にし、自己の利益を追求する戦術や戦略。
事急計生(じきゅうけいせい)
差し迫った状況になり、追い詰められるとかえってよい計略や策略を思いつくということ。 中国の後梁の初代皇帝の朱全忠の妾の子である朱友珪は、朱全忠に左遷されそうになり悲嘆していると、側近から追い詰められるとよい計略が浮かぶものだと励まされ、朱全忠を殺して帝位を奪ったという故事から。 「事(こと)急(きゅう)なれば計(けい)生ず」とも読む。
樹上開花(じゅじょうかいか)
実際の力以上に、勢いがあるように見せかけること。 花のない木に造花を飾りつけて、花が咲いているように見せるという意味から。 兵力が足りないときに、旗や陣立てを大きく構えて敵に強く見せる策略をいう。 兵法三十六計の第二十九計。 「樹上(じゅじょう)に花(はな)を開(さ)かす」とも読む。
順手牽羊(じゅんしゅけんよう)
わずかな隙も見のがさず、手近な利益を確実に取っていくこと。 「順手」は手の動きのついでにということ。 「牽羊」は羊を引いていくこと。 通りすがりに、そこにいた羊をついでに引いて帰るという意味から。 大きな戦いの陰にできた小さな隙を拾い集める策略をいう。 兵法三十六計の第十二計。 「手(て)に順(したが)いて羊(ひつじ)を牽(ひ)く」とも読む。
上屋抽梯(じょうおくちゅうてい)
相手をおびき寄せておいて、逃げ道を断つこと。 「抽梯」ははしごを取り去ること。 屋根に上らせておいて、はしごを外すという意味から。 利になるものを見せて敵を誘い込み、退けなくしてから討つ策略をいう。 兵法三十六計の第二十八計。 「屋(おく)に上(あ)げて梯(はしご)を抽(はず)す」とも読む。
声東撃西(せいとうげきせい)
東を攻めると見せかけて、実際には西を攻めること。 「声」は言いふらすこと。 攻める場所をわざと言い広めて敵の備えをそちらへ寄せ、手薄になった別の場所を突く。 兵法三十六計の第六計。 「東(ひがし)に声(こえ)して西(にし)を撃(う)つ」とも読む。
先声奪人(せんせいだつじん)
出し抜いて他人より有利な立場に立つこと。 戦いをするときは、先に大きな声を出して相手を怯えさせるという意味から。 「先声(せんせい)人を奪う」とも読む。
千方百計(せんぽうひゃっけい)
いろいろな方法や手段。 または、ありとあらゆる方法を使って行動すること。 「千」と「百」は様々やいろいろという意味。 「方」は手段。 「計」は計画。
蘇張之弁(そちょうのべん)
その時の利益と損害などの状況に合わせて、国や組織などが手を組んだり、離れたりすること。 「蘇」は強大になった秦に対して、周辺の六カ国が、縦(南北)に同盟を組んで対抗するという蘇秦の策略。 「張」は合従の対抗策として秦の張儀が使った策略で、秦と組む利を説いて、合従から抜けさせ、秦と各国が横(東西)に同盟を組むというもの。
樽俎折衝(そんそせっしょう)
宴会で穏やかな雰囲気で、交渉が有利になるようにすること。 食事をしながら外交交渉を行うことをいう。 「樽俎」は酒樽と肉料理をのせるための台のことから、豪華な食事のたとえ。 「折衝」は敵の勢いを弱めるということ。または、交渉や駆け引きのことをいう。 「尊俎折衝」とも書く。
打草驚蛇(だそうきょうだ)
必要のないことをしたために、無駄な災難にあうこと。 草をたたいて、草の中に隠れている蛇を驚かすという意味から。 「草(くさ)を打って蛇(へび)を驚かす」とも読む。 五代十国時代の南唐で、賄賂で私腹を肥やしたとされる地方長官の王魯の故事から。 兵法三十六計の第十三計でもあり、そちらは疑わしいところをあえて突いて、敵の様子を探るという意味で使われる。
智謀浅短(ちぼうせんたん)
浅はかな策略のこと。 考えが足りないこと。 「智謀」は知恵や策略、または知恵を使った策略。 「浅短」は浅はかなこと、思慮が足りないこと。 「知謀浅短」とも書く。
中権後勁(ちゅうけんこうけい)
軍隊の策略と陣容が整っていること。 「中権」は陣営の中央で参謀が策略を練ること。 「後勁」は後ろに強い部隊が待機していること。 「中(ちゅう)は権(はか)り後(のち)は勁(つよ)し」とも読む。
調虎離山(ちょうこりざん)
敵を、その敵にとって有利な場所から誘い出してから討つこと。 「調」はおびき出すこと。 虎は山にいるかぎり手強いので、山から離れさせてから戦うという意味から。 相手の強さがどこから来ているかを見きわめ、その足場を外させる策略をいう。 兵法三十六計の第十五計。
知略縦横(ちりゃくじゅうおう)
知恵を働かせて、状況に応じて策略を思いのままにあやつること。 「知略」は知恵を働かせた策略。 「縦横」は思うように操ること。 「智略縦横」とも書く。
趁火打劫(ちんかだこう)
相手が混乱しているすきをついて、一気に利益を奪い取ること。 「趁」はつけこむこと。 「打劫」は襲って奪うこと。 火事の騒ぎに乗じて金品を奪うという意味から。 日本語の「火事場泥棒」と同じ発想の言葉。 兵法三十六計の第五計。 「火(ひ)に趁(つけこ)んで劫(おしこみ)を打(はたら)く」とも読む。
敵本主義(てきほんしゅぎ)
本当の目的を隠し、別の目的があるようにみせて、本当の目的を果たそうとするやり方。 安土桃山時代、明智光秀が毛利攻めを口実に出陣して、織田信長を討ったときに言った「敵は本能寺にあり」から出た言葉。
手練手管(てれんてくだ)
人を騙して思い通りに操る技術や方法のこと。 「手練」と「手管」はどちらも人を騙して操る技術や方法という意味。元は遊女が客を騙す技術のことをいう言葉。
党利党略(とうりとうりゃく)
自身が所属する党派や集団の利益とそのための策略。 「利」は利益、「略」は計略、策略のこと。
偸梁換柱(とうりょうかんちゅう)
外から見える形は変えないまま、中身や骨組みをひそかに入れ替えて、相手を弱らせること。 「偸」はぬすむこと。 「梁」は建物を支える横木、「柱」は建物を支える柱のこと。 梁を抜き柱を替えれば、見た目はそのままでも建物は倒れるという意味から。 味方のふりをして相手の主力を入れ替え、動けなくする策略をいう。 兵法三十六計の第二十五計。 「梁(はり)を偸(ぬす)み、柱(はしら)に換(か)う」とも読む。
二桃三士(にとうさんし)
策略によって人を自滅させること。 春秋時代、宰相の晏嬰という人物が、わがままな三人の勇士を排除しようと策を練り、君主から二つの桃を贈らせて「三人の勇士の中で功績が大きい二人が食べよ」と言った。 三人のうち二人が自分の功績が大きいと誇って桃を食べたが、実は桃を食べなかった人物が一番功績が大きかったと知り、二人は自害した。 残った一人も「自分だけ生きるのは義にもとる」と自害し、三人を排除したかった晏嬰の狙い通りになったという故事から。
嚢沙之計(のうしゃのけい)
漢の将軍「韓信」が行った水攻めのこと。 「嚢沙」は土嚢のことで、土嚢を使って川の上流で水をせき止めて、敵が川を渡るのを見計らい土嚢を外し、下流に一気に水を流して、多くの敵を倒したという策略。
八方画策(はっぽうかくさく)
多方面に働きかけて、計画を実現させようとすること。 「八方」は、あらゆる方面。 「画策」は、計画の実現をはかること。
反客為主(はんかくいしゅ)
客の立場にいた者が、少しずつ入り込んで主導権を奪い取ること。 「客」は招かれた側、「主」は迎える側のこと。 客であったものが、いつのまにか主人に取って代わるという意味から。 はじめは相手に従うふりをして足がかりを作り、機を見て立場を入れ替える策略をいう。 兵法三十六計の第三十計。
反間苦肉(はんかんくにく)
敵同士を戦わせたり、敵をあざむいたりするような様々な策略のこと。 「反間」は敵の間者を使って、偽の情報を流したりして、敵同士をつぶし合わせたりする反間の計のこと。 「苦肉」は自身の身を苦しめて、敵を欺いて信頼を得る苦肉の計のこと。 反間の計と苦肉の計を合わせた言葉。
反間之計(はんかんのけい)
敵の間者に偽の情報を流して内部から乱したり、敵の間者を利用して敵の情報を得たりする策略のこと。 『孫子』「用間」の中にある五つの計略の一つ。
万全之策(ばんぜんのさく)
失敗する可能性が少しもない、完璧な策略。 「万全」は一万に一つも失敗する可能性がないということから。
釜底抽薪(ふていちゅうしん)
根本にある原因を取り除かなければ、問題を解決することはできないということ。 火にかけた釜が煮え立たないようにするには、釜の下にある薪を取り出すのがよいという意味から。 兵法三十六計の第十九計。 「釜底(ふてい)薪(たきぎ)を抽(ぬ)く」とも読む。
抛磚引玉(ほうせんいんぎょく)
値打ちの低いものを差し出して、相手から値打ちの高いものを引き出すこと。 「磚」は敷き瓦のこと。 「玉」は宝石のこと。 瓦を投げ与えて宝石を引き出すという意味から。 自分のつたない考えを先に示して、すぐれた意見を出してもらうという、へりくだった言い方としても使われる。 兵法三十六計の第十七計で、そちらは似たものを囮として示し、敵を誘い出す策をいう。
包蔵禍心(ほうぞうかしん)
誰にも気付かれないように悪事を企むこと。 「包蔵」は包み隠すこと。 「禍心」は悪い行いをしようと計画すること。 「禍心(かしん)を包蔵(ほうぞう)す」とも読む。 「苞蔵禍心」とも書く。
謨猷籌画(ぼゆうちゅうかく)
計略のこと。 「謨」「猷」「籌」「画」は、それぞれ計略という意味。
瞞天過海(まんてんかかい)
何気ない行動を繰り返して相手を慣れさせ、警戒がゆるんだところで事を運ぶこと。 「瞞」はあざむくこと。 「天」は天子のことで、上に立つ者をいう。 海を渡るのを恐れた唐の太宗を、家臣が海上の船を陸の館に見せかけて招き入れ、気づかせないまま渡らせたという話から。 見慣れたものほど疑われないという考え方。 兵法三十六計の第一計。 「天(てん)を瞞(あざむ)きて海(うみ)を過(わた)る」とも読む。
妙計奇策(みょうけいきさく)
他の人の思いつかないような奇抜ですぐれた計略。 「妙計」はすぐれた計略のこと。 「奇策」は人が思いつかない奇妙な策のこと。 「奇策妙計」ともいう。
無中生有(むちゅうしょうゆう)
ありもしないものをあるように見せかけて、相手を惑わすこと。 「無中」は何もない中のこと。 何もないところから有るものを生み出すという意味から。 はじめは偽りで敵をあざむき、相手が偽りだと決めてかかったところで本物を繰り出す策略をいう。 兵法三十六計の第七計。 「無中(むちゅう)に有(ゆう)を生(しょう)ず」とも読む。
無手勝流(むてかつりゅう)
策略を巡らせて、実際に戦わずに勝つことやその方法。 または、誰かに教わることなく、自身で考え出したやり方のこと。 「無手勝」は武器を何も持たずに勝利すること。 「流」は物事のやり方。 日本の戦国時代の剣客、塚原卜伝が渡し舟に乗っている時に真剣勝負を挑まれ、陸で戦おうと川の中州に誘ったあとに、そのまま舟を出して置き去りにして、「戦わずに勝つ、それが無手勝流だ」と言ったという故事から。
問牛知馬(もんぎゅうちば)
関係のない話から始めていって、うまく相手の隠していることを聞き出すこと。 趙広漢の得意とした話術の鉤距術というもので、鉤距は物を引っ掛けて出す道具のこと。 馬の値段を知るには、犬や羊、牛と聞いていき、馬の値段を聞いてほかと比較して値段を知るという尋問方法の一つ。 趙広漢はこれを使って、多くの犯罪者を検挙したという。
雄材大略(ゆうざいたいりゃく)
すぐれた才能と大きな策略のこと。 「雄材」はすぐれた才能、「大略」は大きな計略という意味。
陽動作戦(ようどうさくせん)
本当の目的を隠すために、別の目立つ動きで敵の目をごまかすこと。 「陽動」は目立つ動きをするという意味。
欲擒姑縦(よくきんこしょう)
相手を心から従わせるために、あえて一度逃がしてやること。 「擒」は捕らえること。 「姑」はしばらくということ。 追いつめすぎると必死に抵抗するので、逃げ道を残して力をそぎ、進んで降伏するように仕向けるという考え方。 諸葛亮が孟獲を七度捕らえて七度放したという「七縦七擒」の故事が、この計の例として知られる。 兵法三十六計の第十六計。
李代桃僵(りだいとうきょう)
大きなものを守るために、小さなものをあえて犠牲にすること。 「李」はすももの木。 「僵」は倒れること。 桃の木の根が虫に食われたとき、隣に生えた李の木が身代わりになって枯れたという古い歌から。 すべてを守ろうとせず、失ってもよいものをあらかじめ決めておくという考え方。 兵法三十六計の第十一計。
裏面工作(りめんこうさく)
交渉などで事がうまく運ぶようにするため、秘密裏に対策を講じること。
