「恐怖」に関連する四字熟語一覧
「恐怖」に関連する四字熟語の一覧です。
- 萎縮震慄(いしゅくしんりつ)- 恐怖で動けなくなっていること。 「震慄」は恐怖で震えること。 「痿縮震慄」とも書く。 
- 畏怖嫌厭(いふけんえん)- 恐れて嫌がること。 「畏怖」は怖れひるむこと。 「嫌厭」は嫌って、それを態度で示すこと。 
- 影駭響震(えいがいきょうしん)- ちょっとしたことで驚き、ひどく恐れて震え上がること。 「影駭」は影を見るだけで驚くこと。 「響震」は物音が聞こえただけで震え上がること。 
- 顔面蒼白(がんめんそうはく)- 恐怖や怪我などで動揺したり、困惑したりして血の気が失せた顔色のこと。 「蒼白」は青白いこと。 
- 鬼気森然(ききしんぜん)- 鋭くただならない気配が漂っている様子。 「鬼気」は身の毛もよだつ、ただならない気配。 「森然」はおごそかな様子。 
- 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)- 恐ろしく不気味な気配のこと。 「鬼哭」は亡霊が声を上げて泣き悲しむこと。 「啾啾」は弱弱しく鳴く様子のこと。 亡霊の恨めしげな鳴き声が響くという意味から。 
- 跼天蹐地(きょくてんせきち)- 恐怖でひどくおびえて震えている様子。 または、世間に対して遠慮しながら生活すること。 「跼」は体を丸めて低い姿勢をとること。 「蹐」は音を立てないように歩くこと。 天の下で低い姿勢をとって、地面の上をひっそりと歩くという意味から。 「跼蹐」と略して使うこともある言葉。 「天に跼(せぐ)くまり地に蹐(ぬきあし)す」とも読む。 「局天蹐地」とも書く。 
- 疑心暗鬼(ぎしんあんき)- 疑う心を持ってしまい、取るに足らないことを恐れたり、怪しく感じたりしてしまうこと。 「疑心」は疑う心のこと。 「暗鬼」は暗い場所に見える亡霊のこと。 疑う心を持っていると、暗い場所に亡霊(存在するはずのないもの)が見えてくるという意味から。 
- 焄蒿凄愴(くんこうせいそう)- 強い香気を放っていて、人の心を悲壮で恐ろしい気持ちにさせること。 生物の死後の霊魂である鬼神を言い表す言葉。 「焄蒿」は、いぶすように強い香りが立ちのぼること。 「凄愴」は、痛ましく恐ろしいこと。 
- 魂飛魄散(こんひはくさん)- 激しく驚き、恐れること。 「魂」は死後天に昇る魂。 「魄」は死後地上にとどまる魂。 魂が飛んでいって、心が空になるほどに驚くということから。 「魂(こん)飛び魄(はく)散(さん)す」とも読む。 
- 呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)- 勘違いして無駄に怯えること。 または、考えすぎたせいで無駄な苦労をすること。 「呉」は中国の地名。 南の暑い地域にいる牛は、月を見ても太陽だと思って苦しそうに呼吸するということから。 「呉牛(ごぎゅう)、月に喘(あえ)ぐ」とも読む。 
- 三舎退避(さんしゃたいひ)- 相手のことを恐れて、避けること。 「舎」は古代中国の軍隊が一日で進む距離のことで、三十里のことをいう。 軍隊が相手を恐れて、九十里の距離を空けて避けるという意味から。 「三舎を避(さ)く」とも読む。 中国の春秋時代、楚に亡命した晋の重耳は、楚の成王に厚遇され、重耳は感謝して、晋と楚が戦うようなことがあれば九十里後退させると約束した。 晋の君主になった重耳はその約束を果たしたという故事から。 
- 折衝禦侮(せっしょうぎょぶ)- 敵の攻撃を防いで、相手を恐れさせること。 「折衝」は攻撃してくる敵の武器をくじくこと。 「禦侮」はこちらを侮ることを防ぐという意味。 「衝(つ)くを折(くじ)き侮(あなど)りを禦(ふせ)ぐ」とも読む。 
- 戦戦兢兢(せんせんきょうきょう)- 恐れを感じて震える様子。 「戦戦」は恐怖で震えること。 「兢兢」は恐れて慎んだ態度をとること。 「戦々兢々」「戦戦恐恐」「戦々恐々」とも書く。 
- 戦戦慄慄(せんせんりつりつ)- 恐怖で震えてびくびくする様子。 「戦慄」は恐怖で震えるという意味で、重ねて意味を強調した言葉。 
- 草木皆兵(そうもくかいへい)- ひどく怯えて恐れることのたとえ。 あまりの恐怖に気が動転して、草や木が敵の兵士に見えるという意味から。 
- 大驚失色(たいきょうしっしょく)- 非常に激しく驚き恐れて、血の気が引いて青ざめること。 「大驚」はとても激しく驚くこと。 「失色」は顔色を失うということから青ざめるという意味。 
- 胆戦心驚(たんせんしんきょう)- 恐怖を感じて震えること。 「胆」は肝臓。 「心」は心臓という意味から、心や感情のたとえ。 「戦」と「驚」はどちらも恐怖で震えること。 「肝(きも)戦(おのの)き心(こころ)驚く」とも読む。 
- 探卵之患(たんらんのうれい)- 足場となる大切な場所を襲撃されることへの恐怖。 または、内部の事情を見抜かれることへの恐怖。 親鳥が巣を離れている間に、卵を取られてしまうのではないかという心配という意味から。 
- 杯中蛇影(はいちゅうのだえい)- 疑う気持ちが強くなると、つまらないことでも過剰に気になり病んでしまうことのたとえ。 自分の杯の酒に蛇の形をした影が映っているのを見て、蛇を飲み込んでしまったと思い込んで病気になったが、後にその影は蛇ではなく壁にかけていた弓のものであったと知ると、すぐに病気が治ったという故事から。 
- 風声鶴唳(ふうせいかくれい)- ちょっとしたことに驚いたり怯えたりすることのたとえ。 「風声」は風の音。 「鶴唳」は鶴の鳴き声。 前秦の符堅の軍が東晋の軍に敗れて逃げるとき、兵たちは風の音や鶴の鳴き声のようなわずかな音でも、敵軍の追撃だと思い恐れたという故事から。 「鶴唳風声」ともいう。 
- 毛骨悚然(もうこつしょうぜん)- 激しい恐怖を感じて震え上がること。 「悚然」は恐怖で立ち竦むこと。 髪の毛から骨の中まで恐怖を感じるという意味から。 
- 冷汗三斗(れいかんさんと)- 冷や汗が三斗出るということから、きわめて恐ろしい思いをすることや恥ずかしい思いをすること。 「斗」は体積の単位。 
 
         
    