貪小失大について

四字熟語 | 貪小失大 |
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読み方 | どんしょうしつだい(たんしょうしつだい) |
意味 | すぐに手に入る小さな利益を得ようとしたために、大きな利益を得られなくなること。
「小を貪りて大を失う」とも読む。 |
出典 | 『呂氏春秋』「権勲」 |
別表記 | 貪小失大(たんしょうしつだい) |
類義語 | 因小失大(いんしょうしつだい) |
顧小失大(こしょうしつだい) |
使用されている漢字
「貪」を含む四字熟語
貪官汚吏(たんかんおり)
職権を悪用して悪事を働く役人のこと。 「官」は高官。 「吏」は下官。 個人の利益を貪る役人と汚れた役人を並べて強調した言葉。
貪夫徇財(たんぷじゅんざい)
欲深い人は金銭のために命を捨てるということ。 「貪夫」は強欲な人。 「徇財」は命を捨ててでも、金を欲しがるという意味。 「貪夫は財に殉ず」とも読む。
貪欲吝嗇(どんよくりんしょく)
強欲で、ひどく物惜しみする様子。 「貪欲」は非常に欲深いこと。 「吝嗇」は極めてけちなこと。 「貪慾吝嗇」とも書く。
貪吝刻薄(どんりんこくはく)
強欲で冷血なこと。 「貪吝」は強欲なこと。 「刻薄」は人間らしい温かな心を持っていないこと。
羊很狼貪(ようこんろうどん)
荒々しく道理に背き、どこまでも貪欲なこと。 「羊很」は乱暴な羊のように荒々しく、命令に従わずに道理に背くこと。 「狼貪」は狼のように欲深くむさぼること。
狼貪虎視(ろうどんこし)
野心が旺盛なことのたとえ。 または、無道で欲が深いこと。 「狼貪」は狼のように欲が深いこと。 「虎視」は虎が獲物を狙うように見ること。
「小」を含む四字熟語
因小失大(いんしょうしつだい)
目先の小さな利益を得ようとして、大きな損失を出すこと。 または、小さなことをいい加減にしたせいで、大きな失敗をすること。 「小に因りて大を失う」とも読む。
過小評価(かしょうひょうか)
力や価値などを実際よりも低く評価すること。 「過小」は度を超して低く見ること。 「評価」は価値を判断すること。
勤倹小心(きんけんしょうしん)
熱心に働いて、無駄遣いをせず、注意深いこと。 「勤倹」はしっかりと働いて、無駄遣いせずに質素に暮らすこと。 「小心」は些細なことにも気を配ること。
刑故無小(けいこむしょう)
故意の犯罪には大も小もないので、小さな罪であっても刑罰を与えるべきであるということ。 「故」は故意に犯した犯罪のこと。
軽薄短小(けいはくたんしょう)
人格が薄っぺらで中身がないことを言い表す言葉。または、物の大きさが小さく、厚さが薄く、重さが軽くなっていく様子。
顧小失大(こしょうしつだい)
目の前の小さな利益を得ようとして、大きな利益を失うこと。 「小」と「大」は利益の規模のこと。 「小を顧みて大を失う」とも読む。
「失」を含む四字熟語
唖然失笑(あぜんしっしょう)
突然の出来事に驚いて、思わず笑ってしまうこと。 「唖然」は予想外の出来事で驚いて呆れること。 「失笑」は無意識に笑ってしまうこと。
黯然失色(あんぜんしっしょく)
衝撃を受けて気力を失うこと。 「黯然」は暗い様子。または、顔色を失うこと。 「失色」は元の色が失われること。または、顔色を失うこと。 本来の色が消え失せて、暗く冴えない色になるという意味から。
一挙両失(いっきょりょうしつ)
一つの行動がもとで、同時に他のことまでも駄目になってしまうこと。 「一挙」は一つの動作、行動のこと。
一失一得(いっしついっとく)
利益を一つ得ると、別の部分では一つ損失があること。 利益と損失の両方がともにあるということから。
一得一失(いっとくいっしつ)
利益を一つ得ると、別の部分では一つ損失があること。 利益と損失の両方がともにあるということから。
因小失大(いんしょうしつだい)
目先の小さな利益を得ようとして、大きな損失を出すこと。 または、小さなことをいい加減にしたせいで、大きな失敗をすること。 「小に因りて大を失う」とも読む。
「大」を含む四字熟語
一大決心(いちだいけっしん)
生涯に一度しかないような大きな決意のこと。 「一大」は重要なという意味。名詞の前に付けて意味を補ったり変えたりする接頭辞。 「決心」は意志を心に決めること。
因小失大(いんしょうしつだい)
目先の小さな利益を得ようとして、大きな損失を出すこと。 または、小さなことをいい加減にしたせいで、大きな失敗をすること。 「小に因りて大を失う」とも読む。
永遠偉大(えいえんいだい)
いつまでも変わらずに立派な様子。 「永遠」は永久、いつまでも変わらずに続くこと。
淵広魚大(えんこうぎょだい)
清廉で聡明な君主には、清廉で聡明な臣下が集まるということのたとえ。 「淵」は川や湖などで、水が深くなっている部分。 淵が広く深ければ深いほどにたくさんの大きな魚が集まるということから。 「淵広ければ魚大なり」とも読む。
大盤振舞(おおばんぶるまい)
盛大なごちそうのことや物を与えたりご馳走したりすること。 江戸時代、正月に親戚などを招待して酒宴を開くことをいった。
呵呵大笑(かかたいしょう)
大きな声で思い切り笑うこと。 「呵呵」と「大笑」はどちらも大笑いすること。