膏粱子弟とは

四字熟語 | 膏粱子弟 |
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読み方 | こうりょう(の)してい |
意味 | 裕福な家に生まれた人のたとえ。 「膏」は脂ののったおいしい肉。 「粱」はおいしくて質のよい穀物。 どちらも上質でおいしい食べ物という意味から、裕福な人のたとえ。 |
異形 | 膏粱子弟(こうりょうのしてい) |
漢検級 | 1級 |
類義語 | 公子王孫(こうしおうそん) |
千金之子(せんきんのこ) |
使用されている漢字
「膏」を含む四字熟語
内股膏薬(うちまたこうやく)
自分の意見を持たず、その時によって都合のいいほうについていくこと。または、そのような人のこと。 「膏薬」は練り薬のことで、内股に張ると歩くたびに、右足についたり、左足についたりすることから。
膏火自煎(こうかじせん)
才能や財産があると、逆に災いを招くことのたとえ。 「膏」はあぶら、「煎」は焼くや炒ることで、あぶらは燃えて辺りを照らすが、あぶら自体は燃え尽きてしまうことから。
膏肓之疾(こうこうのしつ)
決して治ることのない病や、治すのが難しい病のこと。または、物事に夢中になりすぎて、やめられないこと。 「膏」は心臓の下の部分、「肓」は横隔膜の上の部分、「疾」は病気のこと。 心臓の下の部分や横隔膜の上の部分は、体の中の奥にあって、薬も鍼も届かないという意味から。 古代中国の晋の景公が病に伏しているときに、「膏の上と肓の下に病が入ってしまえば、名医でも手が出せない」と童子が話し合っている夢を見たという故事から。 「病、膏肓に入る」ととも読む。
残膏賸馥(ざんこうしょうふく)
すぐれた人物や詩、文章などを言い表す言葉。 「膏」はあぶらのこと。 「賸」は余り。 「馥」は香り。 すぐれた人物がいた後に残る香りという意味から。または、豪華な食事の残り香のこと。 「賸馥」は「ようふく」とも読む。
泉石膏肓(せんせきこうこう)
人里から離れて、自然の中で生活したいという願いが極めて強いこと。 「泉石」は泉水と石ということから、自然の景色や、自然そのもののこと。 「膏肓」は心臓の下の部分と、横隔膜の上の部分のことで、病気になると治療のための鍼も薬も届かないために、治すことが出来ないとされている。 自然の中で生活したいという気持ちが、治せない病気のようになるということから。
黛蓄膏渟(たいちくこうてい)
水面が落ち着いていて静かな様子。 「黛」は眉を書いたり、整えるために使う墨で、青黒い色をいう。 「膏」は油。 油で満たされているように静かで、青黒く淀んでいる水面ということから。
「粱」を含む四字熟語
黄粱一炊(こうりょういっすい)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「黄粱」は粟の一種のおおあわ。 「一炊」は粟のかゆを炊く時間。 粟のかゆを炊く間の短い時間という意味から。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。
膏粱子弟(こうりょうしてい)
黄粱之夢(こうりょうのゆめ)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「黄粱」は穀物の大粟の別名。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。
持粱歯肥(じりょうしひ)
ご馳走を食べること。 または、良い食事ができる身分になること。 「持粱」はご馳走が盛られている食器を手にもつこと。 「歯肥」は肥えた肉を噛むこと。 「梁を持して肥を歯う」とも読む。
「子」を含む四字熟語
晏子之御(あんしのぎょ)
他人の権威を笠にきておごり、自らの低い地位に満足している愚か者のたとえ。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「御」は御者のこと。 晏嬰の御者は、晏嬰を乗せたことで得意気になっていたが、その姿を見た御者の妻は離縁を迫ると、御者は改心したという故事から。
晏子高節(あんしのこうせつ)
脅しや暴力に屈しない気高い志のこと。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「高節」は志や節度が高いこと。 中国の春秋時代の斉の崔杼は、君主である荘公を殺し、自身に従わない者を粛清したが、晏嬰はそれに従わず脅しに屈しなかったという故事から。
一子相伝(いっしそうでん)
学問や技芸などの奥義を子孫の一人、または、弟子の一人だけに伝授し、他の者には決して漏らさないこと。 「相伝」は物事を代々伝えていくこと。
一本調子(いっぽんぢょうし)
ほとんど変化がなく、面白みがないこと。 音楽や文章、話し方などのことをいう。
延陵季子(えんりょうのきし)
中国の春秋時代の呉の季札のこと。 「延陵」は中国の呉の地名。 「季」は兄弟の四男のこと。 賢者の季札は、父親の呉王の寿夢の四男で、延陵を与えられて、見事にその地を治めたということから。
家貧孝子(かひんこうし)
貧しい家庭で育った子どもは、親孝行な子どもになるということ。 または、人は苦しい状況のときこそ、本当の価値を発揮するということ。 「家貧しくして孝子顕れ、世乱れて忠臣を識る」を略した言葉。
「弟」を含む四字熟語
兄友弟恭(けいゆうていきょう)
兄は弟に兄弟としての愛情を尽くし、弟は兄を慎み敬うこと。 「友」は兄弟としての愛情、友愛。 「恭」は敬って慎むこと、恭敬。 「兄は友、弟は恭」とも読む。
膏粱子弟(こうりょうしてい)
四海兄弟(しかいけいてい)
人と接するときにまごころと礼儀を持てば、人は兄弟のように親しくなれること。または、親しくするべきだということ。 「四海」は四つの方向の海のことから全世界という意味。
波流弟靡(はりゅうたいび)
絶えず変化する世の中を言い表す言葉。または、世の変化に逆らわずに生きること。または、しっかりとした考えのないために、世の流れに流されること。 「波流」は水の流れのことで、常に変化を続ける世の中のたとえ。 「弟靡」は草木が風でなびくことで、物事の流れに従うこと。