門巷塡隘について

四字熟語 | 門巷塡隘 |
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読み方 | もんこうてんあい |
意味 | 門の前などに大勢の人が集まることの形容。
「門巷」は門や門の前にある小道、「塡隘」はふさがって狭くなるという意味で、人が多くて道が通れないということから。 |
出典 | 『新唐書』 |
別表記 | 門巷填隘(もんこうてんあい) |
類義語 | 門巷塡集(もんこうてんしゅう) |
使用されている漢字
「門」を含む四字熟語
一門数竈(いちもんすうそう)
一つの家族が一つの家に暮らしながらも、生計を別々にしてまとまりがないことを非難する言葉。 「一門」は一つの家族。 「数竈」はかまどが複数あること。 一つの家に複数のかまどがあるということから。 元は魏が南方の江南地方の風習を非難して言った言葉。
一登竜門(いっとりゅうもん)
権力を持っている人に認められると、急激に世間の評判はよくなるということ。 「一登」は一回登ること。 「竜門」は中国の黄河の上流にある山のことで、非常に激しい流れの川があることで有名。 苦しく険しいことで有名な場所を一度でも登りきれば、名声を上げることが出来るということから。
倚門之望(いもんのぼう)
母親が子のことを思う愛情のこと。 「倚」は寄りかかるという意味。 母親が門に寄りかかって、子の帰りを待ち望むという意味から。 中国の春秋時代の衛の王孫賈は、朝早くから夜遅くまで出掛けることが多く、母親は家の前の門や、村の入り口にある閭という門に寄りかかって帰ってくるのを待ちわびたという故事から。
于公高門(うこうこうもん)
人知れず善行を積んだ家の子孫は繁栄することのたとえ。 「于公」は人物名で、漢代に丞相になった于定国の父のこと。 于公は裁判官として公平に裁判を処理して、ひそかに善行を積んでいた。 彼の住む村の門を修理するときに、人知れず善行を積む家の子孫は出世して繁栄するだろうと、門を広大に作った故事から。
轅門二竜(えんもんにりょう)
中国の唐の烏承ヒンと烏承恩の二人のこと。 二人が戦場ですぐれた功績をあげたことを評した言葉。 「轅門」は戦場のたとえで、二台の戦車の舵棒、轅を向かい合わせて門にしたということから。
王門伶人(おうもんれいじん)
王家に仕える演奏家。 または、権力者に召抱えられている芸術家。 「王門」は王家。 「伶人」は演奏家。 武陵王は、琴の達人の戴逵を召抱えようとしたが断られたという故事から。
「巷」を含む四字熟語
花街柳巷(かがいりゅうこう)
色町のこと。 「花街」は花が咲いている町、「柳巷」は柳の木が多くある街路のことで、遊郭には柳の木が多く植えられていたことと、花の美しさを女性にたとえたといわれている。
街談巷語(がいだんこうご)
世間のうわさ話のこと。 「街談」と「巷語」はどちらもうわさ話のこと。 同じ意味の言葉を重ねて強調した語。
街談巷説(がいだんこうせつ)
世間で流れている何の根拠もない噂のこと。 「街談」と「巷説」はどちらも町中で出回っている噂話のことで、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
塡街塞巷(てんがいそくこう)
繁華街に人が多く、活気に満ちている様子。 「塡」と「塞」は塞ぐこと。 「巷」は町にある小さな道のこと。 大きな道も小さな道も、人や馬車が多くて道が塞がれるということから。 「街を塡め巷を塞ぐ」とも読む。
門巷塡隘(もんこうてんあい)
柳巷花街(りゅうこうかがい)
色町のこと。 「柳巷」は柳の木が多くある街路、「花街」は花が咲いている町のことで、 遊郭には柳の木が多く植えられていたことと、花の美しさを女性にたとえたといわれている。
「塡」を含む四字熟語
精衛塡海(せいえいてんかい)
実現不可能な計画を立てて、結局失敗して無駄に終わること。 または、いつまでたっても悔やんでいること。 「精衛」は伝説上の小鳥の名前。 「塡海」は海を埋めること。 伝説上の皇帝炎帝の娘である女娃は東海で溺れ死んだ。 女娃は伝説上の小鳥「精衛」に化身し、自身の死んだ東海を小石や小枝などで埋めようとしたが、失敗に終わったという故事から。
塡街塞巷(てんがいそくこう)
繁華街に人が多く、活気に満ちている様子。 「塡」と「塞」は塞ぐこと。 「巷」は町にある小さな道のこと。 大きな道も小さな道も、人や馬車が多くて道が塞がれるということから。 「街を塡め巷を塞ぐ」とも読む。
門巷塡隘(もんこうてんあい)