誨盗誨淫について

四字熟語 | 誨盗誨淫 |
---|---|
読み方 | かいとうかいいん |
意味 | 人を悪事に誘い入れること。 「誨」は教えること。「盗」は盗みのこと。「淫」はみだらなこと。 盗みや淫らなことを教えるという意味から。 もとは「戸締りを怠ることは盗みをけしかけるようなものであり、女性の色気のある仕草は人をみだらな気持ちにさせるようなものである」という戒めの言葉。 |
出典 | 『易経』「繋辞伝・上」 |
類義語 | 誨淫誨盗(かいいんかいとう) |
使用されている漢字
「誨」を含む四字熟語
誨淫誨盗(かいいんかいとう)
人を悪事に誘い入れること。 「誨」は教えること。「淫」はみだらなこと。「盗」は盗みのこと。 淫らなことや盗みを教えるという意味から。 もとは「女性の色気のある仕草は人をみだらな気持ちにさせるようなものであり、戸締りを怠ることは盗みをけしかけるようなものである」という戒めの言葉。
誨淫導欲(かいいんどうよく)
性的に乱れたことを教えて、性欲を刺激すること。 「誨淫」は性的に乱れたことを教えること。 「導欲」は欲望を刺激すること。 「淫を誨え欲を導く」とも読む。 「誨婬導欲」とも書く。
誨人不倦(かいじんふけん)
手を抜かずにしっかりと人を教え導くこと。 「誨」は教えるという意味。 相手が理解するのに時間がかかっても、諦めずに教えることをいう。 「人を誨えて倦まず」とも読む。
誨盗誨淫(かいとうかいいん)
「盗」を含む四字熟語
悪木盗泉(あくぼくとうせん)
困窮したとしても人としての道理を外れた行いはしないこと。 または、悪事に近づかないこと。 「悪木」はとげやにおいがあり人を困らせる悪い木、「盗泉」は泉の名前で、孔子が名前を嫌い喉が渇いていても水を飲まなかった泉。
掩耳盗鐘(えんじとうしょう)
浅はかな考えで、自分で自分を欺くことのたとえ。 または、自分の良心を騙して、そのことを考えないようにしながら悪事を働くこと。 または、隠していた悪事がいつのまにか知れ渡ること。 「掩耳」は耳をふさぐこと。 男が大きな鐘を盗んだが、重くて持って帰ることができず、割って小さくして持って帰ろうと槌で打つと大きな音がして、他人に気付かれることを恐れた男は慌てて自分の耳を塞いだという故事から。 「耳を掩いて鐘を盗む」とも読む。
誨淫誨盗(かいいんかいとう)
人を悪事に誘い入れること。 「誨」は教えること。「淫」はみだらなこと。「盗」は盗みのこと。 淫らなことや盗みを教えるという意味から。 もとは「女性の色気のある仕草は人をみだらな気持ちにさせるようなものであり、戸締りを怠ることは盗みをけしかけるようなものである」という戒めの言葉。
開門揖盗(かいもんゆうとう)
自分自身で原因を作って、災いを招き入れること。 「揖盗」は泥棒を会釈して招き入れること。 自宅の門を自ら開けて、会釈して泥棒を招き入れるという意味から。 「門を開いて盗に揖す」とも読む。
欺世盗名(ぎせいとうめい)
世間を偽って、実質よりも大きな名声を得ること。 「盗名」は不適切な名声を手に入れること。 「世を欺き名を盗む」とも読む。
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
小賢しい策略で人をおとしめようとする人やくだらない技能や芸しかない人のたとえ。 または、使い道のないような技能や芸でも役に立つことがあることのたとえ。 「鶏鳴」は鶏の鳴き声の真似をすること。 「狗盗」は犬のようにこっそりと物を盗むことで、人を騙したり卑しい行為をしたりする人のたとえ。 戦国時代、斉の孟嘗君が捕らえられていたときに、鶏の鳴き真似のうまい者と犬のようにうまく物を盗む者の二人を利用して逃げ延びたという故事から。
「淫」を含む四字熟語
淫祠邪教(いんしじゃきょう)
邪な神をまつり、人の心を惑わす宗教のこと。 「淫祠」は邪な神をまつっている祠。 「邪教」は邪な教えのこと。 本人が信仰している宗教以外の他の宗教を批判するときに使うこともある。
誨淫誨盗(かいいんかいとう)
人を悪事に誘い入れること。 「誨」は教えること。「淫」はみだらなこと。「盗」は盗みのこと。 淫らなことや盗みを教えるという意味から。 もとは「女性の色気のある仕草は人をみだらな気持ちにさせるようなものであり、戸締りを怠ることは盗みをけしかけるようなものである」という戒めの言葉。
誨淫導欲(かいいんどうよく)
性的に乱れたことを教えて、性欲を刺激すること。 「誨淫」は性的に乱れたことを教えること。 「導欲」は欲望を刺激すること。 「淫を誨え欲を導く」とも読む。 「誨婬導欲」とも書く。
奇技淫巧(きぎいんこう)
「奇技」は珍しい技芸、「淫巧」はぜいたくな技巧(ぎこう)のことで、快楽だけを求めた不必要な技や度を越した技巧のこと。
驕奢淫逸(きょうしゃいんいつ)
偉そうに振る舞って贅沢な暮らしをして、女性に溺れること。 または、その様子。 「驕奢」は調子に乗って贅沢をすること。 「淫逸」は性的に乱れた暮らしをすること。 「驕奢淫佚」とも書く。
奢侈淫佚(しゃしいんいつ)
ぜいたくな生活をして、みだらな楽しみにふけること。 「奢侈」は度を超したぜいたくのこと。 「淫佚」はみだらでだらしない様子のこと。