鳴蝉潔飢とは

四字熟語 | 鳴蝉潔飢 |
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読み方 | めいせんけっき |
意味 | 気高くて清らかな心の人は、どんなときでも信念を曲げることがないことのたとえ。 蝉(せみ)は気高く澄んだ心をもっているので、飢えても露以外の汚れたものを食べることはないという伝説から。 |
漢検級 | 準1級 |
場面用途 | 信念を貫く / 意思 |
使用されている漢字
「鳴」を含む四字熟語
哀鳴啾啾(あいめいしゅうしゅう)
鳥や虫の悲しそうに鳴く鳴き声のこと。 「哀鳴」は鳥や獣が悲しそうに鳴いている様子。 「啾啾」は鳥や虫が低い声で鳴いている様子。
蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)
うるさいだけで役に立たない議論や、余計な表現が多い稚拙な文章のこと。 蛙(かえる)や蝉(せみ)の鳴き声は騒がしいだけで役に立たないという意味から。 「蝉噪蛙鳴」ともいう。
一牛鳴地(いちぎゅうめいち)
非常に近い距離にあること。 または、のどかな田舎、田園風景のこと。 「牛鳴」とは牛の鳴く声のことで、牛の鳴き声が聞こえるほど近い距離という意から。 「一牛鳴」とも略す言葉。
鶴鳴九皐(かくめいきゅうこう)
世間から離れて暮らしていても、よい名声が自然と知られること。 「九皐」は山の奥深い場所にある沼沢。 山奥にある沼沢で美しい鳴き声の鶴が鳴くという意味から。 山の奥深くに隠居している賢者の名声は、自然と広まるということをたとえた言葉。
鶴鳴之士(かくめいのし)
才能や能力があっても、世のために使われることなく、世間から認められていない賢者のこと。 または、公職についていない賢者のこと。 「鶴鳴」は鶴の鳴き声のこと。 山奥に隠遁している賢者をたとえた言葉で、山の中から鶴の美しい鳴き声は聞こえるが、姿を見ることは出来ないという意味から。
瓦釜雷鳴(がふらいめい)
能力のあるものが高い地位につかず、能力のないものが高い地位について威張り散らすことのたとえ。 「瓦釜」は素焼きの釜のことで、人格の低い人のたとえ。 素焼きの安物の釜でものを煮ると、非常に大きな音がするということから。
「蝉」を含む四字熟語
蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)
うるさいだけで役に立たない議論や、余計な表現が多い稚拙な文章のこと。 蛙(かえる)や蝉(せみ)の鳴き声は騒がしいだけで役に立たないという意味から。 「蝉噪蛙鳴」ともいう。
春蛙秋蝉(しゅんあしゅうぜん)
全く意味がなく、ただうるさいだけの言論のこと。 春の蛙や秋の蝉のようにやかましいという意味から。
鳴蝉潔飢(めいせんけっき)
耀蝉之術(ようぜんのじゅつ)
政治を行う者が自身の持つ徳を示すことで、その徳を慕って人々が自然に集まるようにすること。 「耀」は輝くようにする、はっきりと分かるようにするということ。 「蝉」は昆虫のせみ。 明かりをつけると、その明かりに蝉が集まってくるので、集まってきた蝉を捕まえるということから、君主が徳を示して人々を従わせることをいう。
「潔」を含む四字熟語
簡潔明瞭(かんけつめいりょう)
単純ではっきりとしていること。 「明瞭」ははっきりとしていて分かりやすいこと。
高潔無比(こうけつむひ)
他と比べられないほどに、心の品格が高く、清らかな様子。 「高潔」は心に品格があり、清らかなこと。 「無比」は比べられるものが存在しないこと。
秀麗皎潔(しゅうれいこうけつ)
少しの汚れもなく、気品があって美しい様子。 「秀麗」はすぐれていて美しいこと。 「皎潔」は汚れが無く、清らかなこと。
清浄潔白(しょうじょうけっぱく)
行動や心が清らかで、うしろめたいことがないこと。 「清浄」は汚れがなく、清らかなこと。 「潔白」は清らかで後ろめたいことがないこと。
精進潔斎(しょうじんけっさい)
肉類を食べず、酒を飲まずに心と体を清めること。 「精進」は肉類や酒を飲まずに、心と体を清めて修行すること。 「潔斎」は不浄なものを避けて、心と体を清らかな状態に保つこと。
純潔清浄(じゅんけつしょうじょう)
汚れが全くない、真っ白な心のこと。 「純潔」は清らかなこと。 「清浄」は穢れが全く無いこと。 似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。