騰蛟起鳳について

四字熟語 | 騰蛟起鳳 |
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読み方 | とうこうきほう |
意味 | 才能が抜群にすぐれていること。 「騰蛟」は天に躍り上がる蛟竜のことで、雷雨を呼び洪水を起こすとされる伝説の竜。 「起鳳」は飛び立つ鳳凰のこと。鳳凰は伝説の鳥。 |
出典 | 王勃「滕王閣序」 |
使用されている漢字
「騰」を含む四字熟語
骨騰肉飛(こっとうにくひ)
心も体も躍動すること。 または、美しい女性を見て、情欲が沸き立つ様子のこと。 元は、兵士が戦場を勇敢に走り回る様子をいう言葉。 「骨騰り肉飛ぶ」とも読む。
人心沸騰(じんしんふっとう)
多くの人々の心が熱狂すること。 「人心」はたくさんの人たちの心。 「沸騰」は興奮状態になること。
万馬奔騰(ばんばほんとう)
極めて盛んな勢いがあること。 「万馬」は非常に馬が多いこと。 「奔騰」は勢いよく走って高く飛び跳ねる。
雷騰雲奔(らいとううんぽん)
現れたと思う時間すらなく、すぐに去ってしまうこと。 「雷騰」は雷が踊り上がること、「雲奔」は雲が走るように流れること。
蘭桂騰芳(らんけいとうほう)
子孫が繁栄することのたとえ。 植物の「蘭」と「桂」が立派に成長して香り立つという意味から。
竜騰虎闘(りょうとうことう)
同じくらいの実力のもの同士が全力で戦うこと。 実力の拮抗している竜と虎が激しい戦いをするという意味から。
「蛟」を含む四字熟語
蛟竜雲雨(こうりょううんう)
能力を発揮する機会の無かった英雄や豪傑が、機会を得て能力を発揮することのたとえ。 「蛟竜」は水中にすむとされる中国古代の想像上の動物。 水中にすむ蛟竜は雲や雨を得ればそれに乗って天に昇り竜になるといわれることから。 「蛟竜雲雨を得」を略した言葉。
蛟竜毒蛇(こうりょうどくだ)
気味が悪く、恐ろしいもののたとえ。 「蛟」は水を操って、大雨や洪水を起こすとされる伝説上の竜、みずちのこと。 みずちと竜と毒蛇のことで、恐ろしいものたとえ。
騰蛟起鳳(とうこうきほう)
「起」を含む四字熟語
安心起行(あんじんきぎょう)
信仰や実践することで得られる心の安らぎのこと。 浄土宗では「南無阿弥陀仏」と誠意を込めて唱えること。
一念発起(いちねんほっき)
何かを成し遂げる決意を固めること。 もとは仏教の言葉で、「一念」は悟りを得ようと心に決めること、「発起」は仏道に入ること。 仏道に入り、悟りを開くことを心に決めるという意味から。
一夜十起(いちやじっき)
人は多かれ少なかれ私心や私情に左右され、私心を全て捨てさることは難しいということ。 「一夜に十たび起く」とも読む。
一饋十起(いっきじっき)
意見を聞くために、熱心に客を迎えること。または、よい人材、賢者を熱心に探し求めること。 「饋」は食事のこと。 一度の食事の間に十回も席をたつことから。 「一饋に十起す」、または、「一饋に十たび起つ」と読む。
一心発起(いっしんほっき)
何かを成し遂げる決意を固めること。 「発起」は仏教用語で、悟りを得ようとすること。
回生起死(かいせいきし)
どうすることもできないような危機的な状況を一気に好転させること。 「回生」と「起死」はどちらも死に瀕している人を生き返らせるという意味。 もとは、医術の高さを表現するときに用いられていた言葉。
「鳳」を含む四字熟語
鴉巣生鳳(あそうせいほう)
無能の親から頭の良い子どもが生まれること。 または、貧しい家から聡明な人がでること。 鴉(からす)の巣に伝説の瑞鳥である鳳凰が生まれるという意味から。
臥竜鳳雛(がりょうほうすう)
才能はあっても、機会がないために才能を発揮できない人のこと。 または、才能を発揮する機会がなく、世間に知られていない英雄や賢者のこと。 「臥竜」は寝ている竜。 「鳳雛」は中国の伝説上の鳥、鳳凰の雛。 どちらもまだ知られていない英雄や賢者、または、将来に期待されている若者のたとえとしても使われる。 中国の三国時代、有能な人材を探していた劉備に、司馬徽が諸葛亮を臥竜に、ホウ統を鳳雛にたとえてすすめたという故事から。
景星鳳凰(けいせいほうおう)
聖人や賢人がこの世に現れるという喜ばしいことの前兆のこと。 「景星」はめでたいことの証の星。 「鳳凰」は聖天子が現れる時に出現するという想像上の鳥のこと。
高鳳漂麦(こうほうひょうばく)
心を込めて学問に取り組むこと。 「高鳳」は中国の後漢の人の名前。 高鳳は妻に干した麦の番をするように頼まれたが、読書に夢中になり、雨が降って麦が流されたことに気がつかなかったという故事から。
彩鳳随鴉(さいほうずいあ)
女性が身分の劣る男性に嫁に行かされること。または、そのことに不満を持つこと。 美しい鳳が鴉に嫁ぐというたとえで、妻が夫のことをいい加減に扱うことにも用いる。
随鴉彩鳳(ずいあさいほう)
女性が自分より劣る男性のもとに嫁に行かされること。 またはそのことに不満を持つこと。 美しい鳳(おおとり)が鴉(からす)に嫁ぐというたとえ。 妻が夫のことをいい加減に扱う場合にも用いる言葉。