「老」を含む四字熟語一覧
老を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
偕老同穴(かいろうどうけつ)
夫婦の仲がいつまでも良好であること。 「偕老」は夫婦が一緒に年老いていくこと。 「同穴」は同じ墓に入ること。
貴賤老若(きせんろうにゃく)
年齢や身分に関係なく、全ての人たちという意味。 「老若」は老人と若者のこと。 「貴賤」は身分の高い人と低い人のこと。 「貴賤老若」ともいう。
耆老久次(きろうきゅうじ)
年老いるまで昇進せずに、同じ官職でいること。 「耆老」は年をとること。 「久次」は長い期間昇進しないこと。
月下老人(げっかろうじん)
縁結びの神のこと。 または、男女の間に入り、結婚の手助けをする仲人のこと。 中国の唐の韋固は、月明かりの下で読書をしている一人の老人と出会った。 韋固は老人のそばにあった袋の中身を問うと、老人は「将来結婚する相手同士の足首を結ぶ赤い縄が入っている」と答え、韋固の結婚相手を予言した。 その後、韋固は老人の予言通りの相手と結婚したという故事から。
孔孟老荘(こうもうろうそう)
古代中国の四人の思想家をまとめていう言葉。 儒家の孔子と孟子、道家の老子と荘子のことをいう。
三老五更(さんろうごこう)
高い徳を積んでいる長老のこと。 「三老」と「五更」はどちらも中国の周の時代の長老の異称。 「三老」は臣下の最高位の三公、「五更」は引退した卿の地位をもっていた人の呼称とされているが、様々な説がある。
少年易老(しょうねんいろう)
若いころから無駄な時間を過ごすことなく、学問に励み続けなければならないということ。 年月はすぐに過ぎていって、若い人もすぐに老いるが、学問は簡単には完成しないことから。 「少年(しょうねん)老(お)い易(やす)く学(がく)成(な)り難(がた)し、一寸の光陰(こういん)軽(かろ)んず可(べ)からず」を略した言葉。
生老病死(しょうろうびょうし)
人間が避けることが出来ない四つの苦悩のこと。 「生」は生まれること。 「老」は年老いること。 「病」は病気になること。 「死」は死ぬこと。 仏教の言葉で、四苦のことをいう。
衰老病死(すいろうびょうし)
体力が衰え、歳をとって、病気になり、死ぬこと。
田夫野老(でんぷやろう)
教養がなく、乱暴で礼儀を知らない人のこと。 「田夫」は農業を生業にする男性、農夫。 「野老」は田舎に住んでいる老人という意味。
男女老幼(なんにょろうよう)
年齢や性別に関係なく、全ての人たち。 「老幼」は老人と若者。 「男女」は男性と女性。 「男女老幼」ともいう。
不老長寿(ふろうちょうじゅ)
老いることなくいつまでも長生きすること。
不老長生(ふろうちょうせい)
いつまでも年老いることなく長生きすること。 「不老」はいつまでも年を取ることないことや、老いることがないこと。 「長生」は長く生きること。
不老不死(ふろうふし)
老いることなく、いつまでも生き続けること。
養児備老(ようじびろう)
年老いたときのために子供を育てること。 「児(こ)を養いて老(ろう)に備(そな)う」とも読む。
老気横秋(ろうきおうしゅう)
年をとっても、気力が充実していること。 「老気」は老練の気概のこと。 「横秋」は秋空を霧が覆うという意味で、満ち溢れていることのたとえ。
老驥伏櫪(ろうきふくれき)
老いても昔と同じように大志を抱き続けること。 「老驥」は老いた駿馬のこと。 「櫪」はくぬぎの木。床下の横木に使うことから馬屋のこと。 三国志の曹操の詩の一節で、若い頃に千里を駆けた駿馬が老いて馬屋に伏していても、千里を駆ける志を捨てないということから。
老少不定(ろうしょうふじょう)
人の寿命は歳に関係なく一定ではないので予見できないということ。 「不定」は一定ではない、定まっていないというから、人生の無常をいう仏教語。 「少」は若い、または若者という意味。
老成円熟(ろうせいえんじゅく)
経験が豊富で、人格や技能が十分に熟練していること。 「老成」は多くの経験を積んでいて、物事に長けていること。 「円熟」は人格や技能が十分に熟練していること。
老成持重(ろうせいじちょう)
十分に経験を積んでいて、さらに慎重なこと。 「老成」は多くの経験を積んでいて、物事に長けていること。 「持重」は大事を取るということから、慎重という意味。
老生常譚(ろうせいのじょうだん)
古臭くてありふれた話のこと。 「老生」は年をとった書生、「常譚」はいつもする話のことで、年老いた人がいつもする話という意味から。 三国時代に魏の管輅が何晏を占い「易を勉強して徳を深めないと危険」と言うと、同席していた鄧ヨウは「老生の常譚」といって取り合わなかったが、次の年に二人とも誅殺されてしまったという故事から。
老若貴賤(ろうにゃくきせん)
年齢や身分に関係なく、全ての人たちという意味。 「老若」は老人と若者のこと。 「貴賤」は身分の高い人と低い人のこと。 「貴賤老若」ともいう。
老若男女(ろうにゃくなんにょ)
年齢や性別に関係なく、全ての人たちという意味。 「老若」は老人と若者、「男女」は男性と女性のこと。
老婆心切(ろうばしんせつ)
必要以上に世話を焼きすぎること。 「老婆心」は老いた女性が必要以上に子や孫の気遣いをすることから過度の親切。 「切」は非常に想いが強いこと。 元は仏教語で、師匠の僧が修行者に丁寧に教え導くこと。
老馬之智(ろうばのち)
長い経験によって培われたすぐれた知識や経験のこと。 斉の管仲が戦いの帰りに道に迷い、一度通った道は覚えているという老馬の知恵を頼って放り、その後をついていくと無事に帰ることができたという故事から。
老蚌生珠(ろうぼうせいしゅ)
ごく普通の親から優れた子が生まれることのたとえ。 または、年老いてから子を授かること。 「蚌」は貝の一種のドブガイのこと、「老蚌」は老人のたとえ。 ドブガイが美しい真珠を生み出すという意味から。
老幼男女(ろうようなんにょ)
年齢や性別に関係なく、全ての人たち。 「老幼」は老人と若者。 「男女」は男性と女性。 「男女老幼」ともいう。
老莱斑衣(ろうらいはんい)
親孝行することのたとえ。 または、孝養を尽くすことのたとえ。 「老莱」は人の名前。 「斑衣」は子どもが着るような派手な模様の服のこと。 楚の老莱子は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。