「生」を含む四字熟語
「生」を含む四字熟語 — 105 件
愛多憎生(あいたぞうせい)
愛や恩を多くもらいすぎると、憎しみやねたみを生むということ。 「愛多ければ憎しみ生ず」とも読む。
鴉巣生鳳(あそうせいほう)
無能の親から頭の良い子どもが生まれること。 または、貧しい家から聡明な人がでること。 鴉(からす)の巣に伝説の瑞鳥である鳳凰が生まれるという意味から。
生日足日(いくひたるひ)
祝典や祭りの当日のこと。 生気に満ちている縁起の良い日という意味。
一念往生(いちねんおうじょう)
一度念仏を唱えるだけで極楽浄土に行くことができるということ。 「一念」は阿弥陀仏の名号を一度唱えること。 「往生」は死んだ後に極楽浄土で生まれ変わること。
一念化生(いちねんけしょう)
集中して強く念じることで、別の姿に生まれ変わること。 「一念」は一途な思い。 「化生」は生まれ変わること。 心の次第で、餓鬼にも仏にもなるということ。
一蓮托生(いちれんたくしょう)
極楽浄土に往生して同じ蓮の花の上に生まれ変わるという意味の仏教語。 転じて、何があろうとも行動や運命を共にすること。 「一蓮託生」とも書く。
一切衆生(いっさいしゅじょう)
この世に生きるすべてのもの。特に、人間のこと。 「一切」はすべての意。 「衆生」はすべての生物の意。 仏教用語。
一死七生(いっししちしょう)
天上界で一度死ぬと、人間界で七たび生まれ変わるということ。 仏教用語。
一生一世(いっしょういっせ)
人生で一度きりの最も大切な出来事。 強く信じたり、心を決める時に使う言葉。
一生懸命(いっしょうけんめい)
全力で物事に取り組む様子。命がけで物事に取り組む様子。 「懸命」は命をかけて取り組むこと。 「一所懸命」が変化した言葉。
一生不犯(いっしょうふぼん)
仏教での僧侶の戒律で、一生涯にわたって戒めを守り、男女の交わりをしないこと。 「不犯」は僧侶が戒律を守り、侵さないこと。
一殺多生(いっせつたしょう)
一人の人を犠牲にして、たくさんの人が助かること。 元は仏教の言葉で、たくさんの人を救うために、悪人一人を犠牲にすることは、望ましくはないが仕方ないという考えをいう。
有無相生(うむそうせい)
有があるから無があり、無があるから有があるという、有と無の相対的な関係のこと。 または、この世のものはすべて相対的な関係にあるということ。 「相生」はお互いに生じあうこと。 元は、相対的であるものを絶対的であるかのように錯覚してしまう、人間の愚かさや危うさを警告した言葉。
応化利生(おうげりしょう)
仏や菩薩が相手に応じて姿を変えて現れ、悟りへと導くこと。仏教の言葉。
往生素懐(おうじょうそかい)
仏教に帰依して、極楽浄土に行きたいと普段から思っている願いのこと。 「往生」は極楽浄土に生まれ変わる、「素懐」はいつも願っている思いのこと。
小草生月(おぐさおいづき)
陰暦二月の異名。小さな草花が芽を出し始める月との意から。
禍生於忽(かしょうおこつ)
不幸や災難は、油断が原因となって発生するということ。 「忽」は怠ること。 「禍(わざわい)は忽(こつ)より生(しょう)ず」とも読む。
禍生得意(かしょうとくい)
物事が思い通りに進んだ時にこそ、予想外の不幸が生まれるということ。 「禍(わざわい)は得意(とくい)より生(しょう)ず」とも読む。
禍生不徳(かしょうふとく)
その人自身の不徳が原因となって、不幸が起こるということ。 「禍」は災難、不幸。 「禍(わざわい)は不徳(ふとく)に生(しょう)ず」とも読む。
禍生有胎(かしょうゆうたい)
災難には前触れがあるということ。 「胎」は兆し、前触れ。 「禍(わざわい)の生(しょう)ずるは胎(たい)有(あ)り」とも読む。
気韻生動(きいんせいどう)
絵画や書画などの芸術作品に、生き生きとした気品や高貴な風格が感じられること。 「気韻」は気品、風格のある味わい。 「生動」は芸術品が生き生きとしていて動き出しそうに見えること。
起死回生(きしかいせい)
どうすることもできないような危機的状況を一気に好転させること。 「起死」と「回生」はどちらも死に瀕している人を生き返らせるという意味。 もとは、医術の高さを表現するときに用いられていた言葉。 「回生起死」ともいう。
九死一生(きゅうしいっしょう)
助かる見込みがほぼ無い状況で、何とか助かること。 九割の確立で死ぬような危険な状況で何とか生き残るという意味から。 「九死に一生を得る」という形で使うことが多い言葉。
狗頭生角(くとうせいかく)
不思議なこと。 または、あるはずがないことが起こること。 「狗」は動物の犬のこと。 犬の頭に角が生えるということから。 「犬頭(くとう)角(つの)を生ず」とも読む。
九品往生(くほんおうじょう)
仏教で極楽浄土に往生するときの九種類の方法のこと。 生前の功徳によって、上品、中品、下品に分かれており、さらにそれぞれに上生、中生、下生がある。 その違いによって九等級の蓮台に迎えられるとされている。
下化衆生(げけしゅじょう)
菩薩が全ての人々を救い悟りへ導くこと。 仏教の言葉で、上を向けばさらに高い次元の悟りを目指し、下を向けば全ての人々を救おうとするということから。
後生可畏(こうせいかい)
若い人はまだ成長の途中であり、大きな可能性を秘めているため、敬うべきであるということ。 「後生」は自分よりも後に生まれてきた人のこと。 「後生(こうせい)畏(おそ)る可(べ)し」とも読む。
虎口余生(ここうよせい)
極めて危険な状況から、奇跡的に助かること。 「虎口」は虎の口のことから、極めて危険な目に遭うことのたとえ。 「余生」は死にそうな状況から生き残ること。
虎嘯風生(こしょうふうしょう)
すぐれた能力を持つ人が機会を得て奮起することのたとえ。 「虎嘯」は虎が吠えること。 「風生」は風が発生すること。 虎が吠えて風が激しく巻き起こるという意味から。 「虎(とら)嘯(うそぶ)いて風(かぜ)生(しょう)ず」とも読む。
枯樹生華(こじゅせいか)
ひどく困難なことの最中に、その状況を抜け出す方法を見出すこと。 または、歳をとって衰えた老人に生気が戻ること。 枯れた木に花が咲くということから。 元は真心が相手に通じることをたとえた言葉。 「枯樹(こじゅ)華(はな)を生ず」とも読む。 「枯樹生花」とも書く。
五行相生(ごぎょうそうしょう)
五行説で、木・火・土・金・水が、それぞれ、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生み、と互いに力を増やす関係のこと。
極楽往生(ごくらくおうじょう)
この世で死んだ後、極楽浄土に生まれ変わること。 または、思い残すことなく、心穏やかに死ぬこと。 「極楽」は「極楽浄土」を略した言葉で、仏教で阿弥陀仏がいるとされる苦しみのない世界のこと。 「往生」は死ぬこと。 「往生極楽」ともいう。
五趣生死(ごしゅしょうじ)
人々が自ら作った善悪が原因で、五つの世界に生まれ変わること。 「五趣」は仏教の言葉で、生き物が自身で作った功績と罪、過ちによって死後に生まれ変わる五つの世界、地獄、餓鬼、畜生、人、天のこと。 「生死」は生きることと死ぬこと。または、生と死を繰り返すこと。
後生大事(ごしょうだいじ)
集中して物事に取り組むこと。 または、何かをとても大切にすること。 「後生」は死後に生まれ変わった後に住む世界のこと。 主に物品などに対して、執着しすぎることを揶揄するときに使うことが多い言葉。 元は仏教語で、来世で生まれ変わった後の安楽を願い、仏道に励むことを言う言葉。
後生菩提(ごしょうぼだい)
来世に極楽に生まれ変わること。 または、来世に生まれ変わって悟りを得ること。 「後生」は現世での死後に、来世に生まれ変わること。 「菩提」は悟りの境地のこと。
再生父母(さいせいのふぼ)
すぐれた為政者を人々が称えた言葉。 死後の世界から生き返らせてくれた父や母のように有難い人という意味から。
思索生知(しさくせいち)
道筋を立ててじっくりと追いながら考えると、よい知恵が生まれるということ。 「思索」は道筋をたてて追いながら考えること。 「生知」は知恵が生まれること。
死生契闊(しせいけっかつ)
生死を共にすることを約束して、共に苦労しながらも努力すること。 「契闊」は長い間会わないことや、苦労し努力すること。
視生如死(しせいじょし)
生も死も同じように受け止め、全く変わることのない態度をとること。 生と死に対する執着がなく、そのどちらにも囚われない心の状態をいう。 「生(せい)を視(み)ること死(し)の如(ごと)し」とも読む。
死生有命(しせいゆうめい)
人の生死は天命で決まっていて、人の力ではどうすることも出来ないという意味。
七生報国(しちしょうほうこく)
何度生まれ変わっても、国のために尽力すること。 「七」は数が多いことのたとえ。 「七生」は仏教の言葉で、何度も生まれ変わるということ。 「報国」は国から受けた恩に報いるために尽くすということ。
舎生取義(しゃせいしゅぎ)
命は惜しいがそれよりももっと義を渇望するという孟子の言葉から、命を犠牲にしても正義を守ること。
衆生済度(しゅじょうさいど)
この世に生きている全てのものを迷いから救って、悟りを得させること。 仏教語。 「衆生」は生きている全てのもの。 「済度」は迷いから救い出し、悟りの境地へと導くこと。
出離生死(しゅつりしょうじ)
生と死の苦しみから離れて、悟りの境地を得ること。 仏教の言葉で、生と死の迷いの世界から離れるということから。
生死事大(しょうじじだい)
生か死かは最も大切な問題だが、今生きていることが最も大切であるということ。 禅宗の言葉で、生と死を繰り返して悟りを得ることは大切だが、悟りを得るのは、今生きている間しかないので、今を生きることが最も大切であるということ。
生死不定(しょうじふじょう)
人の一生は儚いということ。 仏教の言葉で、人はいつ生まれて、いつ死ぬかは決まってないのでわからないという意味から。
生死無常(しょうじむじょう)
人の一生が儚いことのたとえ。 「無常」は仏教の言葉で、世の中が変化しやすいということ。
生死妄念(しょうじもうねん)
いつまでも心の迷いから抜け出すことができないこと。 「生死」は生まれ変わり続けることで、迷いの世界で生まれて死ぬことを繰り返すということをいい、永遠に迷い続けるということ。 「妄念」は煩悩から引き起こされる邪な思いや、誤った考えのこと。
生者必滅(しょうじゃひつめつ)
生きている人はいつか必ず死ぬということ。 仏教の言葉で、人の一生が儚いということをいう。 会者定離と対にして使われることが多い言葉。
生生世世(しょうじょうせぜ)
いつまでも。永遠に。 仏教の言葉で、生と死を繰り返して数多くを世を経験するという意味から。
生死流転(しょうじるてん)
生まれては死に、死んでは生まれを何度も繰り返すこと。 仏教の言葉で、悟りを得る事ができない人は、六道という六つの世界を巡り続けるということから。
生滅遷流(しょうめつせんる)
この世で生きている全てのものが、生き死にを常に繰り返しているということ。 「生滅」は生まれることと死ぬこと。 「遷流」は常に移り変わり、停滞することがないこと。
生滅滅已(しょうめつめつい)
仏教の言葉で、生と死を超越して、煩悩が無くなった安らぎの境地である涅槃に入ること。 「生滅」は生まれることと死ぬこと。 「滅已」はなくなるということ。
生老病死(しょうろうびょうし)
人間が避けることが出来ない四つの苦悩のこと。 「生」は生まれること。 「老」は年老いること。 「病」は病気になること。 「死」は死ぬこと。 仏教の言葉で、四苦のことをいう。
事急計生(じきゅうけいせい)
差し迫った状況になり、追い詰められるとかえってよい計略や策略を思いつくということ。 中国の後梁の初代皇帝の朱全忠の妾の子である朱友珪は、朱全忠に左遷されそうになり悲嘆していると、側近から追い詰められるとよい計略が浮かぶものだと励まされ、朱全忠を殺して帝位を奪ったという故事から。 「事(こと)急(きゅう)なれば計(けい)生ず」とも読む。
事死如生(じしじょしょう)
亡くなった人に対して、生きている時と同じように丁寧に仕えること。 最上の孝行の様子をいう。 「死に事(つかう)ること生(い)けるが如し」とも読む。
十死一生(じっしいっしょう)
ほとんど助かる見込みがない状況でかろうじて助かること。
自力更生(じりきこうせい)
他人を頼りにせず、自身の力だけで生活を改めて正しく立ち直ること。 「更生」は悪い状況からよい状態に戻ること。 犯罪を犯した人や経営の傾いた企業などが、他の力を借りずに立ち直ることなどをいう。 「自力甦生」とも書く。
人生羈旅(じんせいきりょ)
人の人生、一生。 「羈旅」は旅のこと。 人生、一生のことを旅にたとえた言葉。
人生行路(じんせいこうろ)
人の一生。 「行路」は道を行くということから、旅路のこと。 人の一生をどうなるか予測できない、長く困難な旅路にたとえた言葉。
人生在勤(じんせいざいきん)
生きていく上で、努力と勤勉が重要であるとの考え。 「人生(じんせい)は勤(つと)むるに在(あ)り」とも読む。
人生如夢(じんせいじょむ)
人の一生が儚いことのたとえ。 人の一生は夢のように消えてしまいやすいということから。 「人生(じんせい)夢の如(ごと)し」とも読む。
人生朝露(じんせいちょうろ)
人の一生が儚いことのたとえ。 「朝露」は朝の早い時間におりた露のことで、昼には消えてしまうということから、儚いもののたとえ。 人の一生を消えやすい朝露にたとえた言葉。 「人生朝露の如し」を略した言葉。
人生哲学(じんせいてつがく)
人生とその意義、価値、目的などに関する哲学。
酔生夢死(すいせいむし)
何かを成し遂げることもなく、ぼんやりと一生を過ごすこと。 酒に酔っているかのようにぼんやりと生きて、夢を見ているかのように死んでいくという意味から。
生寄死帰(せいきしき)
人が生きているということは仮にこの世に身を寄せているだけで、死は自分の家に帰るかのように本来いるべき場所に帰ることだという意味。 「生は寄(き)なり死は帰(き)なり」とも読む。
生気溌溂(せいきはつらつ)
生き生きと元気に満ち溢れている様子。 「生気」は元気や活力のこと。 「溌溂」は動作や表情が元気に溢れている様子。
生殺与奪(せいさつよだつ)
他人を好きなように支配すること。 絶対的な権力のことで、生かすも殺すも与えるも奪うも好きなようにできるという意味。
生死肉骨(せいしにくこつ)
どうすることもできない苦しい状況の者を救うこと。 または、そのような状況から救ってもらった大恩のこと。 骨に肉をつけて死んだ人を生き返らせるという意味から。
生生流転(せいせいるてん)
世の中の全ての物は、次々と生まれては時間の経過とともにいつまでも変化し続けていくという意味。 「生生」は次から次へと生まれていくこと。 「流転」は時間とともに常に変化し続けること。
生存競争(せいぞんきょうそう)
生き残るために避けることのできない争い。 ダーウィンの進化論の中心概念。
生知安行(せいちあんこう)
生まれた時から人としての正しい道を知っていて、苦労することなく実際に行うこと。 「安行」は悩むことなく行うこと。 努力することなく人の道を知り、それを行うことが出来るという意味から。 「学知利行」、「困知勉行」とともに、人の道を修養する三つの段階のことをいう。
生呑活剥(せいどんかっぱく)
人が作った詩や文章を盗んで、そのまま使うこと。 または、他人から聞いた考えや意見を理解せずにそのまま受け入れて、自分の考えや意見であるかのように言うこと。 「生呑」は生きたまま丸ごと飲み込むこと。 「活剥」は生きたまま皮を剥ぐこと。 「活剥生呑」ともいう。
生離死別(せいりしべつ)
非常に辛い別れのこと。 生き別れと死に別れということから。 「生きて離れ死んで別れる」とも読む。
殺生禁断(せっしょうきんだん)
生き物を捕ったり、殺したりすることを禁止すること。 仏教の言葉で、慈悲の心から、鳥や魚、獣などを捕ったり、殺したりすることを禁止するもの。十悪の一つとされる。
是生滅法(ぜしょうめっぽう)
生きているものは、いずれは確実に死ぬということ。 仏教の言葉で、この世に存在するもので変化しないものはなく、生きているものは確実に滅びるという考え方。
全生全帰(ぜんせいぜんき)
親からもらった体を傷つけずに、人生を全うすることが本当の親孝行であるという教え。 「全」は欠けていない完全な状態。 体を欠けることなく、全て返すという意味から。 曾子門人の楽正子春は、足に軽い怪我を負ったことを、孔子の親孝行の教えに背いたとして嘆いたという故事から。
多生之縁(たしょうのえん)
この世に生まれる前から結ばれている深い因縁。 道を歩いていて、知らない人と服の袖が触れるような些細なことでも、この世に生まれる前の、何度も転生を繰り返す間に結ばれた深い縁によるものだという意味から。 本来は誤用だが、「他生之縁」と書くこともある。
長生久視(ちょうせいきゅうし)
長く生きること。 「久視」はいつまでも目で見るということから、いつまでも生きること。
長生不死(ちょうせいふし)
いつまでも死なずに生き続けること。