「千」を含む四字熟語
「千」を含む四字熟語 — 117 件
千磨百錬(せんまひゃくれん)
たくさんの辛く苦しい出来事を解決して、鍛え抜かれたもののこと。 「千」と「百」は数が多いことで、様々やいろいろということのたとえ。 「錬」は金属を鍛え上げること。 「千磨百煉」とも書く。
千万無量(せんまんむりょう)
どれくらいあるか数えることができないほどに数が多いこと。 「千万」はこの上なく数が多いこと。 「無量」は見当がつけられないほど数が多いこと。
千門万戸(せんもんばんこ)
建物や部屋の数が極めて多いこと。 または、たくさんの建物が隙間も無いほどに集まっていること。 「千」と「万」は数が多いことのたとえ。 「門」と「戸」は建物の出入り口ということから、部屋や家のたとえ。
千里一曲(せんりいっきょく)
すぐれた人物にも過ちはあるということ。 または、その過ちをとりたてて批判する必要はないということ。 または、行動が自由でつまらない節操にこだわらないことのたとえ。 中国の黄河は千里の距離に一度進路を変えるということから。
千里同風(せんりどうふう)
天下が一つにまとめあげられていて、平和に治まっていること。 「千里」ははるか遠くまでということ。 「同風」は風俗が同じものになるということから、同じ国になることのたとえ。
千里之足(せんりのあし)
すぐれた才能がある人物のたとえ。 「千里」は一日で千里の距離を走ることのできる馬のことで、すぐれた才能があることのたとえ。
千里之駕(せんりのが)
はるか遠いところから来ること。 「千里」は非常に距離が遠いこと。 「駕」は馬車で来ること。
千里結言(せんりのけつげん)
遠く離れた友人と結んだ約束のこと。 「千里」は距離が非常に離れていることのたとえ。 「結言」は言葉で約束をすること。
千里之志(せんりのこころざし)
すぐれた才能を持っている人の、先を見据えた大きな志。 「千里」ははるか遠い先のことを見据えていること。
千里無烟(せんりむえん)
人々の生活が貧しく苦しいこと。 「千里」は千里四方という意味から、広大な範囲のたとえ。 「烟」は炊事をするときにでる煙。 千里四方の広い範囲で、炊事をする煙が見えないという意味から。 「千里無煙」とも書く。
千里命駕(せんりめいが)
遠くにいる友人を訪ねること。 「千里」は非常に距離が離れていることのたとえ。 「命駕」は馬車の用意を命じること。 遠くの友人を訪ねるために、馬車の用意を命令するという意味から。 「千里(せんり)駕(が)を命ず」とも読む。
千両役者(せんりょうやくしゃ)
格式が高く、すぐれた技術を持っている役者。 または、目立った活躍をして人気を得た、才能と技術どちらも持っている人。 年収が千両ある役者という意味から。
千慮一失(せんりょのいっしつ)
どんな立派な賢者にも、失敗や間違いが一つはあるということ。 または、しっかりと考えて準備しても、予想もしていなかった手落ちがあるということ。 「千慮」は何度も考えること。 「一失」は一回の失敗。
千慮一得(せんりょのいっとく)
愚かな人にでも、たくさんの考えの中には、一つくらい良いものがあるということ。 「千慮」はたくさんの考え。 「一得」は一つの利点。 自身の考えを述べるときに謙遜していうこともある言葉。
大千世界(だいせんせかい)
この世界の全て。全宇宙。 仏教の言葉で、須弥山を中心に四つの大陸があり、その周りに九山八海があるのが一つの世界とするもの。 その一つの世界が千集まったものが小千世界とされ、小千世界が千合わせたものを中千世界、中千世界を千合わせたものを大千世界という。 大千世界、中千世界、小千世界を合わせて三千大千世界といい、これを略した言葉。 世間という意味でも使われることがある。 一人の仏が、教え導くことができる範囲とされる。
矗立千尺(ちくりゅうせんせき)
極めて高く、まっすぐ立っていること。 「矗立」はまっすぐそびえたっていること。 「千尺」の「尺」は高さの単位で、「千尺」は極めて高いことのたとえ。
唐突千万(とうとつせんばん)
急で場違いな様子。 「唐突」はいきなり、突然という意味。 「千万」は程度が甚だしいこと。
跛鼈千里(はべつもせんり)
努力を続ければ、能力が劣っていても成功するということのたとえ。 「鼈」はすっぽんのこと。 足の悪いすっぽんでも、歩き続ければ千里の距離を移動することもできるということから。
万古千秋(ばんこせんしゅう)
この上なく長い年月。永遠の歳月。 「万古」は万年、永遠のたとえ。 「千秋」は千年、長い年月のたとえ。 「千秋万古」ともいう。
万杵千砧(ばんしょせんちん)
きぬたを打つたくさんの女性。 または、いろんなところから聞こえるきぬたの音。 「万」と「千」は数が多いことのたとえ。 「杵」はきぬたを打つための棒。 「砧」は布を叩いて柔らかくして、つやを出すための石や木の台。
万万千千(ばんばんせんせん)
数がこの上なく多いことのたとえ。 「万」と「千」は数が多いことのたとえで、繰り返して使うことで強調した言葉。
卑怯千万(ひきょうせんばん)
行動や考えなどが、非常にずるくていやしいこと。 「卑怯」はずるくて心がいやしいこと。 「千万」は程度がこの上ないこと。
飛雪千里(ひせつせんり)
非常に激しく吹雪く様子のこと。 雪が千里先まで飛んでいくという意味から。
百縦千随(ひゃくしょうせんずい)
相手にどんなわがままを言われても聞き入れること。 または、自分の思い通りになること。 「百」や「千」は数が多いことのたとえ。 「縦」はわがままのこと。 「随」は逆らわずに従うこと。
百術千慮(ひゃくじゅつせんりょ)
さまざまな方法や手段を探り、しっかりと注意深く考えること。 「百」や「千」は数が多いことのたとえ。 「術」は方法や手段。 「慮」はしっかりと考えること。
百鍛千練(ひゃくたんせんれん)
詩や文章の語句を何度も考え、何度も修正してよりよいものにすること。 「百」や「千」は非常に数が多いことのたとえで、何度も繰り返すという意味。 「鍛練」は金属を鍛え上げることで、詩や文章の語句を何度も考えて練り上げることのたとえ。 百回鍛えて、千回練るという意味から。
百売千買(ひゃくばいせんばい)
取引が何度も行われることのたとえ。 「百」と「千」は数が多いことのたとえ。
百孔千瘡(ひゃっこうせんそう)
欠点や短所が数多くあること。 または、ひどく傷だらけでぼろぼろの状態のこと。 「百」と「千」はどちらも数が多いことのたとえ。 「孔」は穴、「瘡」は切り傷。 百の穴、千の切り傷があるという意味から。 「千瘡」は「千創」とも書く。 「千瘡百孔(千創百孔)」ともいう。
不埒千万(ふらちせんばん)
法や道理に従わないこと。 または、非常に無礼なこと。 「埒」は乗馬をする場所の囲いのこと。 「不埒」は埒から外れるということから、法や道理から外れることをいう。 「千万」は普通の程度を甚だしく超えていることを言い表す言葉。
無礼千万(ぶれいせんばん)
この上なく失礼なこと。 「千万」は程度が普通より大きく超えていること。
弊帚千金(へいそうせんきん)
自分の地位や能力などを理解せず、思い上がることのたとえ。 または、自分の物ならどんなにつまらないものでも貴重に思えることのたとえ。 「弊帚」は使い古してぼろぼろになったほうきのこと。 自分の物ならぼろぼろになったほうきでも千金の価値があると考えるという意味から。 「弊帚」は「敝帚」とも書く。 「千金弊帚(千金敝帚)」ともいう。
壁立千仞(へきりつせんじん)
壁のような険しい崖が高く立っていること。 または、仏教語で真理を得るための道のりが非常に険しいことのたとえ。 「仞」は古代中国の高さや深さをあらわす単位のこと。
無念千万(むねんせんばん)
堪らなく悔しいこと。 「無念」は目的を果たすことが出来なくなることを悔しく思うこと。 「千万」は程度が甚だしいこと。
迷惑千万(めいわくせんばん)
非常に迷惑なこと。 「千万」は数が非常に多いという意味から、程度のはげしさをあらわす言葉。
沃野千里(よくやせんり)
よく肥えた平地がどこまでも広がっていること。 「里」は距離の単位で、「千里」は非常に長い距離のたとえ。 「沃埜千里」とも書く。
羅綺千箱(らきせんばこ)
意味のない贅沢のこと。 「羅」は透けて見えるほどに薄い絹織物、「綺」は細やかな綾文様のある絹織物のことで、どちらも美しく高価な布のこと。 高価で美しい絹織物の衣服を、千箱の衣装箱に収まらないほどにあっても、一度に一着しか着ることはできないということから、無駄な贅沢を戒める言葉。 「羅綺千箱一暖に過ぎず」を略した言葉。
慮外千万(りょがいせんばん)
極めて予想外なこと。または、非常に無礼なこと。 「慮外」は思いがけない、意外なこと。または、無礼なこと。 「千万」は程度が甚だしいこと。