「書」で終わる四字熟語
「書」で終わる四字熟語 — 15 件
河図洛書(かとらくしょ)
非常に珍しく、価値のある書物のこと。 「河図」は易経の八卦の元になったとされる図で、中国の伏羲の世に、黄河から現われた竜馬の背中の渦巻いた毛を写したとされている。 「洛書」は『書経』「洪範伝」の元になったとされる文で、夏の禹王の時代に、洛水という川の洪水治めた後に現われたとされる、神亀の背中に書かれていた文字を書き写したとされている。
窮愁著書(きゅうしゅうちょしょ)
不遇な境遇に負けずに、そのことを書物に書き、その意志を書き記すこと。 「窮愁」は苦しんで悩むこと。 「窮愁(きゅうしゅう)書を著(あらわ)す」とも読む。
孔翊絶書(こうよくぜっしょ)
私情を挟まず、公正に政治を行うこと。 「孔翊」は人の名前。 「絶書」は手紙の中身を確認せずに捨てること。 中国の晋の時代の洛陽の長官になった孔翊は、その地位を頼って送ってくる私的な依頼の手紙は、全て読まずに水の中に捨てていたという故事から。
鑿壁読書(さくへきどくしょ)
貧しい生活をしながらも勉学に励むこと、苦学のたとえ。 「鑿壁」は壁に穴を空けること。 匡衡は家が貧しく、灯火を買うことができなかったので、壁に穴を開けて隣の家の明かりで読書をしていたという故事から。
咫尺之書(しせきのしょ)
短い手紙の文章や書状のこと。 「咫尺」は周代の長さの単位で、咫は八寸、尺は十寸という意味から、短い距離や長さのこと。
種蕉学書(しゅしょうがくしょ)
学問に励むこと。 「種」は植物の種や苗を植えること。 「蕉」は植物の芭蕉(ばしょう)。 芭蕉を育て、その大きな葉に文字を書いて勉強することから。 中国の唐の時代の懐素(かいそ)は、紙を買うことができないほど貧しかったために、芭蕉を育てて紙の代わりにしたという故事から。 「蕉(しょう)を種(う)えて書(しょ)を学(まな)ぶ」とも読む。
大書特書(たいしょとくしょ)
とある事を強調して書いて、はっきりと目立つように示すこと。 「大書」は大きく書くこと。 「特書」は強調して書くこと。
枕経藉書(ちんけいしゃしょ)
読書に夢中になることのたとえ。 枕として経書を使い、敷物として書物を使うということから。 「経(けい)を枕にし書を藉(し)く」とも読む。
特筆大書(とくひつたいしょ)
目立つように大きな文字で書くこと。 「特筆」は特別なものとして取り上げて書くこと。
塗抹詩書(とまつししょ)
幼い子供のこと。 または、幼い子供のいたずらのこと。 「塗抹」は塗りつぶすこと。 「詩書」は儒教で大切にされている経典の詩経と書経。 儒教では大切にされている経典も、幼児は気にかけることなく塗りつぶしてしまうという意味から。 「詩書(ししょ)を塗抹(とまつ)す」とも読む。
不刊之書(ふかんのしょ)
いつまでも伝わり続ける書物。 不朽の名作。 「刊」は削るという意味。 紙のない時代には、木や竹に文字を記し、必要の無い部分や誤った部分は削っていたということから。
腹中之書(ふくちゅうのしょ)
広い知識があることを自慢する言葉。 腹の内側に書物がたくさんあるという意味から。 中国の晋のカク隆は七月七日に腹を出して寝ている理由を尋ねられ、書物を虫干しする日だから腹の中の書物を虫干ししていると答えたという故事から。
鳳凰銜書(ほうおうがんしょ)
天子の使者が命令の書かれた文書を持ってくること。 「鳳凰」は聖天子が出現する時に現れるとされる想像上の鳥。 「銜」は口にくわえるという意味。 鳳凰が勅書を口にくわえて持ってくるという意味からきた言葉。
蠅頭細書(ようとうさいしょ)
非常に細かい文字のこと。 「蠅頭」は蠅の頭のことから、小さいもののたとえ。 「細書」は細かく書くことや細かい文字。
臨池学書(りんちがくしょ)
懸命に文字を書く練習をすること。 「臨池」は池の近くのこと。または、書道のこと。 中国の後漢の書家の張芝は、池のほとりで文字を書く練習に励み、池が墨で黒くなったという故事から。 「池に臨(のぞ)みて書を学ぶ」とも読む。
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