「悟りの境地」に関連する四字熟語一覧
「悟りの境地」に関連する四字熟語の一覧です。
円頓止観(えんどんしかん)
人格を完成した完璧な悟りの境地をいう言葉。 すべての物事を完全に備えていて、雑念がなく、直ちに悟りに到る境地のこと。 すべての存在がそのまま真実の理法にかなうことを正しく観察すること。 主に仏教の天台宗で「漸次止観」、「不定止観」と合わせて、「三種止観」と呼ばれる言葉。
灰身滅智(けしんめっち)
煩悩を無くし、身体も心も無にした悟りの境地のこと。 仏教の言葉で、小乗仏教の理想の境地とされている。 「身(み)を灰にして智(ち)を滅す」とも読む。
枯木寒巌(こぼくかんがん)
世俗を超えた悟りの境地のこと。 または、冷淡で付き合いにくい態度のこと。 「巌」は岩のこと。 枯れた木と冷たい岩のことで、情念や煩悩を捨て去った悟りの境地をいう禅宗の言葉。 「寒巌枯木」ともいう。
虚融澹泊(こゆうたんぱく)
悟りの境地のこと。 「虚融」は無心で心にとどこおることが何もないこと。 「澹泊」は欲が無く、こだわらないこと。
出離生死(しゅつりしょうじ)
生と死の苦しみから離れて、悟りの境地を得ること。 仏教の言葉で、生と死の迷いの世界から離れるということから。
寂光浄土(じゃっこうじょうど)
仏の住んでいるとされる静かで汚れのない世界のこと。または、仏道の悟りの境地のこと。 「寂光」は真理の静寂と真智の光。 「浄土」は汚れがなく清らかな国。
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
煩悩のない悟りの境地は静かで穏やかな世界であるということ。 「涅槃」は煩悩の炎を吹き消すという意味から、悟りの境地のこと。 「寂静」は心静かに落ち着いた様子。 仏教の基本的教義である「三法印」や「四法印」の中の一つ。
涅槃寂滅(ねはんじゃくめつ)
仏教で基本的教義である三法印や四法印の中の一つで、煩悩のない悟りの境地は静かで穏やかな世界であるということ。 「涅槃」は梵語のニルヴァーナの音訳で、煩悩の炎を吹き消すという意味から、悟りの境地のこと。 「寂滅」は悟りの境地に入ること。
無余涅槃(むよねはん)
精神だけでなく、肉体からの制約からも解放された完全な悟りの境地のこと。 「無余」は何も残っていないこと。 「涅槃」は煩悩を完全に捨て去った悟りの境地のこと。