「一時凌ぎ」に関連する四字熟語一覧
「一時凌ぎ」に関連する四字熟語の一覧です。
因循苟且(いんじゅんこうしょ)
昔からある習慣や方法に必要以上にこだわって改めることをせずに、その場その場でやり過ごすこと。 または、なかなか決断することができない曖昧な態度のこと。 「因循」は昔から続くやり方を変えずにこだわり続けること。 「苟且」は原因を解決せずに、その場だけ取り繕うこと。
因循姑息(いんじゅんこそく)
昔からの習慣や方法にこだわって改めることをせずに、その場しのぎでやり過ごすこと。 または、なかなか決断できない曖昧な態度のこと。 「因循」は昔から続く習慣や方法にこだわり続けること。 「姑息」はしばらく息をつくこと、転じて一時しのぎのこと。 根本的な解決をせずに、その場その場をしのぐことをいう言葉。
飲鴆止渇(いんちんしかつ)
後のことは何も考えずに目先の利益を得ること。 または、一時逃れをして、後から大きな災いに遭うこと。 「鴆」は羽に猛毒をもつ鳥の名前で、その鳥の羽が入っている酒を喉の渇きを癒すために飲むことから。 「止渇飲鴆」ともいう。
鬱肉漏脯(うつにくろうほ)
腐って臭い肉のこと。 または、先のことは考えずにその場をやり過ごすこと。 空腹を満たすために腐った肉を食べるという意味から。 「鬱」は痛んで腐ること。 「漏」は腐って臭うこと。 「脯」は薄く切った干し肉、ほしじしのこと。
応急措置(おうきゅうそち)
その場をしのぐために行う仮の処置のこと。 「応急」は急場しのぎ。 「措置」はうまく取り計らって処理すること。
挙棋不定(きょきふてい)
方針を決めずに、その場しのぎで対処すること。または、なかなか決断することができないこと。 「挙棋」は囲碁の石をつまみあげること。 「不定」はこれからどうするか決まっていないこと。 囲碁の石を持ったが、どこに打つか決められないということから。 「棋(き)を挙(あ)げて定まらず」とも読む。
梅林止渇(ばいりんしかつ)
別のものを使って、その場をしのぐこと。 魏の曹操の軍が道に迷って、兵士たちが喉の渇きを訴え始めると、曹操が先の梅の林に多くの甘酸っぱい実がなっていると言うと、口の中に唾液がでて、渇きをしのいだという故事から。
剜肉補瘡(わんにくほそう)
その場しのぎで問題に対処すること。余裕がないことのたとえ。または、急いで行ったために余計に悪化させることのたとえ。 「剜肉」は肉をえぐって取り出すこと。 「瘡」は傷のこと。 自分の肉をえぐり出し、その肉を傷にあてがい治そうとすることから。 「肉を剜(えぐ)って瘡(きず)を補う」とも読む。