「恩返し」に関連する四字熟語一覧
「恩返し」に関連する四字熟語の一覧です。
一死報国(いっしほうこく)
命をかけて国の恩に報いること。 「一死」は死ぬことを強めた言い方。 「報国」は国から受けた恩に報いること。
一飯千金(いっぱんせんきん)
ほんの少しの恩義でも決して忘れず、手厚いお返しをすること。 一度の食事には千金もの価値があるという意味から。 受けた恩義がどれほど小さくても、それを忘れてはいけないという戒めの言葉。 中国の漢の時代の韓信は貧しく、老婆にしばらくの間食事を恵んでもらい、その後、出世して楚の王となり、その老婆を呼び千金を与えたという故事から。
翳桑餓人(えいそうのがじん)
与えられた恵みに報いること。 「翳桑」は地名、または、桑の木の木蔭。 「餓人」は餓死しそうになっている人。 中国の春秋時代の晋の国の霊輒(れいちょう)は、翳桑で餓死しそうになって苦しんでいるところを趙盾(ちょうとん)によって救われた。その後、主君を強く諫(いさ)めたことで趙盾は命を狙われたが、霊輒によって救われたという故事から。
食馬解囲(しょくばかいい)
恩を受けた人が、恩人の危機に助けに行くこと。 中国の秦の穆公は、逃げた愛馬を探していると、野人が馬を捕らえ食べようとしていたが、穆公は野人の気持ちを察して馬だけでなく酒も出してやった。 その後、穆公が戦争で危機に陥ると、駆けつけた野人のおかげで穆公は戦争に勝利したという故事から。 「馬を食らいて囲みを解く」とも読む。
尽忠報国(じんちゅうほうこく)
国に忠義を尽くして、国からの恩に報いること。 「尽忠」は誠意を込めて君主や国家に尽くすこと。 「報国」は国から受けた恩に報いること。 中国の南北朝時代の皇帝宣帝の死後、その遺言に背こうとした高官を顔之儀が諫(いさ)めたとされる言葉から。 「報国尽忠」ともいう。
報恩謝徳(ほうおんしゃとく)
受けた恩義や徳に対して感謝の気持ちを持ち、見合ったお返しをすること。 「報」は報いる、お返しをすること。 「謝」は礼をいうこと。
報本反始(ほうほんはんし)
天地や祖先の恩に感謝して恩返しをすること。 「本」と「始」は物事の一番初めのもの。 「報」と「反」はふさわしい恩返しをすること。 自分自身が存在するに至った根源の全てのものに報いようとする気持ちをいう言葉。 「本(もと)に報い始めに反る」とも読む。