矯枉過直について

四字熟語 | 矯枉過直 |
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読み方 | きょうおうかちょく |
意味 | 物事を正そうとして、やりすぎてしまえば、新しい偏向や損害を招くということ。 曲がっているものをまっすぐにしようとして、力を入れすぎて、逆の方向に曲がってしまうという意味から。 「枉れるを矯めて直きに過ぐ」とも読む。 |
出典 | 『越絶書』「越絶篇叙外伝記」 |
類義語 | 矯枉過正(きょうおうかせい) |
矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) | |
庇葉傷枝(ひようしょうし) |
使用されている漢字
「矯」を含む四字熟語
矯枉過直(きょうおうかちょく)
矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう)
わずかな短所を直そうとして、逆に全体が悪くなってしまうこと。 牛の角は曲がった形をしているものであり、それをまっすぐに正そうとすると牛を殺してしまうということから。 「角を矯めて牛を殺す」とも読む。
「枉」を含む四字熟語
枉駕来臨(おうがらいりん)
訪問を歓迎する敬語表現。 「枉駕」は進路を変えてわざわざ立ち寄ること。 「来臨」は来客があることの敬語表現。 ”わざわざお越しいただきまして”という意味。
枉尺直尋(おうせきちょくじん)
大きな利益を得るためには、多少の犠牲は仕方ないということのたとえ。 または、小さな犠牲で大きな利益を得ることのたとえ。 「枉」は曲げること。 「尺」と「尋」はどちらも長さの単位で、八尺=一尋。 一尺分を折り曲げることで、八尺(一尋)を真っ直ぐにできればよいという意味から。
枉法徇私(おうほうじゅんし)
自分の利益のために法を変えること。 または、法を悪用して利益を得ること。 「枉」は曲げること。「徇」は従うこと。 「法を枉(ま)げて私(し)に従う」とも読む。
矯枉過直(きょうおうかちょく)
「過」を含む四字熟語
雨過天晴(うかてんせい)
物事の悪い状況や状態がよい方向へ向かうこと。 雨が止み、雲がなくなり晴れ渡るという意味から。 「雨過ぎて天晴る」とも読む。 「雨過天青」とも書く。
雲烟過眼(うんえんかがん)
雲や煙が留まることなく目の前を過ぎ去っていくように、物事に過剰に執着することがないこと。または、物事にとらわれすぎずさっぱりしていること。 「雲烟」は雲と煙、または雲と霞(かすみ)のこと。 「過眼」は目の前を通過すること。 「雲煙過眼」とも書く。
烟雲過眼(えんうんかがん)
必要以上に物事に執着しないこと。 または、欲がなく、物事にこだわらないことのたとえ。 「烟雲」は煙と雲。または、霞(かすみ)と雲のこと。 「過眼」は目の前を通過すること。 煙、霞、雲などは目の前で留まることがなく、通り過ぎていくという意味から。 「煙雲過眼」とも書く。
改過自新(かいかじしん)
自分の過ちを認め改めて、心をいれかえ再出発すること。 「改過」は自分の過ちを改めること。 「自新」は気分を新しくすること。 「過ちを改め自ら新たにす」とも読む。
過小評価(かしょうひょうか)
力や価値などを実際よりも低く評価すること。 「過小」は度を超して低く見ること。 「評価」は価値を判断すること。
過剰防衛(かじょうぼうえい)
身を守るために許されている限度を超えた反撃をすること。
「直」を含む四字熟語
一往直前(いちおうちょくぜん)
何があっても恐怖せずに、ひたすらまっすぐ進むこと。 「一往」はひたむきという意味。 「直前」は前だけを見てまっすぐ進むこと。
一超直入(いっちょうじきにゅう)
迷いを乗り越えると、悟りの境地に至ることができるということ。 「直入」はすぐに悟りを得ること。 仏教の言葉で、煩悩を捨てさってしまえば、すぐに悟りを得ることができることを言う言葉。
迂直之計(うちょくのけい)
一見すると実用的に見えないが、実際は一番実用的なこと。 「迂」は迂回すること、「直」は近道のことで、わざと回り道をすることで敵を油断させて、妨害を受けることなく先回りする兵法のことから。
枉尺直尋(おうせきちょくじん)
大きな利益を得るためには、多少の犠牲は仕方ないということのたとえ。 または、小さな犠牲で大きな利益を得ることのたとえ。 「枉」は曲げること。 「尺」と「尋」はどちらも長さの単位で、八尺=一尋。 一尺分を折り曲げることで、八尺(一尋)を真っ直ぐにできればよいという意味から。
簡明直截(かんめいちょくせつ)
簡潔で理解しやすいこと。 「簡明」は簡潔でわかりやすいこと。 「直截」は迷わずに決裁すること。 文章や人の性質のことをいう。
急転直下(きゅうてんちょっか)
物事があまり良くない状態から急に良い状態に変わり、解決に向かうこと。 「急転」はいきなり変化すること。 「直下」はまっすぐ落ちることや結末に向かうこと。