聚蚊成雷について

四字熟語 | 聚蚊成雷 |
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読み方 | しゅうぶんせいらい |
意味 | 小さなものでも、数が多くなれば大きな力になるということ。 または、多くの人が同じ悪口を言うと害悪が発生するということのたとえ。 小さな虫の蚊でも、数多く集まれば羽音が雷のようになるという意味から。 「聚蚊雷を成す」とも読む。 |
出典 | 『漢書』「景十三王伝」 |
類義語 | 三人成虎(さんにんせいこ) |
曾参殺人(そうしんさつじん) | |
曾母投杼(そうぼとうちょ) | |
浮石沈木(ふせきちんぼく) |
使用されている漢字
「聚」を含む四字熟語
車胤聚蛍(しゃいんしゅうけい)
苦学することのたとえ。 「車胤」は人の名前、「聚」は集める、「蛍」は虫のほたるのこと。 車胤は若いころ貧乏で、夏には蛍を集め、その光で読書したという故事から。
聚散十春(しゅうさんじっしゅん)
仲間と別れたあとに、あっという間に長い年月が過ぎ去ったということ。 「聚散」は人が集まったあとに離れること。 「十春」は春が十回来るという意味から、十年という意味。
聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
聚斂之臣(しゅうれんのしん)
重い税金を厳しく徴収して、人々を苦しめる役人のこと。 「聚斂」は重い税金を課して、厳しく徴収すること。
獣聚鳥散(じゅうしゅうちょうさん)
規律や統率が全くないものの集まり。 「聚」は集まるという意味。 獣のように集まって、鳥のように散るという意味で、獣や鳥が秩序なく集まったり散ったりする様子から。
「蚊」を含む四字熟語
聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)
朝蠅暮蚊(ちょうようぼぶん)
度量の狭く、くだらない人が集まってきて鬱陶しいこと。 朝には蠅がまとわりつき、日暮れには蚊がまとわりつくという意味から。
蚊子咬牛(ぶんしこうぎゅう)
影響がまったくないこと。 または、自分の実力を考えずに、無謀な行動をすること。 「子」は小さいという意味。 小さな蚊が大きな牛を刺すという意味から。 「蚊子、牛を咬む」とも読む。
蚊虻走牛(ぶんぼうそうぎゅう)
力の小さいものが、力の大きなものを倒すことのたとえ。 または、ちょっとしたことが大きな事件や災難を引き起こすということ。 「蚊虻」は虫のかとあぶ。 蚊や虻のように小さな虫でも、数が多ければ牛は走って逃げるという意味から。 「蚊虻牛羊を走らす」を略した言葉。
蚊虻之労(ぶんぼうのろう)
価値のない、つまらない技術のこと。 「蚊虻」は虫のかとあぶ。 蚊や虻のような小さな労力という意味から。
蚊雷殷殷(ぶんらいいんいん)
蚊が多くてうるさい様子。 「蚊雷」は蚊の羽音がうるさく、雷の音のように聞こえること。 「殷殷」は音が響くこと。
「成」を含む四字熟語
安定成長(あんていせいちょう)
一つの国の経済が激しい変化をせずに、確実に発展していくこと。
一事無成(いちじむせい)
一つの物事ですら最期までやり遂げることができないこと。 何一つ成果を得られないという意味から。 「一事成ること無し」とも読む。
一気呵成(いっきかせい)
途中で休むことなく、一気に文章を書き上げること。 または、休まず一気に物事を仕上げること。 「呵」は息を吹きかけることで、「呵成」は一息で完成するという意味。
一切皆成(いっさいかいじょう)
この世の全ての生き物は、仏になることのできる可能性を秘めているという考え。 「一切皆成仏」を略したもの。
一成一旅(いっせいいちりょ)
統治している土地が狭く、国民が少ないこと。 または、衰退した国などが努力によって勝利をおさめ、元の状態を取り戻すこと。 「一成」は十里四方の狭い土地。 「一旅」は五百人の兵士。
一成不変(いっせいふへん)
一度出来上がったものは、二度と変えるが出来ないということ。 一度出来上がってしまうと、それを変えるは難しいので、慎重を期してすべきであるという戒めの言葉。 「一成」は完成すること。
「雷」を含む四字熟語
阿附雷同(あふらいどう)
自分の考えなどなく、周りの意見にむやみに同調すること。 「阿附」は自分の考えなく他人の意見に賛同すること。 「雷同」は雷の轟きで、物が共振するということ。
瓦釜雷鳴(がふらいめい)
能力のあるものが高い地位につかず、能力のないものが高い地位について威張り散らすことのたとえ。 「瓦釜」は素焼きの釜のことで、人格の低い人のたとえ。 素焼きの安物の釜でものを煮ると、非常に大きな音がするということから。
疾風迅雷(しっぷうじんらい)
非常に速い風と激しい雷という意味から、動きや変化が非常に速い様子。
迅雷風烈(じんらいふうれつ)
激しい雷と風のこと。 または、行動が非常に素早い様子。
電光雷轟(でんこうらいごう)
勢いが非常に激しいこと。 「電光」は稲光が走ること。 「雷轟」は雷が鳴り響くこと。
附和雷同(ふわらいどう)
自分の考えなどなく、周りの意見にむやみに同調すること。 「附和」は考えなく他人の意見に賛同すること。 「雷同」は雷の轟きで、物が共振するということ。 「付和雷同」とも書く。