方底円蓋とは

四字熟語 | 方底円蓋 |
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読み方 | ほうていえんがい |
意味 | 物事が上手くかみ合わないことのたとえ。 「方」は四角形。 「円」は円形。 底が四角形の容器に円形の蓋ということから。 |
出典 | 『顔氏家訓』「兄弟」 |
漢検級 | 2級 |
類義語 | 円孔方木(えんこうほうぼく) |
使用されている漢字
「方」を含む四字熟語
一方通行(いっぽうつうこう)
車両などの通行を一つの方向のみ許すこと。または、その道路。また、片方からしか意思の疎通ができないことをいう。
円孔方木(えんこうほうぼく)
物事が食い違っていて、上手く噛み合わないこと。 「円孔」は円形の穴。 「方木」は木を接合するときに、一方の穴にはめ込むための四角形の突起部分。四角形のほぞ。 木を接合するときに、円形の穴に四角形のほぞを入れようとするという意味から。
円鑿方枘(えんさくほうぜい)
物事がうまく噛み合わないことをたとえた言葉。 「円鑿」は丸い形の穴のこと。 「方枘」は木材を組み合わせるとき、穴にはめ込む四角い突起部分。四角いほぞ。 丸い穴に四角い突起を入れようとするという意味から。
円頭方足(えんとうほうそく)
人間のこと。 「円頭」は丸い頭。 「方足」は四角い足。 古代中国では、頭は天を、足は大地をかたどっており、人と天地は似ている存在と考えられていたことから。 「円首方足」「円顱方趾(円顱方址)」「方趾円顱(方址円顱)」ともいう。
血気方剛(けっきほうごう)
働き盛りの年頃になると、精力が盛んになるということ。 「血気」は心身の元気、精力。 「方」はまさに、ちょうど。 「剛」は活発や、つよいという意味。 君子の戒めとして、孔子が説いた言葉から。 「血気方に剛し」とも読む。
賢良方正(けんりょうほうせい)
賢くて行いが正しいということ。 または、中国の漢や唐の時代以降に行われた、官吏を登用するときの試験の科目の名前。 「賢良」は賢くて素直なこと。 「方正」は行いが正しいという意味。
「底」を含む四字熟語
一韻到底(いちいんとうてい)
漢詩における古詩の技巧で、初めから終わりまで一つの韻で通すこと。 「韻」は詩のリズムや響きを美しくするために同じ響きの漢字をおくこと。 「到底」は最初から最後までの意。
海底撈月(かいていろうげつ)
実現不可能なことに労力を費やして無駄に終わることのたとえ。 海面に映っている月をすくい上げようとするという意味から。 「撈月」は水中から月をすくい上げること。 「海底に月を撈(すく)う」とも読む。
周知徹底(しゅうちてってい)
全ての人にしっかりと知れ渡らせること。
井底之蛙(せいていのあ)
広い世間を知らず、自分だけの狭い見識にとらわれていること。 「井の中の蛙大海を知らず」と同じ意味。
大悟徹底(たいごてってい)
欲望や迷いなどの煩悩を全て捨てて悟りを得ること。 「大悟」は真理を会得すること。 「徹底」は端から端まで全てに行きとどくこと。
追根究底(ついこんきゅうてい)
本質まで徹底的に追求、究明すること。
「円」を含む四字熟語
円滑洒脱(えんかつしゃだつ)
角を立てることなく、物事を順調に処理すること。 「円滑」は、物事が滞りなく進むこと。 「洒脱」は、さっぱりとしていること。
円孔方木(えんこうほうぼく)
物事が食い違っていて、上手く噛み合わないこと。 「円孔」は円形の穴。 「方木」は木を接合するときに、一方の穴にはめ込むための四角形の突起部分。四角形のほぞ。 木を接合するときに、円形の穴に四角形のほぞを入れようとするという意味から。
円鑿方枘(えんさくほうぜい)
物事がうまく噛み合わないことをたとえた言葉。 「円鑿」は丸い形の穴のこと。 「方枘」は木材を組み合わせるとき、穴にはめ込む四角い突起部分。四角いほぞ。 丸い穴に四角い突起を入れようとするという意味から。
円頂黒衣(えんちょうこくい)
僧侶の姿のこと。 「円頂」は髪を剃って丸めた頭。 「黒衣」は墨で染めた僧侶の服、僧衣。
円転滑脱(えんてんかつだつ)
角を立てることなく、物事を順調に処理すること。 「円転」は、滑らかに転がるという意味から、物事が停滞することなく進むことのたとえ。 「滑脱」は、状況に合わせて自在に変化するという意味から、手落ちのない応対をすること。
円転自在(えんてんじざい)
言葉や行動を思うように、淀みなく行われること。 または、その様子。 「円転」は淀みなく動くこと。
「蓋」を含む四字熟語
帷蓋不棄(いがいふき)
駄目になった物でも、何かに使うことができるので、捨てることを惜しむということ。 「帷」は部屋の仕切りなどに使う垂れ幕。 「蓋」は車を覆うための布。 「不棄」は駄目になっても捨てずにとっておくこと。 「帷」と「蓋」は死んだ動物を覆って埋める時に使うもので、それらを捨てずに取っておくということから、動物を大切にすることのたとえとしても使われる言葉。 「帷蓋棄てず」とも読む。
蓋棺事定(がいかんじてい)
その人の生前の評価はあてにならず、死後になってはじめて定まること。 「蓋棺」は遺体を入れる棺の蓋を閉めるということから、死ぬことをいう。 「棺を蓋いて事定まる」とも読む。
蓋瓦級甎(がいがきゅうせん)
屋根を覆っている屋根瓦と階段に敷かれている敷き瓦のこと。 「蓋瓦」は屋根を覆っている屋根瓦。蓋は覆うという意味。 「級甎」は階段に敷かれている敷き瓦。級は階段、甎は敷き瓦。
蓋世之才(がいせいのさい)
やる気に満ちていて、世を覆い尽くすほどの優れた才能を持っている人のこと。 「蓋世」は世を覆い尽くすこと。 「才」は優れた才能のこと。
蓋世不抜(がいせいふばつ)
性格や才能などが、他の人と比べられないほどにすぐれていて、しっかりとしていること。 「蓋世」は世界を覆いつくすという意味から、非常にすぐれていることのたとえ。 「不抜」はしっかりとしていて、安定していること。
蓋天蓋地(がいてんがいち)
この世の全てに仏の教えが広まること。 「蓋」は覆うという意味で、仏法が天地全てを覆うという意味から。 「天を蓋い地を蓋う」とも読む。