烏集之交について

四字熟語 | 烏集之交 |
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読み方 | うしゅうのまじわり |
意味 | 「烏集」は烏の群れのことで、疑り深く、利己的な鳥とされていることから、お互いに自分の利益のみを考え、誠意のない交流や集まりのこと。 |
出典 | 『管子』「形勢解」 |
類義語 | 烏合之衆(うごうのしゅう) |
烏集之衆(うしゅうのしゅう) | |
烏鳥之狡(うちょうのこう) |
「烏」を含む四字熟語
愛屋及烏(あいおくきゅうう)
溺愛、盲愛のたとえ。 その人を愛するあまり、その人に関わるもの全て、その人の家の屋根にとまっている烏(からす)さえも愛おしくなるということから。 「屋を愛して烏に及ぶ」とも読む。
愛及屋烏(あいきゅうおくう)
溺愛、盲愛のたとえ。 「屋烏」は屋根にとまっている烏(からす)のこと。 その人を愛するあまり、その人に関わるもの全て、その人の家の屋根に止まっている烏さえも愛おしくなるということから。
烏焉魯魚(うえんろぎょ)
文字を書き間違えること。 「烏」と「焉」、「魯」と「魚」の字の形が似ていることから。
烏獲之力(うかくのちから)
非常に力が強いことのたとえ。 「烏獲」は人の名前。 中国の戦国時代の秦の武王に仕えていた烏獲は、重さ約八千キログラムのものを持ち上げる力持ちで、その力を使って武王に仕えて出世したという故事から。
烏合之衆(うごうのしゅう)
からすの群れは無秩序でただ集まっているだけということから、規律も統制も何も無く寄せ集めの集団や軍隊のたとえ。
烏鳥私情(うちょうのしじょう)
親孝行して恩返しをしたい気持ちのことを謙遜していう言葉。 「烏鳥」はからすのこと。 「私情」は自分の気持ち。 からすは育ててもらった恩に親に口移しで餌を食べさせるということから。
「集」を含む四字熟語
雲合霧集(うんごうむしゅう)
たくさんのものが、一時的に集まること。 雲や霧が集まってわくという意味から。
雲集霧散(うんしゅうむさん)
たくさんのものが集まったり散ったりすること。 雲のように集まり、霧のように散るという意味から。 「雲のごとく集まり霧のごとく散んず」とも読む。
経史子集(けいしししゅう)
中国で昔の書物を分類、整理するための四つの基準。 「経」は儒教の古典、経書。 「史」は歴史書。 「子」は様々な流派の思想書、諸子類。 「集」は詩文集。
集腋成裘(しゅうえきせいきゅう)
たくさんの人々を使って、大きな目標を達成することのたとえ。 「集腋」は狐の腋の下にある、高級な白い毛を集めること。 「成裘」は皮衣を作ること。 「腋を集めて裘を成す」とも読む。
集散離合(しゅうさんりごう)
離れては集まり、集まっては離れたりすること。 または、協力したり対立したりすること。 「集散」と「離合」はどちらも離れたり集まったりすることで、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
集中砲火(しゅうちゅうほうか)
特定の人や場所に、同時に非難や批判を浴びせることのたとえ。 「集中」は一つの場所に集めること。 「砲火」は大砲などの火器を撃ったときに出る火のこと。または、その弾丸のこと。 一つの場所に一斉に砲火を浴びせるという意味から。
「之」を含む四字熟語
阿吽之息(あうんのいき)
複数の人と同じことをするときに、お互いの調子や気持ちが一致すること。 「阿」は吐く息、「吽」は吸う息のことをいい、互いの呼吸が揃った様子をいう言葉。
阿衡之佐(あこうのさ)
賢い家臣や、宰相が政治の補佐をすること。 または、その人のこと。 「阿衡」は中国の殷の賢臣の伊尹が就いた官職の名前。 「佐」は手助けすること。
阿保之功(あほのこう)
子供を育て上げた功績。 貴族などの、高い身分の人の子の子守りをする人の功績をいう。 「阿保」は子供を危険から守ったり、一緒に遊んだりすること。
晏子之御(あんしのぎょ)
他人の権威を笠にきておごり、自らの低い地位に満足している愚か者のたとえ。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「御」は御者のこと。 晏嬰の御者は、晏嬰を乗せたことで得意気になっていたが、その姿を見た御者の妻は離縁を迫ると、御者は改心したという故事から。
帷幄之臣(いあくのしん)
参謀や軍師など、指揮官に付き従って作戦を練る部下のこと。 「帷」は垂れ幕「幄」は引き幕のこと。 昔の陣営は幕をめぐらしたことから作戦を練る場所、本陣や本営、軍部の意味。
異域之鬼(いいきのき)
祖国に帰れず異国の地で死ぬこと。またはその人の魂。 「異域」は自分の国でない国、外国。 「鬼」は死んだ人の魂のこと。 故郷から離れて、外国に留まり続けている死者の魂という意味から。
「交」を含む四字熟語
雲霞之交(うんかのまじわり)
一般的な関係を超越した交友関係のこと。 雲と霞がたなびいている場所という意味から、仙人などの俗世を超越したものが住むとされている場所のこと。 俗世を超越したもの同士の交友関係という意味から。
遠交近攻(えんこうきんこう)
遠くの国と親しくして、近くの国を攻める策略。 中国の戦国時代に范雎が秦の君主に進言した策略で、兵法三十六計の第二十三計にあたる。
感応道交(かんのうどうこう)
仏の力が人々の信仰の心に応えて、仏と人々の心が通じ合うこと。 「感応」は仏と人々の心が通じ合うこと。 「感応の道交わる」とも読む。
管鮑之交(かんぽうのまじわり)
お互いのことを理解しあっていて、利害を超えた親密な友情のこと。 「管」は管仲、「鮑」は鮑叔牙、どちらも古代中国の人の名前。 中国の春秋時代、斉の鮑叔牙と管仲は幼い頃からの親友で、二人は違う王子に仕え、王子の後継者争いで鮑叔牙が仕える桓公が勝った。 桓公は敵対した管仲を殺そうとしたが、鮑叔牙は臣下に迎えるように桓公を説得し、後に宰相となった管仲と、その補佐になった鮑叔牙の力によって斉は大きな国になった。 鮑叔牙の死後、管仲は墓前で、「私を生んだのは両親だが、私を理解しているのは鮑叔だった」と言い、互いに互いの厚意を感謝し、二人の関係はいつまでも変わらなかったという故事から。
外交辞令(がいこうじれい)
相手によく思われるために、口先だけのお世辞や形だけの愛想をよくすること。 「外交」は外部との付き合いや交渉のこと。 「辞令」は応対の言葉や挨拶のこと。
虚実混交(きょじつこんこう)
嘘と誠がいりまじっていること。 「虚実」は、嘘と誠。 「混交」は、いじまじること。 「虚実混淆」とも書く。