「狗」を含む四字熟語一覧
狗を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
画虎類狗(がこるいく)
才能のない者が、すぐれているものの真似をしても、見苦しい結果にしかならないということのたとえ。 虎の絵を描いても、犬にしか見えないということから。 後漢の将軍の馬援が、豪傑の杜季良の真似をしていた兄の子を手紙で戒めたという故事から。 「虎(とら)を画(えが)いて狗(いぬ)に類す」とも読む。
狗頭生角(くとうせいかく)
不思議なこと。 または、あるはずがないことが起こること。 「狗」は動物の犬のこと。 犬の頭に角が生えるということから。 「犬頭(くとう)角(つの)を生ず」とも読む。
狗吠緇衣(くはいしい)
いつもと違う服を着ていれば、怪しまれることは当たり前のことだということ。 「狗吠」は犬が吠えることやその鳴き声。 「緇衣」は黒い色の服のこと。 楊布が白い服で出かけたが雨に降られたので、黒い服に着替えて帰ると、飼っている犬に吠えられたという故事から。
狗馬之心(くばのこころ)
地位が上の者への忠誠心、誠意のこと。 「狗馬」は犬と馬のことで、犬や馬のように恩を忘れず主人に仕えて、少しずつでも恩返しをするという意味。 君主に対する自分の忠誠を自らを卑下していう言葉。
狗尾続貂(くびぞくちょう)
つまらない者が、権力で次々と高官になることを罵しる言葉。または、劣った者がすぐれた者のあとに続くこと。 「狗尾」は犬の尾、「貂」は動物のてんのことで、昔は高官の冠にてんの尾を飾っていた。 晋の趙王倫が力を得て、一族をみな高官にして、てんの尾で飾った冠をつけたために、てんの尾が足りなくなって、犬の尾で飾らないといけなくなると人々が罵った故事から。
鶏鳴狗盗(けいめいくとう)
小賢しい策略で人をおとしめようとする人やくだらない技能や芸しかない人のたとえ。 または、使い道のないような技能や芸でも役に立つことがあることのたとえ。 「鶏鳴」は鶏の鳴き声の真似をすること。 「狗盗」は犬のようにこっそりと物を盗むことで、人を騙したり卑しい行為をしたりする人のたとえ。 戦国時代、斉の孟嘗君が捕らえられていたときに、鶏の鳴き真似のうまい者と犬のようにうまく物を盗む者の二人を利用して逃げ延びたという故事から。
狡兎良狗(こうとりょうく)
重要な地位につき、大きな功績を上げた人も、状況が変わって必要なくなれば捨てられるということ。 「狡兎」は素早い兎。 「良狗」は賢い猟犬。 兎を取り尽くすと猟犬は必要なくなり、どれだけ役に立っていたとしても、煮て食べられるという意味から。 「狡兎死して良犬煮らる」を略した言葉。
狗尾続貂(こうびぞくちょう)
つまらない者が、権力で次々と高官になることを罵しる言葉。または、劣った者がすぐれた者のあとに続くこと。 「狗尾」は犬の尾、「貂」は動物のてんのことで、昔は高官の冠にてんの尾を飾っていた。 晋の趙王倫が力を得て、一族をみな高官にして、てんの尾で飾った冠をつけたために、てんの尾が足りなくなって、犬の尾で飾らないといけなくなると人々が罵った故事から。
獣尽狗亨(じゅうじんくほう)
目的を果たすまで重用されていた人が、その後冷遇されることのたとえ。 「狗」は猟犬のこと。 「亨」は煮ること。 獣を取り尽くした後、猟犬は不要となるため、煮て食べられるという意味から。 「獣(けもの)尽きて狗(いぬ)亨(に)らる」とも読む。
跖狗吠尭(せきくはいぎょう)
善悪とは関係なく、自分の主人に忠義を尽くすものだということ。 「跖」は中国の春秋時代の盗賊の盗跖のこと。 「狗」は動物の犬。 「尭」は中国の古代の聖天子の尭帝のこと。 盗跖の飼っている犬が尭帝に吠えかかるという意味から。 「跖(せき)の狗(いぬ)尭(ぎょう)に吠(ほ)ゆ」とも読む。
喪家之狗(そうかのいぬ)
元気がなくてやつれている人のたとえ。 または、身を寄せるところがなく、放浪している人のたとえ。 「喪家」は喪中の家のこと。 「狗」は犬のこと。 葬式をしている家は忙しいので、犬に餌をやり忘れてしまい犬がやせてしまうという意味から。 また、一説に家を失った犬や宿無しの犬のことをいうこともある。
喪家之狗(そうかのく)
元気がなくてやつれている人のたとえ。 または、身を寄せるところがなく、放浪している人のたとえ。 「喪家」は喪中の家のこと。 「狗」は犬のこと。 葬式をしている家は忙しいので、犬に餌をやり忘れてしまい犬がやせてしまうという意味から。 また、一説に家を失った犬や宿無しの犬のことをいうこともある。
蒼狗白衣(そうくはくい)
時世の変化がはやいことのたとえ。 「蒼狗」は青、または黒い犬のこと。 白衣に見えたかと思えば、すぐに形が変わって犬のように見える、空に浮かぶ雲のように変化がはやいという意味から。 「蒼狗白衣」ともいう。
鼠窃狗盗(そせつくとう)
泥棒の異称。 「鼠窃」は鼠のように他人に見つからないように盗みを働くこと。 「狗盗」は犬の鳴き声の真似をして、家に入り込むこと。
泥車瓦狗(でいしゃがこう)
役に立たないもののこと。 「泥車」は泥で作られた車。 「瓦狗」は瓦で作られた犬。 泥で作られた車は何も運ぶことができず、瓦で作られた犬は番犬としての役目を果たすことができないことから役に立たないものという意味。
兎死狗烹(としくほう)
利用できるときだけは重用されるが、利用できなくなるとすぐに捨てられるということのたとえ。 兎がいなくなれば、兎を捕まえるための猟犬は必要なくなって、猟犬は煮て食べられるという意味から。 元は、戦乱の世が終わって平和になると、武勲をあげた武将は必要なくなって殺されるということをいった言葉。 「兎(うさぎ)死して狗(いぬ)烹(に)らる」とも読む。
白衣蒼狗(はくいそうく)
時世の変化がはやいことのたとえ。 「蒼狗」は青、または黒い犬のこと。 白衣に見えたかと思えば、すぐに形が変わって犬のように見える、空に浮かぶ雲のように変化がはやいという意味から。 「蒼狗白衣」ともいう。
飛鷹走狗(ひようそうく)
野生の鳥や獣をとること。 「狗」は狩りに使うための犬、猟犬。 狩猟のために鷹を飛ばして、猟犬を放つという意味から。
描虎類狗(びょうこるいく)
才能のない者が、すぐれているものの真似をしても、見苦しい結果にしかならないということのたとえ。 虎の絵を描いても、犬にしか見えないということから。 後漢の将軍の馬援が、豪傑の杜季良の真似をしていた兄の子を手紙で戒めたという故事から。
羊頭狗肉(ようとうくにく)
外見は立派だが中身が釣り合っていないこと。 「羊頭を懸げて狗肉を売る」の略語で、羊の頭を看板に掲げていながら実際には犬の肉を売るという意味から。
楊布之狗(ようふのいぬ)
見た目が変わったのを見て、内面も変わったと信じることのたとえ。または、見た目が変われば内面も変わったと思うのが普通であるということ。 「楊布」は人の名前。 「狗」は動物の犬。 中国の戦国時代の思想家の楊朱の弟の楊布は、白い服で出かけたが雨で濡れたために黒い服に着替えて帰ってくると、飼っていた犬が楊布だと気付かずに吠えたために怒ったが、楊朱は白い犬が汚れて黒くなって帰ってくれば怪しく思うだろうといい、楊布を抑えとどめたという故事から。
狼心狗肺(ろうしんくはい)
人の心が残酷で、欲深いことのたとえ。 「狼心」は狼のように冷酷で欲深い心。 「狗」は犬のことで、卑しさや狡賢いことのたとえ。 「肺」は心の奥や心の底のこと。
狼心狗肺(ろうしんこうはい)
人の心が残酷で、欲深いことのたとえ。 「狼心」は狼のように冷酷で欲深い心。 「狗」は犬のことで、卑しさや狡賢いことのたとえ。 「肺」は心の奥や心の底のこと。