「々」で終わる四字熟語
「々」で終わる四字熟語 — 121 件
哀鳴啾々(あいめいしゅうしゅう)
鳥や虫の悲しそうに鳴く鳴き声のこと。 「哀鳴」は鳥や獣が悲しそうに鳴いている様子。 「啾啾」は鳥や虫が低い声で鳴いている様子。
唯々諾々(いいだくだく)
物事のよしあしにかかわらず、何にでもはいはいと人の言いなりになること。 「唯」と「諾」はどちらも「はい」という意味の返事のこと。
意気揚々(いきようよう)
威勢がよく誇らしげに振る舞う様子。 「揚揚」は非常に得意げな様子。
郁々青々(いくいくせいせい)
植物が立派に育っていて、良い香りを放っている様子。 もとは「よろい草」や「フジバカマ」を評した言葉。 「郁郁」は良い香り。 「青青」は植物が生い茂っている様子のこと。
一士諤々(いっしがくがく)
他のものがおもねる中で、ただ一人だけ怖れためらうことなく、自分の考えをはっきりと言うこと。 「諤諤」は正論をありのままにいうさま。
威風堂々(いふうどうどう)
雰囲気や態度が立派で威厳のある様子。 「威風」は威厳に満ち溢れた雰囲気。 「堂堂」はたくましく威厳のある様子。 「威風堂々」とも書く。
威風凜々(いふうりんりん)
りりしく、威厳のある様子。 「威風」は威厳に満ち溢れている様子。 「凜凜」は勇ましく、引き締まっている様子。 「凜凜」は「凛凛」とも書く。
陰々滅々(いんいんめつめつ)
雰囲気が暗く、陰気な気分になって元気がなくなる様子。 「陰」は薄暗くて寂しい様子。 「滅」は活力がなくなっていく様子。 「陰」と「滅」を重ねて強調した言葉。
鬱々怏々(うつうつおうおう)
不安や悲しみなどで気分が晴れず、不満を持っていること。 「鬱鬱」は気分が晴れない様子。 「怏怏」は不平や不満がある様子。
鬱々葱々(うつうつそうそう)
草木がこんもりと茂っている様子。 または、生気が満ちている様子のこと。 「鬱鬱」は木々が密集して生い茂っている様子や生気の満ちている様子。 「葱葱」は草木が青青と茂っている様子やめでたい気が満ちている様子。
鬱々勃々(うつうつぼつぼつ)
生気が満ちる様子のこと。 「鬱鬱」は植物が活発に茂ること。 「勃勃」は盛んに湧き上がること。
烏兎匆々(うとそうそう)
歳月が慌しく過ぎていくことのたとえ。 太陽には烏が、月には兎が住んでいるという古代中国の伝説から、「烏兎」は月日のことで、「匆匆」は慌しい様子や忙しいこと。 「烏兎怱怱」とも書く。
往事茫々(おうじぼうぼう)
過去の事柄を思い出そうとしても、記憶が薄れていてはっきりとしない様子。 「往事」は過ぎ去った過去のこと。 「茫茫」はぼんやりとしていてはっきりしない様子。
音吐朗々(おんとろうろう)
声が豊かで、遠くまではっきりと聞こえる様子。 「音吐」は声や声の出し方のこと。 「朗朗」は声が高く澄んでいて、離れていてもよく聞こえること。 特に詩歌を吟じるときや朗読するときに使う言葉。
禾黍油々(かしょゆうゆう)
植物の稲や黍が勢いよく成長している様子。 「禾」は稲のこと。 「油油」は植物などにつやがあって勢いがよい様子。
侃々諤々(かんかんがくがく)
相手に遠慮することなく、激しく議論を戦わせる様子。 または、遠慮することなく、自分が思っていることをはっきりと言うこと。 「侃侃」は心が強く、信念を曲げることがないこと。 「諤諤」は思っていることをはっきりと言うこと。 「侃々諤々」とも書き、「侃諤」と略すこともある。
乾々浄々(かんかんじょうじょう)
私欲がなく、清らかでさっぱりとしていること。 または、全部なくなること。
眼光炯々(がんこうけいけい)
目が鋭く光る様子。 「眼光」は目の光。または、物事の本質を見抜く能力のこと。 「炯炯」は鋭く輝くこと。 物事の真実を見抜いているような、人を圧倒する目をいう。
奇々怪々(ききかいかい)
常識では考えることができないような不思議なこと。 または、許せないくらいけしからぬこと。 「奇」と「怪」はどちらも不思議なことという意味で、重ねて強調した言葉。 「怪怪奇奇」ともいう。
貴々重々(ききちょうちょう)
この上なく大切なこと。 「貴重」を言葉を重ねて強調した言葉。
鬼哭啾々(きこくしゅうしゅう)
恐ろしく不気味な気配のこと。 「鬼哭」は亡霊が声を上げて泣き悲しむこと。 「啾啾」は弱弱しく鳴く様子のこと。 亡霊の恨めしげな鳴き声が響くという意味から。
気骨稜々(きこつりょうりょう)
自分の信念を曲げずに、厳正に貫こうとする態度のこと。 「気骨」は自分の信念を貫こうとする性格。 「稜稜」は威勢があって厳正という意味。
旗鼓堂々(きこどうどう)
隊列などがきちんと整っていて、威厳のある様子のこと。 または、文筆の勢いが盛んなことの形容。 「旗鼓」は旗と太鼓という意味から軍隊という意味。 「堂堂」は整然としていて威厳のある様子。
気息奄々(きそくえんえん)
どうにか呼吸ができているような、今にも死んでしまいそうな様子のこと。 または、国や組織などが今にも滅びてしまいそうな苦しい状況のこと。 「気息」は呼吸のこと。 「奄奄」は呼吸が止まってしまいそうな弱々しい状態のこと。 「気息奄々」とも書く。
汲々忙々(きゅうきゅうぼうぼう)
この上なく多忙なこと。 「汲汲」は休むことなく、働き続けること。 「忙忙」は多忙なこと。
兢々業々(きょうきょうぎょうぎょう)
恐れ慎んで物事を行う様子。 「兢兢」は恐怖や不安などで小刻みに震える様子。 「業業」は失敗しないかと心配すること。 物事を行うときには、用心深く行うべきであるという教えをいう。
皎々晶々(きょうきょうしょうしょう)
明るく光り輝く様子。 「皎皎」は潔白な様子や、明るい様子。 「晶晶」は光り輝く様子。
興味津々(きょうみしんしん)
物事を面白いと思う気持ちが、尽きることなく沸いてくること。 「興味」は物事に心を惹かれ、面白いと思う気持ちのこと。 「津津」は常に沸き続けること。 「興味津々」とも書く。
虚々実々(きょきょじつじつ)
互いに策略の全てを出して、全力で戦うこと。または、嘘と真を混ぜ合わせながら、互いに腹の内を探り合うこと。 「虚」は相手の弱い部分、「実」は相手の強い部分。 強い部分を避けて、弱い部分を攻めるということから 「虚」と「実」をそれぞれ重ねて意味を強調した言葉。 「虚々実々」とも書く。
空々寂々(くうくうじゃくじゃく)
この世の形の有るもの無いもの全ては実体や本性が空で、思惟分別を超えているということ。 または、何も無く静かな様子。 または、無関心や、煩悩のない無心な状態。
空々漠々(くうくうばくばく)
広くて果てしない様子。またはぼんやりとしている状態。
喧々諤々(けんけんがくがく)
議論で次から次へと意見を出されてやかましい様子。 「喧喧」は騒がしいこと。 「諤諤」は誰にも遠慮することなく、思うことをしっかりと主張すること。 元は「喧喧囂囂」と「侃侃諤諤」を混同されてできた言葉。
喧々囂々(けんけんごうごう)
たくさんの人たちが各々好き勝手に喋ってやかましい様子。 または、たくさんの人たちが激しく騒ぎ立てて、事態を収めることが出来ないこと。 「喧喧」と「囂囂」はどちらもやかましいや騒がしいという意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調したもの。 「喧々囂々」とも書く。
剣戟森々(けんげきしんしん)
恐ろしくなるような厳しく激しい性格のこと。 「剣戟」は剣と矛ということから、武器のこと。 「森森」は数多く立ち並んでいる様子。 多くの武器が立ち並んでいる様子を性格にたとえた言葉。
香気芬々(こうきふんぷん)
辺り一面によい香りが漂うこと。 「香気」はよい香り。 「芬芬」は香りが辺りに広がること。
恍々惚々(こうこうこつこつ)
心が強く引き付けられて、うっとりとする様子。 心を奪われてうっとりするという意味の「恍惚」という言葉を重ねて強調した言葉。 「恍恍忽忽」とも書く。
皎々冽々(こうこうれつれつ)
清らかな様子。 「皎皎」は清らかな様子。または、分かりやすくはっきりしている様子。 「冽冽」は清らかで、少しの濁りもなく澄んでいること。または、寒気が厳しい様子。 朝の寒気のように清らかで、濁りもなく澄んでいる様子から。 「皓皓冽冽」とも書く。
好評嘖々(こうひょうさくさく)
評判が非常によいこと。 「嘖嘖」はたくさんの人がほめていうこと。
個々別々(ここべつべつ)
一つひとつ。ひとりひとり。 「個別」を重ねて強調した言葉。
虎視眈々(こしたんたん)
力のあるものが、機会をじっくりと窺っている様子。 「虎視」は虎が獲物をじっくりと狙うこと。 「眈眈」は睨む、見下ろすという意味。 虎が獲物を鋭く見つめて、襲う機会をじっくりと待っている様子から。
渾々沌々(こんこんとんとん)
様々なことが入り乱れていて、はっきりとしない様子。 元は天地が分かれる以前の、この世の最初の状態を言う言葉。 「渾沌」を重ねて強調した言葉。 「混混沌沌」とも書く。
灑々落々(さいさいらくらく)
性格や言動が淡白であっさりとしていて、物事にこだわらないこと。
細心翼々(さいしんよくよく)
小心者でいつもびくびくしている様子。 「細心」は慎み深いこと。または、気が小さいこと。 「翼翼」は親鳥が雛を翼で覆って注意深くかばうという意味から、遠慮がちで控えめなことをいう。 元は慎み深く礼儀正しい様子のことで、周の文王をほめる言葉。
三々五々(さんさんごご)
少数の人たちが固まって行き来する様子のこと。 または、人や物などがあちこちに散らばっている様子。 あっちに三、こっちに五という意味から。 「三々五々」とも書く。
在々所々(ざいざいしょしょ)
「あちらこちら」または「いたるところ」という意味。 「在在」と「所所」はどちらも「あちこち」や「ところどころ」という意味。
残息奄々(ざんそくえんえん)
どうにか呼吸が出来ているような、死んでしまいそうな状態のこと。 または、そのような状態のことから、広く色々なことが滅びてしまいそうな苦しい状況のこと。 「残息」は呼吸のこと。 「奄」は覆うやふさぐという意味で、「奄奄」は呼吸が止まってしまいそうな状態ということから、弱々しい状態のこと。 「残息奄々」とも書く。
孜々忽々(ししこつこつ)
他のことを考えず、目的を果たすためだけに注力すること。 「孜孜」は熱心に努力すること。 「忽忽」は他を顧みないこと。
子々孫々(ししそんそん)
「子孫」を重ねて強調した語で、子孫が続く限り、末代までという意味。
死屍累々(ししるいるい)
死体が当たり一面に積み重なり、むごたらしい様子。 「死屍」は死体、亡骸。 「累累」はあたり一面に積み重なっている様子。
洒々落々(しゃしゃらくらく)
性格や言動が淡白であっさりとしていて、物事にこだわらないこと。 「洒落」はさっぱりとしていて、こだわらないという意味で、重ねて強調した言葉。
秋風冽々(しゅうふうれつれつ)
秋の風の厳しく冷たい様子。 「冽冽」は厳しい寒さのこと。 「秋風洌洌」とも書く。
春日遅々(しゅんじつちち)
春の日が心地よく、のんびりとしている様子。 または、春の日が長く、日が暮れるまでの時間が長いこと。 「春日」は春の太陽。 「遅遅」は時間がのんびりと過ぎていくこと。
小心翼々(しょうしんよくよく)
小心者でいつもびくびくしている様子。 「小心」は慎み深いこと。または、気が小さいこと。 「翼翼」は親鳥が雛を翼で覆って注意深くかばうという意味から、遠慮がちで控えめなこと。 元は慎み深く礼儀正しい様子のことで、周の文王をほめる言葉。 「翼翼小心」ともいう。
生々世々(しょうじょうせぜ)
いつまでも。永遠に。 仏教の言葉で、生と死を繰り返して数多くを世を経験するという意味から。
諸説紛々(しょせつふんぷん)
色々な意見や、説が入り乱れていてまとまらないこと。 または、根拠のない説が入り乱れていて、正しいことがわからないこと。 「諸説紛々」とも書く。
信誓旦々(しんせいたんたん)
誠意を持って本心から誓うこと。 「旦旦」は明らかな様子。または、心がこもっている様子。 元は、男性が女性に結婚を申し込むときの気持ちを言い表す時に使われた言葉。
晨星落々(しんせいらくらく)
仲のよい友人が次第に少なくなっていくこと。または、歳をとるにつれて友人が死んでいなくなっていくこと。 「晨星」は明け方の空に残っている星。 「落落」は閑散としていてさびしい様子。 夜が明けるにつれて星が一つ一つと消えていく様子から。 「落落晨星」ともいう。
自信満々(じしんまんまん)
信が溢れている状態で、揺るぎない確信を持ち、不安の影が見えない様子。
時々刻々(じじこくこく)
時を追って次々と何かが起こる様子。 「その時その時」や「一刻一刻」など。 「時刻」は時間の流れの決まった一瞬のことで、それを重ねて、一瞬一瞬が連続して経過していく様子という意味。
事々物々(じじぶつぶつ)
一つ一つのあらゆる物事のこと。 「事物」を重ねて強調した言葉。
人心洶々(じんしんきょうきょう)
世の人たちの心が恐れおののいて動揺していること。 「洶洶」はびくびくしたり、動揺したりすること。
清光溶々(せいこうようよう)
水が広がるように、月の澄んだ光が周囲を照らしている様子。 「清光」は月の澄んだ光。 「溶溶」は水がゆっくり流れる様子。
凄々切々(せいせいせつせつ)
非常にさびしい様子のこと。 「凄切」はさびしいことで、重ねて強調した言葉。
成性存々(せいせいそんそん)
天から与えられた、生まれ持った本性を大切にして、それを生かして目的を果たしたり、生命を全うすること。 「存存」は本性を保存して、保ち続けること。 「性を成し存(そん)を存(そん)す」とも読む。
正々堂々(せいせいどうどう)
非難する点のない素晴らしい手段や態度のこと。 または、軍隊の士気が高く、陣形が整っている様子。 「正正」は軍旗が整然と並んでいること。 「堂堂」は陣形が整っていて士気が高いこと。 「正正の旗、堂堂の陣」を略したもの。 「正々堂々」とも書く。
清籟蕭々(せいらいしょうしょう)
清らかで寂しい感じのする音声を言い表す言葉。 「清籟」は清らかな音声。 「蕭蕭」は寂しい感じのする音声。 雨風や馬の高い鳴き声、落ち葉などの物寂しい音声を言い表す言葉。
切々偲々(せつせつしし)
善を勧めて、互いに励ましあいながら磨きあうこと。 「切切」と「偲偲」はどちらも心をこめて元気付けるという意味。 「切偲」という善を勧めて励ましあうという意味の言葉を重ねて強調した言葉。 孔子の弟子の子路が、孔子に士人とはどういう人かと尋ねたという故事から。
戦々兢々(せんせんきょうきょう)
恐れを感じて震える様子。 「戦戦」は恐怖で震えること。 「兢兢」は恐れて慎んだ態度をとること。 「戦々兢々」「戦戦恐恐」「戦々恐々」とも書く。
戦々慄々(せんせんりつりつ)
恐怖で震えてびくびくする様子。 「戦慄」は恐怖で震えるという意味で、重ねて意味を強調した言葉。
是々非々(ぜぜひひ)
正しいことは正しい、悪いことは悪いと、公正に判断すること。 個人的な感情を交えることなく、公正に判断すること。 「是を是とし、非を非とする、之を智と謂う。是を非とし、非を是とする、之を愚と謂う」という一文を略したもの。 「是々非々」とも書く。
前途洋々(ぜんとようよう)
これから先の人生が明るく開けていて、希望に満ちていること。 「前途」はこれから先の道のり。将来。 「洋洋」は見渡す限り一面に水が広々と満ちている様子、転じて、大きく広がっている様子のこと。 「前途洋々」とも書く。
蹌々踉々(そうそうろうろう)
ふらふらとしていて定まらない足取りのこと。 「蹌踉」は足取りが定まらずにふらふらとするという意味の言葉で、それを重ねて強調した言葉。
俗臭芬々(ぞくしゅうふんぷん)
下品で低俗な様子。 「俗臭」は低俗で卑しい様子。 「芬芬」は臭いが強く香ること。 金銭や社会的地位に固執する様子をいう。 「俗臭紛紛」とも書く。
滞々泥々(たいたいでいでい)
一つのものに無駄にこだわること。 または、頑固で融通がきかないこと。 「滞」と「泥」はどちらも執着するという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調したもの。
多士済々(たしせいせい)
優れた能力や才能のある人物がたくさんいること。また、その様子。 「多士」は優れた才能や能力を持っている多くの人たちのこと。 「済済」は数が多くて盛んな様子や、立ち振る舞いの礼儀作法が整っていて立派なこと。 「済」を「さい」と読むことは本来は誤用。 「済済多士」ともいう。
大腹便々(だいふくべんべん)
体型が太っていて、腹が出ていること。 「便便」は太っている体型のこと。
惰気満々(だきまんまん)
何かをする気力がなく、だらけた気分が心に満ち溢れていること。
濁流滾々(だくりゅうこんこん)
勢いよく濁った水が流れる様子。 「滾滾」は水がいつまでも激しく流れ続ける様子を言い表す言葉。
喋々喃々(ちょうちょうなんなん)
男女が小さな声で仲良く話をすること。 または、小さな声で仲良く語り合う様子。 「喋喋」はたくさん喋ること。 「喃喃」は小さな声で話すこと。
朝々暮々(ちょうちょうぼぼ)
毎朝毎晩。 「朝朝」は毎朝。 「暮暮」は毎晩。 「暮暮朝朝(暮々朝々)」ともいう。