鼓腹撃壌(こふくげきじょう)
善い政治が行われ、人民が平和で不満のない生活を楽しむ様子。または、世の中が平和なことのたとえ。
「鼓腹」は食べるものが十分にあり、満腹になった腹を楽器のように打ち鳴らすこと。
「壌」は土や地面のことで、「撃壌」は地面をたたいて拍子をとること。
中国古代の伝説の聖天子尭帝は、世の中がうまく治まっているか気になり町の様子を見に行った。
そこで、一人の老人が満腹になった腹を打ち鳴らし、地面を踏んで拍子をとりながら「世の中は平和で天子はいてもいなくても変わらない」という意味の歌を歌っていた。
それを聞いた尭帝は、人民が政治を行うものの力を意識することなく、満ち足りた生活が出来ていることが分かり安心したという故事から。
「撃壌鼓腹」ともいう。