「権力を笠に着る」に関連する四字熟語一覧
「権力を笠に着る」に関連する四字熟語の一覧です。
晏子之御(あんしのぎょ)
他人の権威を笠にきておごり、自らの低い地位に満足している愚か者のたとえ。 「晏子」は斉の宰相、晏嬰のこと。 「御」は御者のこと。 晏嬰の御者は、晏嬰を乗せたことで得意気になっていたが、その姿を見た御者の妻は離縁を迫ると、御者は改心したという故事から。
狐仮虎威(こかこい)
他人の力を自分の力のように使って、好き勝手に振る舞うこと。 虎に捕まって食べられそうになった狐は、天帝から百獣の王になるように命じられた。 そのことは自分の後ろをついてくればわかるといい、周りの獣は狐の後ろにいる虎を恐れて逃げ出した。 虎は狐のことを恐れたと思い、狐の言うことを信じたという説話から。 「狐、虎の威を仮る」とも読み、「虎の威を借る狐」という形で使うことが多い言葉。 「狐仮」は「狐假」とも書く。
狐裘蒙戎(こきゅうもうじゅう)
高い地位を持っている人が権力を悪用して、国家が乱れること。 「狐裘」は子狐の脇の下にある、高級な毛皮で作った皮衣で、それを着る人ということから、高貴な人のたとえ。 「蒙戎」はものごとが乱れる様子。
豺狼当路(さいろうとうろ)
悪意を持つ人が国の重要な地位についていることのたとえ。または、そのような権力を持つものが、権力を使って人の道を外れた行いをすること。 「豺狼」は山犬と狼、「当路」は道をふさぐことで、山犬や狼が道に居座っていて行く手をさえぎられているという意味から。
城狐社鼠(じょうこしゃそ)
君主や権力者の威光を笠にきて悪事を働く者のたとえ。 「城狐」は城に住んでいるきつね。 「社鼠」は神社などの社に住んでいるねずみ。 そのような動物を駆除するためには、その場所を壊さないといけないので、悪いことをしても駆除することが難しいことから。 「社鼠城狐」ともいう。
梁冀跋扈(りょうきばっこ)
臣下が権力を使って、好き勝手に振る舞うこと。 「梁冀」は後漢の時代の大将軍の名前。 「跋扈」は魚を捕らえるための罠の竹垣を魚が飛び越えて逃げ出すということから、好き勝手に振る舞うこと。 横暴な振る舞いをしていた大将軍の梁冀は、八歳の質帝に「跋扈将軍」とあだ名をつけられたことに怒り、梁冀は質帝を毒殺したという故事から。