「建物」に関連する四字熟語一覧
「建物」に関連する四字熟語の一覧です。
蝸牛之庵(かぎゅうのいおり)
小さな家のこと。 「蝸牛」はかたつむりのこと。 「庵」は草葺きの小屋のこと。 かたつむりの殻のように小さな家という意味から。 自身の家をへりくだって言う言葉。
環堵蕭然(かんとしょうぜん)
狭く質素でみすぼらしい家の様子。 「環堵」は家を囲む垣根のこと。または小さく狭い家のこと。「堵」は長さの単位で、一説に約二・二メートルとされるが諸説ある。 「蕭然」は寂しい様子。
金城湯池(きんじょうとうち)
守りに優れていて、他からの攻めに非常に強い城のこと。 または、防備がしっかりしていて、簡単に入り込めない勢力範囲のこと。 「金城」は金属で作られた城壁のこと。 「湯池」は熱湯が張られている堀のこと。 一般的な土や石で作られた城壁と水が張られている堀をさらに侵入しにくくしたもの。
近所合壁(きんじょがっぺき)
家の近くの家のこと。 「合壁」は壁一枚で遮られているだけの隣の家のこと。
金殿玉楼(きんでんぎょくろう)
立派で美しい豪華な建物のこと。 「金殿」は金で飾った建物のこと。 「玉楼」は宝石で飾った建物のこと。 「玉楼金殿」ともいう。
桂宮柏寝(けいきゅうはくしん)
桂の宮殿と柏の居室のことから、豪華で美しい宮室のたとえ。 「桂」と「柏」は香木の名前。 「寝」は居室、または表座敷のこと。
桂殿蘭宮(けいでんらんきゅう)
とても美しい宮殿のこと。 「桂」は香木の名前、「蘭」は香草の名前のことで、どちらも見た目が美しく、良い香りを放つ植物。 「殿」と「宮」はどちらも建物のこと。
堅塞固塁(けんさいこるい)
並外れて守りの堅い砦。 「塞」と「塁」はどちらも要塞のこと。
厳塞要徼(げんさいようきょう)
守りが非常に固い要塞のこと。 「厳塞」は守りの固い要塞。 「要徼」は地形が険しく、攻めにくい国境。
広厦万間(こうかばんげん)
とても広く大きな家のこと。または、貧しい人を庇って守ること。 「厦」は大きな家、「万間」は柱と柱の間が一万もあること。 唐の時代、杜甫の家の屋根が風に吹き飛ばされ、「大きな家を手に入れて貧しい人を住まわせたい」と歌った故事から。
光禄池台(こうろくのちだい)
非常に豪華で、素晴らしい屋敷のこと。 「光禄」は中国の高級官僚の役職の光禄勲のこと。 「池台」は庭にある池の中に建っている建物のこと。 中国の前漢の時代、光禄勲の長官だった王根の屋敷が極めて立派だったということから。
深溝高塁(しんこうこうるい)
守りの固い城塞のこと。 「溝」は敵の侵入を防ぐための堀。 「塁」は土石を重ねて作った砦。 深い堀と高い砦ということから。
上漏下湿(じょうろうかしゅう)
貧しい家、あばら家を言い表す言葉。 屋根からは雨が漏れてきて、床から湿気が上がってくるという意味から。 「上(かみ)は漏(も)れ下(しも)は湿(しめ)る」とも読む。
僧伽藍摩(そうぎゃらんま)
寺院や寺院の建物の総称。 仏教語で、多くの僧が集まって修行する清らかな場所という意味。
大廈高楼(たいかこうろう)
大きくて高さのある建物のこと。 または、それらの建物が並び立っている様子。 「廈」は屋根のある大きな建物。 「楼」は二階建て以上の高さのある建物のこと。 高層ビル群や大きくて煌びやかな豪邸のこと。 「高楼大廈」ともいう。
大梵高台(だいぼんこうだい)
きらびやかで美しい宮殿の中のたとえ。 「大梵」は「大梵天」のことで、仏教の守護神の天部の一柱。 「高台」は高層の建物の意味で、大梵天の住む宮殿のこと。
大門高台(だいもんこうだい)
立派な屋敷のこと。 「大門」は正面にある大きくて立派な門。 「高台」は高層の建物。
堂塔伽藍(どうとうがらん)
寺院の中にある建物をまとめていう名称。 「堂」は神仏を祭る建物、「塔」はもとは釈迦の遺骨や遺物を納めた場所のことから、供養をするための重層の建築物のこと。 「伽藍」は僧侶が集まって仏道の修行をする場所のこと。
土階三等(どかいさんとう)
質素な建物のたとえ。 「等」は階段の段の数。 宮殿の入り口の階段が土で出来ていて、三段しかないという意味から。 古代中国の伝説の聖天子の尭帝と舜帝の宮殿を言い表した言葉。
土階茅茨(どかいぼうし)
質素な建物のたとえ。 「土階」は土で出来た階段。 「茅茨」は茅葺きの屋根。 入り口の階段が土で出来ていて、茅葺きの屋根の宮殿という意味から。 古代中国の伝説の聖天子の尭帝と舜帝の宮殿を言い表した言葉。
土木壮麗(どぼくそうれい)
庭や建物が大きく美しいこと。 「土木」は家の造作という意味から、庭や建物のたとえ。 「壮麗」は大きくて立派なこと。
南山不落(なんざんふらく)
城や城塞などが堅固で陥落しないことのたとえ。 「南山」は堅固や長寿の象徴とされる中国の山、終南山のこと。
茅屋采椽(ぼうおくさいてん)
飾り気のない素朴な家のこと。 「茅屋」はかやぶきの屋根。 「采椽」は手を加えていない切り出しただけの材木のこと。
茅茨不翦(ぼうしふせん)
粗末な家のこと。 または、質素な生活のたとえ。 「茅茨」は屋根の材料のちがやといばらのことから、茅葺きの屋根のこと。 「不翦」は切りそろえていないために端が不揃いなこと。 「茅茨(ぼうし)翦(き)らず」とも読む。 古代中国の伝説の聖天子の尭が、王になっても粗末な家に住み、質素な生活を重んじたという故事から。