拒諫飾非について

四字熟語 | 拒諫飾非 |
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読み方 | きょかんしょくひ |
意味 | 他人からの忠告を聞かず、道理にそむいた行いの言い訳をすること。 「拒諫」は他人からの忠告を受け入れないこと。 「飾非」は道理にそむいた行いの言い訳をすること。 「諫を拒み非を飾る」とも読む。 |
出典 | 『荀子』「成相」 |
使用されている漢字
「拒」を含む四字熟語
「諫」を含む四字熟語
拒諫飾非(きょかんしょくひ)
史魚屍諫(しぎょしかん)
史魚が自らの死体を使い主君をいさめたという中国の故事。 「史魚」は人物の名前。 「屍諫」は死体を使いいさめるという意味。 人事に関して、主君をいさめたが聞き入れられなかったのを悔いて、子に自らが死んだら死体を窓の下に放り出しておけと命じた。 死後、主君が死体の理由を聞き、聞き入れなかったのは過ちだったと認め、生前の史魚の進言にそった人事を行った故事から。
折檻諫言(せっかんかんげん)
臣下が自身の君主を厳しく諫めること。 「折檻」は手すりが折れること。 「諫言」は下の立場の者が、上の立場の者を諫める言葉。 中国の前漢の時代の朱雲は、成帝がひいきにしている臣下は奸臣であり、切り捨てるべきだと諫めた。 しかし、成帝はそれに怒り、朱雲を処刑するように命じると朱雲はそれに抵抗し、手すりにつかまったまま成帝を諫め続けていると、手すりが折れたという故事から。 厳しく戒めるという意味の「折檻」の語源とされている。
直言極諫(ちょくげんきょっかん)
自身が正しいと思うことは、相手にはっきりと言って諫めること。 「直言」は遠慮せずに思ったことを言うこと。 「極諫」は激しく諫めること。
「飾」を含む四字熟語
殷殷奨飾(いんいんしょうしょく)
心をこめて励ましたり、褒めたりすること。 「殷殷」は心をこめてや、丁寧という意味。 「奨飾」は褒めたり、励ましたりすること。 「殷殷として奨飾す」とも読む。
修飾辺幅(しゅうしょくへんぷく)
外見や世間体をよく見えるように飾って見栄を張ること。 「修飾」は飾り立てること。 「辺幅」は布の縁ということから、外見のこと。 布の縁を縫って、ほころびを取り繕うということから。 「辺幅を修飾す」とも読む。
剃髪落飾(ていはつらくしょく)
髪を剃って仏門に入ること。 特に身分の高い人が仏門に入ることをあらわす言葉。
粉飾決算(ふんしょくけっさん)
年度末の不正な決算のことで、利益や損失に手を加えて収支を偽って表示すること。 「粉飾」は白粉を塗るという意味から、よく見せるために表面を飾るということ。
文過飾非(ぶんかしょくひ)
間違いや失敗をうまく誤魔化すこと。 「文」と「飾」は取り繕うこと。 「過」と「非」は間違いや失敗のこと。 「過ちに文し非を飾る」とも読む。
辺幅修飾(へんぷくしゅうしょく)
見た目を取り繕って見栄を張ること。 「辺幅」は布地の端の部分、へりのことから、外見という意味。 衣服の縁をほつれないようにしっかりと縫うという意味から。
「非」を含む四字熟語
悪逆非道(あくぎゃくひどう)
人の道をはずれた計り知れないほどの悪行のこと。 「悪逆」は律令法の八逆の中の一つで親族殺しのこと。 「非道」は人としての道理にはずれていること。
有情非情(うじょうひじょう)
人間や動物、植物に加えて、命を持たない石や水などを含めた世界に存在する全てのもののこと。
曲直是非(きょくちょくぜひ)
物事の善悪のこと。 「曲直」は曲がっていることと、まっすぐなこと。 「是非」は正しいことと、間違っていること。
口是心非(こうぜしんひ)
口に出して言うことと、気持ちが一致していないこと。 言葉では賛成しているが、心の中では反対していることをいう。 「口に是し心に非とす」とも読む。
今是昨非(こんぜさくひ)
今になって過去の行いが過ちだったと気づいて悔いること。 「是」は正しいこと、「非」は誤りのことで、今日は正しいが、昨日までは間違っていたという意味から。 「今の是にして昨の非なりしを覚る」を略した言葉。
強悪非道(ごうあくひどう)
人の道理をはずれるほど、計り知れないほど悪いこと。