「荊」を含む四字熟語一覧
荊を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
荊棘叢裏(けいきょくそうり)
乱臣や逆臣が住んでいる家のたとえ。 「荊棘」は荊のことで荊に棘があることから、障害になるもののたとえ。 「叢裏」は草むらの中のこと。 草むら中にひっそりと潜んでいる荊という意味から。
荊棘銅駝(けいきょくどうだ)
国が滅ぼされることを嘆くことのたとえ。 「銅駝」は銅製のラクダの像のこと。 「荊棘」は荊(いばら)、または荒れ果てること。 中国、晋の索靖は国が乱れることを予知し、「宮門に飾ったラクダの像も、やがて荒れ果てたいばらの中に埋もれるだろう」と嘆いたという故事から。 「銅駝の荊棘中に在るを歎く」を略した言葉。 「荊棘銅駝」ともいう。
荊妻豚児(けいさいとんじ)
自分の妻や子のことを卑下していう言葉。 「荊妻」は荊(いばら)のかんざしをさしている妻。 「豚児」は豚の子という意味。
荊釵布裙(けいさいふくん)
慎ましく質素な女性の服装のたとえ。 「荊釵」は荊のかんざし、「布裙」は布のもすそのこと。 梁鴻の妻の孟光は、節約のために荊のかんざしと布のもすそをいつも身につけていた故事から。
荊山之玉(けいざんのぎょく)
秀才で聡明な人のこと。 「荊山」は卞和が宝玉の原石を手に入れたという中国の山の名前で、その宝玉のように価値のある人物という意味から。
千荊万棘(せんけいばんきょく)
多数の困難が待ち受けていること。 「千」や「万」は数が非常に多いことのたとえ。 「荊」と「棘」はいばらのことで、とげがある植物を言い表す言葉。 進む予定の道に数え切れないほどのいばらがあるという意味から。
銅駝荊棘(どうだけいきょく)
国が滅ぼされることを嘆くことのたとえ。 「銅駝」は銅製のラクダの像のこと。 「荊棘」は荊(いばら)、または荒れ果てること。 中国、晋の索靖は国が乱れることを予知し、「宮門に飾ったラクダの像も、やがて荒れ果てたいばらの中に埋もれるだろう」と嘆いたという故事から。 「銅駝の荊棘中に在るを歎く」を略した言葉。 「荊棘銅駝」ともいう。
肉袒負荊(にくたんふけい)
上半身を脱いで裸になり、罪人を罰するための荊の鞭を背負い、自ら罰してほしいと心から謝罪すること。 「肉袒」は上半身を脱ぎ裸になることで、どんな罰でも受けるという降伏の意思を表すこと。 「負荊」は罪人を鞭打ちするための荊の鞭を背負うこと。 「肉袒(にくたん)して荊(けい)を負う」とも読む。
班荊道故(はんけいどうこ)
しばらく会っていない、昔の友人とたまたま出会って語り合うこと。 「班荊」は草を敷くこと。 「道故」は話をすること。 中国の春秋時代、伍挙が楚から亡命して晋に行く途中に、古い友人の公孫帰生とたまたま出会って語り合ったという故事から。 「荊(けい)を班(し)きて故(こと)を道(い)う」とも読む。
披荊斬棘(ひけいざんきょく)
困難を克服しながら前進すること。 「披」と「斬」はどちらも切り開く、「荊」と「棘」はどちらもいばらのことで、いばらの道を切り開いて先にすすむという意味から。
孟光荊釵(もうこうけいさい)
中国の後漢の梁鴻が妻を選んだという故事のこと。 「孟光」は人の名前で、梁鴻の妻。 「荊釵」はいばらでできたかんざしのことで、質素な装飾品のたとえ。 梁鴻は妻を選ぶ時に美しい女性ではなく、容姿の醜い孟光を選んだ。 孟光は嫁ぐ時に美しく着飾ったが梁鴻は相手にせず、孟光は理由を尋ねると、共に隠遁する人を探していたと答えた。 思い違いをしていた孟光はそのことを詫びて、それまでの質素な服装にいばらのかんざしをつけたところ、梁鴻は喜んで孟光を迎え入れたという故事から。
廉頗負荊(れんぱふけい)
心の底から謝罪すること。 「廉頗」は人の名前。 「負荊」は茨を背負うこと。 中国の春秋戦国時代の趙の国の将軍である廉頗は、藺相如のことを恨んでいたが、藺相如は廉頗と争うと秦に滅ぼされるとして争いを避けていた。 そのことを知った廉頗は自身を恥じて、裸で茨の鞭を背負い、藺相如に心から謝罪して、後に相手のために死んでもいいと思うほどの親友になったという故事から。 「廉頗(れんぱ)荊(いばら)を負う」とも読む。