「公」を含む四字熟語一覧
公を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
懿公喜鶴(いこうきかく)
大切にすべきものを軽く扱い、くだらないものを大切にしたために身を滅ぼすことのたとえ。 「懿公」は人の名前。 衛の国の懿公は、家臣や国民を大切にせず、動物の鶴を好んで爵位を与えて大切にしていたが、戦争になると兵隊は鶴に戦わせればよいと言って協力せず、懿公は身を滅ぼしたという故事から。 「懿公(いこう)鶴(かく)を喜(この)む」とも読む。
懿公好鶴(いこうこうかく)
大切にすべきものを軽く扱い、くだらないものを大切にしたために身を滅ぼすことのたとえ。 「懿公」は人の名前。 衛の国の懿公は、家臣や国民を大切にせず、動物の鶴を好んで爵位を与えて大切にしていたが、戦争になると兵隊は鶴に戦わせればよいと言って協力せず、懿公は身を滅ぼしたという故事から。
一国三公(いっこくさんこう)
指示を出す人が多すぎて、統率が取れなくなること。 三人の君主が一つの同じ国にいるということから。 「三公」は三人の君主。
隠公左伝(いんこうさでん)
読書や勉強を続けられず、すぐに辞めてしまうこと。 「左伝」は春秋左氏伝という名前の中国の歴史書のこと。 春秋左氏伝の最初の「隠公」という記事で、読むのを辞めてしまうということから。
于公高門(うこうこうもん)
人知れず善行を積んだ家の子孫は繁栄することのたとえ。 「于公」は人物名で、漢代に丞相になった于定国の父のこと。 于公は裁判官として公平に裁判を処理して、ひそかに善行を積んでいた。 彼の住む村の門を修理するときに、人知れず善行を積む家の子孫は出世して繁栄するだろうと、門を広大に作った故事から。
王公大人(おうこうたいじん)
身分や階級などが高い人。
廓然太公(かくぜんたいこう)
不満や疑念などなく、さっぱりとしていて、心に偏りがないこと。 聖人の心構えを学ぶための心構えをいう言葉。 「廓然」は心が広く、わだかまりのないこと。 「大公」は私心がなく、公平なこと。 「廓然太公」とも書く。
廓然大公(かくぜんたいこう)
不満や疑念などなく、さっぱりとしていて、心に偏りがないこと。 聖人の心構えを学ぶための心構えをいう言葉。 「廓然」は心が広く、わだかまりのないこと。 「大公」は私心がなく、公平なこと。 「廓然太公」とも書く。
仮公済私(かこうさいし)
公の立場を利用して自分の財産をふやすこと。 「済」は助けるや役に立てるという意味。 「公(こう)に仮りて私を済(さい)す」とも読む。
愚公移山(ぐこういざん)
大きなことでも、根気よく努力し続ければ必ず成功することのたとえ。 愚公という老人の家の前に二つの大きな山があり、どこに行くにも迂回しなければいけなかった。 不便なので山を切り崩し、平にしようとしたときに嘲笑するものもいたが、何代にも渡ってやれば出来ると山を崩し始めた。 愚公の熱意を感じた天帝が二つの山を移した故事から。
公私混同(こうしこんどう)
公的なことと私的なことを区別せずに扱うこと。 主に個人的な利害のために公的なことを利用することをいう。 「公私」は公的なことと私的なこと。 「混同」ははっきりと分けなければならないものを区別せずに一緒にすること。
公序良俗(こうじょりょうぞく)
社会の状態を安定させるための決まりと、一般的に良いとされている昔からの習慣や道徳の考え方のこと。 ”公共の秩序”と”善良な風俗”を略したもの。 法の解釈や適用をするときの基準の一つであり、全ての法の基本となる理念。 「公序」は公共の守るべき決まりのこと。 「良俗」は世間から認められている習慣や道徳の考え方のこと。
公孫布被(こうそんふひ)
高い地位があるが、質素な生活をすること。 または、うわべだけの節約のこと。 「布被」は麻や木綿のつつましい掛け布団のこと。 売名のために、わざとらしく質素な生活を見せ付けることをいう。 中国の前漢の高官の公孫弘は、臣下は節約すべきといい、麻の布団で寝て、質素な食事をしていたが、汲黯が偽善的だと言ったという故事から。
公平無私(こうへいむし)
個人的な利害で動いたり主観で判断したりせず、偏ることなく平等であること。 「公平」は全てのものを同等のものとして扱うこと。 「無私」は個人的な利害や感情をはさまないこと。 「公平にして私(わたくし)無し」とも読む。
公明正大(こうめいせいだい)
私心を差し挟むことなく、公平に堂々と物事を行うこと。または、そのような様子。 「公明」は私心を差し挟むことなく公平で、不正などの隠すようなことは何もないこと。 「正大」は態度や行動などが正しく堂々としていて、隠さなければならないようなことがないこと。
公門桃李(こうもんのとうり)
政府の官職に、すぐれた能力のある人材が集まっていることのたとえ。 「公門」は政府や役所のこと。 「桃李」は植物のももやすもものこと。 ももやすももは夏には涼しい木陰を生み、秋には食べられる実をつけるということから、人の役に立つすぐれた才能のある人のたとえ。
至公至平(しこうしへい)
極めて公平であること。 「至」は「いたって」や「この上なく」という意味。 「公平」という言葉に「至」をつけて強調した語。
述懐奉公(しゅっかいぼうこう)
不満などの愚痴をこぼしながら、主人や君主に仕えること。 「述懐」は愚痴を言うこと。 「奉公」は身をささげて仕えること。
述懐奉公(じゅっかいぼうこう)
不満などの愚痴をこぼしながら、主人や君主に仕えること。 「述懐」は愚痴を言うこと。 「奉公」は身をささげて仕えること。
大公無私(たいこうむし)
個人的な意見をはさむことなく、公平な立場を貫くこと。
白衣三公(はくいのさんこう)
地位も権力も持たないものが出世して高官になること。 「白衣」は白い色の服のことで、官位にある人は、官位ごとの決まっている色の服を着たということから、官位のない人のこと。 「三公」は丞相、太尉、御史大夫という最高権力をもつ三つの官職のこと。 漢の公孫弘は、生まれは平民だったが、出世して丞相になったという故事から。 「白衣より天子の三公となる」を略した言葉。
不正不公(ふせいふこう)
正しくない上に不公平なこと。 「不公」は不公平なこと。
奉公守法(ほうこうしゅほう)
公務員の務めのことで、公務をきっちりと遂行して、法をしっかりと守ること。 「公を奉(ほう)じ法を守る」とも読む。
滅私奉公(めっしほうこう)
個人的な感情や欲求、利益を捨てて、社会や国家などの公のために尽くすこと。 または、そのようにして立場が上の者に尽くすこと。 「滅私」は自身の利益や欲求を捨てること。 「奉公」は公や立場が上の者に奉仕すること。