「武」を含む四字熟語
「武」を含む四字熟語 — 22 件
緯武経文(いぶけいぶん)
学問と武術の両方を重んじて、国や政治の基礎にすること。 「緯」は横糸のこと。 「経」は縦糸のこと。 学問と武術を重んじることを、横糸と縦糸を交互に組み合わせて布を織ることにたとえた言葉。 「武を緯(い)にし文を経(けい)にす」とも読む。 「経文緯武」ともいう。
允文允武(いんぶんいんぶ)
学問と武芸のどちらもすぐれていること。 元は、学問と武芸のどちらにもすぐれている天子の徳を称えた言葉から。 「允(まこと)に文、允(まこと)に武」とも読む。
禹湯文武(うとうぶんぶ)
夏、殷、周の三代の王朝の始祖とされる人物の名前。 「禹」は夏王朝の禹王。 「湯」は殷王朝の湯王。 「文」と「武」は周王朝の文王と武王のこと。 どの人物も古代中国の聖天子とされている。
偃武修文(えんぶしゅうぶん)
世が平和で穏やかなこと。 「偃武」は戦を止めて武具を片付けること。 「修文」は学問を修めること。 争いがなく学問に努める事ができるという意味から。 「武を偃(ふ)せて文を修(おさ)む」とも読む。
我武者羅(がむしゃら)
目的だけを見てひたすら打ち込むこと。 「我貪」が変化した言葉で、「我武者」と略して使うこともある。
窮兵黷武(きゅうへいとくぶ)
無分別に武力を使って、必要以上に戦争を起こして徳を汚すこと。 「窮兵」は戦争ばかりすること。 「黷武」はみだりに武力を使うこと。 中国の殷の湯王は七十里四方の領地しかなかったが、徳を修めていたために王者となり、晋の智伯は千里四方の領地があったが、戦争ばかりしていたために滅んだという故事から。
勤倹尚武(きんけんしょうぶ)
しっかりと働いて、質素に暮らしながら武芸に励むこと。 「勤倹」はしっかりと働いて、無駄遣いをしないようにすること。 「尚武」は武士の生活態度の基本をいう言葉で、武芸を尊ぶという意味。
好学尚武(こうがくしょうぶ)
学問と武術のどちらも好んで重んじること。 「好学」は学問を好むこと。 「尚武」は武術を重んじること。
止戈為武(しかいぶ)
武は戦をやめるためのものであるというたとえ。 「戈」は武器のことで、戦のたとえ。 「止」と「戈」の二つの漢字を合わせると「武」の文字になることから。 「戈(か)を止(とど)むるを武(ぶ)と為(な)す」とも読む。 「武」の漢字の成り立ちとしては否定されている解釈。
武運長久(ぶうんちょうきゅう)
戦いや戦場での幸運がいつまでも続くこと。 または、出征した兵士の無事がいつまでも続くこと。 「武運」は戦闘や戦場での幸運のこと。 「長久」は終わることなくいつまでも続くこと。
武芸百般(ぶげいひゃっぱん)
ありとあらゆる武芸。 「百般」はありとあらゆる種類ということ。 「百」は数が多いことのたとえで、全てという意味。
武骨一辺(ぶこついっぺん)
礼儀を知らず、風流を理解できないこと。 「武骨」は礼儀作法を知らず、風情を理解できないこと。 「一辺」は一つの方向に偏るという意味。一辺倒。 「無骨一辺」とも書く。
武陵桃源(ぶりょうとうげん)
俗世間から離れた別天地。桃源郷。転じて理想郷。 「武陵」は中国の地名。 「桃源」は「桃源郷」を略した言葉で、別の世界にある平和で穏やかな世界をいう。 武陵に住む漁師が川をさかのぼって森の奥に進むと洞穴があり、その洞穴を抜けると、そこには桃の花が咲き乱れる美しい地があり、秦の乱から逃れてきた者たちが平和に暮らす理想郷を見つけたという故事から。
文事武備(ぶんじぶび)
文学と武芸の両方を充実させることが大切であるという教え。 または、文化的素養のある人は、武芸もしっかりと備えているということ。 中国の戦国時代、魯の定公が和睦の申し入れのために斉の国へ行こうとしたときに、護衛もつけずに行こうとしたために、孔子に忠告されたという故事から。 「文事有る者は必ず武備有り」を略した言葉。
文恬武嬉(ぶんてんぶき)
世の中が平和なことのたとえ。 「恬」は心が穏やかな様子。 文官は心安らかに落ち着いていて、武官は日々を楽しんでいるということから。
文武一途(ぶんぶいっと)
文事と武事、文官と武官を区別しないこと。 文と武が偏ることを戒める言葉。
文武兼備(ぶんぶけんび)
学問と武道のこと。 または、学問と武道の両方にすぐれた能力があること。 「文武」の「文」は文学や学問、芸術などの道、文道、「武」は剣術や柔術、弓術などの道、武道。 「兼備」は二つとも持っているということ。 現代では、主に勉学と運動のどちらも優れていることをいう。
文武百官(ぶんぶひゃっかん)
全ての役人のこと。 「文武」は文官と武官のこと。 「百官」はたくさんの役人ということから、全ての役人のたとえ。
文武両道(ぶんぶりょうどう)
学問と武道のこと。 または、学問と武道の両方にすぐれた能力があること。 「文」は文学や学問、芸術などの道。文道。 「武」は剣術や柔術、弓術などの道。武道。 「両道」は二つの道。 現代では、主に勉学と運動のどちらも優れているという意味で用いられる。
武者修行(むしゃしゅぎょう)
技術や技能を磨くために、故郷から離れて別の土地へ行って修行すること。 もとは、武芸者が武芸を磨くために様々な国を巡って試合をすることをいう。
右文左武(ゆうぶんさぶ)
文事と武事、また学芸と武芸の両方を兼ね備えること。また、重んじること。 「左武右文」「左文右武」ともいう。
耀武揚威(ようぶようい)
武力や勢いがある様子を自慢して見せること。 「耀」は輝かすこと。転じて誇らしげに見せること。 「武を耀(かがや)かし威(い)を揚(あ)ぐ」とも読む。 「揚威耀武」ともいう。
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