鳥革翬飛とは

四字熟語 | 鳥革翬飛 |
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読み方 | ちょうかくきひ |
意味 | 家の造りに威厳があって、美しいこと。
「鳥革」は鳥の翼のこと。 「翬」は雉(きじ)のこと。 宮殿の立派なさまを、美しい雉(きじ)が翼を広げて飛ぶ様子にたとえたもの。 |
出典 | 『詩経』「小雅・斯干」 |
使用されている漢字
「鳥」を含む四字熟語
一石二鳥(いっせきにちょう)
一度の行動で二つの利益を得ること。 または、一度の行動で、同時に二つの目的を達成すること。 「一石」は一つの石を投げること。 「二鳥」は二羽の鳥を捕まえること。 一つの石を投げて、二羽の鳥を同時に捕まえるという意味から。 英語のことわざを日本語に訳した言葉。
烏鳥私情(うちょうのしじょう)
親孝行して恩返しをしたい気持ちのことを謙遜していう言葉。 「烏鳥」はからすのこと。 「私情」は自分の気持ち。 からすは育ててもらった恩に親に口移しで餌を食べさせるということから。
雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)
そこに存在していた痕跡すら完全に消え去ってしまうこと。 雲が散るように、鳥が消え去るように完全に消え去るという意味から。
越鳥南枝(えっちょうなんし)
故郷を懐かしみ忘れがたく思う気持ちのたとえ。 「越鳥」は中国の南方にある越の国から渡ってきた鳥。 「南枝」は南に向かって伸びている木の枝。 南方にある越の国から渡ってきた鳥は、南に向かって伸びている木の枝に巣を作るという意味から。 「越鳥は南枝に巣くう」を略した言葉。
蟹行鳥跡(かいこうちょうせき)
西洋の書物と漢文の書物のこと。 または、書物の総称。 「蟹行」は蟹が横向きに歩くように、横向きの文字ということから、西洋の文字のこと。 「鳥跡」は鳥の足跡を見て文字を作ったという故事から、漢字のこと。
花鳥諷詠(かちょうふうえい)
四季の移り変わりなどの自然の世界の事象と、それに影響される人間の世界の事象を、客観的にそのまま詠むべきであるとする俳句の理念の一つ。 「花鳥」は『花鳥風月』を略したもので、自然のたとえ。 「諷詠」は詩歌を詠ったり作ったりすること。 高浜虚子が提唱し、ホトトギス派の基本的な理念となったもの。
「革」を含む四字熟語
易姓革命(えきせいかくめい)
王朝が交代すること。 「易姓」は姓が変わること。中国の王朝は同じ姓の人が継ぐため、姓が変わることは王朝の交代を意味する。 「革命」は天命が改まること。 昔の中国の思想では、天命により天子が選ばれ、天子の徳が無くなれば他の人に天命が下るとされていたことから。 「姓を易え命を革む」とも読む。 「革命易姓」ともいう。
革故鼎新(かくこていしん)
古い習慣や制度などを新しいものに改正すること。 「革故」と「鼎新」はどちらも新しいものにするという意味。 「故きを革め新しきを鼎る」とも読む。 「鼎新革故」「革旧鼎新」ともいう。
洗心革面(せんしんかくめん)
改心して面目を新しくすること。 「洗心」は心の汚れを落として清めること。 「革面」は顔つきをよりよくすること。 「心を洗い面を革む」とも読む。
鳥革翬飛(ちょうかくきひ)
保革伯仲(ほかくはくちゅう)
体制の維持を主張する保守政党と、体制の改革を主張する革新政党の議員の数がほとんど同じ状態のこと。 「保」は保守派の政党。 「革」は革新派の政党。 「伯仲」の「伯」は兄、「仲」は弟のことで、力に優劣がなく近いということ。
磨揉遷革(まじゅうせんかく)
教育や指導をして、よい方向に導くこと。 「磨」は善を磨くこと、「揉」は弱点を克服すること、「遷」は元の正しい状態に移ること、「革」は良い状態に変わること。
「翬」を含む四字熟語
鳥革翬飛(ちょうかくきひ)
「飛」を含む四字熟語
暗中飛躍(あんちゅうひやく)
ひそかに計画を立てて、見事な活躍をすること。 「飛躍」は高く飛び上がるという意味から、見事な活躍をすることのたとえ。 「暗躍(あんやく)」と省略して用いられることもある。
羽翮飛肉(うかくひにく)
力の小さいものでも多くのものが集まれば大きな力になるということのたとえ。 「翮」は羽の太い軸や羽の根本のことから、羽のたとえ。 「飛肉」は鳥の肉体を飛ばすこと。 多くの羽を使うことで、鳥は飛ぶとこができるという意味から。 「羽翮、肉を飛ばす」とも読む。
雲烟飛動(うんえんひどう)
筆の勢いが生き生きとしていて力強いこと。 「雲烟」は雲と霞。または、雲と煙。 雲や霞、煙などとどまることなく、常に飛ぶように動いているという意味から。 「雲煙飛動」とも書く。
燕雁代飛(えんがんだいひ)
入れ違いになること。 または、互いに隔てられていることのたとえ。 燕が南から渡ってくる季節には、雁は北へ渡り、雁が北から渡ってくる季節には、燕は南に渡るために出会うことはないということから。 「燕雁代わって飛ぶ」とも読む。
鳶飛魚躍(えんぴぎょやく)
全ての生き物が生まれた時から持っている性質に従って、その性質を楽しみながら自由に生きること。 または、そのような天の摂理のこと。 または、よい政治が行われ、世の中が平和なことのたとえ。 「鳶飛び魚躍る」を略した言葉で、鳥の鳶が自由に空を飛びまわり、川の淵で魚が躍るという意味から。
口角飛沫(こうかくひまつ)
口の端からつばを飛ばすほどの激しい議論のこと。