「徳」を含む四字熟語一覧
徳を含む四字熟語の一覧です。
五十音順に表示しています。
一心一徳(いっしんいっとく)
目的や利益が同じ者同士が心を一つにして事にあたること。 または、君主と臣下が心を合わせ団結して物事を行うこと。 「徳を一(いつ)にし心(こころ)を一(いつ)にす」とも読む。 「一心一徳」ともいう。
一徳一心(いっとくいっしん)
目的や利益が同じ者同士が心を一つにして事にあたること。 または、君主と臣下が心を合わせ団結して物事を行うこと。 「徳を一(いつ)にし心(こころ)を一(いつ)にす」とも読む。 「一心一徳」ともいう。
一飯之徳(いっぱんのとく)
ほんのわずかな恩義のこと。 一度食事をご馳走になっただけの少しだけの恩義という意味で、そのような少しの恩義でも忘れてはいけないという戒めの言葉。
以徳報怨(いとくほうえん)
憎い人に対して仕返しではなく、あえて恩恵を施すこと。 「徳(とく)を以(もっ)てか怨(うら)みに報(むく)ゆ」とも読む。
陰徳恩賜(いんとくおんし)
ひそかに善い行いをしている人は、必ずよい報いがあり、恩恵を受けることができるということ。 「陰徳」はひそかに行う善行。 「恩賜」はありがたい恩恵。
陰徳陽報(いんとくようほう)
誰にも知られないように善い行いをすると、必ずよい報いがあるということ。 「陰徳」は人知れずに善い行いをすること。 「陽報」は一目でわかるよい報いのこと。 「陰徳あれば必ず陽報あり」とも読む。
歌功頌徳(かこうしょうとく)
他人の功績や徳を褒め称えた歌を歌うこと。 「歌功」は功績を褒め称えて歌うこと。 「頌徳」は徳の高さを褒め称えること。 「功を歌い徳を頌う」とも読む。
禍生不徳(かしょうふとく)
その人自身の不徳が原因となって、不幸が起こるということ。 「禍」は災難、不幸。 「禍(わざわい)は不徳(ふとく)に生(しょう)ず」とも読む。
玩人喪徳(がんじんそうとく)
人を見くびって軽く扱うと、自身の徳を失うことになるということ。 「玩人」は人を軽く見てもてあそぶこと。 「人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)う」とも読む。
九損一徳(くそんいっとく)
費用が多くかかり、あまり利益にならないこと。 九回損をして、一回得をするという意味から。 「鞠は九損一徳」を略した言葉で、蹴鞠に熱中すると十の中で九は損をするという意味から。 「九損一得」とも書く。
功徳無量(くどくむりょう)
功績や恩恵がこの上なく大きいこと。 「功徳」は功績と人徳。 「無量」は計ることが出来ないほど多いこと。 仏教の言葉で、信仰によって仏からの恩恵を授かること。
巧言乱徳(こうげんらんとく)
口先だけのきれいごとは、人の心を惑わして徳を乱すことになるという意味。 「巧言」は相手に気に入られるように飾った言葉。 「乱徳」は徳を乱すこと。 中身のない口先だけの言葉は、人を惑わし、自身の信頼を失って、人の道を誤らせるという意味から。 「巧言(こうげん)は徳を乱(みだ)る」とも読む。
功徳兼隆(こうとくけんりゅう)
素晴らしい功績があり、それに見合った人徳があること。 「功徳」は功績と人徳。 「兼隆」は盛んな様子。 中国の唐の皇帝の太宋を褒め称えた言葉から。
厚徳載福(こうとくさいふく)
高い徳がある人は、幸福を身に受けること。 または、幸福を受けられること。 「厚徳」は高い徳があること。 「載福」は幸福を身に受けること。
功徳無量(こうとくむりょう)
功績や恩恵がこの上なく大きいこと。 「功徳」は功績と人徳。 「無量」は計ることが出来ないほど多いこと。 仏教の言葉で、信仰によって仏からの恩恵を授かること。
才徳兼備(さいとくけんび)
すぐれた才能と知恵、人徳を持っていること。 「才徳」は才能、知恵、人徳。 「兼備」はどちらも身に付けていること。
三従四徳(さんじゅうしとく)
昔の中国の女性への教え。 「三従」は従うべき三つのことで、幼い時は父親に従い、嫁いだ後には夫に従い、年老いたら子どもに従うべきであるということ。 「四徳」はいつもの生活で心がけるべき四つのことで、女性としての節操を守ることをいう婦徳、言葉遣いをいう婦言、身だしなみをいう婦容、家事をいう婦功のこと。
至徳不孤(しとくふこ)
徳さえあれば人から嫌われることもなく、周りに同じような人たちが集まるため、孤独になることはないということ。 「至」は至って。きわめて。この上なく。 「徳」はよい人格。 「至徳(しとく)は孤(こ)ならず」とも読む。
随喜功徳(ずいきくどく)
人の幸せや喜びを妬むのではなく、共に喜ぶことが功徳になるということ。 仏教語。 「随喜」は仏法を聴く事で喜びを得ること。または、人の幸せや喜びを共に共感すること。
盛徳大業(せいとくたいぎょう)
大きくすぐれた徳と大きな事業。 「盛徳」はすぐれた高い徳。 「大業」は社会的に価値や重要性がある大きな仕事。 大きな徳があり、すぐれた人格のある君子が目標とするもののこと。
度徳量力(たくとくりょうりき)
自身の持つ徳や信望、力量をしっかりと確かめること。 または、確かめた後に能力に応じて事にあたるべきであるということ。 「度」と「量」はどちらも測るという意味。 「徳を度(はか)り力(ちから)を量る」とも読む。
度徳量力(たくとくりょうりょく)
自身の持つ徳や信望、力量をしっかりと確かめること。 または、確かめた後に能力に応じて事にあたるべきであるということ。 「度」と「量」はどちらも測るという意味。 「徳を度(はか)り力(ちから)を量る」とも読む。
知徳俊英(ちとくしゅんえい)
すぐれた知識と徳のどちらも持っていること。 または、そのような人のこと。 「智徳」は知識と徳のどちらも持っていること。 「俊英」はすぐれていること。 「知徳俊英」とも書く。
智徳俊英(ちとくしゅんえい)
すぐれた知識と徳のどちらも持っていること。 または、そのような人のこと。 「智徳」は知識と徳のどちらも持っていること。 「俊英」はすぐれていること。 「知徳俊英」とも書く。
徳高望重(とくこうぼうじゅう)
高い人徳があり、多くの人たちからの信望があること。 「徳(とく)高く望(ぼう)重し」とも読む。
徳性滋養(とくせいじよう)
道徳心を育てること。 「徳性」は生まれつきに持っている道徳的な性質。 「滋養」は育てるという意味。
徳量寛大(とくりょうかんだい)
立派な徳を持っていて、広く大きな心があること。
道之以徳(どうしいとく)
道徳心を育てることで、人々は各々に考え、正しい生き方や考え方をするようになるということ。 「之(これ)を道(みちび)くに徳を以(もっ)てす」とも読む。
年高徳邵(ねんこうとくしょう)
年をとっていくにつれて、徳が増えていくこと。 「年高」は年をとること。 「邵」は高いや、うるわしいという意味。
悖徳没倫(はいとくぼつりん)
人の道を外れた行いのこと。 「悖徳」は徳に背いたり、逆らったりすること。 「没倫」は人としての道徳をなくすこと。 「徳に悖(もと)り倫(みち)を没(ぼっ)す」とも読む。
不義不徳(ふぎふとく)
人としての道理から外れること。 「不義」は人としての道理から外れること。 「不徳」は人としての道理に背くこと。
福徳円満(ふくとくえんまん)
様々なものに恵まれていて、何一つ不満がないこと。 「福徳」は幸福と財産があって、不自由しないこと。
不争之徳(ふそうのとく)
人と争わないという人格。 「不争」は人と争いをしないこと。 「徳」は立派な人格。 本当に強い人は争わず、戦わず、人を使うことがうまい人は、人に謙るということ。 老子が説いた言葉。
不智不徳(ふちふとく)
知恵や学識がなく、正しい行いや品性が欠けていること。 「智徳」は知恵や学識、知識と道徳や人格を兼ね備えていること。 「智徳」に否定の意味の「不」を添えた言葉。 「不知不徳」とも書く。
不知不徳(ふちふとく)
知恵や学識がなく、正しい行いや品性が欠けていること。 「智徳」は知恵や学識、知識と道徳や人格を兼ね備えていること。 「智徳」に否定の意味の「不」を添えた言葉。 「不知不徳」とも書く。
報怨以徳(ほうえんいとく)
受けた怨みに対して、恩徳を持って接して恩恵を与えること。 「怨みに報(むく)ゆるに徳を以(も)ってす」とも読む。
報恩謝徳(ほうおんしゃとく)
受けた恩義や徳に対して感謝の気持ちを持ち、見合ったお返しをすること。 「報」は報いる、お返しをすること。 「謝」は礼をいうこと。
離心離徳(りしんりとく)
君主と国民の心が合わず、行いに釣り合いがとれないこと。 国民の心を惹き付けることができなくなり、徳に背いてゆくことをいう。