「遠」で終わる四字熟語
「遠」で終わる四字熟語 — 11 件
殷鑑不遠(いんかんふえん)
失敗の戒めになるものは、身近なことにあるということ。 「殷」は古代中国の国の名前。 「鑑」は鏡のことで、手本や見本のたとえ。 殷は、昔の出来事を手本にするよりも、圧政で滅びた前代の夏の国を手本とするべきであるという戒めから。 「殷鑑遠からず」という形で使うことが多い言葉。
婉曲迂遠(えんきょくうえん)
直接的に言わないために回りくどいこと。 「婉曲」は遠まわしに言うこと。 「迂遠」は遠まわしで煩わしい、回りくどいこと。
言近旨遠(げんきんしえん)
日常的な言葉でも、深い意味が含まれているということ。 「言近」は日常使われるような、身近で分かりやすい言葉。 「旨遠」は含まれている意味が深いこと。 「言(げん)近くして旨(むね)遠し」とも読む。
去此不遠(こしふおん)
この世から極楽浄土は西のはるか遠くにあるとされるが、仏の教えを信じ、心に法を観じることで、実際にはこの世から遠くないという意味の仏教語。 仏教の教えにおいて、極楽浄土への道は物理的な距離ではなく、心の在り方次第で近く感じられるものとされる。 「此(ここ)を去ること遠からず」とも読む。
在邇求遠(ざいじきゅうえん)
人としての正しい道は身近なところに求めるべきなのに、人は遠いところにあるものを求めようとするということ。 親や年長者など相応に敬うなど身近なことから始めれば、結局天下はうまく治まるという孟子の言葉から。
舎近求遠(しゃきんきゅうえん)
近くに良いものがあることに気がつくことがなく捨ててしまい、遠くまで捜し求めること。 「舎近」は近くにあるものを捨てること。 「求遠」は遠くにあるものを求めること。
舎近謀遠(しゃきんぼうえん)
近くに良いものがあることに気が付かずに捨ててしまい、遠くまで捜し求めること。 「舎近」は近くにあるものを捨てること。 「謀遠」は遠くにあるものを求めること。
慎終追遠(しんしゅうついえん)
父母の葬式と先祖の祭祀を、心を込めて行うこと。 「終」は父母の葬式。 「遠」は先祖を祀ること。 「終(お)わり慎(つつし)み遠(とお)きを追(お)う」とも読む。
日暮途遠(じつぼとえん)
対処のしようがない状態。万策尽きた状態。または、年老いていて目的を果たせないこと。 日が暮れても、まだ目的地まで遠いという意味から。 「日(ひ)暮(く)れて途(みち)遠し」とも読む。
前途遼遠(ぜんとりょうえん)
これから先の道のりが非常に遠いこと。 「前途」はこれから先の道のり、将来のこと。 「遼」と「遠」はどこまでも続いているということ。 目的を果たすまでに、たくさんの苦労や災難が待ち構えていることをいう。
粗鹵迂遠(そろうえん)
質が悪く、役に立たない様子。 「粗鹵」は作りが雑で役に立たないこと。 「迂遠」は遠まわしで面倒な様子。 「疎鹵迂遠」とも、「麁鹵迂遠」とも書く。
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