「生」を含む四字熟語
「生」を含む四字熟語 — 105 件
朝生暮死(ちょうせいぼし)
命が短いこと。 虫の蜉蝣などの成虫は寿命が一日しかなく、それらのことを言った言葉で、朝に生まれて、夜には死ぬということから、人生の儚さをいう言葉。 「朝(あした)に生まれ暮れに死す」とも読む。
適者生存(てきしゃせいぞん)
環境に適応できた生物のみが生き残り、適応できない生物は淘汰されて絶滅すること。 イギリスのハーバード・スペンサーによる生物進化論の用語。
天下蒼生(てんかそうせい)
世界の全ての人々のこと。 「蒼生」は青々と生い茂っている草木という意味から、たくさんの人々のたとえ。
度衆生心(どしゅじょうしん)
仏教の言葉で、この世の人々を迷いから救おうとする心のこと。 「度」は渡すという意味で、迷いの世界である現世から、悟りの境地である彼岸へと人々を導くことをいう。 「衆生」はこの世にいる人々のこと。
念念生滅(ねんねんしょうめつ)
この世の全てのものは時間の経過と共に、生まれては消え、常に変化し続けているということ。 「念念」は一瞬一瞬ということ。 「生滅」は生まれることと死ぬこと。 仏教の言葉。
白面書生(はくめんのしょせい)
若くて経験の少ない人や、若くて学問を十分に修練していない人のたとえ。 「白面」は白い顔という意味から、年が若く経験の足りない人のこと。 「書生」は学問をする人のこと。
半死半生(はんしはんしょう)
いつ死んでもおかしくない状態。 半分死んでいて、半分生きているという意味から。 「半生半死」ともいう。
万死一生(ばんしいっせい)
死ぬ覚悟で事に当たること。 または、非常に危険な状況からなんとか助かること。 「万死」は命が助かりそうにない危険な状況。 「万死に一生を顧みざるの計」または、「万死を出でて一生に遇う」を略した言葉。
尾生之信(びせいのしん)
約束を守りぬくことのたとえ。または、正直すぎて機転のきかないことのたとえ。 「尾生」は人の名前。 「信」は信義という意味。 魯の国の尾生が橋の下で女性と会う約束をしたが、いつまでも女性はこないまま尾生は橋の下で待ち続けた。 やがて、雨が降り始めて川が増水して、橋の橋脚に抱きついたまま溺れ死んだという故事から。
浮生若夢(ふせいじゃくむ)
人の一生は儚いということ。 「浮生」は儚い人の一生ということ。 「浮生(ふせい)は夢の若(ごと)し」とも読む。
不老長生(ふろうちょうせい)
いつまでも年老いることなく長生きすること。 「不老」はいつまでも年を取ることないことや、老いることがないこと。 「長生」は長く生きること。
偏聴生姦(へんちょうしょうかん)
論争をする場合に、一方の言い分だけを聞いて判断すると、災いが生まれるということ。 「偏聴」は一方の言い分だけを聞くこと。 「生姦」は道理に外れた悪い出来事が起きること。 「偏(かたよ)り聴けば姦(かん)を生ず」とも読む。
片利共生(へんりきょうせい)
一緒に生活していて、片方だけが利益を得ているが、片方は利益も損害も受けないこと。 「片利」は一方だけが利益を得ること。 「共生」は別の種類の生き物が一緒に暮らすこと。 「片利共棲」とも書く。
望文生義(ぼうぶんせいぎ)
文字の印象だけで文章の意味や内容を勝手に判断して理解すること。 「文」は文字や語句のこと。 「義」は意味のこと。 「文を望みて義を生ず」とも読む。
無理往生(むりおうじょう)
自分の言動を強引に相手に承諾させること。 「往生」は元は「圧状」と書き、人を脅して相手に無理やり文書を書かせること。
遊生夢死(ゆうせいむし)
何かを成し遂げることもなく、ぼんやりと一生を過ごすこと。 ぼんやりと生きて夢を見ているかのように死んでいくという意味。
養生喪死(ようせいそうし)
生きているものをしっかりと養って、死んだものをしっかりと弔うこと。 民がこれを十分に果たせるようになることが、王道政治の第一歩とした孟子の思想。 「生を養い死を喪(そう)す」とも読む。
藍田生玉(らんでんしょうぎょく)
名家から家柄に見合ったすぐれた子弟が生まれること。 「藍田」は中国の陝西省にある山の名前で、美しい宝石の産地。 宝石の名産地から美しい宝石が産出されるという意味から。 「藍田(らんでん)玉(ぎょく)を生ず」とも読む。
利用厚生(りようこうせい)
物事を十二分に活かして、人々の生活を豊かにすること。 「厚生」は国民の全ての生活を豊かなで健康なものにすること。 政治の秘訣を説いた言葉。
霖雨蒼生(りんうそうせい)
たくさんの人たちに恵を与えること。または、恵を与えて救うこと。 「霖雨」は長く降り続く雨という意味から、恵みの雨、恩恵という意味。 「蒼生」は草木が生い茂るという意味から、人民という意味。
輪廻転生(りんねてんしょう)
仏教の言葉で、人が新しい命に生まれ変わりながら生死を繰り返すこと。 「輪廻」は車輪が回り続けるように、生と死を繰り返すこと。 「転生」は死んだ後にまた生まれること。生まれ変わり。 「転生輪廻」ともいう。
蓮華往生(れんげおうじょう)
人が死んだ後に極楽に行くこと。 「蓮華」は極楽浄土のたとえで、仏や菩薩の座を表している。 「往生」は現世を離れて極楽に行くこと。
老生常譚(ろうせいのじょうだん)
古臭くてありふれた話のこと。 「老生」は年をとった書生、「常譚」はいつもする話のことで、年老いた人がいつもする話という意味から。 三国時代に魏の管輅が何晏を占い「易を勉強して徳を深めないと危険」と言うと、同席していた鄧ヨウは「老生の常譚」といって取り合わなかったが、次の年に二人とも誅殺されてしまったという故事から。
老蚌生珠(ろうぼうせいしゅ)
ごく普通の親から優れた子が生まれることのたとえ。 または、年老いてから子を授かること。 「蚌」は貝の一種のドブガイのこと、「老蚌」は老人のたとえ。 ドブガイが美しい真珠を生み出すという意味から。
盧生之夢(ろせいのゆめ)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「盧生」は人の名前。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。