山藪蔵疾(さんそうぞうしつ)
大きな事を成す人物は、どんな人でも包みいれる器量があるということのたとえ。
または、どんなすぐれた人物でも一つくらい弱点があるということ。
「山藪」は山と藪のことで、立派な人物のたとえ。
「蔵」は隠すや、しまい込むということ。
「疾」は害になるものという意味から、虫や毒蛇のこと。
山や藪は害虫や毒蛇ですら隠し包み込むという意味から。
中国の春秋時代、晋の景公が宋に救援を出そうとしたときに、伯宋がそれを諫(いさ)めたという故事から。
「山藪(さんそう)疾(やまい)を蔵(かく)す」とも読む。