「っ」を含む四字熟語
「っ」を含む四字熟語 — 718 件
膚受之愬(ふじゅのうったえ)
痛切な訴えのこと。 「膚受」は切りつけるような痛切さのこと。 「愬」は不平や不満を訴えること。 気づくことなく垢がたまるように、少しずつ人を偽り、傷つけていくという意味でも使われる言葉。
浮声切響(ふせいせっきょう)
軽い質の声と重い質の声。 「浮声」は高く軽い声。 「切響」は鋭い響きや重々しい響きのこと。 声や響きの軽重や高下をいう言葉。
不断節季(ふだんせっき)
決算を毎日するつもりで、借金をせずに地道に生活すれば、困るようなことにはならないということ。 「不断」はいつもの生活、日常。 「節季」は盆と暮れに行う、一年に二回の決算の時期のこと。
普天率土(ふてんそっと)
全世界。世界のあらゆる場所。 「普天」は天、天下のこと。 「率土」は大地の果てのこと。 「普」は「敷」「溥」とも書く。
不名一銭(ふめいいっせん)
一銭の金もなく、とても貧しいこと。 「名」は「所持する」という意味。
粉飾決算(ふんしょくけっさん)
年度末の不正な決算のことで、利益や損失に手を加えて収支を偽って表示すること。 「粉飾」は白粉を塗るという意味から、よく見せるために表面を飾るということ。
紛擾雑駁(ふんじょうざっぱく)
様々なものが入り乱れていること。 「紛擾」は入り乱れていること。 「雑駁」は入り混じっていて、整然としていない様子。
武芸百般(ぶげいひゃっぱん)
ありとあらゆる武芸。 「百般」はありとあらゆる種類ということ。 「百」は数が多いことのたとえで、全てという意味。
武骨一辺(ぶこついっぺん)
礼儀を知らず、風流を理解できないこと。 「武骨」は礼儀作法を知らず、風情を理解できないこと。 「一辺」は一つの方向に偏るという意味。一辺倒。 「無骨一辺」とも書く。
物換星移(ぶっかんせいい)
世の中が変わっていくこと。 「物換」は物事が変化すること。 「星移」は時が過ぎていくこと。 「物(もの)換(か)わり星(ほし)移る」とも読む。
物色比類(ぶっしょくひるい)
同じようなものの中で、見た目をしっかりと調べ、他のものと比べて、その中でよいものを選ぶこと。 「物色」は犠牲になるものの毛の色のこと。 「比類」は他のものと比べて、検討すること。 よい毛の色のものを選んで、供物に合わせた祭礼の組み合わせをしっかりと検討して、慎重に供物を選ぶべきであるということ。 生贄にするものを選ぶ方法をいう言葉。
仏足石歌(ぶっそくせきか)
奈良の薬師寺にある仏足石歌碑に刻まれた二十一首の歌のこと。 「仏足石」は釈迦の足跡を石に刻んだもの。 仏足石歌体は、短歌に七音の一句を加えて、五・七・五・七・七・七の六句三十八音の形式の歌体。
文芸復興(ぶんげいふっこう)
十四世紀末のイタリアから始まった、古典古代の文化を復興しようという文化運動、「ルネサンス」の異称。 イタリアから始まり、西欧一帯に広がって近代文化の形成の源流となった。
文章絶唱(ぶんしょうのぜっしょう)
非常にすぐれた文章や詩歌のこと。 「絶唱」はこれ以上ないほどにすぐれた文章や詩歌のこと。
文人墨客(ぶんじんぼっかく)
詩文や書画などの優雅で趣のある芸術を創作する人のこと。 「文人」は文字で詩文などを創作する人。 「墨客」は墨を使って、書画や絵画を創作する人。
文武一途(ぶんぶいっと)
文事と武事、文官と武官を区別しないこと。 文と武が偏ることを戒める言葉。
文武百官(ぶんぶひゃっかん)
全ての役人のこと。 「文武」は文官と武官のこと。 「百官」はたくさんの役人ということから、全ての役人のたとえ。
平伏膝行(へいふくしっこう)
神仏や貴人の前での座礼作法のことで、恐縮しながらひれ伏して進み出る様子のこと。 または、頭を地に付けるように低くして、目を伏せて膝頭で這って進むこと。
碧落一洗(へきらくいっせん)
雨が降ったあとに、空がきれいに晴れ渡ること。 「碧落」は綺麗に晴れ渡った空。 「一洗」はすっきりと洗い流すこと。
霹靂一声(へきれきいっせい)
急に雷鳴が轟き渡ること。 または、前触れもなくいきなり大きな声で怒鳴ること。 「霹靂」は前触れもなく急に雷鳴が轟くこと。 「一声」は音が一度鳴ること。
片言隻句(へんげんせっく)
少しだけの言葉。一言だけの短い言葉。 「片」は欠片、「隻」は一つという意味から、どちらも少しやわずかなことのたとえ。 「片言」と「隻句」は、どちらも少しの言葉や一言だけの短い言葉という意味で、同じ意味の言葉を重ねて強調したもの。
報仇雪恨(ほうきゅうせっこん)
仇を報じ恨みを雪ぐとも読み、仇討ちをして恨みを晴らすこと。 「報仇雪恨」の旗を掲げて、曹操が父親の仇の陶謙を討つために、徐州を攻めて、大虐殺したという故事から。
報仇雪恥(ほうきゅうせっち)
仇を討って、受けた屈辱を晴らすこと。 「仇」は恨みを晴らしたいと思う相手。 「雪」は汚れを落としてきれいにするという意味。 「仇(あだ)を報い恥(はじ)を雪(すす)ぐ」とも読む。
磅礴鬱積(ほうはくうっせき)
不平や不満などを晴らすことができずに溜まっていくこと。 「磅礴」はいっぱいに満たすこと。 「鬱積」は不平や不満などが心の中に溜まっていくこと。
捧腹絶倒(ほうふくぜっとう)
腹を抱えて笑いこけること。 「捧腹」は腹を抱えること。 「絶倒」は倒れそうなほど大笑いすること。 「抱腹絶倒」とも書く。
法界悋気(ほっかいりんき)
自分には関係がないものを羨望したり、妬んだりすること。 主に他人の恋愛に対してのことをいう。 「法界」は全ての世界、宇宙万物という意味。仏教語。 「悋気」は嫉妬する心のこと。
法華三昧(ほっけざんまい)
心を集中して法華経の奥義を極めること。 「三昧」は一つのことだけに心を集中して取り組むこと。
匍匐膝行(ほふくしっこう)
両手をついて、膝を床につけ、ひれ伏したまますり足で移動すること。 地位の高い人の前で、恐縮しながら移動するときの作法。 「匍匐」は腹を地面に付けて寝そべること。 「膝行」は膝を地につけて、するように移動すること。
保養鬱散(ほよううっさん)
養生して憂さ晴らしすること。 「鬱散」は晴れ晴れとしない気持ちを発散すること。
墨痕淋漓(ぼっこんりんり)
墨を使って書かれたものが生き生きとしている様子。 「墨痕」は墨の跡という意味から、墨で書かれているもののこと。 「淋漓」は水などの液体が滴る様子ということから、筆勢がみずみずしいということ。
摩肩接踵(まけんせっしょう)
次から次へと絶え間なく続いている様子。 または大勢の人が次々と続いている様子。 「摩肩」は肩を摩るということから人が多いということ。 「接踵」は踵(かかと)を踏むほどの間隔で続いてくること。
磨穿鉄硯(ませんてっけん)
強い意志を持ち続けて、達成するまで変えないこと。 または、休まず学問に励むこと。 「磨」はすり減らすこと、「穿」は穴をあけること。 鉄の硯(すずり)に穴を空けるほど学問に励むという意味。 「鉄硯磨穿」ともいう。
末法思想(まっぽうしそう)
釈迦入滅から五百年を正法、そのあとの千年を像法、そのあとの一万年を末法といい、末法には仏の教えだけが残って悟りを開ける修行者がいなくなり、仏法が廃れ世の中が混乱するとされる歴史観のこと。
末法末世(まっぽうまっせ)
釈迦入滅から五百年を正法、そのあとの千年を像法、そのあとの一万年を末法といい、末法には仏の教えだけが残り、悟りを開ける修行者がいなくなり、仏法が衰え道徳の乱れた世の末のこと。
満場一致(まんじょういっち)
一人も反対者が出ることなく、その場にいる全ての人たちの意見が一つにまとまること。 「満場」は全体やその場にいる全ての人。 「一致」は意見が同じになること。
三日天下(みっかてんか)
地位や権力を手に入れてすぐに失うこと。 戦国時代、明智光秀が織田信長を討ち取り天下を奪ったが、すぐに豊臣秀吉に奪われた故事から。
三日法度(みっかはっと)
短い期間しか守られない法律や規則のこと。 また、効き目の薄い薬などのこと。 「三日」は非常に短い期間のこと。 「法度」は規則や法律のこと。
三日坊主(みっかぼうず)
僧侶の修行をしても三日も続かないということから、飽きやすく長続きしないことやその人のこと。 「三日」は非常に短い期間のこと。
明快闊達(めいかいかったつ)
明るくさっぱりと気持ちのよい性格で、心が広く、細かいことにこだわらないこと。 「明快」は性格がさっぱりとしていて明るいこと。 「闊達」は度量が大きい様子。
名実一体(めいじついったい)
評判や名がそのものの実体に合致していること。 「名」は名称や評判、「実」は本質、「一体」は同一であること。
鳴蝉潔飢(めいせんけっき)
気高く清らかな心を持つ者は、いかなる状況でも信念を曲げないことのたとえ。 蝉(せみ)は気高い心を持ち、たとえ飢えても露(つゆ)以外のものを口にしないという伝説に由来する。
明明赫赫(めいめいかっかく)
はっきりと明るく、光り輝く様子。 「明明」ははっきりとしている様子のこと。 「赫赫」は非常に明るく輝く様子のこと。 「赫赫明明(赫々明々)」ともいう。
明朗闊達(めいろうかったつ)
明るくて些細なことにこだわらずさっぱりしていること。 「闊達」は些細なことにこだわらないこと。度量の大きいこと。 「闊達明朗」ともいう。
滅私奉公(めっしほうこう)
個人的な感情や欲求、利益を捨てて、社会や国家などの公のために尽くすこと。 または、そのようにして立場が上の者に尽くすこと。 「滅私」は自身の利益や欲求を捨てること。 「奉公」は公や立場が上の者に奉仕すること。
滅頂之災(めっちょうのさい)
水中で溺れて死ぬこと。または、壊滅するほどの損害のたとえ。 「滅頂」は頭が水の中に沈むこと。 頭が水の中に沈むほどの災難という意味から。
面目一新(めんもくいっしん)
見た目や内容を新しく変えること。 または、世間からの評判が一気によくなること。 「面目」は周囲から見た評価や外側からの見たようすのこと。 「一新」は全てが新しいものに変わること。
孟浪咄嗟(もうろうとっさ)
いい加減な処置をとること。 「孟浪」はいい加減で大雑把なこと。 「咄嗟」は急なこと。 対処を考えずに、適当にその場で済ませることをいう。
木刻郅都(もっこくのしっと)
中国の漢の時代の匈奴(きょうど)は、弓矢の的として漢の雁門(がんもん)の長官である郅都(しっと)の木像を作って設置したが、恐ろしさのために誰も命中させることができなかったという故事。 「郅都」は国境である雁門を治める長官で、厳しく責めて容赦なく処罰することから鷹(たか)に例えて青鷹(そうよう)と呼ばれ恐れられた人物。
物我一体(もつがいったい)
仏教語で他の人と自分が一つになり、他者も自分もない境地のこと。
野卑滑稽(やひこっけい)
下品でばかばかしくてくだらないこと。 「野卑」は品がなく卑しい様子。 「滑稽」はくだらなくてみっともない様子。 「野鄙滑稽」とも書く。
有言実行(ゆうげんじっこう)
言ったことは必ず実行すること。 「有言」は口に出して言うこと、「実行」は実際に行動すること。 「不言実行」をもとにしてつくられた俗語。
油腔滑調(ゆうこうこっちょう)
話や文章などが、物事の表面だけを捉えていて軽薄なこと。 「油」はあぶら、「滑」はなめらかや、すべるという意味で、上辺しか見ずに本質を理解していない、上滑りしていることを言い表す言葉。 「腔」と「調」はどちらも言葉の調子や語気のこと。
優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)
能力のある者が勝ち、劣っている者が負けること。 生存競争で強者が繁栄して、弱者が滅亡すること。
愉快活発(ゆかいかっぱつ)
元気があって楽しい気分の様子。または、盛んな勢いがあって、元気で心地よい様子。 「愉快」は楽しくて気持ちのよい様子。 「活発」は勢いがあって生き生きとしている様子。
磊落闊達(らいらくかったつ)
心が広く、小さなことにこだわらないこと。 「磊落」と「闊達」はどちらも心が広く、取るに足らないことにこだわらないということ。
羅雀掘鼠(らじゃくくっそ)
食べ物がなく、極めて辛い状況のこと。 網で雀を捕まえて食べ、地面にある巣を掘って鼠を捕まえて食べるという意味から。 中国の唐の時代、安禄山の乱のときに、張巡という人は食料が無くなり、雀や鼠だけでなく、鎧や弩も食べたという故事から。 「雀(すずめ)を羅(あみ)し鼠(ねずみ)を掘(ほ)る」とも読む。
落花啼鳥(らっかていちょう)
自然の風情のこと。 または、春の風情を表す言葉。
落花繽紛(らっかひんぷん)
花びらが散り乱れ舞う様子。 「落花」は散って落ちる花びらのこと。 「繽紛」は乱れ散ること。
落花流水(らっかりゅうすい)
落ちた花が流れる水に乗っていくことから、過ぎ去っていく春の景色のこと。 転じて、衰えおちぶれること。 また、男女が相思相愛にあることのたとえ。水の流れに身を任せたい落花を男、落花を浮かべて流れたい水を女にたとえて、男女の気持ちが通じ合うとの意で用いる。 「流水落花」ともいう。
落花狼藉(らっかろうぜき)
あちこちひどく散らかっていること。 花が舞い散るという意味から。 「落花」は花が散ること。 「狼藉」は狼が草を敷いて寝た後の散らかっている様子のこと。
乱離骨灰(らりこっぱい)
めちゃめちゃになっている様子のこと。 「乱離」はばらばらになること。 「骨灰」は粉々に砕けること。
陸梁跋扈(りくりょうばっこ)
好き勝手に振る舞うこと。 「陸梁」は好き勝手に暴れまわること。 「跋扈」は魚を捕らえるための網から魚が躍り跳ねて逃げるということから、横暴に振る舞うこと。 「陸梁抜扈」とも書く。
離群索居(りぐんさっきょ)
仲間や群れから離れて一人でいること。 「群」は群れや仲間、「索」は散るや孤立するという意味。
立身出世(りっしんしゅっせ)
成功して社会的に高い地位について、名前が世に広まること。 「立身」と「出世」はどちらも社会的によい地位につくこと。
立身処世(りっしんしょせい)
社会に出て、自立した生活をしていくこと。 「立身」は社会的によい地位につく、「処世」は世の中で生きていくという意味。
立錐之地(りっすいのち)
とても狭い土地や空間のこと。 錐(きり)を立てるのが精一杯なほど狭い土地という意味。 一般的には「立錐の余地もない」と用いる。
梁冀跋扈(りょうきばっこ)
臣下が権力を使って、好き勝手に振る舞うこと。 「梁冀」は後漢の時代の大将軍の名前。 「跋扈」は魚を捕らえるための罠の竹垣を魚が飛び越えて逃げ出すということから、好き勝手に振る舞うこと。 横暴な振る舞いをしていた大将軍の梁冀は、八歳の質帝に「跋扈将軍」とあだ名をつけられたことに怒り、梁冀は質帝を毒殺したという故事から。
輪奐一新(りんかんいっしん)
建物が新しくなって、大きく立派な建物になること。 「輪奐」は大きく美しい建物のこと。
鱗次櫛比(りんじしっぴ)
きっちりと整って並ぶこと。 魚の鱗や、髪をとかす櫛の歯のように整然と並んでいる様子から。
励声疾呼(れいせいしっこ)
大声で何度も呼ぶこと。 「励声」は大きな声を出す、「疾呼」はあわただしく何度も呼ぶこと。
励声叱咤(れいせいしった)
大きな声で叱ること。または叱りつけるように励ますこと。 「励声」は大きな声をだす、「叱咤」は叱りつける、または叱りつけるように励ますという意味。
冷嘲熱諷(れいちょうねっぷう)
素っ気なく鼻で笑うことと激しく皮肉ること。 「冷嘲」は冷ややかに嘲笑すること。 「熱諷」は熱烈な風刺や皮肉を言うこと。
霊肉一致(れいにくいっち)
魂と肉体のどちらも大切であるということ。 キリスト教の言葉。
烈士徇名(れっしじゅんめい)
義を重んずる人は、名誉のために命を懸けること。 「烈士」は正しい信念を持った義理堅い人のこと。 「徇」は一つのことに身を捧げるという意味。
烈日赫赫(れつじつかっかく)
日の光が激しく照りつける様子のこと。 「烈日」は太陽が激しく照ること。 「赫赫」は光り輝くこと。
六根清浄(ろっこんしょうじょう)
欲望や迷いを断ち切り、心と体を清らかにすること。 「六根」は仏教で煩悩や迷いなどの元になるとされる六つの器官のことで、眼・耳・鼻・舌・身・意のことをいう。 「清浄」は煩悩や迷いなどを捨てて、汚れがなく清らかなこと。 山参りなどで修行者が山に登るときに唱えていた言葉。 「六根浄」と略して用いられることもあり、それが変化したものが「どっこいしょ」という掛け声の語源ともいわれている。
和泥合水(わでいがっすい)
わが身を顧みずに、全力で他人を救うこと。 泥まみれになり水に濡れながらも、溺れている人を助けるという意味の仏教語。 「合水和泥」ともいう。
和洋折衷(わようせっちゅう)
日本と西洋の様式を適度に取り入れて混ぜ合わせること。 「和洋」は日本と西洋、「折衷」は様々なものの中から良い所を選び、両極端な部分を捨ててうまく調和させること。