「こう」から始まる四字熟語
絞込み検索
縞衣綦巾(こういききん)
身分の低い女性が身に着ける粗末な衣服のこと。または、自分の妻のことをへりくだっていう言葉。 「縞衣」は染色をしていない薄絹の衣服。 「綦巾」は女性が身に着ける薄い緑色の布。頭を覆ったり、手を拭ったりするためのもの。 様々な説があり、「縞衣」は男性の衣服、「綦巾」は女性の衣服をいうこともある。 「縞衣綦巾」は未婚の女性の粗末な衣服をいうこともある。
高位高官(こういこうかん)
身分と階級のどちらも高い役人のこと。 「位」は位階。 「官」は官職。
好逸悪労(こういつあくろう)
苦労するのを嫌がり、遊んで暮らすことだけを求めること。 「逸」は楽しむこと。 「悪」は嫌うこと。 「逸(いつ)を好み労を悪(にく)む」とも読む。 中国の後漢の医者の郭玉が言った病気を治すための四つの困難の一つ。
香囲粉陣(こういふんじん)
容姿の美しい人に囲まれるということ。 香りに囲まれて白粉(おしろい)が行列するという意味から。
黄衣廩食(こういりんしょく)
宮中に仕える役人の宦官のこと。 「黄衣」は宦官が着るための服。 「廩食」は官から支給される俸禄のこと。
光陰如箭(こういんじょぜん)
月日が過ぎるのは速いということ。 「光陰」は太陽と月、昼や夜や月日などの時間のこと。 「箭」は弓矢の矢のこと。 時間は矢のように過ぎ去ってしまうという意味。 「光陰(こういん)箭(や)の如(ごと)し」とも読む。
光陰流水(こういんりゅうすい)
時の流れが非常に早いことのたとえ。 「光陰」は太陽と月のことで、月日や年月、長い時間のたとえ。 「流水」は流れている水のこと。 流れる水のように、月日が過ぎていくという意味から。
光陰流転(こういんりゅうてん)
あっという間に時間が過ぎていくこと。 「光陰」は太陽と月、昼や夜や月日などの時間のこと。 「流転」は次から次へと移り変わること。
光陰流転(こういんるてん)
あっという間に時間が過ぎていくこと。 「光陰」は太陽と月、昼や夜や月日などの時間のこと。 「流転」は次から次へと移り変わること。
行雨朝雲(こううちょううん)
男女の交わり、情交のたとえ。 中国の戦国時代の楚の壊王が昼寝をしていると、夢の中で巫山の女性の神と情交して別れ際に、「朝には雲となって、夕方には雨になってここに参ります」と言ったという故事から。
行雲流水(こううんりゅうすい)
物事に執着せず、自然体で事の成り行きに任せて行動するスタイルや姿勢のこと。 自在に空を漂う雲(行雲)、自然に川を流れる水(流水)の様子から。
光焔万丈(こうえんばんじょう)
議論や詩文などの勢いが激しく、素晴らしいことのたとえ。 「光焔」は燃え上がり輝く炎。 「万丈」はこの上なく長いこと。 炎が勢いよくどこまでも燃え上がるという意味から。
黄屋乗輿(こうおくじょうよ)
屋根の色が黄色い乗り物。 天子の乗り物をいう。 黄色は、天子の象徴として使われる色であることから。
後悔噬臍(こうかいぜいせい)
後悔したとしてもどうにもならないこと。 「噬臍」はへそを噛むという意味で、どうやっても自分の口は、自分のへそには届かないということから、不可能という意味。
口角飛沫(こうかくひまつ)
口の端からつばを飛ばすほどの激しい議論のこと。
口角流沫(こうかくりゅうまつ)
盛んな勢いで議論を交わす様子。 「口角」は口の端。 「流沫」は勢いよく喋って口から唾を飛ばすこと。 口から唾が飛ぶほどに議論を交わすという意味から。 「口角(こうかく)沫(あわ)を流す」とも読む。
香火兄弟(こうかけいてい)
中国の遊女の間で行われた義兄弟の誓いの儀式。 香を焚いて行うことから。
篝火狐鳴(こうかこめい)
かがり火を使い、狐の鳴き声を真似て民衆を惑わせること。 秦末に陳勝と呉広が反乱を起こし、民衆を見方につけるためにかがり火をたき、狐の鳴き声を真似させて、「大楚が興って陳勝が王となろう」と呉広に言わせた故事から。
膏火自煎(こうかじせん)
才能や財産があると、逆に災いを招くことのたとえ。 「膏」はあぶら、「煎」は焼くや炒ることで、あぶらは燃えて辺りを照らすが、あぶら自体は燃え尽きてしまうことから。
効果覿面(こうかてきめん)
結果や効果がすぐに現れること。 「覿面」は目の前で即座にはっきりとわかるという意味。
広厦万間(こうかばんげん)
とても広く大きな家のこと。または、貧しい人を庇って守ること。 「厦」は大きな家、「万間」は柱と柱の間が一万もあること。 唐の時代、杜甫の家の屋根が風に吹き飛ばされ、「大きな家を手に入れて貧しい人を住まわせたい」と歌った故事から。
黄花晩節(こうかばんせつ)
年老いても、気高く立派な信念を守り続けることのたとえ。 または、年老いても健康なことのたとえ。 長寿を祝う言葉としても使われる。 「黄花」は菊の花のこと。 冬の寒い日の霜にも負けずに菊の花が咲くということから。
高歌放吟(こうかほうぎん)
大声で歌を歌ったり、周りを気にせずに詩を吟じたりすること。 「高歌」は大きな声で歌うこと。 「放吟」は周りを気にせずに詩歌を吟じること。 「放歌高吟」「高吟放歌」ともいう。
後患無窮(こうかんむきゅう)
後になってわずらわしい問題が尽きることなく発生すること。 「無窮」は終わりがない、尽きないという意味。
慷慨忠直(こうがいちゅうちょく)
忠義の心から激しく怒り、悲しむこと。 「慷慨」は世の中の不義理や不正に腹を立てること。 「忠直」は国や君主に尽くそうという素直な気持ち、忠義のこと。または、そのような人のこと。
慷慨悲歌(こうがいひか)
世の中の有り様や自分の運命などについて憤り嘆くこと。 「悲歌」は悲しげに歌うこと。 「慷慨」は不満を抱き嘆くこと。 「慷慨悲歌」ともいう。
慷慨悲憤(こうがいひふん)
世の中や自身の運命に憤りを覚えて嘆き悲しむこと。 「悲憤」は悲しんで憤ること。 「慷慨」は社会の不正や世論が悪い方向に変わっていくことなどを憤り嘆くこと。 似ている意味の言葉を重ねて強調した言葉。 「慷慨悲憤」ともいう。
慷慨憤激(こうがいふんげき)
政治や社会の腐敗や自身の悲劇などに、激しく怒り嘆くこと。 「慷慨」と「憤激」はどちらも怒ったり嘆いたりすること。
好学尚武(こうがくしょうぶ)
学問と武術のどちらも好んで重んじること。 「好学」は学問を好むこと。 「尚武」は武術を重んじること。
黄河水清(こうがすいせい)
この上なく珍しいこと。 常に濁っている黄河の川の水が澄むことから。 大きな変化の予兆とされ、特に聖人が現れる兆しとされる。 「黄河、水(みず)澄む」とも読む。
咬牙切歯(こうがせっし)
歯をくいしばって、歯軋り(はぎしり)をするほどひどく悔しがること。 「咬牙」は歯をかみ締めること。 「切歯」は歯軋りをすること。 「切歯咬牙」ともいう。
高牙大纛(こうがだいとう)
高い地位のしるしや、軍の本陣のしるしのこと。 「高牙」は象牙の飾りのついた旗で、主に本陣に立てる旗。 「大纛」は牛の尾などの飾りをさおにつるした大きな旗で、地位の高い人の車につけたり、軍の本陣に立てる旗。
高臥東山(こうがとうざん)
世間から離れて、山奥で生活すること。 「東山」は中国の浙江省にある山の名前。 「高臥」は枕を高くして寝るということ。転じて何も縛られずに、好きに暮らすこと。 晋の政治家の謝安は、何度も朝廷から出仕の要請を受けていたが、四十歳を過ぎるまで断り続けて、東山で生活し続けたという故事から。 「高臥東山」ともいう。
鴻雁哀鳴(こうがんあいめい)
離散してさまよう民が、苦労や窮状を訴えることのたとえ。 鴻(おおとり)と雁(”がん”または”かり”)を流浪の民をたとえたもの。
鴻雁愛力(こうがんあいりき)
自分の力を無意味に使わないこと。 鴻雁は、よい風が吹いた時に素早く飛び立つことから。 「愛」は惜しむという意味。 「鴻雁(こうがん)、力(ちから)を愛(あい)す」とも読む。
紅顔可憐(こうがんかれん)
時の流れは無常だということ。 「紅顔」は血色のよい若い青年、「可憐」は「あわれむべし」となって、気の毒ということ。 青年が時とともに老いたことを憐れに思い、同情せずにいられないという意味。
厚顔無恥(こうがんむち)
恥知らずで、遠慮がない態度のこと。 「厚顔」はあつかましいこと。 「無恥」は恥知らずなこと。 他人のことを一切考えずに、自分の思い通りに行動する態度のこと。 「無恥厚顔」ともいう。
光輝燦然(こうきさんぜん)
強く鮮やかに光り輝くこと。 「光輝」は光と輝き。 「燦然」は鮮やかに光り輝くこと。
綱紀粛正(こうきしゅくせい)
乱れた規律を正して、厳格にすること。 「綱紀」は大づなと小づなのことから国家を治める大法と細則のこと。 「粛正」は不正をなくすために厳しく取り締まるという意味。 政治家や役人を厳しく取り締まり、乱れを正して規則を守らせることが本来の意味。
綱紀頽弛(こうきたいし)
国家や社会の法律や秩序が廃れてゆるむこと。 「綱紀」は大づなと小づなのことで国家を治める大法と細則。 「頽弛」は廃れてゆるむということ。
好機到来(こうきとうらい)
すばらしい機会がやってくること。 「好機」は行動するのによい時期。 「到来」はやって来るという意味。
綱紀廃弛(こうきはいし)
国家や社会の法律や秩序が廃れてゆるむこと。 「綱紀」は大づなと小づなのことで国家を治める大法と細則。 「廃弛」は廃れてゆるむということ。
香気芬芬(こうきふんぷん)
辺り一面によい香りが漂うこと。 「香気」はよい香り。 「芬芬」は香りが辺りに広がること。
香気芬々(こうきふんぷん)
辺り一面によい香りが漂うこと。 「香気」はよい香り。 「芬芬」は香りが辺りに広がること。
恒久平和(こうきゅうへいわ)
平和な状態がいつまでも続くこと。 「恒久」はいつまでも変わらないこと。
抗拒不承(こうきょふしょう)
相手の依頼や、要求を激しく拒否して、認めないこと。 「抗」は抵抗すること。 「拒」は拒否すること。 「抗拒(こうきょ)して承(う)けず」とも読む。
綱挙網疏(こうきょもうそ)
細部にとらわれることなく、問題の根本や大元を捉えることに重点を置くこと。 また、巨悪の根源や本質を追及するために、小さな悪事を見逃すこと。 「綱」はもとづな。網を締めくくる部分。 「網疏」は網の目が粗いこと。
敲金撃石(こうきんげきせき)
詩文の響きや韻律が美しいことのたとえ。 「敲金」は鐘などの金属の打楽器を敲くこと。 「撃石」は磬などの石の打楽器を打つこと。 もとは張籍の詩を金石のような美しい音色だと韓愈が評した言葉。 「金(かね)を敲(たた)き石(いし)を撃(う)つ」とも読む。
功疑惟重(こうぎいちょう)
功績を明確に判別できない場合、恩賞は重くすべきであるということ。 「功(こう)の疑(うたが)わしきは惟(これ)重くせよ」とも読む。
巧偽拙誠(こうぎせっせい)
どんなにうまく騙すことができても、それは下手ではあるが誠意のこもった言動には適わないということ。 また、巧みな偽りよりも、拙い誠実さのほうが良いということ。 「巧偽(こうぎ)は拙誠(せっせい)に如(し)かず」とも読む。
控馭之術(こうぎょのじゅつ)
自由を制限して、思いのままに操ること。 「控馭」は馬を思い通りに操ること。 「控御之術」とも書く。
控御之術(こうぎょのじゅつ)
自由を制限して、思いのままに操ること。 「控馭」は馬を思い通りに操ること。 「控御之術」とも書く。
高吟放歌(こうぎんほうか)
大声で歌を歌ったり、周りを気にせずに詩を吟じたりすること。 「高歌」は大きな声で歌うこと。 「放吟」は周りを気にせずに詩歌を吟じること。 「放歌高吟」「高吟放歌」ともいう。
攻苦食啖(こうくしょくたん)
粗食を受け入れて、辛い状況を我慢すること。 または、苦学すること。 「攻苦」は苦しく辛いことと戦うこと。または、苦学すること。 「食啖」は味の無い食べ物を食べること。 「攻苦(こうく)啖(たん)を食らう」とも読む。 「攻苦食淡」とも書く。
攻苦食淡(こうくしょくたん)
粗食を受け入れて、辛い状況を我慢すること。 または、苦学すること。 「攻苦」は苦しく辛いことと戦うこと。または、苦学すること。 「食啖」は味の無い食べ物を食べること。 「攻苦(こうく)啖(たん)を食らう」とも読む。 「攻苦食淡」とも書く。
康衢通逵(こうくつうき)
主になる道、大通り、本道。 または、正しい筋道や方法のこと。 「康衢」はあらゆる方向に通じている大通り。 「通逵」は街道のこと。
口血未乾(こうけつみかん)
約束をしてから、まだあまり時間が経っていないこと。 中国の昔の儀式で、諸侯が盟約を結ぶ時に牛の血をすするというものがあり、その血が乾いていないということから。 「口血(こうけつ)未(いま)だ乾かず」とも読む。
高潔無比(こうけつむひ)
他と比べられないほどに、心の品格が高く、清らかな様子。 「高潔」は心に品格があり、清らかなこと。 「無比」は比べられるものが存在しないこと。
高軒寵過(こうけんちょうか)
身分の高い人が訪ねてくること。 「高軒」は他人の車の敬称で、立派な車という意味。 「寵過」は名誉ある来訪という意味。 中唐の詩人、李賀の文才を伝え聞いた韓愈と皇甫湜が訪ねると、七歳だった李賀がその場で「高軒過」と題した詩を作ったという故事から。
黄絹幼婦(こうけんようふ)
二人の判断が完全に同じになること。 または、物事を正確に理解すること。 または、「絶妙」という言葉の隠語。 または、素晴らしい文章のたとえ。 「黄絹」は色のついている糸という意味で、漢字の「絶」のこと。 「幼婦」は少女という意味で、漢字の「妙」のこと。 古代中国の魏の曹操が楊修と曹娥の石碑を通ると、石碑には「黄絹幼婦、外孫セイ臼」と書いてあった。 「外孫」は女子という意味で、漢字の「好」のこと、「セイ臼」は香辛料を挽く臼のことで、香辛料は舌に辛いという意味から、漢字の「辞」のこと。 合わせると「絶妙好辞」と解釈して、楊修と答えを合わせると同じになったという故事から。 「絶妙好辞」は素晴らしい文章や言葉という意味もある。
高下在心(こうげざいしん)
普段からの心構え次第で、物事がうまくいくかどうかが決まること。または、人事や賞罰を与える権利を一人で握っていて、考え次第で好き勝手にすること。 「高下」は高さと低さ、「在心」は自分の考え方のことで、高くすることも低くすることも自分の考え次第で好きにできるということから。
高下尊卑(こうげそんぴ)
立場や身分などが、高いことと低いこと。 「高下」は高いことと低いこと。 「尊卑」は尊いことと卑しいこと。
皓月千里(こうげつせんり)
遠くの場所まで月の光が照らしている様子。 「皓月」は明るく白い月。 「千里」は非常に長い距離のこと。 「皎月千里」とも書く。
皎月千里(こうげつせんり)
遠くの場所まで月の光が照らしている様子。 「皓月」は明るく白い月。 「千里」は非常に長い距離のこと。 「皎月千里」とも書く。
巧言如流(こうげんじょりゅう)
心のこもっていない上辺だけの言葉を流れるように話すこと。 「巧言(こうげん)流(なが)るるが如(ごと)し」とも読む。
巧言乱徳(こうげんらんとく)
口先だけのきれいごとは、人の心を惑わして徳を乱すことになるという意味。 「巧言」は相手に気に入られるように飾った言葉。 「乱徳」は徳を乱すこと。 中身のない口先だけの言葉は、人を惑わし、自身の信頼を失って、人の道を誤らせるという意味から。 「巧言(こうげん)は徳を乱(みだ)る」とも読む。
巧言令色(こうげんれいしょく)
心のこもっていない言葉や取り繕った表情などで、相手に気に入られようとすること。 「巧言」は相手に気に入られるために飾った言葉。 「令色」は表情を愛想良く飾ること。
槁項黄馘(こうこうこうかく)
ひどくやつれて、やせ細っている様子。 「槁項」はやつれて細くなった首筋、「黄馘」は疲労で黄色くなった顔で、非常にやつれた顔という意味から。 「槀項黄馘」とも書く。
槀項黄馘(こうこうこうかく)
ひどくやつれて、やせ細っている様子。 「槁項」はやつれて細くなった首筋、「黄馘」は疲労で黄色くなった顔で、非常にやつれた顔という意味から。 「槀項黄馘」とも書く。
恍恍惚惚(こうこうこつこつ)
心が強く引き付けられて、うっとりとする様子。 心を奪われてうっとりするという意味の「恍惚」という言葉を重ねて強調した言葉。 「恍恍忽忽」とも書く。
恍恍忽忽(こうこうこつこつ)
心が強く引き付けられて、うっとりとする様子。 心を奪われてうっとりするという意味の「恍惚」という言葉を重ねて強調した言葉。 「恍恍忽忽」とも書く。
恍々惚々(こうこうこつこつ)
心が強く引き付けられて、うっとりとする様子。 心を奪われてうっとりするという意味の「恍惚」という言葉を重ねて強調した言葉。 「恍恍忽忽」とも書く。
恍々忽々(こうこうこつこつ)
心が強く引き付けられて、うっとりとする様子。 心を奪われてうっとりするという意味の「恍惚」という言葉を重ねて強調した言葉。 「恍恍忽忽」とも書く。
皎皎晶晶(こうこうしょうしょう)
明るく光り輝く様子。 「皎皎」は潔白な様子や、明るい様子。 「晶晶」は光り輝く様子。
皎々晶々(こうこうしょうしょう)
明るく光り輝く様子。 「皎皎」は潔白な様子や、明るい様子。 「晶晶」は光り輝く様子。
膏肓之疾(こうこうのしつ)
決して治ることのない病や、治すのが難しい病のこと。または、物事に夢中になりすぎて、やめられないこと。 「膏」は心臓の下の部分、「肓」は横隔膜の上の部分、「疾」は病気のこと。 心臓の下の部分や横隔膜の上の部分は、体の中の奥にあって、薬も鍼も届かないという意味から。 古代中国の晋の景公が病に伏しているときに、「膏の上と肓の下に病が入ってしまえば、名医でも手が出せない」と童子が話し合っている夢を見たという故事から。 「病、膏肓(こうこう)に入(い)る」とも読む。
膏肓之疾(こうこうのやまい)
決して治ることのない病や、治すのが難しい病のこと。または、物事に夢中になりすぎて、やめられないこと。 「膏」は心臓の下の部分、「肓」は横隔膜の上の部分、「疾」は病気のこと。 心臓の下の部分や横隔膜の上の部分は、体の中の奥にあって、薬も鍼も届かないという意味から。 古代中国の晋の景公が病に伏しているときに、「膏の上と肓の下に病が入ってしまえば、名医でも手が出せない」と童子が話し合っている夢を見たという故事から。 「病、膏肓(こうこう)に入(い)る」とも読む。
紅口白牙(こうこうはくが)
美しい女性の容姿を言い表す言葉。 「白牙」は白い歯。 紅い唇と白い歯という意味から。
皎皎冽冽(こうこうれつれつ)
清らかな様子。 「皎皎」は清らかな様子。または、分かりやすくはっきりしている様子。 「冽冽」は清らかで、少しの濁りもなく澄んでいること。または、寒気が厳しい様子。 朝の寒気のように清らかで、濁りもなく澄んでいる様子から。 「皓皓冽冽」とも書く。
皓皓冽冽(こうこうれつれつ)
清らかな様子。 「皎皎」は清らかな様子。または、分かりやすくはっきりしている様子。 「冽冽」は清らかで、少しの濁りもなく澄んでいること。または、寒気が厳しい様子。 朝の寒気のように清らかで、濁りもなく澄んでいる様子から。 「皓皓冽冽」とも書く。
皎々冽々(こうこうれつれつ)
清らかな様子。 「皎皎」は清らかな様子。または、分かりやすくはっきりしている様子。 「冽冽」は清らかで、少しの濁りもなく澄んでいること。または、寒気が厳しい様子。 朝の寒気のように清らかで、濁りもなく澄んでいる様子から。 「皓皓冽冽」とも書く。
皓々冽々(こうこうれつれつ)
清らかな様子。 「皎皎」は清らかな様子。または、分かりやすくはっきりしている様子。 「冽冽」は清らかで、少しの濁りもなく澄んでいること。または、寒気が厳しい様子。 朝の寒気のように清らかで、濁りもなく澄んでいる様子から。 「皓皓冽冽」とも書く。
鴻鵠之志(こうこくのこころざし)
非常に大きな目標。大志。 「鴻」はおおとり、「鵠」はくぐいのことで、白鳥の古名。 どちらも大きな鳥のことで、英雄や豪傑などの偉大な人物のたとえ。 中国の秦の時代、日雇い労働をしていた陳勝が「互いに金持ちになっても忘れずにいよう」と仲間に言い、それを聞いた雇い主が「日雇いの分際で何を言っているんだ」と嘲笑した。 陳勝は「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」と嘆き、後に秦に反乱を起こして王になったという故事から。 「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」を略した言葉。
後顧之憂(こうこのうれい)
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。 「後顧」は後ろを振り返るという意味から、あとに残る思いという意味。 「後顧之思」とも書く。
後顧之思(こうこのうれい)
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。 「後顧」は後ろを振り返るという意味から、あとに残る思いという意味。 「後顧之思」とも書く。
後顧之憂(こうこのゆう)
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。 「後顧」は後ろを振り返るという意味から、あとに残る思いという意味。 「後顧之思」とも書く。
後顧之思(こうこのゆう)
物事が終わったあとに残っている心配事。後日のことを心配すること。 「後顧」は後ろを振り返るという意味から、あとに残る思いという意味。 「後顧之思」とも書く。
巧語花言(こうごかげん)
飾っただけで内容のない言葉。 「花言」は見た目だけの内容のない言葉。 「巧語」は飾っただけの言葉。 「巧語花言」ともいう。
高材疾足(こうさいしっそく)
優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。
高才疾足(こうさいしっそく)
優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。
光彩奪目(こうさいだつもく)
とても鮮やかで、目を見開いてみとれるほど美しいこと。 「奪目」は目を奪うという意味から、見とれさせること。 「光彩(こうさい)目を奪う」とも読む。
幸災楽禍(こうさいらくか)
他人の不幸を見て楽しみ喜ぶこと。 「幸災」は自分以外の人が不幸になることを喜ぶこと。 「楽禍」は自分以外の人に災いが訪れることを見て楽しむこと。 「災いを幸(さいわ)いとし禍(わざわ)いを楽しむ」とも読む。 「楽禍幸災」ともいう。
光彩陸離(こうさいりくり)
きらびやかな光がまともに見られないほど美しく輝く様子。 「光彩」は美しい光や鮮やかな彩りのこと。 「陸離」は美しい輝きの形容。 「光采陸離」とも書く。
光采陸離(こうさいりくり)
きらびやかな光がまともに見られないほど美しく輝く様子。 「光彩」は美しい光や鮮やかな彩りのこと。 「陸離」は美しい輝きの形容。 「光采陸離」とも書く。
恒産恒心(こうさんこうしん)
ある程度の財産と安定した職業のない人物は、道徳心や良心を無くさないようにすることは出来ないという意味。 「恒」は安定していること。 「産」は財産や職業のこと。 「心」は良心や道徳心。 「恒産無ければ恒心無し」を略した言葉。
高材疾足(こうざいしっそく)
優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。
高才疾足(こうざいしっそく)
優れた才能と能力があることのたとえ。 または、そのような人のことのたとえ。 「高材」は優れた才能があること。 「疾足」は速く走ることが出来ること。 「高才疾足」とも書く。
高山景行(こうざんけいこう)
徳が高く、素晴らしい人のたとえ。 人々が仰ぎ見る高い山と、人々の規範となる大きな道という意味で、素晴らしい人格を山や道にたとえた言葉。 「高山」は高い山のこと。 「景」は大きいこと。「行」は道のこと。
高山流水(こうざんりゅうすい)
素晴らしい演奏や音楽のたとえ。または、自分のことを心から理解してくれる親友のこと。または、けがれのない澄んだ自然のこと。 中国の春秋時代の琴の名手の伯牙が、友人の鐘子期の前で泰山を思い浮かべながら演奏すると鐘子期は「泰山のように素晴らしい」と言い、流れる川を思い浮かべながら演奏すると鐘子期は「流れる川のように素晴らしい」と言ったという故事から。 「流水高山」ともいう。
公私混同(こうしこんどう)
公的なことと私的なことを区別せずに扱うこと。 主に個人的な利害のために公的なことを利用することをいう。 「公私」は公的なことと私的なこと。 「混同」ははっきりと分けなければならないものを区別せずに一緒にすること。
降志辱身(こうしじょくしん)
境遇に慣れて目標を下げたために、人格を汚してしまうこと。 または、世間に合わせて態度を変えること。 「志(こころざし)を降(くだ)し身を辱(はずかし)む」とも読む。
行尸走肉(こうしそうにく)
知識や才能がなく、存在していても全く役に立たない人のこと。 「尸」は死体のこと。 歩く死体と走る肉という意味で、どちらも魂のない肉体だけの存在という意味から。 「行屍走肉」とも書く。
行屍走肉(こうしそうにく)
知識や才能がなく、存在していても全く役に立たない人のこと。 「尸」は死体のこと。 歩く死体と走る肉という意味で、どちらも魂のない肉体だけの存在という意味から。 「行屍走肉」とも書く。
行屎走尿(こうしそうにょう)
いつも行う普通の生活のたとえ。 「屎」は大便、「尿」は小便。 便所で用を足すという意味から。 「行屎送尿」とも書く。
行屎送尿(こうしそうにょう)
いつも行う普通の生活のたとえ。 「屎」は大便、「尿」は小便。 便所で用を足すという意味から。 「行屎送尿」とも書く。
膠漆之交(こうしつのこう)
非常に親しい友人との関係。親友。 「膠漆」はにかわとうるしのことで、どちらも接着剤として使われたもので、固い結びつきのたとえ。
膠漆之交(こうしつのまじわり)
非常に親しい友人との関係。親友。 「膠漆」はにかわとうるしのことで、どちらも接着剤として使われたもので、固い結びつきのたとえ。
皓歯明眸(こうしめいぼう)
美女のこと。 「明眸」は美しく透き通った瞳のこと。 「皓歯」はきれいに並んだ白い歯という意味。 楊貴妃の美しさをたたえた言葉。 「皓歯明眸」ともいう。
高車駟馬(こうしゃしば)
身分が高く、気品のある人の乗り物のこと。 または、高貴な人のこと。 「高車」は高さの高い立派な車。 「駟馬」は四頭の馬に引かせる馬車。
後車之誡(こうしゃのいましめ)
先人の失敗を学び、今の戒めにすること。 先に通った車のひっくり返った車輪の跡を見て、同じようにならないように、その場所を通らないようにするという意味から。
昂首闊歩(こうしゅかっぽ)
威張って好き勝手に振舞うこと。 「昂首」は頭を上げること。 「闊歩」は好き勝手に歩くこと。 顔を上げて、両足を広げて気ままに歩くという意味から。
厚酒肥肉(こうしゅひにく)
贅沢な食べ物とお酒のこと。 油の乗ったおいしい肉と高級な酒という意味から。 「厚酒肥肉」ともいう。
拱手傍観(こうしゅぼうかん)
何もせずにただ近くで見ること。 「拱手」は古代中国の敬礼のことで、手を胸の前で合わせて重ねる動作ということから、腕を組んで何もしないことをいう。 「傍観」は近くで何もせずに見ること。 「手を拱(こまね)いて傍(かたわ)らで観る」とも読む。 「拱手旁観」とも書く。
拱手旁観(こうしゅぼうかん)
何もせずにただ近くで見ること。 「拱手」は古代中国の敬礼のことで、手を胸の前で合わせて重ねる動作ということから、腕を組んで何もしないことをいう。 「傍観」は近くで何もせずに見ること。 「手を拱(こまね)いて傍(かたわ)らで観る」とも読む。 「拱手旁観」とも書く。
鉤章棘句(こうしょうきょくく)
ひどく読みにくい文章のこと。 または、奇怪で難しい文章のこと。 「鉤章」の「鉤」は釣り針のことで、釣り針のように引っかかりの多い文章のこと。 「棘句」はいばらのようにとげのある句のこと。 「鈎章棘句」とも書く。
鈎章棘句(こうしょうきょくく)
ひどく読みにくい文章のこと。 または、奇怪で難しい文章のこと。 「鉤章」の「鉤」は釣り針のことで、釣り針のように引っかかりの多い文章のこと。 「棘句」はいばらのようにとげのある句のこと。 「鈎章棘句」とも書く。
黄裳元吉(こうしょうげんきつ)
忠義を尽くす家臣が主家に仕えると、必ずよい結果をもたらすということ。 易経の言葉で、「黄裳」は黄色のもすそのことで、「黄」は五行で中心の色とされ、天子などの高貴なものの象徴で、もすそは家臣をたとえたもの。 「元吉」は大吉のこと。 「黄裳(こうしょう)は元吉(げんきつ)なり」とも読む。
広宵大暮(こうしょうたいぼ)
死んだ人の悲しみを嘆く言葉。 「広宵」はどこまでも広がる夜。 「大暮」はいつまでも続く夜。 夜がどこまでも広がり、いつまでも夜が明けないということから。 「広霄大暮」とも書く。
広霄大暮(こうしょうたいぼ)
死んだ人の悲しみを嘆く言葉。 「広宵」はどこまでも広がる夜。 「大暮」はいつまでも続く夜。 夜がどこまでも広がり、いつまでも夜が明けないということから。 「広霄大暮」とも書く。
口尚乳臭(こうしょうにゅうしゅう)
経験が足りずに未熟で世の中のことを知らない若者のこと。 若者をののしる言葉で、口がまだ乳臭いという意味から。 「口(くち)尚(なお)乳(ちち)臭し」とも読む。
校書掃塵(こうしょそうじん)
何度書物を校正しても、誤りがなくなることがないということ。 書物を校正する作業は、机の上の全ての塵を掃ってもなくなることはないように、終わることは無いという意味から。 「書を校するは塵を掃うが如し」を略した言葉。
高所大所(こうしょたいしょ)
一部ではなく、全体を見通す広い視野のこと。 「大所」は広い立場、「高所」は高い場所のこと。 どちらも広く見渡せる場所のことで、似ている意味の語を重ねて強調した言葉。 「高所大所」ともいう。
苟且偸安(こうしょとうあん)
将来のことを考えず、一時の楽に逃げること。 「苟」と「且」はどちらもいい加減に物事を扱うこと。 「偸安」は目の前にある楽なことだけを楽しむこと。 「苟偸」と略す言葉。
嚆矢濫觴(こうしらんしょう)
事の起こり。物事の始まり。起源。 「嚆矢」は戦争の開始の合図に敵陣を射る、音の鳴る矢、かぶら矢のこと。 「濫觴」はさかずき一杯が溢れる程度のわずかな流れということで、大きな川もその程度のわずかな流れが水源になるということ。 「觴」はさかずきのこと。 どちらも事の起こり、始まりを意味する言葉で、同じ意味の言葉を重ねて強調した言葉。
鉤心闘角(こうしんとうかく)
高さのある建物が密集していて、数多く建っている様子。 または、知恵を振り絞って争いをすること。 「鉤心」は車軸ということから、屋根の中心が集まっているところをいう。 「闘角」は角を突き合わせて戦うこと。 そりかえっている屋根の中心が集まって、とがった軒先が角を突き合わせて闘っているように見えるという意味から。
口心門戸(こうしんもんこ)
慎重に喋るべきであるということ。 口は心が外へと現れる門であるということから。 「口(くち)は心(こころ)の門戸(もんこ)である」を略したもの。
口耳講説(こうじこうせつ)
人から聞いた話を理解することなく、そのまま人に話すこと。受け売り。 耳から入ってきたものをそのまま口から出すという意味から。
口耳四寸(こうじしすん)
聞いたことの意味を考えることをせずに、そのまま人に伝えるだけの役に立たない学問のこと。 「寸」は長さの単位のこと。 耳から入ったことがそのまま口から出ることで、口と耳の四寸の長さの間でする浅い学問ということから。
口耳相属(こうじそうぞく)
お互いに小さな声で言うこと。 口と耳をくっつけて話すということから。 「属」は隙間なく付くこと。 「口耳(こうじ)相(あい)属(ぞく)す」とも読む。
好事多魔(こうじたま)
よい出来事には邪魔が入ることが多いということ。 「魔」は邪魔や災難、災いのこと。 男女の交際などで邪魔が入ったり、もめごとが起きたりしてうまくいかないことをいうこともある言葉。 「好事(こうじ)魔(ま)多し」とも読む。 「好事多磨」とも書く。
好事多磨(こうじたま)
よい出来事には邪魔が入ることが多いということ。 「魔」は邪魔や災難、災いのこと。 男女の交際などで邪魔が入ったり、もめごとが起きたりしてうまくいかないことをいうこともある言葉。 「好事(こうじ)魔(ま)多し」とも読む。 「好事多磨」とも書く。
曠日持久(こうじつじきゅう)
長い期間耐えること。 または、どうすることもできずに長い期間が経過すること。 「曠日」は長い期間が経過すること。または、なにもできずに時間が経過すること。 「持久」は長い時間耐え続けること。
曠日弥久(こうじつびきゅう)
長い期間なにもせずに、無駄な日々を過ごすこと。 または、意図的に時間を無駄にして、事を長引かせること。 「曠日」は何もせずに日々を送ること。 「弥久」は長い期間を過ごすこと。
口耳之学(こうじのがく)
底の浅い学問や知識のこと。 聞いたことの意味をよく考えることもせず、そのまま人に伝えるだけの浅い学問という意味から。
鉤縄規矩(こうじょうきく)
物事の法則や基準になるもののこと。 「鉤」は曲線を引く時に使う道具。 「縄」は直線を引く時に使う道具。 「規」は円を描く時に使う道具。 「矩」は直角を描く時に使う道具。 どれも正確に線を引くことが出来るものということから。
向上機縁(こうじょうのきえん)
昇天することの出来る機会のこと。 「向上」は天に向かうという意味から、昇天するという意味。 「機縁」は機会という意味。
攻城野戦(こうじょうやせん)
野原や平地で戦闘をして、城を攻めること。 「攻城」は城を攻めること。 「野戦」は野外で戦うこと。
後如脱兎(こうじょだっと)
逃げ出す兎のような素早さで攻撃すること。または、相手が油断したところで実力を発揮すること。 「脱兎」は兎の習性の一つで、逃げる直前に一度相手に跳びはねることをいう。 「後(のち)は脱兎(だっと)の如(ごと)し」とも読む。 この言葉の前に「始めは処女の如(ごと)し」という言葉があり、孫子の兵法の一つ。
口如匾担(こうじょへんたん)
何も喋らないこと。未熟であることを理解していて答えを返せない様子をいう。 「匾担」は荷物を担ぐための棒のことで、その棒がしなっている様子が、への字に閉じた口に似ていることから。 「口(くち)匾担(へんたん)の如(ごと)し」とも読む。
公序良俗(こうじょりょうぞく)
社会の状態を安定させるための決まりと、一般的に良いとされている昔からの習慣や道徳の考え方のこと。 ”公共の秩序”と”善良な風俗”を略したもの。 法の解釈や適用をするときの基準の一つであり、全ての法の基本となる理念。 「公序」は公共の守るべき決まりのこと。 「良俗」は世間から認められている習慣や道徳の考え方のこと。
口耳四寸(こうじよんすん)
聞いたことの意味を考えることをせずに、そのまま人に伝えるだけの役に立たない学問のこと。 「寸」は長さの単位のこと。 耳から入ったことがそのまま口から出ることで、口と耳の四寸の長さの間でする浅い学問ということから。
扣人心弦(こうじんしんげん)
人の心を感動させること。 「扣」は打つこと。 「心弦」は心のことで、人の心は互いに共鳴するということから、心を弦にたとえた言葉。
黄塵万丈(こうじんばんじょう)
風に吹かれて空高くまで黄色い土煙が舞い上がること。 「黄塵」は土煙のこと。 「万丈」の「丈」は長さの単位のことで、「万丈」は長さが非常に長いことのたとえ。
後生可畏(こうせいかい)
若い人はまだ成長の途中であり、大きな可能性を秘めているため、敬うべきであるということ。 「後生」は自分よりも後に生まれてきた人のこと。 「後生(こうせい)畏(おそ)る可(べ)し」とも読む。
功成者堕(こうせいしゃだ)
大きな功績を上げた人は、人々から疎まれて貶(おとし)められるものであるということ。 「功(こう)成(な)る者は堕(やぶ)る」とも読む。
曠世之感(こうせいのかん)
この世で比べるものが存在しないような感じ。 「曠世」は比較できるものがないという意味。
曠世之才(こうせいのさい)
この世に比べることができるものが存在しないほどすぐれているということ。 「曠世」は比較できるものがないという意味。
曠世之度(こうせいのど)
非常に珍しい才能や器量。また、それを持っている人。 「曠世」は世にも珍しいこと。 「度」は度量のこと。
曠世不羈(こうせいふき)
長い期間、相手を服従させることができないこと。または、長い期間拘束することができないという意味。 「曠世」は長い期間。 「不羈」はなにものにも縛られないこと。
功成名遂(こうせいめいすい)
大きな功績を上げて、世間からの評価が上がること。 「功成り名を遂ぐ」の形で用いることが多い言葉。
荒瘠斥鹵(こうせきせきろ)
土地が痩せていて、荒れ果てていること。 「荒瘠」は土地が痩せていて、荒れていること。 「斥」は干潟のこと。 「鹵」は塩。 塩分が含まれていて作物が育たない土地という意味から。
孔席墨突(こうせきぼくとつ)
休む暇もないほど忙しく駆けまわること。 「孔」は儒家の孔子。 「席」は座席。 「墨」は思想家の墨子。 「突」は煙突のこと。 孔子や墨子は、道を説くために忙しく諸国を回るために、座席が暖まるほど座ることもなく、煙突に煤(すす)がつくほどかまどを使うこともないということから。 「孔席暖まらず墨突黔まず」を略した言葉。
考績幽明(こうせきゆうめい)
成績を調べて、愚かな者を退けて、賢い者を昇進させること。 「考績」は官吏の成績を調べること。 「幽明」は愚かな者と賢い者のこと。
交浅言深(こうせんげんしん)
知り合ってから日が経っていないにも関わらず、互いに心を許し合えることのたとえ。 付き合いは浅いが、深く立ち入った話をするということから。 「交わり浅くして言(ことば)深し」とも読む。
口是心非(こうぜしんひ)
口に出して言うことと、気持ちが一致していないこと。 言葉では賛成しているが、心の中では反対していることをいう。 「口(くち)に是(ぜ)とし心(こころ)に非(ひ)とす」とも読む。
恍然大悟(こうぜんたいご)
ちょっとしたひらめきから悟りを得ること。 「恍然」はふとした瞬間にいきなり理解すること。 「大悟」は煩悩をなくして悟りを得ること。
恍然大悟(こうぜんだいご)
ちょっとしたひらめきから悟りを得ること。 「恍然」はふとした瞬間にいきなり理解すること。 「大悟」は煩悩をなくして悟りを得ること。
浩然之気(こうぜんのき)
ゆったりとした壮大な気持ち。 天地に恥じることのない道義にかなった行動をすることで、心に自然と生まれてくる強い精神のこと。 「浩然」は広くて大きいこと。
鴻漸之翼(こうぜんのよく)
高い地位に就く素質があることのたとえ。または、大きな事業をやり遂げる器量があることのたとえ。 「鴻」は大白鳥、「鴻漸」は大白鳥が次第に上昇していくこと。
高足弟子(こうそくていし)
非常に優れた弟子。 「高足」は優れた馬。転じて、優れた弟子のこと。 中国の後漢の時代、鄭玄(じょうげん)は、馬融(ばゆう)の門下になったが、三年の間、直接学問を教えてもらうことはなく、優れた弟子に教わったという故事から。
高祖父母(こうそふぼ)
当人から見た祖父母の祖父母。
公孫布被(こうそんふひ)
高い地位があるが、質素な生活をすること。 または、うわべだけの節約のこと。 「布被」は麻や木綿のつつましい掛け布団のこと。 売名のために、わざとらしく質素な生活を見せ付けることをいう。 中国の前漢の高官の公孫弘は、臣下は節約すべきといい、麻の布団で寝て、質素な食事をしていたが、汲黯が偽善的だと言ったという故事から。
荒怠暴恣(こうたいぼうし)
気持ちが荒れていて、わがままな様子。 「荒怠」は気持ちが荒れていて、やらなければならないことを怠けること。 「暴恣」は暴力的で自分勝手なこと。
交淡如水(こうたんじょすい)
水のようにさっぱりとした人との付き合いのこと。 徳のある人物の人付き合いをいう言葉で、徳のある人物の人付き合いは淡白に見えるが、心のこもったものであるという意味から。 「交わりは淡きこと水の如し」を略した言葉。
宏大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
広大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
洪大無辺(こうだいむへん)
果てがないほど、広々としていること。 「宏大」は広くて大きいこと、「無辺」は果てがないこと。 「広大無辺」「洪大無辺」とも書く。
高談闊歩(こうだんかっぽ)
周りを気にせずに好き放題に議論して、大股に歩くこと。 「高談」は盛んに議論を戦わせること。または、大きな声で会話すること。 「闊歩」は大股に歩くこと。または、なにものにも縛られず自由な様子。 自由気ままな様子をいう言葉。
綱断紐絶(こうだんちゅうぜつ)
国家を支えるための人材を、登用できないことのたとえ。 頼みの綱が切れてしまうことから。 「綱」と「紐」はどちらも国家を支えるための綱のこと。 「断」と「絶」はどちらも切れてしまうこと。 「綱紐断絶(こうちゅうだんぜつ)」ともいう。
高談雄弁(こうだんゆうべん)
思いっきり議論すること。 「高談」は盛んに議論を戦わせること。 「雄弁」は力強く説得力のあることを言うこと。
巧遅拙速(こうちせっそく)
遅くて上手いよりも、下手でも速いほうがよいということ。 元は兵法の言葉で、時間をかけて素晴らしい戦果を上げるよりも、早く終わらせることが最も大切なことであるという意味から。 「巧遅は拙速に如かず」を略した言葉。
光中化仏(こうちゅうけぶつ)
主となる仏像の後ろの光の部分にある小さな仏像。
膠柱鼓瑟(こうちゅうこしつ)
その場に応じた対応ができないこと。融通が利かないこと。 「膠」は接着剤の一種。 「柱」は琴と弦の間に挟んで音階を調節するためのもの。琴柱(ことじ)。 「瑟」は大きい琴。 琴柱に膠(にかわ)を塗って固定すると音程を変えることができないことから。 「柱(ことじ)に膠(にかわ)して瑟(しつ)を鼓(こ)す」とも読む。
綱紐断絶(こうちゅうだんぜつ)
国家を支えるための人材を、登用できないことのたとえ。 頼みの綱が切れてしまうことから。 「綱」と「紐」はどちらも国家を支えるための綱のこと。 「断」と「絶」はどちらも切れてしまうこと。 「綱紐断絶(こうちゅうだんぜつ)」ともいう。
黄中内潤(こうちゅうないじゅん)
才能や徳を外側に出すことなく、人知れず内側に持っていること。 易経の五行説の言葉で、五色の色は青、赤、黄、白、黒という順番になるということから、「黄」は中央という意味。 「中」は中庸の徳のこと。 「黄中」は人としての徳が内側に満たされていること。 「内潤」は内側にあるつやや、輝きという意味から、才能や徳のことをいう。
口中雌黄(こうちゅうのしおう)
自身の言った間違っていることをすぐに訂正すること。 または、根拠のない、いい加減なことを言うこと。 「雌黄」は文字を訂正するときに使っていたとされる、黄色の顔料のこと。 昔の中国の紙は黄色がかっていたので、黄色の顔料で文字を塗りつぶして訂正していた。 文字を訂正するための黄色の顔料を常に口の中に含んでいるという意味から。
口誅筆伐(こうちゅうひつばつ)
言葉や文章を使って、相手を非難して攻撃すること。 「誅」と「伐」はどちらも罪人を責めて攻撃すること。
高枕安眠(こうちんあんみん)
気がゆるんで、警戒することを忘れること。 「高枕」は枕を高めにして、寝やすくすること。 「安眠」は深く眠ること。
高枕無憂(こうちんむゆう)
何の心配事も無く、ぐっすりと眠ること。 「高枕」は枕を高めにして、寝やすくすること。 「無憂」は心配することが何もないこと。 中国の戦国時代、張儀が魏の哀王に秦と連衡することを勧めたという故事から。 「枕を高くして憂い無し」とも読む。
孝悌忠信(こうていちゅうしん)
誠意を込めて親や目上の人に仕えること。 「孝悌」は両親や目上の人にしっかりと仕えること。 「忠信」は誠意をもって、決して欺かないこと。 儒教の四つの徳目。 「孝悌」は「孝弟」とも書く。 「忠信孝悌(忠信孝弟)」ともいう。
孝弟忠信(こうていちゅうしん)
誠意を込めて親や目上の人に仕えること。 「孝悌」は両親や目上の人にしっかりと仕えること。 「忠信」は誠意をもって、決して欺かないこと。 儒教の四つの徳目。 「孝悌」は「孝弟」とも書く。 「忠信孝悌(忠信孝弟)」ともいう。
向天吐唾(こうてんとだ)
他人に害を与えようとして、自分にその害が返ってくること。 天に唾を吐きかけようとして、自分の顔に落ちてくるという意味から。 「天に向かって唾を吐く」とも読み、この形で使うことが多い言葉。
交頭接耳(こうとうせつじ)
他の人に聞こえないように話をすること。内緒話。 「交頭」は頭を近づけること。 「接耳」は相手の耳の近くで話をすること。 「頭(あたま)を交えて耳を接す」とも読む。
荒唐之言(こうとうのげん)
根拠の無いでたらめな話。 「荒唐」は根拠がなく、意味の無い話。
高等貧民(こうとうひんみん)
高い教養や知識、自信などを持っているが、貧しい生活をしている人。
荒唐不稽(こうとうふけい)
根拠もなにもなく非現実的なこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「不稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。
荒唐無稽(こうとうむけい)
根拠も何もなく非現実的なこと。 「荒唐」はでたらめなこと。 「無稽」は考えるべき根拠がまるでないこと。 「無稽荒唐」ともいう。
紅灯緑酒(こうとうりょくしゅ)
歓楽と贅沢な食事のたとえ。または、人通りの多いにぎやかな繁華街や歓楽街のたとえ。 「紅灯」は紅い灯りのことで、繁華街や歓楽街などのにぎやかな町のきらびやかな灯りをいう。 「緑酒」は緑色の酒のことで、美酒のたとえ。 「緑酒紅灯」ともいう。
皇統連綿(こうとうれんめん)
天皇の血筋が途絶えることなく、いつまでも続くこと。 「皇統」は天皇の血統のこと。 「連綿」は途切れることなく長く続くこと。 「皇統連緜」とも書く。
皇統連緜(こうとうれんめん)
天皇の血筋が途絶えることなく、いつまでも続くこと。 「皇統」は天皇の血統のこと。 「連綿」は途切れることなく長く続くこと。 「皇統連緜」とも書く。
功徳兼隆(こうとくけんりゅう)
素晴らしい功績があり、それに見合った人徳があること。 「功徳」は功績と人徳。 「兼隆」は盛んな様子。 中国の唐の皇帝の太宋を褒め称えた言葉から。
厚徳載福(こうとくさいふく)
高い徳がある人は、幸福を身に受けること。 または、幸福を受けられること。 「厚徳」は高い徳があること。 「載福」は幸福を身に受けること。
功徳無量(こうとくむりょう)
功績や恩恵がこの上なく大きいこと。 「功徳」は功績と人徳。 「無量」は計ることが出来ないほど多いこと。 仏教の言葉で、信仰によって仏からの恩恵を授かること。
狡兎三窟(こうとさんくつ)
身を守るために用心深くたくさんの逃げ場や、策略を用意しておくこと。 または、困難をさけることがうまいこと。 「狡兎」は悪知恵のはたらく兎。 「三窟」は三つの穴。 悪知恵のはたらく賢い兎は、隠れるための穴を三つ用意しているという意味から。
狡兎良狗(こうとりょうく)
重要な地位につき、大きな功績を上げた人も、状況が変わって必要なくなれば捨てられるということ。 「狡兎」は素早い兎。 「良狗」は賢い猟犬。 兎を取り尽くすと猟犬は必要なくなり、どれだけ役に立っていたとしても、煮て食べられるという意味から。 「狡兎死して良犬煮らる」を略した言葉。
黄道吉日(こうどうきちにち)
何をしても上手くいく、よい日。吉日。 「黄道」は地球から見た太陽が移動するように見える軌道。 陰陽道の言葉で、全てがうまくいくとされている日のこと。
行動半径(こうどうはんけい)
船舶や航空機などが途中で補給せずに往復できる距離のこと。 または、人や動物が行動する範囲のこと。 「半径」は中心を出発点とした、外周までの距離。
項背相望(こうはいそうぼう)
人の行き来が非常に多いこと。 「項背」は背中とうなじのこと。 「相望」はお互いに見ること。 前後にいる人の背中やうなじをお互いに見るという意味から。 「項背(こうはい)相(あい)望む」とも読む。
侯覇臥轍(こうはがてつ)
善政を行った立派な人物の留任を願って、引き止めること。 「侯覇」は中国の後漢の人の名前。 「臥轍」は車の通り道で、人が伏して通れなくすること。 長官として善政を行った侯覇が、天子の命で都に帰ることになったが、人々が道に伏して通れなくして留任を請うたという故事から。
黄白青銭(こうはくせいせん)
金銭のこと。 「黄」は金、金貨。 「白」は銀、銀貨。 「青」は青銅、銅貨。
句駮省便(こうはくせいべん)
財政をしっかりと管理して、収入と支出を正確にすること。 「句」は収入と支出を正確に調べること。 「駮」は書類を調べて不正を論じ暴くこと。 「省」は節約すること。 「便」は流通を便利にして、利益を得ること。 「句剥省便」とも書く。
句剥省便(こうはくせいべん)
財政をしっかりと管理して、収入と支出を正確にすること。 「句」は収入と支出を正確に調べること。 「駮」は書類を調べて不正を論じ暴くこと。 「省」は節約すること。 「便」は流通を便利にして、利益を得ること。 「句剥省便」とも書く。
巧発奇中(こうはつきちゅう)
すぐれた発言で、他者の気持ちや事実を言い当てること。 「奇」はすばらしいや、すぐれているという意味。 「中」は当たること。
黄髪垂髫(こうはつすいちょう)
老人と子どものこと。 「黄髪」は黄色がかった白髪ということから、老人のたとえ。 「垂髫」は子どものおさげ髪ということから、子どものたとえ。
黄髪番番(こうはつはは)
白髪が黄色がかるほどに歳老いた老人のこと。 知識や経験を重ねた老人をいう言葉。 「黄髪」は黄色がかった白髪ということから、老人のたとえ。 「番番」は白髪のこと。
洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)
天下をうまく治めるための模範となる政治道徳のこと。 「洪範」は『書経』の篇名。 「九疇」は「洪範」で述べられている九つの大法のことで、天下を治めるための政治道徳をいう。
光被四表(こうひしひょう)
人徳や恩恵が世の中に広く行き渡ること。 「光被」は光が広く行き渡ること。 「四表」は東西南北の四方の端まで行き渡ること。 「四表(しひょう)に光被(こうひ)す」とも読む。
孝百行本(こうひゃくこうほん)
孝行は様々な善行の基本であるということ。 「孝(こう)、百行(ひゃっこう)の本(もと)」とも読む。
敲氷求火(こうひょうきゅうか)
間違っているやり方をしても、苦労するだけで目的を果たすことはできないということ。 火を起すために氷をたたくという意味から。 「氷を敲(たた)いて火を求む」とも読む。
好評嘖嘖(こうひょうさくさく)
評判が非常によいこと。 「嘖嘖」はたくさんの人がほめていうこと。
好評嘖々(こうひょうさくさく)
評判が非常によいこと。 「嘖嘖」はたくさんの人がほめていうこと。
香美脆味(こうびぜいみ)
極めて贅沢な食事のこと。 「香美」は香辛料のきいた、よい香りのする料理。 「脆味」は柔らかい菓子。
狗尾続貂(こうびぞくちょう)
つまらない者が、権力で次々と高官になることを罵しる言葉。または、劣った者がすぐれた者のあとに続くこと。 「狗尾」は犬の尾、「貂」は動物のてんのことで、昔は高官の冠にてんの尾を飾っていた。 晋の趙王倫が力を得て、一族をみな高官にして、てんの尾で飾った冠をつけたために、てんの尾が足りなくなって、犬の尾で飾らないといけなくなると人々が罵った故事から。
光風霽月(こうふうせいげつ)
心に不信や不満がなく、さっぱりと澄み切っていることのたとえ。 「光風」は太陽の光の中を吹き抜ける爽やかな風のこと。 「霽月」は雨上がりの澄んだ空に浮かぶ月のこと。
紅粉青蛾(こうふんせいが)
美人を言い表す言葉。 または、美しい化粧のこと。 「紅粉」は口紅と白粉のこと。 「青蛾」は眉を蛾の触角のように、細長く三日月の形で青い色で描くこと。
咬文嚼字(こうぶんしゃくじ)
文字の見た目や言葉の飾り方にばかりこだわって、内容や意味がない文章のこと。 学識を自慢するだけで、実際には役に立つことがない知識人を揶揄するときに使うことの多い言葉。 「文(ぶん)を咬(か)み字(じ)を嚼(か)む」とも読む。
公平無私(こうへいむし)
個人的な利害で動いたり主観で判断したりせず、偏ることなく平等であること。 「公平」は全てのものを同等のものとして扱うこと。 「無私」は個人的な利害や感情をはさまないこと。 「公平にして私(わたくし)無し」とも読む。
向壁虚造(こうへききょぞう)
存在しないものを作り出すこと。 壁に向かって考えて、実際には存在しないものを思い浮かべるという意味から。 中国の前漢の時代、孔子の旧家の壁から『礼記』や『春秋』などの、当時から見て古文で書かれた書物が見つかり、世間の人々は勝手に書物を作って、人々を惑わそうとしたものだとそしったという故事から。 「壁に向かいて虚造(きょぞう)す」とも読む。
黄袍加身(こうほうかしん)
臣下が皇帝を支持して、その位につかせること。 皇帝の象徴である黄色の衣服を着させることから。 「黄袍」は皇帝の象徴である黄色い衣服。 中国の五代時代、趙匡胤(ちょうきょういん)は、臣下に擁立されて皇帝に即位したという故事から。
高鳳漂麦(こうほうひょうばく)
心を込めて学問に取り組むこと。 「高鳳」は中国の後漢の人の名前。 高鳳は妻に干した麦の番をするように頼まれたが、読書に夢中になり、雨が降って麦が流されたことに気がつかなかったという故事から。
光芒一閃(こうぼういっせん)
状況がいきなり変化すること。 「光芒」は尾を引いているように見える光の筋や、光の穂先こと。 「一閃」は瞬間的に光ること。
厚貌深情(こうぼうしんじょう)
真面目で正直そうな顔つきだが、本心は深い部分に隠していること。 または、その隠している本心のこと。 「厚貌」は真面目で正直に見える顔つき。 「深情」は奥深くに隠した本心。
好謀善断(こうぼうぜんだん)
しっかりと考えて、物事を正しく処理すること。 「謀」はしっかりと考えること。 「善断」はうまく処理すること。
興亡治乱(こうぼうちらん)
世の中が平和で繁栄することと、乱れて滅びること。 「治乱」は平和に治まることと、乱れること。 「興亡」は栄えることと、滅びること。 世の中が変わっていく様子をいう言葉。 「興亡治乱」ともいう。
荒亡之行(こうぼうのおこない)
自分の楽しみだけに夢中になり、他を顧みない荒れた行い。 「荒亡」は狩猟や酒、女遊びに夢中になり、目的を見失うこと。または、為政者が人々に無駄な負担を強制して、本人は遊び呆けること。
黄茅白葦(こうぼうはくい)
荒れ果てて痩せた土地のこと。 「茅」は植物のかやのこと。 「葦」は植物のあしのこと。 茅と葦は、どちらも荒れて痩せた土地でも生える植物で、茅と葦しか生えていなくて黄色や白に見えるという意味から。
槁木死灰(こうぼくしかい)
肉体的にも精神的にも衰えて、活力がまったくない様子。 または、無心の境地のこと。 「槁木」は枯れ木。 「死灰」は燃え尽きて冷めた灰。 枯れ木のように体が動かなくなり、冷めた灰のように心に活気がないという意味から。 「形は槁木の如く心は死灰の如し」を略した言葉。
高邁闊達(こうまいかったつ)
他の人よりも一際すぐれていて、大らかなこと。 「高邁」は品格が高く、他の人よりもすぐれていること。 「闊達」は小さなことにこだわらない、大らかなこと。
高慢無礼(こうまんぶれい)
思い上がって他人を見下す、礼を失する態度。 「高慢」はいい気になって人を見下すこと。 「無礼」は礼儀を理解していないこと。
口蜜腹剣(こうみつふくけん)
心地よい言葉をかけながら、心の中には悪意が満ちていること。 「口蜜」は甘い言葉、丁寧な言葉のこと。 「腹剣」は腹の中に剣があるという意味から、心に悪意があることのたとえ。 一見丁寧で親切に見えるが、邪な心を持っている人のことをいう。 中国の唐の時代の宰相、李林甫の計算高い狡賢さを評した言葉。 「口に蜜有り腹に剣有り」を略した言葉。
光明心殿(こうみょうしんでん)
生まれた時から備わっている心の悟り。密教の言葉。
光明時代(こうみょうじだい)
文化が発展しており、世間の秩序が守られている時代。
光明遍照(こうみょうへんじょう)
仏や聖者、仏塔などから輝き出る光が、世界の全てを隅々まで照らし出すこと。 「光明」は仏から発せられる慈悲の光。 「遍照」は全てを照らすこと。 仏の慈悲は、念仏をする全ての人々を全て救い、決して見捨てないということ。
功名利禄(こうみょうりろく)
名誉と利益。 「功名」は名誉、名声。 「利禄」は給料を受けること。または、利益のこと。
黄霧四塞(こうむしそく)
世界が乱れる前兆で、黄色い霧が辺り一面に満ちること。
口無択言(こうむたくげん)
口から出る言葉の全てが正しく、選ぶ必要がないということ。 「口(くち)に択言(たくげん)無し」とも読む。
孔明臥竜(こうめいがりゅう)
まだ世間に知られていない、素晴らしい才能をもつ人のたとえ。 「孔明」は中国の三国時代の蜀の宰相、諸葛亮のこと。 「臥竜」は川などの深いところに隠れている竜のこと。 中国の三国時代の蜀の徐庶は、劉備に諸葛亮を推挙したという故事から。
孔明臥竜(こうめいがりょう)
まだ世間に知られていない、素晴らしい才能をもつ人のたとえ。 「孔明」は中国の三国時代の蜀の宰相、諸葛亮のこと。 「臥竜」は川などの深いところに隠れている竜のこと。 中国の三国時代の蜀の徐庶は、劉備に諸葛亮を推挙したという故事から。
公明正大(こうめいせいだい)
私心を差し挟むことなく、公平に堂々と物事を行うこと。または、そのような様子。 「公明」は私心を差し挟むことなく公平で、不正などの隠すようなことは何もないこと。 「正大」は態度や行動などが正しく堂々としていて、隠さなければならないようなことがないこと。
好名得華(こうめいとくか)
名声だけを欲し続けていても、実質が伴っていない虚名しか得られないということ。 「名(な)を好(この)めば華(はな)を得(う)」とも読む。
功名利禄(こうめいりろく)
名誉と利益。 「功名」は名誉、名声。 「利禄」は給料を受けること。または、利益のこと。
紅毛碧眼(こうもうへきがん)
西洋人のこと。 「紅毛」は赤い髪の毛。 「碧眼」はあおみどり色の目のこと。 江戸時代にはスペイン人やポルトガル人のことを南蛮人と呼び、オランダ人を紅毛人と分けて呼んでいたが、のちに西洋人全般をさすようになった言葉。 「碧眼紅毛」ともいう。
孔孟老荘(こうもうろうそう)
古代中国の四人の思想家をまとめていう言葉。 儒家の孔子と孟子、道家の老子と荘子のことをいう。
鴻門之会(こうもんのかい)
古代中国の漢の劉邦と楚の項羽が鴻門で会談したこと。 この会談で項羽は劉邦を殺そうとしたが、劉邦の家臣が見破って劉邦は逃げ延びた。 その後、項羽は劉邦に敗北して自決したという故事から。
鴻門玉斗(こうもんのぎょくと)
中国の漢の劉邦が、鴻門の会で楚の項羽の家臣である范増に贈った、翡翠でできたひしゃくのこと。 劉邦と項羽が鴻門で会見した際、項羽の家臣である范増は、項羽に劉邦を殺すように進言したが、項羽は劉邦を討ちもらした。 それを知った范増は、激怒して悔しがり、劉邦から贈られた翡翠のひしゃくを剣で打ち砕いたという故事から。
公門桃李(こうもんのとうり)
政府の官職に、すぐれた能力のある人材が集まっていることのたとえ。 「公門」は政府や役所のこと。 「桃李」は植物のももやすもものこと。 ももやすももは夏には涼しい木陰を生み、秋には食べられる実をつけるということから、人の役に立つすぐれた才能のある人のたとえ。
衡陽雁断(こうようがんだん)
便りがなくなること。 「衡陽」は中国の山の衡山の南のこと。 衡山には回雁峰と呼ばれる険しい峰があり、雁は南へ行こうとしても、これを越えることができず、北に戻っていくということから。 「衡陽(こうよう)雁(かり)断(た)ゆ」とも読む。
光耀奪目(こうようだつもく)
色合いなどが美しく、思わず感動すること。 光の輝きに目を奪われるという意味から。 「光耀(こうよう)目(め)を奪(うば)う」とも読む。
高陽酒徒(こうようのしゅと)
酒を好んで飲む人のこと。 または、自身のことを世を捨てて、ただ酒を飲むだけの人だとあざけっていう言葉。 「高陽」は中国の地名。 「酒徒」は酒飲みのこと。 中国の秦の時代、高陽を進軍していた劉邦たちに面会を求めたレキ食其は、儒者の服を着ていたために儒者嫌いの劉邦の家臣の沛公に断られた。 レキ食其はそれに対して、自分は儒者ではなくただの酒飲みだと憤慨したという故事から。
紅葉良媒(こうようりょうばい)
紅葉が仲人の役割をするということ。 男女の不思議な因縁のことをいう。 「良媒」はすぐれた仲人のこと。 中国の唐の時代、書生の于裕は宮廷を流れている小川の下流で詩の書かれた紅葉を見つけ、于裕もその小川の上流から詩を書いた紅葉を流すと、宮女の韓夫人がそれを拾ったことが縁になって二人は結婚したという故事から。
孔翊絶書(こうよくぜっしょ)
私情を挟まず、公正に政治を行うこと。 「孔翊」は人の名前。 「絶書」は手紙の中身を確認せずに捨てること。 中国の晋の時代の洛陽の長官になった孔翊は、その地位を頼って送ってくる私的な依頼の手紙は、全て読まずに水の中に捨てていたという故事から。
洽覧深識(こうらんしんしき)
体験して得た経験や知識が多くあり、様々なことを知っていること。 「洽覧」は色々なことを見ること。 「深識」は様々なことを深く知っていること。
蛟竜雲雨(こうりゅううんう)
能力を発揮する機会の無かった英雄や豪傑が、機会を得て能力を発揮することのたとえ。 「蛟竜」は水中にすむとされる中国古代の想像上の動物。 水中にすむ蛟竜は雲や雨を得ればそれに乗って天に昇り竜になるといわれることから。 「蛟竜雲雨を得」を略した言葉。
蛟竜毒蛇(こうりゅうどくだ)
気味が悪く、恐ろしいもののたとえ。 「蛟」は水を操って、大雨や洪水を起こすとされる伝説上の竜、みずちのこと。 みずちと竜と毒蛇のことで、恐ろしいものたとえ。
黄粱一炊(こうりょういっすい)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「黄粱」は粟の一種のおおあわ。 「一炊」は粟のかゆを炊く時間。 粟のかゆを炊く間の短い時間という意味から。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。
蛟竜雲雨(こうりょううんう)
能力を発揮する機会の無かった英雄や豪傑が、機会を得て能力を発揮することのたとえ。 「蛟竜」は水中にすむとされる中国古代の想像上の動物。 水中にすむ蛟竜は雲や雨を得ればそれに乗って天に昇り竜になるといわれることから。 「蛟竜雲雨を得」を略した言葉。
膏粱子弟(こうりょうしてい)
裕福な家に生まれた人のたとえ。 「膏」は脂ののったおいしい肉。 「粱」はおいしくて質のよい穀物。 どちらも上質でおいしい食べ物という意味から、裕福な人のたとえ。
蛟竜毒蛇(こうりょうどくだ)
気味が悪く、恐ろしいもののたとえ。 「蛟」は水を操って、大雨や洪水を起こすとされる伝説上の竜、みずちのこと。 みずちと竜と毒蛇のことで、恐ろしいものたとえ。
膏粱子弟(こうりょうのしてい)
裕福な家に生まれた人のたとえ。 「膏」は脂ののったおいしい肉。 「粱」はおいしくて質のよい穀物。 どちらも上質でおいしい食べ物という意味から、裕福な人のたとえ。
黄粱之夢(こうりょうのゆめ)
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。 または、人の人生が儚いことのたとえ。 「黄粱」は穀物の大粟の別名。 唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。 目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。
亢竜有悔(こうりょうゆうかい)
高い地位を持っている人や、多くの財産を持っている人は、慎みを持って行動しなければ、失敗して悔いることになるという戒め。 「亢竜」は天の最も高いところに昇りつめた竜のこと。 最も高いところに昇りつめた竜は、これ以上昇ることができず、後は落ちることしかできないので、その後のことを考えて慎みを持っておくべきということから。 「亢竜(こうりょう)悔(く)い有り」とも読む。
羹藜含糗(こうれいがんきゅう)
粗末な食べ物のたとえ。または、日々貧しい食事をとって暮らすことのたとえ。 「羹」は吸い物、「藜」は植物のアカザのことで、「羹藜」は粗末な食べ物のたとえ。 「糗」は保存のために干した飯のこと。 アカザの吸い物を食べ、干した飯を口に含むという意味から。 「藜(れい)を羹(あつもの)にし糗(きゅう)を含む」とも読む。
高楼大廈(こうろうたいか)
大きくて高さのある建物のこと。 または、それらの建物が並び立っている様子。 「廈」は屋根のある大きな建物。 「楼」は二階建て以上の高さのある建物のこと。 高層ビル群や大きくて煌びやかな豪邸のこと。 「高楼大廈」ともいう。
光禄池台(こうろくのちだい)
非常に豪華で、素晴らしい屋敷のこと。 「光禄」は中国の高級官僚の役職の光禄勲のこと。 「池台」は庭にある池の中に建っている建物のこと。 中国の前漢の時代、光禄勲の長官だった王根の屋敷が極めて立派だったということから。
甲論乙駁(こうろんおつばく)
議論の結論が出ないこと。 「論」は意見を出すこと。 「駁」は反対の意見を出すこと。 「甲」が意見を出すと「乙」が反対の意見を出すということから、互いに意見を出したり反論したりするだけで、いつまでも結論が出ないという意味。
高論卓説(こうろんたくせつ)
この上なくすぐれた意見や議論のこと。 「高論」は程度が非常に高い議論。 「卓説」はすぐれた意見。 他人の意見や議論を敬っていう言葉。
孤雲野鶴(こうんやかく)
世間から離れた隠者のたとえ。 「孤雲」は離れて浮かんでいる雲。 「野鶴」は群れから離れて野に住んでいる鶴。 どちらも隠者をたとえた言葉。