「年」を含む四字熟語
「年」を含む四字熟語 — 34 件
一念万年(いちねんばんねん)
時が経過する間隔は、個人の感覚で変わるということ。 「一念」はほんの少しの時間。 禅宗の言葉で、一瞬心が動くと、その動きには一万年の月日が含まれているということから。
韻鏡十年(いんきょうじゅうねん)
理解することが極めて難しいこと。 「韻鏡」は中国の唐の時代の書物で、漢字の音韻を図示した書物。 非常に難しく、理解するのには十年の歳月が必要という意味から。
延年益寿(えんねんえきじゅ)
寿命を長くすること。長く生きること。 「年(とし)を延ばし寿(じゅ)を益(ま)す」とも書く。
延年転寿(えんねんてんじゅ)
歳老いてもますます長生きすること。 「転寿」はさらに長生きすること。 元は仏教の言葉で、修行や仏の加護を受けることで寿命を延ばすという意味から。
億万斯年(おくまんしねん)
数えきれないほどに長い年月。
窮年累世(きゅうねんるいせい)
自身から先の子孫にいたるまでいつまでもということ。 「窮年」は人の生涯のこと。 「累世」は後の世代までという意味。 「年(とし)を窮(きわ)め世を累(かさ)ね」とも読む。
尭年舜日(ぎょうねんしゅんじつ)
世の中が平和で穏やかなこと。 「尭」と「舜」はどちらも古代中国の伝説の聖天子のこと。 尭帝と舜帝が世の中を治めていた平和な年月のことから。 「舜日尭年」ともいう。
苦節十年(くせつじゅうねん)
長い間物事がうまくいかなくても、成功を信じて努力を続けること。 「十年」は長い年月という意味で、苦労を振り返って用いることが多い。
九年之蓄(くねんのたくわえ)
国が豊かなこと。 「蓄」は食料の貯蓄のこと。 国民の一人一人に、九年分の食料の貯蓄があるという意味から。 「九年之儲」とも書く。
君子万年(くんしばんねん)
高い徳を持っている高潔な人は長く生きるということ。または、長生きを祈願する言葉。 「君子」は学識が高く、徳の高い人物、人格者。 「万年」は一万年のことで、長い年月のたとえ。
犬馬之年(けんばのとし)
自分の年齢を謙遜していう言葉。 動物の犬や馬のように、大きな功績を残すこともなく、無駄に歳をとったということから。
少年易老(しょうねんいろう)
若いころから無駄な時間を過ごすことなく、学問に励み続けなければならないということ。 年月はすぐに過ぎていって、若い人もすぐに老いるが、学問は簡単には完成しないことから。 「少年(しょうねん)老(お)い易(やす)く学(がく)成(な)り難(がた)し、一寸の光陰(こういん)軽(かろ)んず可(べ)からず」を略した言葉。
十年一日(じゅうねんいちじつ)
十年という長い期間が経過しても全く変わっていないこと。 または、長い期間が経過しても進歩や成長をしていないこと。 「十年」は年数の十年のこと。 「一日」は日数の一日のこと。 十年という長い期間、同じ一日を繰り返すという意味から。 また、十年間同じことを繰り返すということから、辛抱強く努力し続けることや変化しないように守り続けることをいう場合もある。
十年一剣(じゅうねんいっけん)
武術の修練を長い間積み続けること。 または、修練を積み続けた武術を発揮する機会を待つこと。 一振りの刀を十年磨き続けるという意味から。 「十年、一剣を磨く」を略した言葉。
十年一昔(じゅうねんひとむかし)
世の中の変化が非常に激しいことのたとえ。 十年の年月を一区切りとして、十年という期間が過ぎれば、身の回りも変化して、もう昔のことのように感じるという意味から。
十年磨剣(じゅうねんまけん)
長い期間武術の修行をすること。 または、武術の修行をして、活躍する機会を待つこと。 十年の期間、一振りの剣を磨き続けるという意味から。 「十年、一剣を磨く」を略した言葉。
而立之年(じりつのとし)
三十歳になって、自分の中の道徳観や学識が確立して、それが自信になって思想が固まること。 孔子が自身の生涯を振り返って言った言葉。 三十歳の異名の「而立」の語源。
年功加俸(ねんこうかほう)
年功によって、本俸以外に給付される俸給のこと。 「年功」は長年にわたる経験や功績のこと。 「加俸」は正規の俸給(本俸)に加えて特別に支給される俸給のこと。
年功序列(ねんこうじょれつ)
年齢や勤続年数が増すに応じて、給料や地位が上がる制度のこと。 「年功」は長年にわたる経験や功績のこと。 「序列」は順序に従って並べること。
年高徳邵(ねんこうとくしょう)
年をとっていくにつれて、徳が増えていくこと。 「年高」は年をとること。 「邵」は高いや、うるわしいという意味。
年災月殃(ねんさいげつおう)
かつてないほどの不幸な日のこと。 または、次々へと災厄に見舞われ、とてつもなく不幸なこと。 「年災」は天災で穀物がだめになること。 「月殃」は月の不運、報い、天罰などのこと。
年中行事(ねんちゅうぎょうじ)
毎年決まった時期に行われる儀式や催しのこと。 「年中」は一年の間。 「行事」は決まった時期に行われる儀式や催しのこと。 もとは宮中で行われる行事をいう言葉で、世間での儀式や催しのこともいうようになった言葉。
年頭月尾(ねんとうげつび)
年の始めと月の終わりのことから、一年中という意味。 また、本来は官吏登用試験(科挙)の問題が下らないものばかりであることを批判した言葉であり「どうでもよい取るに足らないこと」という意味もある。
年年歳歳(ねんねんさいさい)
「来る年も来る年も」や「毎年、毎年」という意味。 「年年」と「歳歳」はどちらも「どの年も」という意味。 「歳歳年年(歳々年々)」ともいう。
年百年中(ねんびゃくねんじゅう)
「一年中いつも」「年がら年中」「絶えず」などの意味。 主にあきれたり、批判するときに用いる。 「年百」は一年のうちに何度もという意味。
破瓜之年(はかのとし)
女性の十六歳のこと。または、男性の六十四歳のこと。 「瓜」の文字を縦に二つに割ると「八」「八」に分けることができ、これを加算すると十六になることから。 または、「八」「八」を乗算すると六十四になることから。
百年河清(ひゃくねんかせい)
期待できないことをいつまでも待ち続けること。 または、いつまで待っても望みは叶わないということ。 「百年」は長い年月ということ。 「河」は中国の黄河のこと。 黄河の水はいつまでも待っても、澄んだ水になることはないという意味から。 「百年河清を待つ」を略した言葉。
百年大計(ひゃくねんたいけい)
規模が大きく、長い期間に渡って行う、未来のための計画。 「百年の計」ともいう。
百年之業(ひゃくねんのぎょう)
これから後の世に残る素晴らしい仕事のこと。 または、昔から受け継がれてきた伝統的な仕事のこと。 「業」は仕事という意味。
百年之柄(ひゃくねんのへい)
将来のことを考えた政治を行い、権力を長く保とうとすること。 「百年」は長い期間のたとえ。 「柄」は権力のこと。
美意延年(びいえんねん)
心配事もなく楽しい心のまま生きれば、自然と長生きできるという意味。 「美」は楽しむ、「意」は心のことで、「延年」は長生きすること。
不惑之年(ふわくのとし)
四十歳になって、心に迷いがなくなること。 孔子が生涯を述懐して語った言葉で、四十歳のときに自分の学問に自信をもって、向かう方向が妥当だと確信して迷わなくなったということから。
豊年満作(ほうねんまんさく)
作物のできが非常によく、収穫も多いこと。 「豊年」は作物がよく実った年のこと。豊作の年。 「満作」は作物がよく実り、収穫が多いこと。豊作という意味。
面壁九年(めんぺきくねん)
長い期間一つのことに専念してやり遂げること。 または、長い期間努力し続けること。 達磨大師が嵩山の少林寺に籠り、九年間壁に向かって座禅を組んで悟りを開いたという故事から。 「九年面壁(くねんめんぺき・きゅうねんめんぺき)」ともいう。
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